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第二十七話
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〝新人祭〟まで残り七日と迫る中、いよいよ学院内の掲示板にも、模擬試合に参加する者たちの名前が貼り出されることになった。
だがここで衆目をギョッとさせるような事実が明らかになる。
一つは言わずと知れたオレとヒナテのことであろう。
何せまだ優秀とされる《緑魔》や《青魔》ではなく、参加するのが『劣等色』と『欠陥色』なのだ。注目を浴びるのも当然といえる。
しかし同じように驚きが上がったのは、《銀魔》を抱える四つのクラスのうち、三つのクラスに所属する《銀魔》が出場を辞退したことだ。
確かに模擬試合は義務ではないので、出場したくなければ辞退することはできる。
しかし模擬試合は、自分たちのクラスの力量を知らしめるための手段でもあるので、序列の高い者は、より自己顕示欲が強い傾向に高いので辞退というのは非常に珍しい。
噂でしかないが、三のうち一人は〝新人祭〟の次に開かれると聞く、すべての生徒たちに参加資格のある〝勇者王記念武闘大会〟――通称〝勇武会〟に参加する時に少しでも手の内を隠しておこうという理由らしい。
もう一人は、自分の力を誇示することにそもそも興味がないとのこと。故に見世物になるための武は振るわないということだ。
そして残りの一人だが、どうやら軽くない怪我をしてしまったようで、此度の参加を見送ったとのこと。
オレとヒナテも、掲示板を目にし、その事実に若干驚いていた。
この中で参加する《銀魔》の名前を見て、オレはスッと目を細める。
――ウーナン・アミッツ――
どうやら奴は参加するようだな。【エメラルドタイガー】の代表者として。
不意に隣を見れば、ヒナテが気まずそうに視線を下に落としていた。
今気づいたが、オレたちを見た生徒たちが、ヒソヒソと口を動かしていたのだ。
どうも内容に耳を傾けてみると、やれオレたちが卑劣な罠にかけてニッグたちを倒し代表を掠め取っただの、やれクーの権力やコネを駆使しただの、聞くだけで呆れるほどの想像力が逞しい連中がいるようだ。
まあ実際にあの決定戦の現場を見ていない連中からすれば、劣等生であるオレたちが代表になっていることが有り得ないのだろう。
「ヒナテ、いつまで下を向いているつもりだ? そんなので野望を叶えることができるのか?」
「……! そうね、その通りよクリュウ!」
周りは敵だらけ。誰もオレたちを友好的に見ない。
こんな中でこれから過ごしていくのだから、普通なら気が滅入るのは確かだろう。
それでも辿り着きたい場所があるなら、どんな障害があろうとも乗り越えるしかない。
だが……鬱陶しいのは事実だがな。
その瞬間、次々と顔色を悪くさせてよろめく生徒たちが出る。
「ちょ、アンタ……!」
ヒナテには、オレが魔圧を放出して、バカどもを威圧したのが分かったようだ。
さすがは曲がりなりにもオレの課す修練をこなしてきただけはある。感知能力皆無の奴らどもと違う。
だがそんな中――。
「――こらこら、そんなに威嚇したらダメじゃないか」
誰かが近づいてきて、いきなりそんなことを言ってきた。
まさかこの中に、オレの魔圧に気づく奴がいるとは。
確認してみると、そこには同じ学年の《赤魔》を持つ男子生徒が立っていた。俗にいうイケメンという奴で、見るからに爽やかな笑顔が似合う優男といった感じである。
「ア、アンタはエリッド伯爵の!?」
ヒナテが、その男子生徒を見て声を上げた。
オレは彼女に「知り合いか?」と尋ねる。
「ええ、まあ社交界でたまに会って挨拶するくらいだけど」
「おや、誰かと思ったらヒナテさんじゃないか。久しぶりだね」
「え、ええ……久しぶりねロン」
どこかヒナテは警戒というかよそよそしい感じがする。
「そっちは初めましてだね。僕はロン・ネイト・タック・エリッド。噂の《黒魔》くんに会えて光栄だよ」
そう言って握手を求めてくるが、オレはそれに応えない。
それでもロンは悪態をつくことなく肩を竦めて手を引くだけ。
「嫌味を言いに来たのか?」
「そういうわけじゃなかったんだ。ただ君が魔圧を止めないと大変なことになりそうだったからね」
すでに魔圧はコイツが声をかけてきた時点で止めている。
「しかし楽しみだよ」
「何がだ?」
スッと彼が掲示板の方を指差す。
確認してみて、なるほどなと得心する。
【ガーネットホーク】の代表者の欄に、ロンの名前が刻まれていた。
「お前も代表だったのか」
「そういうことさ。ただまさかヒナテさんもだったとはね」
「……悪い?」
「いいや。健気で良いと思うよ」
その言葉に明らかに怒気を滲み出すヒナテに、ロンは慌てた様子を見せる。
「す、すまない! 気に障ったのなら謝るよ! ごめん! ただ嬉しいんだ」
「へ……え、えと、嬉しい……?」
ヒナテは虚を突かれたような表情を浮かべる。
「うん。そんなに親しくなくても、社交界で何度も会って、少しは君のことを知っているつもりだからさ。……たくさん頑張ったから今の君があるんだろうな。だから敬意を表するよ」
「っ……あ、ありがと」
真っ直ぐ褒められたのが嬉しいのか、照れ臭そうにそっぽを向くヒナテ。
そんなヒナテに優し気な笑み向けたロンは、再び視線をオレに移してくる。
そして若干怪訝そうな表情を見せた。
「ん? ……何をそんなにジロジロと見ている?」
「あ、いやごめん。ただちょっと知り合いに雰囲気が似ててね。まあそんなわけないか」
ロンは手を振りながら謝ってくる。
「〝新人祭〟の模擬試合、お互いに全力を尽くそう」
オレではなくヒナテに手を差し出し、ヒナテもそれに応じて「ええ!」と力強く返事をした。
そしてロンはにこやかに手を振りながらその場を去って行く。
「アイツも変わったわねぇ」
「は? 変わった?」
「ええ。小さい頃はもっとこう、貴族っぽいというか……権力を鼻にかけるような奴だったのよ」
「なるほどな。だから最初は不愉快そうだったのかお前」
「……バレてた?」
「感情を制御することも覚えろよ。戦いではそれも強い武器になる」
「うぅ……分かったわよぉ」
それにしてもあのロンって奴……人間にしてはかなりの強さを持っていた。
恐らく今のヒナテじゃ、少し前のニッグ戦と同じく手も足も出ないだろう。もしあのレベルの奴らが模擬試合に出てくるとしたら、さすがに今のヒナテには荷が重過ぎる。
全部纏めてオレが蹴散らしてもいいが、それではヒナテだって納得しないはず。
それにオレの目的のためにも、あまりコイツの成長を妨げる手段は選びたくない。
「ヒナテ、アレの完成を急ぐぞ」
「え、急にどうしたのよ?」
「いいから帰るぞ」
「ちょちょ! これから授業があるのよ!」
「そんなものよりオレの修練の方が億倍の価値がある」
「え、ええぇぇ……マジなの?」
「模擬試合に負けたかったら、別にいいが?」
「!? ……分かったわよ! ああもう、また先生とケーテルに叱られそう」
実際に前回は叱られたからな。特にケーテルの猛攻は怖かった。
まあヒナテのためだと、泣く泣く了承してくれたが。
今回も何とかクーを巻き込んででも許しを得よう。
あと五日……やれることはやっておくべきだ。
だがここで衆目をギョッとさせるような事実が明らかになる。
一つは言わずと知れたオレとヒナテのことであろう。
何せまだ優秀とされる《緑魔》や《青魔》ではなく、参加するのが『劣等色』と『欠陥色』なのだ。注目を浴びるのも当然といえる。
しかし同じように驚きが上がったのは、《銀魔》を抱える四つのクラスのうち、三つのクラスに所属する《銀魔》が出場を辞退したことだ。
確かに模擬試合は義務ではないので、出場したくなければ辞退することはできる。
しかし模擬試合は、自分たちのクラスの力量を知らしめるための手段でもあるので、序列の高い者は、より自己顕示欲が強い傾向に高いので辞退というのは非常に珍しい。
噂でしかないが、三のうち一人は〝新人祭〟の次に開かれると聞く、すべての生徒たちに参加資格のある〝勇者王記念武闘大会〟――通称〝勇武会〟に参加する時に少しでも手の内を隠しておこうという理由らしい。
もう一人は、自分の力を誇示することにそもそも興味がないとのこと。故に見世物になるための武は振るわないということだ。
そして残りの一人だが、どうやら軽くない怪我をしてしまったようで、此度の参加を見送ったとのこと。
オレとヒナテも、掲示板を目にし、その事実に若干驚いていた。
この中で参加する《銀魔》の名前を見て、オレはスッと目を細める。
――ウーナン・アミッツ――
どうやら奴は参加するようだな。【エメラルドタイガー】の代表者として。
不意に隣を見れば、ヒナテが気まずそうに視線を下に落としていた。
今気づいたが、オレたちを見た生徒たちが、ヒソヒソと口を動かしていたのだ。
どうも内容に耳を傾けてみると、やれオレたちが卑劣な罠にかけてニッグたちを倒し代表を掠め取っただの、やれクーの権力やコネを駆使しただの、聞くだけで呆れるほどの想像力が逞しい連中がいるようだ。
まあ実際にあの決定戦の現場を見ていない連中からすれば、劣等生であるオレたちが代表になっていることが有り得ないのだろう。
「ヒナテ、いつまで下を向いているつもりだ? そんなので野望を叶えることができるのか?」
「……! そうね、その通りよクリュウ!」
周りは敵だらけ。誰もオレたちを友好的に見ない。
こんな中でこれから過ごしていくのだから、普通なら気が滅入るのは確かだろう。
それでも辿り着きたい場所があるなら、どんな障害があろうとも乗り越えるしかない。
だが……鬱陶しいのは事実だがな。
その瞬間、次々と顔色を悪くさせてよろめく生徒たちが出る。
「ちょ、アンタ……!」
ヒナテには、オレが魔圧を放出して、バカどもを威圧したのが分かったようだ。
さすがは曲がりなりにもオレの課す修練をこなしてきただけはある。感知能力皆無の奴らどもと違う。
だがそんな中――。
「――こらこら、そんなに威嚇したらダメじゃないか」
誰かが近づいてきて、いきなりそんなことを言ってきた。
まさかこの中に、オレの魔圧に気づく奴がいるとは。
確認してみると、そこには同じ学年の《赤魔》を持つ男子生徒が立っていた。俗にいうイケメンという奴で、見るからに爽やかな笑顔が似合う優男といった感じである。
「ア、アンタはエリッド伯爵の!?」
ヒナテが、その男子生徒を見て声を上げた。
オレは彼女に「知り合いか?」と尋ねる。
「ええ、まあ社交界でたまに会って挨拶するくらいだけど」
「おや、誰かと思ったらヒナテさんじゃないか。久しぶりだね」
「え、ええ……久しぶりねロン」
どこかヒナテは警戒というかよそよそしい感じがする。
「そっちは初めましてだね。僕はロン・ネイト・タック・エリッド。噂の《黒魔》くんに会えて光栄だよ」
そう言って握手を求めてくるが、オレはそれに応えない。
それでもロンは悪態をつくことなく肩を竦めて手を引くだけ。
「嫌味を言いに来たのか?」
「そういうわけじゃなかったんだ。ただ君が魔圧を止めないと大変なことになりそうだったからね」
すでに魔圧はコイツが声をかけてきた時点で止めている。
「しかし楽しみだよ」
「何がだ?」
スッと彼が掲示板の方を指差す。
確認してみて、なるほどなと得心する。
【ガーネットホーク】の代表者の欄に、ロンの名前が刻まれていた。
「お前も代表だったのか」
「そういうことさ。ただまさかヒナテさんもだったとはね」
「……悪い?」
「いいや。健気で良いと思うよ」
その言葉に明らかに怒気を滲み出すヒナテに、ロンは慌てた様子を見せる。
「す、すまない! 気に障ったのなら謝るよ! ごめん! ただ嬉しいんだ」
「へ……え、えと、嬉しい……?」
ヒナテは虚を突かれたような表情を浮かべる。
「うん。そんなに親しくなくても、社交界で何度も会って、少しは君のことを知っているつもりだからさ。……たくさん頑張ったから今の君があるんだろうな。だから敬意を表するよ」
「っ……あ、ありがと」
真っ直ぐ褒められたのが嬉しいのか、照れ臭そうにそっぽを向くヒナテ。
そんなヒナテに優し気な笑み向けたロンは、再び視線をオレに移してくる。
そして若干怪訝そうな表情を見せた。
「ん? ……何をそんなにジロジロと見ている?」
「あ、いやごめん。ただちょっと知り合いに雰囲気が似ててね。まあそんなわけないか」
ロンは手を振りながら謝ってくる。
「〝新人祭〟の模擬試合、お互いに全力を尽くそう」
オレではなくヒナテに手を差し出し、ヒナテもそれに応じて「ええ!」と力強く返事をした。
そしてロンはにこやかに手を振りながらその場を去って行く。
「アイツも変わったわねぇ」
「は? 変わった?」
「ええ。小さい頃はもっとこう、貴族っぽいというか……権力を鼻にかけるような奴だったのよ」
「なるほどな。だから最初は不愉快そうだったのかお前」
「……バレてた?」
「感情を制御することも覚えろよ。戦いではそれも強い武器になる」
「うぅ……分かったわよぉ」
それにしてもあのロンって奴……人間にしてはかなりの強さを持っていた。
恐らく今のヒナテじゃ、少し前のニッグ戦と同じく手も足も出ないだろう。もしあのレベルの奴らが模擬試合に出てくるとしたら、さすがに今のヒナテには荷が重過ぎる。
全部纏めてオレが蹴散らしてもいいが、それではヒナテだって納得しないはず。
それにオレの目的のためにも、あまりコイツの成長を妨げる手段は選びたくない。
「ヒナテ、アレの完成を急ぐぞ」
「え、急にどうしたのよ?」
「いいから帰るぞ」
「ちょちょ! これから授業があるのよ!」
「そんなものよりオレの修練の方が億倍の価値がある」
「え、ええぇぇ……マジなの?」
「模擬試合に負けたかったら、別にいいが?」
「!? ……分かったわよ! ああもう、また先生とケーテルに叱られそう」
実際に前回は叱られたからな。特にケーテルの猛攻は怖かった。
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