216 / 258
215
しおりを挟む
その気配は濃厚であり、まさに活発化しようとしているように感じた。放置しておけばダンジョンブレイクが本格的に引き起こされ、向こう側から妖魔たちがこちらの世界へとなだれ込んでくる可能性がった。
しかし本格化するなら、すぐにでも【異界対策局】だって動くだろう。一般人としての立ち位置を守るならば、このまま何もしないでいるのが一番なのだが……。
(気配はあっちの方角……か)
それなりに距離は近い。ただ仮に妖魔が溢れてきても、ここにいる修一郎たちがいる限りは被害なんてそうは出ないはず。しかしやはり気になるのは、先ほどから姿が見えないという雪風のこと。
懸念すべきは彼女がいずれ勇者として覚醒し、ナクルとともに物語の中枢へと関わっていくことだ。つまりまだ覚醒はしていないが、オーラを持ち合わせる人物であり、かつダンジョンの気配を察知してもおかしくない。
ナクルはダンジョンから自分を呼ぶ声が度々聞こえると口にしていた。原作ではその声に従って行動し、ダンジョン攻略に臨む姿が描かれているらしい。
もし、もしも雪風がその呼び声に干渉して、つい足を向けていたとしたら……?
(原作にはそんなことが起こるなんて羽竹も言ってなかったぞ)
あくまでも今回の件は、ナクルの第二段階の成長が主軸だった。雪風と邂逅はするものの、彼女とともに戦うのはもう少し後になってからなのだ。
なのに何故……?
疑問が次々と湧くが、嫌な予感が収まらない。仮に雪風がダンジョンに向かっているとするなら絶対止めるべきだ。何せ原作では、ダンジョン内には、あの妖魔人ユンダがいるはずなのだから。
「っ…………ナクル、お前は今すぐ修一郎さんと師匠にダンジョンのことと、雪風ちゃんがいなくなったことを伝えてくれ」
「ふぇ? いきなりどうしたんスか?」
ナクルだけではなく傍に立つ陣介も怪訝な表情を見せる。
「もしかしたらだけど……雪風はダンジョンに向かったかもしれない」
「!? ど、どういうことだ、沖長くんっ!」
飛びつくように問い質してきたのは陣介だ。
「な、何となくです! 近くにダンジョンの気配を感じますし」
「いや、だって雪風は勇者でも候補生でもないし……!」
「突然覚醒することだってあると思います。彼女のほどの才の持ち主なら……」
実際は原作知識ではあるが、そう伝えられないことがもどかしい。
「まさかあの子が……そんなことが……ああでも」
当主として貫禄を見せている彼でも、やはり孫の危機には落ち着いていられないようだ。
「ですから早く確かめに行かないと。もし俺の考えてる通りだとするなら、今すぐ連れ戻さないといけません」
「!? そ、その通りだ!」
「なので陣介さんもナクルと手分けして応援を呼んでください」
「ちょっと待つんだ。まさか君は……」
「はい。今すぐダンジョンがある方向へと向かいます」
「危険だ!」
「それは百も承知です。ですが急がないと間に合わない可能性があるんです!」
ユンダと相対して無事だとは到底思えない。もしかしたら原作の水月のように利用されかねないのだ。
「っ……分かった。確かにもしあの子がダンジョンに入っていたとしたら、連れ戻せるのは君とナクルだけだしな」
自分が戦力になれないことに歯噛みしながら口にしている。
「ナクル、そういうことだから頼む!」
「うぅ……ボクも一緒に行くッスよ!」
「今は一分一秒でも大切にしたいんだ! 手分けした方が効率が良い! それに俺の能力の方が応用が効く。それはお前なら分かってくれるだろう?」
「! …………分かったッス。けど……けど無茶しちゃダメッスからね!」
そう言って、ナクルと陣介が揃って走り去っていった。同時に沖長もまたスマホに電話をかけながら急いで外へと出る。
何コールか目に向こうが応じた。
『……もしもし?』
「あ、羽竹か?」
『ああ、そうだけど。ていうか今頃君は伊豆だろ? 何? 今ちょっと忙しいんだけど?』
「悪いが悠長に話してる時間はねえんだ」
『! ……どうやら切羽詰まった状況のようだね。もしかしてそっちでダンジョンブレイクでもしたかい?』
「嫌なタイミングでな。それで……雪風がどうやらダンジョンに向かった可能性が高い」
『……は? 雪風って……柳守雪風かい? 何の冗談かな? 彼女が原作に深く関わるのはもう少し後で……』
「だからイレギュラーが起きてんだってば!」
『……なるほど。そういうこともある……か。それで君は彼女を連れ戻すために向かってる最中ってところ?』
「ああ、そうだ。んで、原作についてだけど、もう一度確かめておきたい。向こうにはユンダがいるんだよな?」
『原作通りなら、ね。でも本来の筋からは大分違うし確信はないよ。それはイレギュラーである君なら理解してると思うけど』
「それはお前もだろ。……仮にだけど、ユンダが雪風に興味を持つことは有り得るか?」
全速力で駆けながら問う。少し沈黙があった後、静かに長門が口を開く。
『彼女の勇者としての資質は本物さ。あの愉快犯が興味を持つに十分足りる』
「やっぱそうか……じゃあ会ってもすぐに殺されることはないってことか?」
『それはどうだろう。奴は強者との戦いを望むけど、才能ある存在をその手で摘み取ることを快感としてるところもある。普通はじっくり育ててから狩ることを信条としているみたいだけど、勢い余ってつい壊す……なんてことも多い』
恐らくそれはもしかしたら沖長自身が経験したことではないかとふと思った。あの時、確かにユンダは自分に興味を抱いたはず。しかし成長を促すといったことはせずに命を断ちにきた。あれはその勢い余ってというノリが発動してしまった故のことかもしれない。
なら雪風と対した時に、沖長と同じようなことが起きることも十分考えられる。そうなれば彼女に逃げる術は……ない。
確かに雪風は強いし、相手が人間相手ならたとえ強者でも生き残る可能性を見出すことはできるだろう。しかし相手は妖魔人。さらに悪いことに今度はダンジョン内でもある。妖魔人が十全に実力を発揮できる環境が整えられている。
そんな状況で生き残る力が雪風にあるとは思えない。たとえ勇者として覚醒したとしてもだ。いや、覚醒したらしたで、ユンダがそのまま拉致していくという場合も想定できる。どちらにしろ一人ではどうしようもない相手ということ。
『……どうするつもり?』
「もちろん連れ戻す」
『すでにダンジョン内でユンダに会ってるかもしれないよ?』
「それでもだ」
『……死ぬかもしれないよ?』
「死なないようにするだけだ」
『……はあ。やはり君はバカだね。初めて会ったであろう人間のためにそこまでするなんてさ』
「いいだろ。これが俺の性分なんだよ」
『はいはい。まあ、僕的には君が生き残る方が都合は良いし無事を祈るよ。頑張ることだね』
そう言って通話が切られた。沖長はスマホをポケットに入れる。
(絶対に死なねえし、雪風も利用させねえよ)
そう決意し、沖長はさらに加速していった。
しかし本格化するなら、すぐにでも【異界対策局】だって動くだろう。一般人としての立ち位置を守るならば、このまま何もしないでいるのが一番なのだが……。
(気配はあっちの方角……か)
それなりに距離は近い。ただ仮に妖魔が溢れてきても、ここにいる修一郎たちがいる限りは被害なんてそうは出ないはず。しかしやはり気になるのは、先ほどから姿が見えないという雪風のこと。
懸念すべきは彼女がいずれ勇者として覚醒し、ナクルとともに物語の中枢へと関わっていくことだ。つまりまだ覚醒はしていないが、オーラを持ち合わせる人物であり、かつダンジョンの気配を察知してもおかしくない。
ナクルはダンジョンから自分を呼ぶ声が度々聞こえると口にしていた。原作ではその声に従って行動し、ダンジョン攻略に臨む姿が描かれているらしい。
もし、もしも雪風がその呼び声に干渉して、つい足を向けていたとしたら……?
(原作にはそんなことが起こるなんて羽竹も言ってなかったぞ)
あくまでも今回の件は、ナクルの第二段階の成長が主軸だった。雪風と邂逅はするものの、彼女とともに戦うのはもう少し後になってからなのだ。
なのに何故……?
疑問が次々と湧くが、嫌な予感が収まらない。仮に雪風がダンジョンに向かっているとするなら絶対止めるべきだ。何せ原作では、ダンジョン内には、あの妖魔人ユンダがいるはずなのだから。
「っ…………ナクル、お前は今すぐ修一郎さんと師匠にダンジョンのことと、雪風ちゃんがいなくなったことを伝えてくれ」
「ふぇ? いきなりどうしたんスか?」
ナクルだけではなく傍に立つ陣介も怪訝な表情を見せる。
「もしかしたらだけど……雪風はダンジョンに向かったかもしれない」
「!? ど、どういうことだ、沖長くんっ!」
飛びつくように問い質してきたのは陣介だ。
「な、何となくです! 近くにダンジョンの気配を感じますし」
「いや、だって雪風は勇者でも候補生でもないし……!」
「突然覚醒することだってあると思います。彼女のほどの才の持ち主なら……」
実際は原作知識ではあるが、そう伝えられないことがもどかしい。
「まさかあの子が……そんなことが……ああでも」
当主として貫禄を見せている彼でも、やはり孫の危機には落ち着いていられないようだ。
「ですから早く確かめに行かないと。もし俺の考えてる通りだとするなら、今すぐ連れ戻さないといけません」
「!? そ、その通りだ!」
「なので陣介さんもナクルと手分けして応援を呼んでください」
「ちょっと待つんだ。まさか君は……」
「はい。今すぐダンジョンがある方向へと向かいます」
「危険だ!」
「それは百も承知です。ですが急がないと間に合わない可能性があるんです!」
ユンダと相対して無事だとは到底思えない。もしかしたら原作の水月のように利用されかねないのだ。
「っ……分かった。確かにもしあの子がダンジョンに入っていたとしたら、連れ戻せるのは君とナクルだけだしな」
自分が戦力になれないことに歯噛みしながら口にしている。
「ナクル、そういうことだから頼む!」
「うぅ……ボクも一緒に行くッスよ!」
「今は一分一秒でも大切にしたいんだ! 手分けした方が効率が良い! それに俺の能力の方が応用が効く。それはお前なら分かってくれるだろう?」
「! …………分かったッス。けど……けど無茶しちゃダメッスからね!」
そう言って、ナクルと陣介が揃って走り去っていった。同時に沖長もまたスマホに電話をかけながら急いで外へと出る。
何コールか目に向こうが応じた。
『……もしもし?』
「あ、羽竹か?」
『ああ、そうだけど。ていうか今頃君は伊豆だろ? 何? 今ちょっと忙しいんだけど?』
「悪いが悠長に話してる時間はねえんだ」
『! ……どうやら切羽詰まった状況のようだね。もしかしてそっちでダンジョンブレイクでもしたかい?』
「嫌なタイミングでな。それで……雪風がどうやらダンジョンに向かった可能性が高い」
『……は? 雪風って……柳守雪風かい? 何の冗談かな? 彼女が原作に深く関わるのはもう少し後で……』
「だからイレギュラーが起きてんだってば!」
『……なるほど。そういうこともある……か。それで君は彼女を連れ戻すために向かってる最中ってところ?』
「ああ、そうだ。んで、原作についてだけど、もう一度確かめておきたい。向こうにはユンダがいるんだよな?」
『原作通りなら、ね。でも本来の筋からは大分違うし確信はないよ。それはイレギュラーである君なら理解してると思うけど』
「それはお前もだろ。……仮にだけど、ユンダが雪風に興味を持つことは有り得るか?」
全速力で駆けながら問う。少し沈黙があった後、静かに長門が口を開く。
『彼女の勇者としての資質は本物さ。あの愉快犯が興味を持つに十分足りる』
「やっぱそうか……じゃあ会ってもすぐに殺されることはないってことか?」
『それはどうだろう。奴は強者との戦いを望むけど、才能ある存在をその手で摘み取ることを快感としてるところもある。普通はじっくり育ててから狩ることを信条としているみたいだけど、勢い余ってつい壊す……なんてことも多い』
恐らくそれはもしかしたら沖長自身が経験したことではないかとふと思った。あの時、確かにユンダは自分に興味を抱いたはず。しかし成長を促すといったことはせずに命を断ちにきた。あれはその勢い余ってというノリが発動してしまった故のことかもしれない。
なら雪風と対した時に、沖長と同じようなことが起きることも十分考えられる。そうなれば彼女に逃げる術は……ない。
確かに雪風は強いし、相手が人間相手ならたとえ強者でも生き残る可能性を見出すことはできるだろう。しかし相手は妖魔人。さらに悪いことに今度はダンジョン内でもある。妖魔人が十全に実力を発揮できる環境が整えられている。
そんな状況で生き残る力が雪風にあるとは思えない。たとえ勇者として覚醒したとしてもだ。いや、覚醒したらしたで、ユンダがそのまま拉致していくという場合も想定できる。どちらにしろ一人ではどうしようもない相手ということ。
『……どうするつもり?』
「もちろん連れ戻す」
『すでにダンジョン内でユンダに会ってるかもしれないよ?』
「それでもだ」
『……死ぬかもしれないよ?』
「死なないようにするだけだ」
『……はあ。やはり君はバカだね。初めて会ったであろう人間のためにそこまでするなんてさ』
「いいだろ。これが俺の性分なんだよ」
『はいはい。まあ、僕的には君が生き残る方が都合は良いし無事を祈るよ。頑張ることだね』
そう言って通話が切られた。沖長はスマホをポケットに入れる。
(絶対に死なねえし、雪風も利用させねえよ)
そう決意し、沖長はさらに加速していった。
209
あなたにおすすめの小説
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
社畜の異世界再出発
U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!?
ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。
前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。
けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる