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第二十八話
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――〝新人祭〟まであと二日に迫った。
オレとヒナテは、例のごとく裏庭にて朝からずっと修練をし続けていたのである。
元々メイドによる毎日の掃除のお蔭で綺麗に整っている裏庭だが、現在あちこちに大小様々なクレーターが生まれ、ところどこと焦げたり亀裂が入っていたりして見るも無残な荒地のようになっていた。
そしてそんな中でただ一人、オレだけが立っており、ヒナテはというと……。
「ぜぇぜぇぜぇぜぇ……ぐっ」
全身についた土汚れや傷。それにサウナにでも入ったかのような大量の汗を纏いながら地面に俯せで倒れていた。
「どうした? そんなことじゃ完成には程遠いぞ?」
満身創痍といった様子のヒナテに対し、オレは冷淡に言葉を突き付ける。
「っ……わ……分かって……るわよっ……!」
体力も底を尽き、魔力だってもうガス欠寸前だ。
それでもヒナテは全身の力を振り絞って立ち上がろうとする。
そしてフラフラになりながらも立ち上がり、痙攣する両手を前方へと突き出す。
右手をパッと開き、左手で右手首を持ち支えている。
彼女による詠唱が始める。するとヒナテの右手の前方に小さな球体が出現し、そこから周囲へプラズマ放電が現れた。
バチバチバチと、弾くような凄まじい音が大気を震わせる。
球体は徐々に巨大化していき、ちょうどヒナテの顔ほどの大きさにまで成長した。
だがこの魔法はここからが本番である。プラズマの球体が、次第に形を変えていく。その速度はまるでナメクジが進むがごとく遅い。
しかしその変化に生じる辛さは、ヒナテの表情を見れば明らかだった。
「くぅっ……!」
さらに噴き出る汗に構わず、ヒナテは全身全霊で魔法完成に取り組むが、身体全体が震え始める。
そして次の瞬間、球体から発せられたエネルギーが、小さな雷のようになって周囲に迸った。
地面を焦がし、穴を開け、空を貫いていく。
「……っ、も……う…………ダメ……ッ!?」
直後、球体が一気に破裂し、生まれた爆風によってヒナテは後方へと弾き飛ばされる。
その奥にある茂みに衝突し、ぐったりと倒れてしまう。
……さすがにこの魔法の完成は短期間では難しいか。
実際のところ、完成までまだ半分の工程したできていない。
それに残り半分の方がより困難なのだ。
ここ数日間、集中的にこの魔法の会得に時間をかけたが、〝新人祭〟には間に合わない可能性の方が高い。
「……あまり根詰めて二日後の模擬試合に支障が出ても問題だしな。この修練は一旦ここで終わらせ――」
「――まだ……よ」
「む?」
てっきり気絶したものとばかり思っていたが、まだ意識はあったようだ。
しかもまだ立ち上がろうとしている。
否、すでに立ち上がる気力すらないはずなのに、またも立ち上がってみせたのだ。
そしてその時、またもこの目にした。ヒナテの両眼に浮かぶ例の紋章を――。
「もう少し……で……コツ……が……っ!?」
だがその言葉の終わりと同時に、目の輝きが失われ、そのまま前のめりに倒れ込む。
一瞬でヒナテのもとへ辿り着いたオレは、彼女が倒れるまえにその身体を受け止めてやった。
「……まったく、諦めの悪さはアイツ並みだな」
この少女と瓜二つの存在のことが思い起こされる。
オレはそのまま彼女を担ぎ、ケーテルに治療を頼み寝かせるように言った。
そしてケーテルに任せたあと、クーがその場に顔を見せる。
「今日はかなりハードだったな。正直見ていて思わず駆け寄りそうになったぞ」
「なら何故そうしなかったんだ?」
「……前にも口にしただろう。あの子が楽しそうだからさ」
楽しそう……。
当然修練は厳しい。並みの者なら一日とかからずに逃げ出すほどに。
しかしヒナテは修練内容を聞いてドン引きはするものの、毎回文句一つ言わずに最後までやり遂げる。それこそぶっ倒れるまで。
「そんなにも例の誓いが大切なようだな」
「……そうか。ミミオラのことを聞いたんだね」
クーが遠い目をしながら苦笑を浮かべる。きっとそのミミオラのことを思い出しているのだろう。
「ミミオラは不憫な子だったよ。その身に有り余るほどの才を持ちながら、その身体は生まれたばかりの子供のように繊細で脆かった。何とか私もいろいろな伝手を辿って治療法を探したんだがね」
それは結局見つからず、見つかったと思ったら、ここより遥か遠い地へとミミオラを向かわせることになった。
「ヒナテにとって、ミミオラは家族同然。妹のような存在だったからね」
「にしても少し異常な気もするがな」
「……ミミオラの病気が悪化したのは自分のせいだと思っているからじゃないかな」
「どういうことだ?」
その話は聞いていない。
「本当は関係ないと思うんだけどね。ただその日、ヒナテはミミオラをピクニックへ連れ出したんだよ。だが運の悪いことに、魔物と遭遇してしまった。ヒナテが魔物に襲われそうになった瞬間、ミミオラがヒナテを庇い怪我をしたんだ」
幸いすぐに駆け付けたクーたちによって魔物は討伐されたが、ミミオラはそのまま病院へと搬送された。
怪我は本当に大したことのない切り傷のようなもの。
「しかしタイミングも悪く、ミミオラの病気が悪化したのさ。それをピクニックに連れ出した自分のせいだと、ヒナテはずっと悔やんでいた。いや、今も後悔しているだろう」
なるほど。だからこその想い入れというわけか。
つまりヒナテは強烈な罪悪感も背負っているのだ。
「不器用な奴だなアイツは」
「はは、誰に似たんだろうなぁ。……〝新人祭〟の模擬試合、ヒナテはどうかな?」
「あの疲弊具合だ。恐らく今日明日と動けないだろうな」
「修練していた技も未完成というわけか」
「仕方ない。そもそも普通なら何年もかけて体得するようなものだからな」
「おいおい、そんな代物を一週間や二週間で覚えさせようとしたのかい?」
当然無茶だと誰もが言うだろう。
しかしもし本当にヒナテが、オレが考える通りの存在ならば……とも思ったのだ。
たださすがに今回ばかりは無理難題だったようだが。
「まあそれでも地力は確実に上がっている。《魔色》だけしか見ていない中途半端な奴らに後れは取らん」
「……娘の成長は喜ぶべきことなんだろうがね。毎回あんなボロボロになっているのを見ると肝が冷えるよ」
強くなったものの、年頃の娘が傷塗れになっていくのはさすがに複雑のようだ。
とにかく本番は近い。
ヒナテがどこまで成長したのかは、多くの者に〝新人祭〟で見てもらおう。
最悪模擬試合だってオレが一人でやれないことはないのだから。
だがヒナテの成長に驚愕することになるのは、オレも同じだったことを、今のオレには知る由もなかった。
オレとヒナテは、例のごとく裏庭にて朝からずっと修練をし続けていたのである。
元々メイドによる毎日の掃除のお蔭で綺麗に整っている裏庭だが、現在あちこちに大小様々なクレーターが生まれ、ところどこと焦げたり亀裂が入っていたりして見るも無残な荒地のようになっていた。
そしてそんな中でただ一人、オレだけが立っており、ヒナテはというと……。
「ぜぇぜぇぜぇぜぇ……ぐっ」
全身についた土汚れや傷。それにサウナにでも入ったかのような大量の汗を纏いながら地面に俯せで倒れていた。
「どうした? そんなことじゃ完成には程遠いぞ?」
満身創痍といった様子のヒナテに対し、オレは冷淡に言葉を突き付ける。
「っ……わ……分かって……るわよっ……!」
体力も底を尽き、魔力だってもうガス欠寸前だ。
それでもヒナテは全身の力を振り絞って立ち上がろうとする。
そしてフラフラになりながらも立ち上がり、痙攣する両手を前方へと突き出す。
右手をパッと開き、左手で右手首を持ち支えている。
彼女による詠唱が始める。するとヒナテの右手の前方に小さな球体が出現し、そこから周囲へプラズマ放電が現れた。
バチバチバチと、弾くような凄まじい音が大気を震わせる。
球体は徐々に巨大化していき、ちょうどヒナテの顔ほどの大きさにまで成長した。
だがこの魔法はここからが本番である。プラズマの球体が、次第に形を変えていく。その速度はまるでナメクジが進むがごとく遅い。
しかしその変化に生じる辛さは、ヒナテの表情を見れば明らかだった。
「くぅっ……!」
さらに噴き出る汗に構わず、ヒナテは全身全霊で魔法完成に取り組むが、身体全体が震え始める。
そして次の瞬間、球体から発せられたエネルギーが、小さな雷のようになって周囲に迸った。
地面を焦がし、穴を開け、空を貫いていく。
「……っ、も……う…………ダメ……ッ!?」
直後、球体が一気に破裂し、生まれた爆風によってヒナテは後方へと弾き飛ばされる。
その奥にある茂みに衝突し、ぐったりと倒れてしまう。
……さすがにこの魔法の完成は短期間では難しいか。
実際のところ、完成までまだ半分の工程したできていない。
それに残り半分の方がより困難なのだ。
ここ数日間、集中的にこの魔法の会得に時間をかけたが、〝新人祭〟には間に合わない可能性の方が高い。
「……あまり根詰めて二日後の模擬試合に支障が出ても問題だしな。この修練は一旦ここで終わらせ――」
「――まだ……よ」
「む?」
てっきり気絶したものとばかり思っていたが、まだ意識はあったようだ。
しかもまだ立ち上がろうとしている。
否、すでに立ち上がる気力すらないはずなのに、またも立ち上がってみせたのだ。
そしてその時、またもこの目にした。ヒナテの両眼に浮かぶ例の紋章を――。
「もう少し……で……コツ……が……っ!?」
だがその言葉の終わりと同時に、目の輝きが失われ、そのまま前のめりに倒れ込む。
一瞬でヒナテのもとへ辿り着いたオレは、彼女が倒れるまえにその身体を受け止めてやった。
「……まったく、諦めの悪さはアイツ並みだな」
この少女と瓜二つの存在のことが思い起こされる。
オレはそのまま彼女を担ぎ、ケーテルに治療を頼み寝かせるように言った。
そしてケーテルに任せたあと、クーがその場に顔を見せる。
「今日はかなりハードだったな。正直見ていて思わず駆け寄りそうになったぞ」
「なら何故そうしなかったんだ?」
「……前にも口にしただろう。あの子が楽しそうだからさ」
楽しそう……。
当然修練は厳しい。並みの者なら一日とかからずに逃げ出すほどに。
しかしヒナテは修練内容を聞いてドン引きはするものの、毎回文句一つ言わずに最後までやり遂げる。それこそぶっ倒れるまで。
「そんなにも例の誓いが大切なようだな」
「……そうか。ミミオラのことを聞いたんだね」
クーが遠い目をしながら苦笑を浮かべる。きっとそのミミオラのことを思い出しているのだろう。
「ミミオラは不憫な子だったよ。その身に有り余るほどの才を持ちながら、その身体は生まれたばかりの子供のように繊細で脆かった。何とか私もいろいろな伝手を辿って治療法を探したんだがね」
それは結局見つからず、見つかったと思ったら、ここより遥か遠い地へとミミオラを向かわせることになった。
「ヒナテにとって、ミミオラは家族同然。妹のような存在だったからね」
「にしても少し異常な気もするがな」
「……ミミオラの病気が悪化したのは自分のせいだと思っているからじゃないかな」
「どういうことだ?」
その話は聞いていない。
「本当は関係ないと思うんだけどね。ただその日、ヒナテはミミオラをピクニックへ連れ出したんだよ。だが運の悪いことに、魔物と遭遇してしまった。ヒナテが魔物に襲われそうになった瞬間、ミミオラがヒナテを庇い怪我をしたんだ」
幸いすぐに駆け付けたクーたちによって魔物は討伐されたが、ミミオラはそのまま病院へと搬送された。
怪我は本当に大したことのない切り傷のようなもの。
「しかしタイミングも悪く、ミミオラの病気が悪化したのさ。それをピクニックに連れ出した自分のせいだと、ヒナテはずっと悔やんでいた。いや、今も後悔しているだろう」
なるほど。だからこその想い入れというわけか。
つまりヒナテは強烈な罪悪感も背負っているのだ。
「不器用な奴だなアイツは」
「はは、誰に似たんだろうなぁ。……〝新人祭〟の模擬試合、ヒナテはどうかな?」
「あの疲弊具合だ。恐らく今日明日と動けないだろうな」
「修練していた技も未完成というわけか」
「仕方ない。そもそも普通なら何年もかけて体得するようなものだからな」
「おいおい、そんな代物を一週間や二週間で覚えさせようとしたのかい?」
当然無茶だと誰もが言うだろう。
しかしもし本当にヒナテが、オレが考える通りの存在ならば……とも思ったのだ。
たださすがに今回ばかりは無理難題だったようだが。
「まあそれでも地力は確実に上がっている。《魔色》だけしか見ていない中途半端な奴らに後れは取らん」
「……娘の成長は喜ぶべきことなんだろうがね。毎回あんなボロボロになっているのを見ると肝が冷えるよ」
強くなったものの、年頃の娘が傷塗れになっていくのはさすがに複雑のようだ。
とにかく本番は近い。
ヒナテがどこまで成長したのかは、多くの者に〝新人祭〟で見てもらおう。
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