11 / 41
第十話
しおりを挟む
――虫の音も聞こえないほど夜も更けた頃、【アディーン王国】の周囲を守る外壁で見張りをしている兵士が空に妙な影を発見した。
雲の隙間から覗く月光によって照らされたその姿を見て兵士は表情を強張らせる。
それは――六機の《精霊人機》だった。
「未確認《精霊人機》!? て、敵襲ぅぅぅっ!」
兵士は精一杯声を張り上げながら、携えていた音の出る発煙筒で仲間たちに危機を知らせる。
同時に兵士の合図を耳にした城の見張り台にいた兵士もまた、空の異変に気付きけたたましいサイレンを鳴らした。
直後に王城からあちこちから光が溢れ、緊急事態が起きていることが周りにも伝わる。
そんな中、警備に当たっていたリューカもまた空からの奇襲に舌打ちをしていた。
「六機……だけか? いや、他にも陸路から入ってくるやもしれない。おいっ、陸軍部隊は街の警備を強化し、敵の速やかな排除に努めろ!」
警備兵たちにそう通達すると、リューカは敵の狙いが何なのかを探る。
すると六機のうち四機が街中に降り、残りの二機はこちらに向かってきていた。
「四機は陽動か? ならあの二機が本命だな! 狙いは城……我が君か!」
相手の狙いが自分の主君だと判断したリューカは、そうはさせるものかと懐から一枚のカードを取り出す。
「我が呼び声に応え顕現せよ――《ブルーフォウル》ッ!」
そのまま持っていたカードを天高く放り投げる。
するとカードが眩い光に変化し、一瞬にして巨大な魔法陣そのものへと姿を変えた。
空に浮かぶ魔法陣からズズズズズと、美しい蒼を纏った《精霊人機》が顕現する。
「――リンクッ!」
そう叫ぶと同時に、リューカの光となって消え、一瞬にして周りの景色が打って変わった場所へと現れた。
ここは《精霊人機》のコックピットの中である。
前方には計器やモニターが設置されており、周囲三百六十度が鏡張りになってリューカ自身を映していた。
灰色の座席に腰を下ろし、両足はそれぞれペダルに触れ、両手もそれぞれ床から円柱状に伸び出ている筒の先に置かれた水晶二つに置く。
そこへリューカの背後に幽霊のように透過している小さな女の子が浮かび上がる。
「リューカ、いきなり呼び出してどったのさ?」
その子はフワフワと宙に浮かびながら小首を傾げている。
紺色の髪を団子に結っている可愛らしい女の子だ。
「見て察してくれ、シュイニャオ! ――起動!」
鏡張りだった部分が変化し、外の様子を映し出す。
「ん~? あらら、もしかして襲撃受けちゃってる?」
「もしかしなくてもそうだ。今から迎撃する」
「うん、分かった。じゃあ頑張って撃退しっちゃおう!」
「《ブルーフォウル》、敵機を撃破する」
《精霊人機・ブルーフォウル》は、その声に呼応するかのように瞳の部分が赤く光り、背中に格納されている翼が開き空へと上がっていく。
その時、空から土色の《精霊人機》が滑空し、その手に持っていた剣を振り下ろしてきた。
「シュイニャオ、《ビークウィップ》だ!」
「オッケー!」
何も所持していなかった《ブルーフォウル》の右手に、突如として青白い光が出現し、それが紫色の鞭へと変化を遂げた。
素早く鞭を振るうと、まるで蛇が獲物を仕留めるがごとき速さでうねり動き、向かってきた《精霊人機》の身体を絡め取ってしまった。
「! その機体の造形は、我々が開発した空戦型の第四世代量産機――《クエルボ》と同世代の《グーズ》か!」
《精霊人機》の量産型は、その作成時期と性能で世代ごとに分けられている。
現在第四世代と呼ばれる量産型が性能的に最も優秀だと言われており、部下たちが繰る《クエルボ》と同じく《グーズ》も同じ時期に生み出されていた。
もちろん他国での開発で、だが。
「《グーズ》ということは【アッシュレイ王国】が!? いや、そんなわけが! あそこは同盟国のはずだ!」
「ああっ、リューカ、もう一機がくるよ!」
「むっ!?」
《ブルーフォウル》の頭上からさらに残りの一機が襲い掛かって来る。
それを回避すると、その一機はそのまま城の東側にある、王国外縁に設置された巨大な演習場に降り立ち膝をつく。
(何故そこで膝を……? まだ操縦に慣れていないのか?)
そう思ったリューカだったが、すぐに膝をついたその一機は立ち上がり武器を構えて迫って来た。
「二対一か……舐めるなよ」
鞭を引っ張り、捉えている《グーズ》一機を蹴り落とし向かってきていた《グーズ》と衝突させる。
そのまま追撃を加えようとしたが、何故か二機はすぐに体勢を立て直すとその場を離れていく。
「逃げる? いや、他の四機の加勢にでも行くつもりか?」
すでに他の部隊が残りの《グーズ》を制するために戦っていた。
ただ相手もなかなかの腕らしく、戦火が徐々に広がっている。
「マズイな。このままじゃ街が……!」
敵機は六。上空や周囲を見回しても増援らしき気配はない。
つまり六機を無力化できれば問題は解決できる。
しかし……とリューカは思わず足が止まってしまう。
六機という数に疑問を浮かべたのである。
大国でもある【アディーン王国】を攻めるには、心許ない戦力だ。
たとえ闇に乗じたとしても、あれだけの数でこちらの《ヴォンド隊》と対抗できるわけがないのである。
確かに現在空戦部隊の隊長に加え、陸軍部隊の主だった戦力は遠征に出払っていて防衛力は普段よりは劣るだろう。
それでも敵の十機やニ十機程度ならば撃退できるくらいの防衛力はある。
(確かに攻めるにはこの機を狙うのが一番なのだろうが、それにしても……)
少数精鋭過ぎる気がする。
それに城を落とそうとするには些か積極性が足りないように思えた。
こちらに向かってきた二機もすぐに退いたこともある。
「何か伏兵でもいるのか? ……まさか街中に《宿主》が潜入?」
だとしたら厄介である。
量産型と違って、『精霊幼女』と契約している《宿主》で専用機を持っているのならば、先程のリューカのようにいつでも《精霊人機》を召喚することができる。
「……その線が濃い、か。なら問題は何人の《宿主》が潜んでいるかだが」
この世界において『精霊幼女』という存在は稀少だ。
その数も億人はいる人間と違い、三百といないとされている。
またすべての『精霊幼女』が契約できるというわけでもない。
彼女たちと相性が良く、互いに認め合っていないと契約は施せない。
故に専用機を持つ人材はさらに稀少であり、各国にそれぞれ数えるほどしかいないのが現状である。
我が《ヴォンド隊》にも専用機を持つのは三人だ。
だからたとえこの国に潜入している《宿主》がいたとしても恐らくは一人か二人のはず。
ただ専用機は量産型と違い甚大な力を有していることもあり、操縦者の腕次第ということもあるが、最低でも量産型の五倍以上の性能を持っている。
「……私はここから離れない方がいいか」
もしこの近くに《宿主》が潜んでいたら、あっさりと城を落とされてしまうかもしれない。
「ったく、明日は姉様たちが遠征から帰ってきて、そのあとに例の新型のお披露目があり忙しいというのに……!」
自分で発した愚痴だったが、雷に打たれたかのように全身に衝撃が走った。
「ま、まさか……!?」
城の東エリアには大きな演習場があり、そこには格納庫が存在する。
そして格納庫には我が国が誇る技術者が一身を懸けて開発した《精霊人機》があるのだ。
専用機ではなく、性能的にはやはり劣るものの、従来の量産型を超えるスペックを持っているのは理論的に説明されていた。
先日完成し、明日にお披露目する予定だったのである。
上手く起動し計算通りに動けば、それが新たなトレンドとなり他国よりも一歩先に踊りるのだ。
我が王も明日の披露式を楽しみにしている。当然リューカもだ。
賊の目的が王を討つことではなく、そんな最新鋭機を強奪することだったとしたら……?
「確かまだパーソナルロックができてないはず」
パーソナルロックとは、その者しか扱えないように機体に鍵をかけることである。
新型はある者に与えることが決まっており、その者は明日帰って来る予定だ。
故に今なら《精霊人機》を動かせる者なら誰でも起動させることができる。
するとその時だった。
格納庫の方から爆発が響き渡り黒煙が上がる。
その瞬間、リューカは自身の予想が的を射ていたことを実感した。
雲の隙間から覗く月光によって照らされたその姿を見て兵士は表情を強張らせる。
それは――六機の《精霊人機》だった。
「未確認《精霊人機》!? て、敵襲ぅぅぅっ!」
兵士は精一杯声を張り上げながら、携えていた音の出る発煙筒で仲間たちに危機を知らせる。
同時に兵士の合図を耳にした城の見張り台にいた兵士もまた、空の異変に気付きけたたましいサイレンを鳴らした。
直後に王城からあちこちから光が溢れ、緊急事態が起きていることが周りにも伝わる。
そんな中、警備に当たっていたリューカもまた空からの奇襲に舌打ちをしていた。
「六機……だけか? いや、他にも陸路から入ってくるやもしれない。おいっ、陸軍部隊は街の警備を強化し、敵の速やかな排除に努めろ!」
警備兵たちにそう通達すると、リューカは敵の狙いが何なのかを探る。
すると六機のうち四機が街中に降り、残りの二機はこちらに向かってきていた。
「四機は陽動か? ならあの二機が本命だな! 狙いは城……我が君か!」
相手の狙いが自分の主君だと判断したリューカは、そうはさせるものかと懐から一枚のカードを取り出す。
「我が呼び声に応え顕現せよ――《ブルーフォウル》ッ!」
そのまま持っていたカードを天高く放り投げる。
するとカードが眩い光に変化し、一瞬にして巨大な魔法陣そのものへと姿を変えた。
空に浮かぶ魔法陣からズズズズズと、美しい蒼を纏った《精霊人機》が顕現する。
「――リンクッ!」
そう叫ぶと同時に、リューカの光となって消え、一瞬にして周りの景色が打って変わった場所へと現れた。
ここは《精霊人機》のコックピットの中である。
前方には計器やモニターが設置されており、周囲三百六十度が鏡張りになってリューカ自身を映していた。
灰色の座席に腰を下ろし、両足はそれぞれペダルに触れ、両手もそれぞれ床から円柱状に伸び出ている筒の先に置かれた水晶二つに置く。
そこへリューカの背後に幽霊のように透過している小さな女の子が浮かび上がる。
「リューカ、いきなり呼び出してどったのさ?」
その子はフワフワと宙に浮かびながら小首を傾げている。
紺色の髪を団子に結っている可愛らしい女の子だ。
「見て察してくれ、シュイニャオ! ――起動!」
鏡張りだった部分が変化し、外の様子を映し出す。
「ん~? あらら、もしかして襲撃受けちゃってる?」
「もしかしなくてもそうだ。今から迎撃する」
「うん、分かった。じゃあ頑張って撃退しっちゃおう!」
「《ブルーフォウル》、敵機を撃破する」
《精霊人機・ブルーフォウル》は、その声に呼応するかのように瞳の部分が赤く光り、背中に格納されている翼が開き空へと上がっていく。
その時、空から土色の《精霊人機》が滑空し、その手に持っていた剣を振り下ろしてきた。
「シュイニャオ、《ビークウィップ》だ!」
「オッケー!」
何も所持していなかった《ブルーフォウル》の右手に、突如として青白い光が出現し、それが紫色の鞭へと変化を遂げた。
素早く鞭を振るうと、まるで蛇が獲物を仕留めるがごとき速さでうねり動き、向かってきた《精霊人機》の身体を絡め取ってしまった。
「! その機体の造形は、我々が開発した空戦型の第四世代量産機――《クエルボ》と同世代の《グーズ》か!」
《精霊人機》の量産型は、その作成時期と性能で世代ごとに分けられている。
現在第四世代と呼ばれる量産型が性能的に最も優秀だと言われており、部下たちが繰る《クエルボ》と同じく《グーズ》も同じ時期に生み出されていた。
もちろん他国での開発で、だが。
「《グーズ》ということは【アッシュレイ王国】が!? いや、そんなわけが! あそこは同盟国のはずだ!」
「ああっ、リューカ、もう一機がくるよ!」
「むっ!?」
《ブルーフォウル》の頭上からさらに残りの一機が襲い掛かって来る。
それを回避すると、その一機はそのまま城の東側にある、王国外縁に設置された巨大な演習場に降り立ち膝をつく。
(何故そこで膝を……? まだ操縦に慣れていないのか?)
そう思ったリューカだったが、すぐに膝をついたその一機は立ち上がり武器を構えて迫って来た。
「二対一か……舐めるなよ」
鞭を引っ張り、捉えている《グーズ》一機を蹴り落とし向かってきていた《グーズ》と衝突させる。
そのまま追撃を加えようとしたが、何故か二機はすぐに体勢を立て直すとその場を離れていく。
「逃げる? いや、他の四機の加勢にでも行くつもりか?」
すでに他の部隊が残りの《グーズ》を制するために戦っていた。
ただ相手もなかなかの腕らしく、戦火が徐々に広がっている。
「マズイな。このままじゃ街が……!」
敵機は六。上空や周囲を見回しても増援らしき気配はない。
つまり六機を無力化できれば問題は解決できる。
しかし……とリューカは思わず足が止まってしまう。
六機という数に疑問を浮かべたのである。
大国でもある【アディーン王国】を攻めるには、心許ない戦力だ。
たとえ闇に乗じたとしても、あれだけの数でこちらの《ヴォンド隊》と対抗できるわけがないのである。
確かに現在空戦部隊の隊長に加え、陸軍部隊の主だった戦力は遠征に出払っていて防衛力は普段よりは劣るだろう。
それでも敵の十機やニ十機程度ならば撃退できるくらいの防衛力はある。
(確かに攻めるにはこの機を狙うのが一番なのだろうが、それにしても……)
少数精鋭過ぎる気がする。
それに城を落とそうとするには些か積極性が足りないように思えた。
こちらに向かってきた二機もすぐに退いたこともある。
「何か伏兵でもいるのか? ……まさか街中に《宿主》が潜入?」
だとしたら厄介である。
量産型と違って、『精霊幼女』と契約している《宿主》で専用機を持っているのならば、先程のリューカのようにいつでも《精霊人機》を召喚することができる。
「……その線が濃い、か。なら問題は何人の《宿主》が潜んでいるかだが」
この世界において『精霊幼女』という存在は稀少だ。
その数も億人はいる人間と違い、三百といないとされている。
またすべての『精霊幼女』が契約できるというわけでもない。
彼女たちと相性が良く、互いに認め合っていないと契約は施せない。
故に専用機を持つ人材はさらに稀少であり、各国にそれぞれ数えるほどしかいないのが現状である。
我が《ヴォンド隊》にも専用機を持つのは三人だ。
だからたとえこの国に潜入している《宿主》がいたとしても恐らくは一人か二人のはず。
ただ専用機は量産型と違い甚大な力を有していることもあり、操縦者の腕次第ということもあるが、最低でも量産型の五倍以上の性能を持っている。
「……私はここから離れない方がいいか」
もしこの近くに《宿主》が潜んでいたら、あっさりと城を落とされてしまうかもしれない。
「ったく、明日は姉様たちが遠征から帰ってきて、そのあとに例の新型のお披露目があり忙しいというのに……!」
自分で発した愚痴だったが、雷に打たれたかのように全身に衝撃が走った。
「ま、まさか……!?」
城の東エリアには大きな演習場があり、そこには格納庫が存在する。
そして格納庫には我が国が誇る技術者が一身を懸けて開発した《精霊人機》があるのだ。
専用機ではなく、性能的にはやはり劣るものの、従来の量産型を超えるスペックを持っているのは理論的に説明されていた。
先日完成し、明日にお披露目する予定だったのである。
上手く起動し計算通りに動けば、それが新たなトレンドとなり他国よりも一歩先に踊りるのだ。
我が王も明日の披露式を楽しみにしている。当然リューカもだ。
賊の目的が王を討つことではなく、そんな最新鋭機を強奪することだったとしたら……?
「確かまだパーソナルロックができてないはず」
パーソナルロックとは、その者しか扱えないように機体に鍵をかけることである。
新型はある者に与えることが決まっており、その者は明日帰って来る予定だ。
故に今なら《精霊人機》を動かせる者なら誰でも起動させることができる。
するとその時だった。
格納庫の方から爆発が響き渡り黒煙が上がる。
その瞬間、リューカは自身の予想が的を射ていたことを実感した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる