47 / 62
第61話 幼女がとんでもないジョブの持ち主だった件について
しおりを挟む
「まあ実際に潜らせるのは精神力なんだけどさ。でもそれで《巨人病》にかかった人に潜って、巨人に会った時の記憶を消してるってわけ」
「凄いな蓬一郎さんは。そんなこともできたんだな」
しかしそこで莱夢が、若干残念そうな表情を浮かべる。
「イチ兄ちゃんも、本当は記憶消したくないはずなんだけど、それしか方法がないからって言ってる……。まあ消せるっていっても、一部分だけって話みたいだけどさ」
それに記憶消去は人体にも害があることだから、できることならあまり使いたくないらしい。
つまり彼の力は記憶を消去することはできるが、都合の良いように改竄したりはできないようだ。
もしできるなら洗脳だって人格破壊だって容易だし、考えなくとも恐ろしい能力である。
「けれど僕はそのお蔭で助かった。だからこうしてリーダーの力になりたくて一緒にいるんだ」
「…………家族とかには連絡してるのか? きっと心配してると思うけど」
「それは大丈夫。治ってすぐに会いに行ったから。母さん、喜んでくれたけどビックリもしてたよ。まさか僕を病院から連れ出したのが『紅天下』だったってことにさ」
現状『紅天下』の評価は悪い。だから素直にそう名乗れないのだ。仮に治せるといっても、間違いなく信じてもらえないから。
だから警察と名乗って、多少強引に被害者たちを連れ出す必要があった。
病院には信頼できる者を根回しとして働かせているお蔭で、できる限り穏便に被害者を護送することができるという。
なるほどな。あの警察もやっぱ『紅天下』だったってわけだ。
道理で警察にしてはいろいろおかしな部分があると思った。しかしこれで納得することができた。
「じゃあ他にも《巨人病》にかかった人たちが『紅天下』にいたり?」
「うん、いるよー。どの人も全部兄ちゃんが治したけどね!」
「うんうん。ただ蓬一郎さんにはその度に無理させてるみたいで、さ。記憶消去って簡単にいうけど、かなり体力と気力を使うらしくて、一日に一人が限界みたいなんだよ」
それだけの能力だ。当たり前の対価であろう。
「そうだ、けんくん! ろっくんにいろいろ教えてあげてくれる? ウチ、今からちょっと仕事があるからさ!」
「うん、分かったよ。仕事、気をつけてね」
ヒーロを俺に渡すと、笑顔で手を振りながら去って行く莱夢。
「なあ伊勢?」
「健一でいいよ」
「そっか。じゃあ俺も六門で」
「OK。それで何?」
「今気をつけてって言ってたけど、何か危ないことでもしてるのか莱夢は?」
「あれ? 聞いてないの? 彼女も僕たちと同じ『持ち得る者』なんだよ」
「そ、そうなの? ……知らんかったわ」
「はは。彼女は『紅天下』には欠かせない人だからね」
「欠かせない? そんな重要な人材なんだ」
「当然だよ。何といっても彼女は――――最強の殺し屋だからね」
……………………今、何て言わはったん?
あ、つい京都弁が出るくらいに混乱してしまったようだ。
「えと……こ、殺しのプロって聞こえたんだけど?」
「うん、そう言ったよ」
う、う、うっそぉぉぉぉぉぉんっ!
いやだって莱夢だよ? あの笑顔満点の元気印の幼女だよ?
それが殺し屋!? んなわけねえだろうがっ! あんな天使みたいな殺し屋がいてたまるかいっ!
「ど、どどどどどどどいうこと!? あんな幼女が殺し屋だなんてっ!?」
「あはは、幼女ってのはあの子の前じゃ言わない方が良いからね?」
「んなことどうでもいいから説明!」
「はいはい。えっと……まあ殺し屋っていっても、そういうジョブってだけなんだけど」
「そういうジョブ? ……! つまりジョブが『殺し屋』?」
「正確には『暗殺者』。彼女がその気になれば、どこにでも忍び込んで対象を暗殺することができるよ」
「マ、マジかよ……!」
ここ最近で一番驚いたかもしれん。まさかあんな幼気な子が、そんな物騒なジョブ持ちだったとは……。
「とはいっても僕も実際に彼女が戦っているところを見たことはないけどね。ただ古参のメンバーなら、誰もが口を揃えて言うよ。『紅天下』で一番強いのは彼女だって」
聞いたところ、莱夢は八歳でこれまでも多くの仲間たちを危機から救ってくれた英雄なのだという。
実際模擬戦をした連中からの評価は、できるならもう二度と戦いたくないという最高の評価をされている。少なくても敵には絶対に回したくないということだ。
……そういやアイツが背後から声をかけてくるまで俺もヒーロだって気づかなかったんだよな。
俺はともかく五感が鋭いヒーロが察知できていなかったこと自体が恐ろしい。
もしかしたらそういうスキルを使っていたのかも。
そう考えると見覚えがある。
――《ステルス》だ。
彼女にもしそのスキルがあるとするなら、俺と同じ他の奴らにとっては最悪に近い『持ち得る者』になるだろう。
しかも俺とは違い、恐らく攻撃力は高いはず。何せ『暗殺者』なのだから。
あんな無垢な顔をして暗殺スキルを持っているとは、思わず身震いしてしまう。
「あーでも実際に殺しはやってないって話だよ。いくら強くても、暗殺なんてことを蓬一郎さんがやらせるわけないしね」
なるほど。確かにあのシスコンならそんな酷いことはさせないだろう。まだあの子は子供なのだから。
「それでも諜報役とか情報収集役としてはすっごい優秀だから、その手の仕事が入ると真っ先に彼女が動くんだけども」
実際に彼女の仕事のお蔭もあって、『白世界』の横暴にも気づけたとのこと。健一も彼女の尽力あって救われたことから、まだ幼いあの子だが心の底から尊敬しているらしい。
俺……とんでもない子に捕まってしまったのかもしれない。
何度も言うが、どうして俺の周りの女の子は、どの子も常軌を逸している子ばかりなんだろうか。
もっとまともというか、普通の美少女に出会いたいんだけど……。
ただこの情報は得ておいて良かった。仮に莱夢が《ステルス》使いなら、どこで俺を見張っているか分からない。
俺のことを悪い人じゃないと言っているようだが、それも油断させて俺の正体を探るつもりということも考えられる。
……さすがに考え過ぎか?
だとしてもココにいる間は、余計なことは言わない方だ良いっぽいな。
「さて、しばらく世話になるってことは、ここでの仕事を覚えてもらう必要があるよね。今から教えるけど大丈夫?」
働かざる者、食うべからず。
置いてもらうだけでは忍びないので、何でもいいから手伝うと自分で言った。
掃除や洗濯くらいなら別に苦じゃないから。
それから健一に、アジトでの仕事を教えてもらい、その間にいろいろ『紅天下』や群馬、巨人についての情報収集を行っていった。
「凄いな蓬一郎さんは。そんなこともできたんだな」
しかしそこで莱夢が、若干残念そうな表情を浮かべる。
「イチ兄ちゃんも、本当は記憶消したくないはずなんだけど、それしか方法がないからって言ってる……。まあ消せるっていっても、一部分だけって話みたいだけどさ」
それに記憶消去は人体にも害があることだから、できることならあまり使いたくないらしい。
つまり彼の力は記憶を消去することはできるが、都合の良いように改竄したりはできないようだ。
もしできるなら洗脳だって人格破壊だって容易だし、考えなくとも恐ろしい能力である。
「けれど僕はそのお蔭で助かった。だからこうしてリーダーの力になりたくて一緒にいるんだ」
「…………家族とかには連絡してるのか? きっと心配してると思うけど」
「それは大丈夫。治ってすぐに会いに行ったから。母さん、喜んでくれたけどビックリもしてたよ。まさか僕を病院から連れ出したのが『紅天下』だったってことにさ」
現状『紅天下』の評価は悪い。だから素直にそう名乗れないのだ。仮に治せるといっても、間違いなく信じてもらえないから。
だから警察と名乗って、多少強引に被害者たちを連れ出す必要があった。
病院には信頼できる者を根回しとして働かせているお蔭で、できる限り穏便に被害者を護送することができるという。
なるほどな。あの警察もやっぱ『紅天下』だったってわけだ。
道理で警察にしてはいろいろおかしな部分があると思った。しかしこれで納得することができた。
「じゃあ他にも《巨人病》にかかった人たちが『紅天下』にいたり?」
「うん、いるよー。どの人も全部兄ちゃんが治したけどね!」
「うんうん。ただ蓬一郎さんにはその度に無理させてるみたいで、さ。記憶消去って簡単にいうけど、かなり体力と気力を使うらしくて、一日に一人が限界みたいなんだよ」
それだけの能力だ。当たり前の対価であろう。
「そうだ、けんくん! ろっくんにいろいろ教えてあげてくれる? ウチ、今からちょっと仕事があるからさ!」
「うん、分かったよ。仕事、気をつけてね」
ヒーロを俺に渡すと、笑顔で手を振りながら去って行く莱夢。
「なあ伊勢?」
「健一でいいよ」
「そっか。じゃあ俺も六門で」
「OK。それで何?」
「今気をつけてって言ってたけど、何か危ないことでもしてるのか莱夢は?」
「あれ? 聞いてないの? 彼女も僕たちと同じ『持ち得る者』なんだよ」
「そ、そうなの? ……知らんかったわ」
「はは。彼女は『紅天下』には欠かせない人だからね」
「欠かせない? そんな重要な人材なんだ」
「当然だよ。何といっても彼女は――――最強の殺し屋だからね」
……………………今、何て言わはったん?
あ、つい京都弁が出るくらいに混乱してしまったようだ。
「えと……こ、殺しのプロって聞こえたんだけど?」
「うん、そう言ったよ」
う、う、うっそぉぉぉぉぉぉんっ!
いやだって莱夢だよ? あの笑顔満点の元気印の幼女だよ?
それが殺し屋!? んなわけねえだろうがっ! あんな天使みたいな殺し屋がいてたまるかいっ!
「ど、どどどどどどどいうこと!? あんな幼女が殺し屋だなんてっ!?」
「あはは、幼女ってのはあの子の前じゃ言わない方が良いからね?」
「んなことどうでもいいから説明!」
「はいはい。えっと……まあ殺し屋っていっても、そういうジョブってだけなんだけど」
「そういうジョブ? ……! つまりジョブが『殺し屋』?」
「正確には『暗殺者』。彼女がその気になれば、どこにでも忍び込んで対象を暗殺することができるよ」
「マ、マジかよ……!」
ここ最近で一番驚いたかもしれん。まさかあんな幼気な子が、そんな物騒なジョブ持ちだったとは……。
「とはいっても僕も実際に彼女が戦っているところを見たことはないけどね。ただ古参のメンバーなら、誰もが口を揃えて言うよ。『紅天下』で一番強いのは彼女だって」
聞いたところ、莱夢は八歳でこれまでも多くの仲間たちを危機から救ってくれた英雄なのだという。
実際模擬戦をした連中からの評価は、できるならもう二度と戦いたくないという最高の評価をされている。少なくても敵には絶対に回したくないということだ。
……そういやアイツが背後から声をかけてくるまで俺もヒーロだって気づかなかったんだよな。
俺はともかく五感が鋭いヒーロが察知できていなかったこと自体が恐ろしい。
もしかしたらそういうスキルを使っていたのかも。
そう考えると見覚えがある。
――《ステルス》だ。
彼女にもしそのスキルがあるとするなら、俺と同じ他の奴らにとっては最悪に近い『持ち得る者』になるだろう。
しかも俺とは違い、恐らく攻撃力は高いはず。何せ『暗殺者』なのだから。
あんな無垢な顔をして暗殺スキルを持っているとは、思わず身震いしてしまう。
「あーでも実際に殺しはやってないって話だよ。いくら強くても、暗殺なんてことを蓬一郎さんがやらせるわけないしね」
なるほど。確かにあのシスコンならそんな酷いことはさせないだろう。まだあの子は子供なのだから。
「それでも諜報役とか情報収集役としてはすっごい優秀だから、その手の仕事が入ると真っ先に彼女が動くんだけども」
実際に彼女の仕事のお蔭もあって、『白世界』の横暴にも気づけたとのこと。健一も彼女の尽力あって救われたことから、まだ幼いあの子だが心の底から尊敬しているらしい。
俺……とんでもない子に捕まってしまったのかもしれない。
何度も言うが、どうして俺の周りの女の子は、どの子も常軌を逸している子ばかりなんだろうか。
もっとまともというか、普通の美少女に出会いたいんだけど……。
ただこの情報は得ておいて良かった。仮に莱夢が《ステルス》使いなら、どこで俺を見張っているか分からない。
俺のことを悪い人じゃないと言っているようだが、それも油断させて俺の正体を探るつもりということも考えられる。
……さすがに考え過ぎか?
だとしてもココにいる間は、余計なことは言わない方だ良いっぽいな。
「さて、しばらく世話になるってことは、ここでの仕事を覚えてもらう必要があるよね。今から教えるけど大丈夫?」
働かざる者、食うべからず。
置いてもらうだけでは忍びないので、何でもいいから手伝うと自分で言った。
掃除や洗濯くらいなら別に苦じゃないから。
それから健一に、アジトでの仕事を教えてもらい、その間にいろいろ『紅天下』や群馬、巨人についての情報収集を行っていった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる