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第三話
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ジイから現代魔法を学んだのはいいが、なるほど……確かにコレはオレには合わない手法だった。
簡単にいえば古代魔法とは自身の魔力を、詠唱――つまり言葉に付与させて魔法を発現させるもの。
対して現代魔法というのは、予め定められた魔法を陣として起こし、それを武具などに刻んで、そこに魔力を流し込んで発動させるのだ。
こうして比べてみれば、確かに現代魔法の方が魔力を注ぐだけで即時に発動できるため、効率は良く失敗の可能性も低いだろう。
古代魔法は詠唱が中断すれば発動できない場合や威力が激減してしまう。それに魔力も現代魔法と比べて確実に消費量が大きい。その分、より威力が強い魔法を発動することは可能だが。
それに現代の認識としては、それだけの過程を踏んでも、できることは何の変哲もない武具を具象化するだけ。
武具だけならばそこらに売っているものを使用した方が良いとされている。
また何故現代魔法がオレに合わないのかといえば……。
「ちっ、また壊れてしまったな」
オレは手に持った細長い杖を見ながら舌打ちをした。
杖の先端に嵌め込まれている宝石が見事に砕かれている。
この宝石こそが《魔石》と呼ばれ、魔法発動に際し必ず必要とされるものだ。
この石には目には見えないが魔法陣が刻まれていて、内包している魔法陣の種類だけ魔法を扱うことが可能なのである。
あとは魔力を石に注ぎ込むだけで、その魔力量に呼応する魔法が発現する。
しかしこの《魔石》。繊細な造りで、魔力許容量というものが存在し、オーバーしてしまうとあっさりと壊れてしまうのだ。
どうも現行の《魔石》とやらは、オレの黒い魔力とは相性が悪いようで、すぐに許容量を越えてしまう。そのために魔法を発現することができないのだ。
元々《黒魔》が認められたのは、この《魔石》を媒介とした武具などが生まれてから後なのである。
また《黒魔》を持つ者自体が稀少で、結果的に彼らは劣等種として世から弾かれた存在なのだ。割合的に言うなら、百万人中一人いるかいないからしい。
だから彼ら専用の武具などもない。あったとしても個人で開発したものだろう。そのため《黒魔》に適合する《魔石》の開発も大っぴらにはされていないという。
「故に黒い魔力――《黒魔》は古代魔法しか扱えないとされている……か」
魔力さえあれば、あとはコントロールを綿密に行えれば魔法として発現することが可能。
ただジイによれば、詠唱に魔力を付与するという技術は、今では失われていることもあって、この世界にいるほとんどの者たちは古代魔法を扱えないという。
「だがまさかこの《黒魔》が、ほぼ武具の具象化だけしかできないとされているとはな」
魔力を物質化して、剣や槍などを生み出す。この工程は、確かに遥か昔からある、初歩中の初歩魔法だ。
オレは魔力を右手から溢れさせ、簡易的なダガーを作り出す。
「こんな感じに慣れれば無詠唱でも可能だというのにな」
だが現代の者たちは、この程度すら長い詠唱と膨大な魔力が必要だと思っているらしい。
「――《|複現(マルチ)》」
オレの右手から溢れた魔力が、それぞれ幾つにも千切れて周囲へ浮かぶと、手に持っていたダガーと同じものに変化する。
そのまま今度は視線を、遠目にあるオレよりも一回りほど大きな岩へと向け、同時に手を差し伸べた。
すると浮いていたダガーたちが、一斉に岩へと弾丸のように飛んでいく。
すべてのダガーが見事に突き刺さった直後、ダガーそのものが爆発を引き起こし、結果、岩もろとも粉砕したのである。
「ふむ、魔力コントロールに衰えはないが、やはり扱える魔力値には限度があるか」
魔王の時は、あの程度のダガーでも、ここら一体をクレーターにすることくらいわけがなかった。
どうやら転生したせいで、潜在する魔力量は魔王の時と比べて遜色ないが、それらを自在に扱えるだけの器がまだ出来上がっていないようだ。
そのために、放出することができる魔力には限りがあり、魔法に込められる魔力(魔力値)も制限がかかっているらしい。これもこの小さな身体が無理をして壊れないための無意識によるリミットなのだろう。
「だがジイ曰く、これでも十分凄いらしいがな。現代魔法め、どれだけ小規模になっているのやら。これも古代魔法を捨てた弊害というわけか。追究し続けていれば、オレのように扱える者など今も大勢いただろうに」
オレはダガーを消失させて溜め息を零す。
「……《黒魔》を扱う者が少ないこともあって、研究自体が凍結してしまったのかもな」
だからこそ古代魔法は、非効率で学ぶべきものでもないとされているのかもしれない。
事実は現代魔法に劣らないほど強力的なものだというのに愚かなことである。
「まあ確かに少ない魔力の上、注ぐだけで魔法が使えるのであれば、そっちが重宝されるのは当然かもしれないがな」
誰だって楽をしたい。より効率を重んじるのは当然だ。
戦闘になった時に、わざわざ詠唱の隙を作るのと、即座に発動できるのとでは、誰がどう見ても後者の方を選ぶことだろう。
「だがこんなもので発動させた魔法など、オレにとっては物足りんな」
威力もそうだが、どこか不安定というか骨が無いような感覚があるのだ。
そもそもこれまでオレは自分の力のみを信じ鍛え上げてきた。
こんな道具に頼るようなことはなかったのだ。
「これも時代の流れ……というわけか」
もう一つ。ジイに教えられた世界情勢で、とんでもない真実が分かったのだ。
「よもや今の時代が、オレがいた時代から五百年後の世界だったとはな……」
そうなのだ。
オレはてっきり同じ時代か、それとも完全な別世界に転生したと思っていた。
しかし蓋を開けてみると、ここはどうやら自分がいた世界の未来だったわけである。
この五百年で、魔法の在り方というものがガラリと変わったらしい。
「それに『七魔』……ねぇ」
この世界には魔王と呼ばれる存在が七人も存在するという。
そいつらを総称して『七魔』と呼ばれている。
オレがいた時代には魔王は一人――オレだけだった。
魔族の王を名乗る彼らは、当然とばかりに人間や他の種族とは対立している。
そして現在、人と魔族による戦争がいつ起きてもおかしくない時代らしい。
人は凶悪で狂暴な魔族に対抗するために、かつて魔王を滅ぼした勇者を育成する機関なるものを造り上げたという。
「オレの時は勇者と呼ばれる奴は一人だけだったが、今では溢れるほどいるわけだ」
思わず鼻で笑ってしまう。まるで勇者のバーゲンセールだ。
オレが認めている勇者はただ一人――アイツだけである。
だが同時に他の勇者とやらに興味があるのも確かだ。
「勇者……か」
無意識に呟いたそこへ、背後からジイが声をかけてきた。
「何じゃ、お主も勇者になりたいのか?」
「ジイ……?」
「しかしまだ早いのう。せめてあと十年はせんとな」
「別に勇者になりたいわけじゃない」
「ふむ。そうなのか」
「オレはただ、本当に勇者とやらは強いのかどうか気になっただけだ」
「そうじゃのう。かつて史上最強と呼ばれた魔王を打ち倒した勇者様は、それはもう誰もがその強さを認めた英雄じゃったらしい」
オレとアイツのことだろう。
「残念ながら彼の勇者様を越えたとされる者は聞かんが、それでも勇者として任を果たしておる者たちは、皆が強者として戦っておるよ」
「……まるで見てきたかのようだな。こんな辺鄙な田舎に勇者も来るのか?」
少なくともこの五年間は、それらしき者が来訪した記憶はない。
「ほっほ。儂も長いこと生きておるしのう。こう見えてもいろいろ経験しておるよ」
そういえばジイのことを詳しく知らない。言葉は悪いが育ての親として利用しているだけなので、彼の過去などには興味はなかった。
それでも彼が持つ知識は有益だし、この場所も自然が豊かで心地好いからいるだけだ。
そのうちここを出て旅でもしようと思っていた。
するとそこへ、どこからか馬の足音が聞こえてくる。
ジイも気づいたようで、オレと同じように音のする方へと視線を向けた。
木々の合間を縫うようにして、馬が颯爽と姿を見せる。
しかも馬だけではなく、その背には誰か乗っていた。
簡単にいえば古代魔法とは自身の魔力を、詠唱――つまり言葉に付与させて魔法を発現させるもの。
対して現代魔法というのは、予め定められた魔法を陣として起こし、それを武具などに刻んで、そこに魔力を流し込んで発動させるのだ。
こうして比べてみれば、確かに現代魔法の方が魔力を注ぐだけで即時に発動できるため、効率は良く失敗の可能性も低いだろう。
古代魔法は詠唱が中断すれば発動できない場合や威力が激減してしまう。それに魔力も現代魔法と比べて確実に消費量が大きい。その分、より威力が強い魔法を発動することは可能だが。
それに現代の認識としては、それだけの過程を踏んでも、できることは何の変哲もない武具を具象化するだけ。
武具だけならばそこらに売っているものを使用した方が良いとされている。
また何故現代魔法がオレに合わないのかといえば……。
「ちっ、また壊れてしまったな」
オレは手に持った細長い杖を見ながら舌打ちをした。
杖の先端に嵌め込まれている宝石が見事に砕かれている。
この宝石こそが《魔石》と呼ばれ、魔法発動に際し必ず必要とされるものだ。
この石には目には見えないが魔法陣が刻まれていて、内包している魔法陣の種類だけ魔法を扱うことが可能なのである。
あとは魔力を石に注ぎ込むだけで、その魔力量に呼応する魔法が発現する。
しかしこの《魔石》。繊細な造りで、魔力許容量というものが存在し、オーバーしてしまうとあっさりと壊れてしまうのだ。
どうも現行の《魔石》とやらは、オレの黒い魔力とは相性が悪いようで、すぐに許容量を越えてしまう。そのために魔法を発現することができないのだ。
元々《黒魔》が認められたのは、この《魔石》を媒介とした武具などが生まれてから後なのである。
また《黒魔》を持つ者自体が稀少で、結果的に彼らは劣等種として世から弾かれた存在なのだ。割合的に言うなら、百万人中一人いるかいないからしい。
だから彼ら専用の武具などもない。あったとしても個人で開発したものだろう。そのため《黒魔》に適合する《魔石》の開発も大っぴらにはされていないという。
「故に黒い魔力――《黒魔》は古代魔法しか扱えないとされている……か」
魔力さえあれば、あとはコントロールを綿密に行えれば魔法として発現することが可能。
ただジイによれば、詠唱に魔力を付与するという技術は、今では失われていることもあって、この世界にいるほとんどの者たちは古代魔法を扱えないという。
「だがまさかこの《黒魔》が、ほぼ武具の具象化だけしかできないとされているとはな」
魔力を物質化して、剣や槍などを生み出す。この工程は、確かに遥か昔からある、初歩中の初歩魔法だ。
オレは魔力を右手から溢れさせ、簡易的なダガーを作り出す。
「こんな感じに慣れれば無詠唱でも可能だというのにな」
だが現代の者たちは、この程度すら長い詠唱と膨大な魔力が必要だと思っているらしい。
「――《|複現(マルチ)》」
オレの右手から溢れた魔力が、それぞれ幾つにも千切れて周囲へ浮かぶと、手に持っていたダガーと同じものに変化する。
そのまま今度は視線を、遠目にあるオレよりも一回りほど大きな岩へと向け、同時に手を差し伸べた。
すると浮いていたダガーたちが、一斉に岩へと弾丸のように飛んでいく。
すべてのダガーが見事に突き刺さった直後、ダガーそのものが爆発を引き起こし、結果、岩もろとも粉砕したのである。
「ふむ、魔力コントロールに衰えはないが、やはり扱える魔力値には限度があるか」
魔王の時は、あの程度のダガーでも、ここら一体をクレーターにすることくらいわけがなかった。
どうやら転生したせいで、潜在する魔力量は魔王の時と比べて遜色ないが、それらを自在に扱えるだけの器がまだ出来上がっていないようだ。
そのために、放出することができる魔力には限りがあり、魔法に込められる魔力(魔力値)も制限がかかっているらしい。これもこの小さな身体が無理をして壊れないための無意識によるリミットなのだろう。
「だがジイ曰く、これでも十分凄いらしいがな。現代魔法め、どれだけ小規模になっているのやら。これも古代魔法を捨てた弊害というわけか。追究し続けていれば、オレのように扱える者など今も大勢いただろうに」
オレはダガーを消失させて溜め息を零す。
「……《黒魔》を扱う者が少ないこともあって、研究自体が凍結してしまったのかもな」
だからこそ古代魔法は、非効率で学ぶべきものでもないとされているのかもしれない。
事実は現代魔法に劣らないほど強力的なものだというのに愚かなことである。
「まあ確かに少ない魔力の上、注ぐだけで魔法が使えるのであれば、そっちが重宝されるのは当然かもしれないがな」
誰だって楽をしたい。より効率を重んじるのは当然だ。
戦闘になった時に、わざわざ詠唱の隙を作るのと、即座に発動できるのとでは、誰がどう見ても後者の方を選ぶことだろう。
「だがこんなもので発動させた魔法など、オレにとっては物足りんな」
威力もそうだが、どこか不安定というか骨が無いような感覚があるのだ。
そもそもこれまでオレは自分の力のみを信じ鍛え上げてきた。
こんな道具に頼るようなことはなかったのだ。
「これも時代の流れ……というわけか」
もう一つ。ジイに教えられた世界情勢で、とんでもない真実が分かったのだ。
「よもや今の時代が、オレがいた時代から五百年後の世界だったとはな……」
そうなのだ。
オレはてっきり同じ時代か、それとも完全な別世界に転生したと思っていた。
しかし蓋を開けてみると、ここはどうやら自分がいた世界の未来だったわけである。
この五百年で、魔法の在り方というものがガラリと変わったらしい。
「それに『七魔』……ねぇ」
この世界には魔王と呼ばれる存在が七人も存在するという。
そいつらを総称して『七魔』と呼ばれている。
オレがいた時代には魔王は一人――オレだけだった。
魔族の王を名乗る彼らは、当然とばかりに人間や他の種族とは対立している。
そして現在、人と魔族による戦争がいつ起きてもおかしくない時代らしい。
人は凶悪で狂暴な魔族に対抗するために、かつて魔王を滅ぼした勇者を育成する機関なるものを造り上げたという。
「オレの時は勇者と呼ばれる奴は一人だけだったが、今では溢れるほどいるわけだ」
思わず鼻で笑ってしまう。まるで勇者のバーゲンセールだ。
オレが認めている勇者はただ一人――アイツだけである。
だが同時に他の勇者とやらに興味があるのも確かだ。
「勇者……か」
無意識に呟いたそこへ、背後からジイが声をかけてきた。
「何じゃ、お主も勇者になりたいのか?」
「ジイ……?」
「しかしまだ早いのう。せめてあと十年はせんとな」
「別に勇者になりたいわけじゃない」
「ふむ。そうなのか」
「オレはただ、本当に勇者とやらは強いのかどうか気になっただけだ」
「そうじゃのう。かつて史上最強と呼ばれた魔王を打ち倒した勇者様は、それはもう誰もがその強さを認めた英雄じゃったらしい」
オレとアイツのことだろう。
「残念ながら彼の勇者様を越えたとされる者は聞かんが、それでも勇者として任を果たしておる者たちは、皆が強者として戦っておるよ」
「……まるで見てきたかのようだな。こんな辺鄙な田舎に勇者も来るのか?」
少なくともこの五年間は、それらしき者が来訪した記憶はない。
「ほっほ。儂も長いこと生きておるしのう。こう見えてもいろいろ経験しておるよ」
そういえばジイのことを詳しく知らない。言葉は悪いが育ての親として利用しているだけなので、彼の過去などには興味はなかった。
それでも彼が持つ知識は有益だし、この場所も自然が豊かで心地好いからいるだけだ。
そのうちここを出て旅でもしようと思っていた。
するとそこへ、どこからか馬の足音が聞こえてくる。
ジイも気づいたようで、オレと同じように音のする方へと視線を向けた。
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