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第76話 巨人が現れた件について
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正直いろんなことが一気に起こり過ぎて、ウチはいまだ混乱の真っただ中にいた。
突然ヒーロちゃんが現れたと思ったら、ウチの首を絞めていた人の腕を斬り落とし、やっと呼吸ができたと思っていたら、次に自分の身体が何もせずに浮かんだのだ。
それだけではなく、ウチが浮かんだのは仮面をつけた謎の人物によるものだということも知る。
一瞬敵かと思いきや、その人はヒーロちゃんを肩に乗せると、イチ兄ちゃんのところまで運んでくれた。
さらにその人物が自ら仮面をずらし素顔を見せたのだ。
そしてようやく自分が命からがら助かったことと、助けてくれた人が〝彼〟だということを認識することができた。
「……ろ、ろっくん……なん?」
「ギリギリだったな莱夢。無事で良かったぞ」
そんな優しい声音が、冷え切っていた心を急速に温めてくれたせいか、じわっと涙が浮かび上がってくる。
そうだ。もう少しで自分は殺されていたのだ。
その恐怖が一気に押し寄せてきて、それが助かった事実に緊張の糸が切れてしまった。
「ろっくんっ……ああぁぁぁぁぁぁんっ!?」
ウチはろっくんの首に両手を回しながら泣きじゃくった。
「あ、え? えっと……どうすりゃいいんですかっ、蓬一郎さん!?」
「……はぁ。落ち着け。とりあえずお前が来てくれたことはありがてえ。マジでサンキューな。ほら、莱夢も落ち着けや」
そう言って、イチ兄ちゃんが優しく頭を撫でてくる。
そんなことされたら落ち着こうにも落ち着けないよぉ。
「とにかく蓬一郎さん、詳しいことはあとで。今は……」
「ああ。悪いな。本当ならこんなとこに来たくなかったくせによ」
「それについては覚悟の上っすよ。まあ、俺としては二人に言いたいことがあっただけですけど」
「言いたいこと?」
「そのことも後で。莱夢のこと、頼めますか?」
そう言ってろっくんが、ウチをイチ兄ちゃんへと預けた。
だがその直後、突然地鳴りが起き始め、周りに広がっていた霧がさらに濃くなっていく。
そして――ウチは目にしてしまう。
方角で言えば【榛名湖】の方に広がる霧に浮かぶ巨大な影を。
「ヤッベ、このタイミングでかよ!?」
ろっくんが、その影を見て焦りの表情を見せる。
またイチ兄ちゃんや涼香さんたちも同様だ。見てはいけないものを目の前にしているような態度だ。
そして明らかに怯えてしまっている。
……そっか。アレが…………アレが――――巨人っ!?
見上げるほどに巨大な影の頭頂らしき部分には、二つの赤い光が不気味に輝いている。恐らくは眼なのだろうが、その眼がギロリとこちらに向いていた。
まるで氷水でも浴びたかのように全身が冷たくなる。同時に先程感じていた死の恐怖にも似た恐ろしさが心を支配しようとしてきた。
「……あれヤバイ。美堂早く何とかして」
「おっとっとぉ…………わざわざ山頂で戦闘をしておびき出す作戦は成功したのはいいけどさぁ~。いやぁ、ありゃ想像以上じゃない?」
黒スーツの女――ネネコも、シャツ姿の男であるミドウも、さすがに巨人を見て目を丸くしているようだ。
「いいから早く。さっさと操って」
「ちょちょ、無理無理!? さすがに許容範囲越えてるってあれは!」
どうやら真悟さんたちと同じように、巨人をも操って手に入れようと考えていたようだ。
しかし思った以上の存在に、自身の力では不可能だと判断みたいである。
「は? じゃ何のために来たの? 美堂……使えない」
「グサッ!? 音々子ちゃんてば厳しい……けど反論できないねぇ」
すると霧を突き抜けて何か大きなものがこちらへ迫ってきた。
それはスライムのようなゼリー状に似た塊。巨大な手を模したものだろうか。
真っ直ぐウチらに向けて突き出されてくる。
「これはマズイねぇ。音々子ちゃん、今回の任務は失敗。ここは逃げた方が得策だよん! ……ってあれぇ、いないし!?」
どうやらネネコの方は、早目に退却を選んだようで、さっさとその場から姿を消していた。
「ったく、薄情な子だねぇ! よいしょっと!」
いまだ意識を失っているソウスケを担いだミドウは、巨人を一瞥して不敵に笑みを浮かべたと思ったが、「うひゃ~! にっげろ~!」と言いながら去って行った。
そのお蔭もあってか、操られていた者たちがバタバタと倒れ始める。
これで仲間たちを解放できたと喜べたらいいが、いまだ危機的状況なのは間違いない。
何せ目の前に黒スーツよりも厄介な巨人の手が迫ってきているのだから。
このままでは全員が巨人の餌食になってしまう。
そう思い歯を食いしばった瞬間――。
「――ヒーロッ、壁に擬態っ!」
突如ろっくんの声がして、ウチらの目の前に赤い壁が姿を現す。ヒーロちゃんが形を変えて守ってくれたのだ。
それでもさすがに物量も何もかも違い過ぎるし、それで守り切れるとは思えなかったが……。
何故か巨人の手が、ヒーロちゃんに触れる直前にピタリと止まった。
「……た、助かった……のか?」
ウチと同じように身体を強張らせていたイチ兄ちゃんの呟き。
「う、うわぁぁぁぁぁっ!? きょ、巨人だぁぁぁぁっ!?」
すると意識を取り戻した『白世界』のメンバーの一人が、巨人の姿を見て叫び始めた。
その声に反応したように、巨人の手がそのメンバーへと向かっていく。
「く、来るな来るなぁぁぁぁっ!」
地面に落ちていた棒を拾い上げたメンバーは、遮二無二に向かってきた巨人の手に対し、棒を振り回し追い払おうとする。
だが棒は巨人の指に当たるものの、そのままズブッと中へめり込んでしまい、まったく効いている様子はない。
そしてそのまま指がメンバーへとどんどん近づいていき……。
「や、止めっ……あぶるろろろろっ!?」
まるで水中へ飛び込んだような感じで、指に吸収されたメンバーの口から泡が噴き出ている。
そして数秒後、スッと白目を剥いて意識を失うと、今度は用済みだと言わんばかりに、指からメンバーを輩出した。
それと同時に、次々と他の人たちも目を覚ましていくが、ウチらの仲間である真悟さんたちも巨人を見て声を上げようとした瞬間に、傍にいた涼香さんと舞さんに「声を出すな」と言われて動かず黙らされていた。
代わりに次々と『白世界』のメンバーは、最初のメンバーと同じように巨人に抵抗するものの成す術なく沈黙させられていく。
唯一冨樫さんだけは、今もなお気絶しているせいか巨人に襲われていない。
そしてその場に声を出したり動く者がいなくなった時、巨人の手が静かに霧の中へと戻っていった。
しばらくそのまま様子を見ていると、濃霧も少し晴れ、同じく巨人もどこかに姿を消したのである。
そのタイミングを見計らってか、
「おいお前ら、ゆっくりでいいから、静かにここから離れるぞ」
涼香さんが、『白世界』の連中はどうするかイチ兄ちゃんに尋ねると、あとで麓に控えている仲間に回収させると言って、今は仲間たちだけで逃げることを先決させた。
もしかしたらまたミドウたちと遭遇するかもと不安になったが、どうやら彼らは山から出て行ったようで、ウチらはめでたく麓にいる仲間と合流することができたのである。
突然ヒーロちゃんが現れたと思ったら、ウチの首を絞めていた人の腕を斬り落とし、やっと呼吸ができたと思っていたら、次に自分の身体が何もせずに浮かんだのだ。
それだけではなく、ウチが浮かんだのは仮面をつけた謎の人物によるものだということも知る。
一瞬敵かと思いきや、その人はヒーロちゃんを肩に乗せると、イチ兄ちゃんのところまで運んでくれた。
さらにその人物が自ら仮面をずらし素顔を見せたのだ。
そしてようやく自分が命からがら助かったことと、助けてくれた人が〝彼〟だということを認識することができた。
「……ろ、ろっくん……なん?」
「ギリギリだったな莱夢。無事で良かったぞ」
そんな優しい声音が、冷え切っていた心を急速に温めてくれたせいか、じわっと涙が浮かび上がってくる。
そうだ。もう少しで自分は殺されていたのだ。
その恐怖が一気に押し寄せてきて、それが助かった事実に緊張の糸が切れてしまった。
「ろっくんっ……ああぁぁぁぁぁぁんっ!?」
ウチはろっくんの首に両手を回しながら泣きじゃくった。
「あ、え? えっと……どうすりゃいいんですかっ、蓬一郎さん!?」
「……はぁ。落ち着け。とりあえずお前が来てくれたことはありがてえ。マジでサンキューな。ほら、莱夢も落ち着けや」
そう言って、イチ兄ちゃんが優しく頭を撫でてくる。
そんなことされたら落ち着こうにも落ち着けないよぉ。
「とにかく蓬一郎さん、詳しいことはあとで。今は……」
「ああ。悪いな。本当ならこんなとこに来たくなかったくせによ」
「それについては覚悟の上っすよ。まあ、俺としては二人に言いたいことがあっただけですけど」
「言いたいこと?」
「そのことも後で。莱夢のこと、頼めますか?」
そう言ってろっくんが、ウチをイチ兄ちゃんへと預けた。
だがその直後、突然地鳴りが起き始め、周りに広がっていた霧がさらに濃くなっていく。
そして――ウチは目にしてしまう。
方角で言えば【榛名湖】の方に広がる霧に浮かぶ巨大な影を。
「ヤッベ、このタイミングでかよ!?」
ろっくんが、その影を見て焦りの表情を見せる。
またイチ兄ちゃんや涼香さんたちも同様だ。見てはいけないものを目の前にしているような態度だ。
そして明らかに怯えてしまっている。
……そっか。アレが…………アレが――――巨人っ!?
見上げるほどに巨大な影の頭頂らしき部分には、二つの赤い光が不気味に輝いている。恐らくは眼なのだろうが、その眼がギロリとこちらに向いていた。
まるで氷水でも浴びたかのように全身が冷たくなる。同時に先程感じていた死の恐怖にも似た恐ろしさが心を支配しようとしてきた。
「……あれヤバイ。美堂早く何とかして」
「おっとっとぉ…………わざわざ山頂で戦闘をしておびき出す作戦は成功したのはいいけどさぁ~。いやぁ、ありゃ想像以上じゃない?」
黒スーツの女――ネネコも、シャツ姿の男であるミドウも、さすがに巨人を見て目を丸くしているようだ。
「いいから早く。さっさと操って」
「ちょちょ、無理無理!? さすがに許容範囲越えてるってあれは!」
どうやら真悟さんたちと同じように、巨人をも操って手に入れようと考えていたようだ。
しかし思った以上の存在に、自身の力では不可能だと判断みたいである。
「は? じゃ何のために来たの? 美堂……使えない」
「グサッ!? 音々子ちゃんてば厳しい……けど反論できないねぇ」
すると霧を突き抜けて何か大きなものがこちらへ迫ってきた。
それはスライムのようなゼリー状に似た塊。巨大な手を模したものだろうか。
真っ直ぐウチらに向けて突き出されてくる。
「これはマズイねぇ。音々子ちゃん、今回の任務は失敗。ここは逃げた方が得策だよん! ……ってあれぇ、いないし!?」
どうやらネネコの方は、早目に退却を選んだようで、さっさとその場から姿を消していた。
「ったく、薄情な子だねぇ! よいしょっと!」
いまだ意識を失っているソウスケを担いだミドウは、巨人を一瞥して不敵に笑みを浮かべたと思ったが、「うひゃ~! にっげろ~!」と言いながら去って行った。
そのお蔭もあってか、操られていた者たちがバタバタと倒れ始める。
これで仲間たちを解放できたと喜べたらいいが、いまだ危機的状況なのは間違いない。
何せ目の前に黒スーツよりも厄介な巨人の手が迫ってきているのだから。
このままでは全員が巨人の餌食になってしまう。
そう思い歯を食いしばった瞬間――。
「――ヒーロッ、壁に擬態っ!」
突如ろっくんの声がして、ウチらの目の前に赤い壁が姿を現す。ヒーロちゃんが形を変えて守ってくれたのだ。
それでもさすがに物量も何もかも違い過ぎるし、それで守り切れるとは思えなかったが……。
何故か巨人の手が、ヒーロちゃんに触れる直前にピタリと止まった。
「……た、助かった……のか?」
ウチと同じように身体を強張らせていたイチ兄ちゃんの呟き。
「う、うわぁぁぁぁぁっ!? きょ、巨人だぁぁぁぁっ!?」
すると意識を取り戻した『白世界』のメンバーの一人が、巨人の姿を見て叫び始めた。
その声に反応したように、巨人の手がそのメンバーへと向かっていく。
「く、来るな来るなぁぁぁぁっ!」
地面に落ちていた棒を拾い上げたメンバーは、遮二無二に向かってきた巨人の手に対し、棒を振り回し追い払おうとする。
だが棒は巨人の指に当たるものの、そのままズブッと中へめり込んでしまい、まったく効いている様子はない。
そしてそのまま指がメンバーへとどんどん近づいていき……。
「や、止めっ……あぶるろろろろっ!?」
まるで水中へ飛び込んだような感じで、指に吸収されたメンバーの口から泡が噴き出ている。
そして数秒後、スッと白目を剥いて意識を失うと、今度は用済みだと言わんばかりに、指からメンバーを輩出した。
それと同時に、次々と他の人たちも目を覚ましていくが、ウチらの仲間である真悟さんたちも巨人を見て声を上げようとした瞬間に、傍にいた涼香さんと舞さんに「声を出すな」と言われて動かず黙らされていた。
代わりに次々と『白世界』のメンバーは、最初のメンバーと同じように巨人に抵抗するものの成す術なく沈黙させられていく。
唯一冨樫さんだけは、今もなお気絶しているせいか巨人に襲われていない。
そしてその場に声を出したり動く者がいなくなった時、巨人の手が静かに霧の中へと戻っていった。
しばらくそのまま様子を見ていると、濃霧も少し晴れ、同じく巨人もどこかに姿を消したのである。
そのタイミングを見計らってか、
「おいお前ら、ゆっくりでいいから、静かにここから離れるぞ」
涼香さんが、『白世界』の連中はどうするかイチ兄ちゃんに尋ねると、あとで麓に控えている仲間に回収させると言って、今は仲間たちだけで逃げることを先決させた。
もしかしたらまたミドウたちと遭遇するかもと不安になったが、どうやら彼らは山から出て行ったようで、ウチらはめでたく麓にいる仲間と合流することができたのである。
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