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第十七話
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午後の授業は、初の実習ということで、楽しみで浮き足立っている者たちも多い。
オレも他の連中ほどではないが、どのような訓練を行うのはか興味があった。
現在オレたち【ジェムストーン】の生徒たちは、演習場とされているグラウンドへとやってきている。
そこには射撃場のように的が設置されていたり、岩など障害物が置かれたエリアや、地面に白線で大きな円が描かれているエリアなど、様々な用途に応じて使用できる造りになっていた。
そしてオレたちはその中で円が描かれたエリアにいる。
「え~ここではこの円の中で模擬試合を行います。当然円から外に出たり、戦闘不能、あるいは降参をすれば敗北となります」
円はそれなりに広く、直径三十メートルほどであろうか。
「試しに模擬試合をしてもらいたいんですが……誰かいませんか?」
ハクイの言葉に対しては、生徒たちの反応は一喜一憂である。
ニッグやバッザなどはやる気に満ちているが、中にはオレのように面倒だと思っている者や、戦うのが嫌なのか不安そうな顔をしている者たちがいる。
そしてそんな中、誰よりも先に手を挙げたのは、やはりというべきかヒナテであった。
そんな彼女がオレを睨みつけてくる。
さっさと前に出て来いとでも言っているかのように。
だが彼女の思惑は外れ、ニッグとバッザがそれぞれ手を挙げた。
「ふむ……ではニッグくんと、ヒナテさん、お願いできますか?」
バッザが「何でだよっ!」と不満げに怒鳴り、ニッグは選ばれたことに鼻を高くしている。
ヒナテはヒナテで、オレを一瞥しつつも選ばれたことで息を飲み円内へと入っていく。
二人が円の中で一定の距離を保ったまま、中央付近で睨み合う。
ヒナテは徒手空拳だが、他の生徒たちと同じように、ニッグは自分専用の《法具》を持参している。
彼が手にしている《法具》は、オーソドックスな杖である。ただし当然自分用にカスタマイズしているらしく、分類上は長杖に入るだろうか。彼の身長ほどの長さである。
「え~では、制限時間は十分。本来はポイント制などをルールとして加えるんですが、今回は別にいいでしょう」
スッとハクイが右手を上げると同時に、ヒナテとニッグが身構える。
そして皆が静かに見守る中、ハクイが腕を振り下ろす。
「――始め!」
開始の宣言と同時に、まず動きを見せたのはヒナテである。
全身に《白魔》を纏い、一気にニッグへと迫った。
「へぇ、なかなか速いじゃないか」
同じように《緑魔》を纏うニッグは、完全に余裕綽々といった様子だ。ヒナテの動きを見極めて、彼女が突き出してきた拳を軽やかにかわす。
だがヒナテの持ち味は、素早い連打というのはオレも知っている。
案の定、一撃で終わらずにヒナテは避けたニッグを追い込み連撃を繰り出そうとした。
しかしニッグはというと……。
「――《|風の守り(ウィンドウォール)》」
杖に嵌め込まれた《魔石》が光ると同時に、彼の周囲を風の壁が包み込む。
その結果、ヒナテの拳はニッグを目前にして届かずに、風に阻まれてしまっていた。
「くっ! たぁっ、てやっ、はあっ、とぁっ!」
烈火のごとく勢いで拳や蹴りを繰り出すが、そのどれもがニッグには届かない。
「いやぁ、今日の風も元気があっていいねぇ」
どうやらニッグが得意としているのは風を操る魔法らしい。
自然を操作する魔法は、コントロールが難しいが、その分強力な効果を発揮する。
しかしさすがに《法具》での魔法発動は早いものだな。
オレはポケットに手を突っ込みながら、《法具》の有能さを認めていた。
本来《風の守り》程度の魔法を発動するなら、数秒ほどの詠唱が必要になる。それが魔力を注ぎ込んだ瞬間に発動するのだから、時短という部分では優秀なのは確かだ。
また魔法の強度は、魔力値という魔法に込められる魔力の質や量によって決まる。
同じ魔法を扱うのでも、当然魔力値が低ければ脆くなり、発動すら叶わない場合もあるのだ。
故に昔は、魔力値に重きを置き、魔力コントロールを必死に磨く者たちが多かった。
しかし現代は、すでに《魔石》という器があるために、注ぎ込むことができる魔力値が定まっている。
魔力コントロールはほぼ必要ない上、発動速度を向上させた便利な道具ではあるが、その分、威力の最大値が決められているので、火力という部分においては物足りない。
さて、問題はヒナテもだが……。
いまだに徒手空拳でしか攻撃をしない彼女。
…………やはり中・遠距離魔法が使えない、か。
魔法を扱える者と対峙した場合、まずは遠距離から牽制をして、相手の情報を集めるのがセオリーだ。
いきなり突貫するなど無謀に等しいし、いくら近接戦闘専門とはいえ、普通はもっと慎重に行動をするのが当たり前だ。
特に魔人や魔物との戦いなどにおいて、奴らの多くは罠を張っていたり、素手で触るのが危険な相手だったりする。
だからこそ離れて攻撃する手段があれば、まずそれで様子見をするのが正しい。
勇者であれば、そんな戦法は基礎の基礎なのだが……。
「ふふふ、いつまで殴るだけなのかな? そんな柔な拳じゃ、僕の風は消し飛ばせないよ?」
それでもヒナテにはこの戦い方しかできないのだ。
オレも最初に彼女と組手をした時、まさかと思ったが、どうやら本当に近接戦闘しかできないようだ。
しかも彼女が行っているのは魔法ではなく、ただ魔力を纏って身体能力を強化しているだけ。それではレベルの高い魔法を打ち破れはしないだろう。
魔法には魔法を――。
それもまた世界の常識である。だが今のヒナテは恐らく――魔法が使えない。
それがオレの見解だった。
なるほどな。だからこその《魔装格闘》というわけか。
「それでよく代表者決定戦に出ようなんて思ったものだね! やはり《白魔》は『劣等色』でしかない! ――《|風玉(ウィンドショット)》!」
ニッグの杖から放たれた風の塊がヒナテに直撃をして、彼女は数メートルほど吹き飛ぶ。
「っ……ぐ……うっ」
「おやおや、まだ諦めないとは。確か君の野望は『偉大な勇者』になって、かの『勇者王』を越える……だったかい? ……勘違いも甚だしいね。君に将来性はないよ」
痛烈な言葉による攻撃。だがそれでもヒナテは起き上がろうとする。
「だから見苦しいって。――《|風の重圧(ウィンドプレス)》!」
ヒナテの頭上から発生した風が、ヒナテを地面に押し付ける形で吹き荒れる。
「あっがっ!?」
苦悶の表情を浮かべるヒナテだが、それでもまだ降参をしない。
「安心しなよ。代表者決定戦は僕が出るし、それに君の代わりにこの僕が『偉大な勇者』になってあげるから」
風に押し潰されそうになりながらも、ヒナテは歯を食いしばりニッグを睨みつける。
「わっ……私は……っ、諦め……ないっ!」
力強い宣言だった。
しかしそれは彼女を後押しすることはなかった。
ヒナテは風の圧力に耐えられずに、とうとう気を失ってしまったのである。
無情にもハクイの「それまで」という言葉が響く。
汗一つかかずにニッグは勝者の笑みを零している。
《緑魔》相手でさえ、この実力差だ。
圧倒的な才能の差をぶつけられ、ヒナテは今後も戦い続けることができるのだろうか。
……クーよ、思った以上にお前の娘のこれからは大変だぞ。
普通の貴族の娘として暮らすならともかく、彼女が勇者の道を歩み続ける限り、きっととても辛い人生になってしまう。
「え~誰かヒナテさんを救護室へ……」
仕方なくオレが名乗りを上げ、彼女とともに救護室へ向かうことになった。
オレも他の連中ほどではないが、どのような訓練を行うのはか興味があった。
現在オレたち【ジェムストーン】の生徒たちは、演習場とされているグラウンドへとやってきている。
そこには射撃場のように的が設置されていたり、岩など障害物が置かれたエリアや、地面に白線で大きな円が描かれているエリアなど、様々な用途に応じて使用できる造りになっていた。
そしてオレたちはその中で円が描かれたエリアにいる。
「え~ここではこの円の中で模擬試合を行います。当然円から外に出たり、戦闘不能、あるいは降参をすれば敗北となります」
円はそれなりに広く、直径三十メートルほどであろうか。
「試しに模擬試合をしてもらいたいんですが……誰かいませんか?」
ハクイの言葉に対しては、生徒たちの反応は一喜一憂である。
ニッグやバッザなどはやる気に満ちているが、中にはオレのように面倒だと思っている者や、戦うのが嫌なのか不安そうな顔をしている者たちがいる。
そしてそんな中、誰よりも先に手を挙げたのは、やはりというべきかヒナテであった。
そんな彼女がオレを睨みつけてくる。
さっさと前に出て来いとでも言っているかのように。
だが彼女の思惑は外れ、ニッグとバッザがそれぞれ手を挙げた。
「ふむ……ではニッグくんと、ヒナテさん、お願いできますか?」
バッザが「何でだよっ!」と不満げに怒鳴り、ニッグは選ばれたことに鼻を高くしている。
ヒナテはヒナテで、オレを一瞥しつつも選ばれたことで息を飲み円内へと入っていく。
二人が円の中で一定の距離を保ったまま、中央付近で睨み合う。
ヒナテは徒手空拳だが、他の生徒たちと同じように、ニッグは自分専用の《法具》を持参している。
彼が手にしている《法具》は、オーソドックスな杖である。ただし当然自分用にカスタマイズしているらしく、分類上は長杖に入るだろうか。彼の身長ほどの長さである。
「え~では、制限時間は十分。本来はポイント制などをルールとして加えるんですが、今回は別にいいでしょう」
スッとハクイが右手を上げると同時に、ヒナテとニッグが身構える。
そして皆が静かに見守る中、ハクイが腕を振り下ろす。
「――始め!」
開始の宣言と同時に、まず動きを見せたのはヒナテである。
全身に《白魔》を纏い、一気にニッグへと迫った。
「へぇ、なかなか速いじゃないか」
同じように《緑魔》を纏うニッグは、完全に余裕綽々といった様子だ。ヒナテの動きを見極めて、彼女が突き出してきた拳を軽やかにかわす。
だがヒナテの持ち味は、素早い連打というのはオレも知っている。
案の定、一撃で終わらずにヒナテは避けたニッグを追い込み連撃を繰り出そうとした。
しかしニッグはというと……。
「――《|風の守り(ウィンドウォール)》」
杖に嵌め込まれた《魔石》が光ると同時に、彼の周囲を風の壁が包み込む。
その結果、ヒナテの拳はニッグを目前にして届かずに、風に阻まれてしまっていた。
「くっ! たぁっ、てやっ、はあっ、とぁっ!」
烈火のごとく勢いで拳や蹴りを繰り出すが、そのどれもがニッグには届かない。
「いやぁ、今日の風も元気があっていいねぇ」
どうやらニッグが得意としているのは風を操る魔法らしい。
自然を操作する魔法は、コントロールが難しいが、その分強力な効果を発揮する。
しかしさすがに《法具》での魔法発動は早いものだな。
オレはポケットに手を突っ込みながら、《法具》の有能さを認めていた。
本来《風の守り》程度の魔法を発動するなら、数秒ほどの詠唱が必要になる。それが魔力を注ぎ込んだ瞬間に発動するのだから、時短という部分では優秀なのは確かだ。
また魔法の強度は、魔力値という魔法に込められる魔力の質や量によって決まる。
同じ魔法を扱うのでも、当然魔力値が低ければ脆くなり、発動すら叶わない場合もあるのだ。
故に昔は、魔力値に重きを置き、魔力コントロールを必死に磨く者たちが多かった。
しかし現代は、すでに《魔石》という器があるために、注ぎ込むことができる魔力値が定まっている。
魔力コントロールはほぼ必要ない上、発動速度を向上させた便利な道具ではあるが、その分、威力の最大値が決められているので、火力という部分においては物足りない。
さて、問題はヒナテもだが……。
いまだに徒手空拳でしか攻撃をしない彼女。
…………やはり中・遠距離魔法が使えない、か。
魔法を扱える者と対峙した場合、まずは遠距離から牽制をして、相手の情報を集めるのがセオリーだ。
いきなり突貫するなど無謀に等しいし、いくら近接戦闘専門とはいえ、普通はもっと慎重に行動をするのが当たり前だ。
特に魔人や魔物との戦いなどにおいて、奴らの多くは罠を張っていたり、素手で触るのが危険な相手だったりする。
だからこそ離れて攻撃する手段があれば、まずそれで様子見をするのが正しい。
勇者であれば、そんな戦法は基礎の基礎なのだが……。
「ふふふ、いつまで殴るだけなのかな? そんな柔な拳じゃ、僕の風は消し飛ばせないよ?」
それでもヒナテにはこの戦い方しかできないのだ。
オレも最初に彼女と組手をした時、まさかと思ったが、どうやら本当に近接戦闘しかできないようだ。
しかも彼女が行っているのは魔法ではなく、ただ魔力を纏って身体能力を強化しているだけ。それではレベルの高い魔法を打ち破れはしないだろう。
魔法には魔法を――。
それもまた世界の常識である。だが今のヒナテは恐らく――魔法が使えない。
それがオレの見解だった。
なるほどな。だからこその《魔装格闘》というわけか。
「それでよく代表者決定戦に出ようなんて思ったものだね! やはり《白魔》は『劣等色』でしかない! ――《|風玉(ウィンドショット)》!」
ニッグの杖から放たれた風の塊がヒナテに直撃をして、彼女は数メートルほど吹き飛ぶ。
「っ……ぐ……うっ」
「おやおや、まだ諦めないとは。確か君の野望は『偉大な勇者』になって、かの『勇者王』を越える……だったかい? ……勘違いも甚だしいね。君に将来性はないよ」
痛烈な言葉による攻撃。だがそれでもヒナテは起き上がろうとする。
「だから見苦しいって。――《|風の重圧(ウィンドプレス)》!」
ヒナテの頭上から発生した風が、ヒナテを地面に押し付ける形で吹き荒れる。
「あっがっ!?」
苦悶の表情を浮かべるヒナテだが、それでもまだ降参をしない。
「安心しなよ。代表者決定戦は僕が出るし、それに君の代わりにこの僕が『偉大な勇者』になってあげるから」
風に押し潰されそうになりながらも、ヒナテは歯を食いしばりニッグを睨みつける。
「わっ……私は……っ、諦め……ないっ!」
力強い宣言だった。
しかしそれは彼女を後押しすることはなかった。
ヒナテは風の圧力に耐えられずに、とうとう気を失ってしまったのである。
無情にもハクイの「それまで」という言葉が響く。
汗一つかかずにニッグは勝者の笑みを零している。
《緑魔》相手でさえ、この実力差だ。
圧倒的な才能の差をぶつけられ、ヒナテは今後も戦い続けることができるのだろうか。
……クーよ、思った以上にお前の娘のこれからは大変だぞ。
普通の貴族の娘として暮らすならともかく、彼女が勇者の道を歩み続ける限り、きっととても辛い人生になってしまう。
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