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第6章第7節 豪華な監獄と、深夜のコール音
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教皇との謁見を終え、レンたち一行にあてがわれたのは、離宮の中でも最も格式高いとされる「月の間」だった。磨き上げられた大理石の床、壁一面を飾る宗教画のタペストリー、そして天井から吊るされた巨大なシャンデリア。何もかもが超一級品で、ロムレス王国の王宮すら霞むほどの豪華さだ。
だが、現在のレンにとって、ここは「世界一豪華な監獄」でしかなかった。
「……レン様、お食事のご用意が整いましたわ♡ ……今宵は、教皇猊下が特別に手配された、聖教国伝統のフルコースですのよ♡」
エリナが、満面の笑みでレンをダイニングルームへと促す。彼女は、レンの隣にぴったりと寄り添い、その腕に自分の豊かな胸を押し付けてくる。
「……ああ、ありがとう、エリナ。……だが、少し、距離が近すぎないか?」
レンは、引きつった笑顔でやんわりと抗議した。
「……あら? ……監視の方々がいらっしゃるのですもの。……私たちが『深い愛』で結ばれていることを、しっかりとアピールしておかないと♡」
エリナが、小悪魔的なウィンクを投げかける。
(……いや、アピールしなくていいから! ……余計な誤解を招くだけだから!)
レンは心の中で叫びながら、ダイニングルームへと足を踏み入れた。
そこには、すでにセシリアとアリアが席に着いていた。そして、部屋の四隅には、まるで彫像のように微動だにしない、白銀の鎧に身を包んだ聖教騎士たちが四名、直立不動で監視の目を光らせていた。彼らの兜の奥からは、感情の読めない冷徹な視線が、常にレンの一挙手一投足に向けられている。
(……うわぁ、この空気……。……メシが不味くなる要素しかねぇ……)
レンは、指定された上座の席に、重たい腰を下ろした。
目の前には、見たこともないほど豪華な料理が次々と運ばれてくる。だが、レンの胃袋は、それらを受け入れることを拒絶していた。ストレス性胃炎の鈍痛が、空腹感などとうの昔に駆逐している。
「……いただきます」
レンは、震える手でカトラリーを手に取った。フォークとナイフが皿に触れてカチャカチャと鳴る音が、静まり返った部屋に不必要に響き渡る。
騎士たちの視線が、その音に反応して微かに動くのを、レンの観察眼は捉えていた。
(……やめろ、こっち見るな。……ただ肉を切ってるだけだぞ……)
レンは、脂汗を浮かべながら、味のしない高級肉を口に運んだ。咀嚼するたびに、監視の視線が喉に突き刺さるような錯覚に陥る。
「……レン様、お口に合いまして? ……もしよろしければ、私が『あーん』して差し上げますわ♡」
エリナが、自分の分の肉を切り分け、フォークに刺して差し出してくる。
ブフォッ!
アリアが、飲んでいたスープを吹き出しそうになった。
セシリアが、カシャンと音を立ててナイフを落とした。
騎士たちの一人が、わずかに身じろぎした。その鎧の擦れる音が、レンの神経を逆撫でする。
(……エリナ、お前マジで空気読めよ! ……監視の前で何やってんだ! ……これは『公開処刑』か!?)
レンは、必死のポーカーフェイスでエリナの申し出を丁重に断り、地獄のようなディナータイムを何とかやり過ごした。
食事を終え、自室に戻ったレンは、ようやく一人になれた……わけではなかった。
「……国師殿。……我々は、扉の外で警護にあたります。……何かあれば、すぐにお呼びください」
警護隊長の騎士が、事務的な口調で告げ、部屋の外に出て行った。
バタン、と重厚な扉が閉まる音がした。だが、レンは知っている。扉一枚隔てた廊下には、常に二名の騎士が張り付いていることを。彼らの気配は、壁を通してレンの肌にピリピリと伝わってくる。
「……はぁぁぁぁ…………。……プライバシーって言葉、知ってるか……?」
レンは、豪華な天蓋付きベッドに倒れ込んだ。ふかふかの羽毛布団も、今の彼には棘のむしろのように感じられる。
教皇の監視下での二重スパイ生活。それは、レンが想像していたよりも遥かに過酷な精神的拷問だった。トイレに行くのさえ、騎士に付き添われなければならないのだ。
(……こんな生活、一日で限界だ……。……魔王の野郎、とんでもない任務を押し付けやがって……。……絶対に許さん……)
レンが、魔王への呪詛を心の中で呟いていた、その時だった。
ブブブブブ……。
レンの懐ポケットに入れていた「何か」が、微かに振動し始めた。同時に、肌に触れている部分が、じんわりと熱を帯びてくる。
(……えっ? ……まさか……!?)
レンは、飛び起きるようにして上体を起こした。心臓が早鐘を打ち、冷や汗が一気に噴き出す。
彼は、震える手で懐からその物体を取り出した。
それは、黒曜石のように滑らかで、中心に深紅の宝石が埋め込まれた、手のひらサイズの石だった。魔王から渡された、緊急連絡用の「通信石」だ。
今、その深紅の宝石が、ドクン、ドクンと脈打つように、妖しく明滅していた。
(……嘘だろ!? ……今!? ……ここで!? ……監視が扉の向こうにいるってのに!?)
レンは、パニックに陥った。この石は、魔力を込めれば念話ができるアイテムだ。つまり、魔力ゼロのレンには使えないはずの代物だ。
だが、魔王は「貴様なら、魔力以外の方法で起動できるだろう」と、不敵な笑みで言い放ったのだ。
(……どうすんだよ、これ! ……まさか、魔王側から一方的に通信を繋げてくるタイプか!?)
レンが狼狽えている間にも、石の振動と発熱は強まっていく。まるで、早く応答しろと急かしているようだ。
ブブブブブブブッ!
振動音が、静まり返った部屋に響き始めた。微かな音だが、扉の外の騎士たちには、奇妙な物音として聞こえるかもしれない。
(……やばい、バレる! ……何か、音を消さないと……!)
レンは、咄嗟に通信石を枕の下に押し込んだ。だが、振動音は枕を通してくぐもった音になり、かえって不審な響きを帯びてしまった。
コンコン。
扉がノックされた。
「……国師殿? ……何か、異音がしたようですが……。……どうかされましたか?」
警護騎士の声だ。
レンの心臓が、口から飛び出しそうになった。全身の血液が逆流し、指先が氷のように冷たくなる。喉がカラカラに乾き、声が出ない。
(……終わった……。……完全に、詰んだ……)
だが、レンの生存本能が、最後の瞬間に火事場の馬鹿力を発揮した。彼は、深呼吸を一つし、震える声を必死に抑え込んで、こう叫んだ。
「……あ、ああ! ……すまない! ……少し、寝言を言ってしまったようだ! ……魔王との対話の夢を見ていてな……! ……気にするな!」
苦し紛れの大嘘だ。だが、今のレンにはこれしか思いつかなかった。
扉の外で、少しの間、沈黙が流れた。騎士たちが顔を見合わせている気配がする。
「……さようでございますか。……失礼いたしました。……どうか、安眠を」
騎士の足音が、遠ざかっていった。
「……ふぅ…………。……死ぬかと、思った……」
レンは、枕から顔を上げ、全身の力が抜けてベッドに沈み込んだ。枕の下では、通信石がまだブブブと振動を続けている。
(……おい、魔王。……お前、絶対に面白がってるだろ……。……このタイミングでかけてくるとか、鬼か悪魔か……いや、魔王だったわ……)
レンは、涙目で通信石を睨みつけた。これから始まる二重スパイ生活の前途は、漆黒の闇に包まれていた。
だが、現在のレンにとって、ここは「世界一豪華な監獄」でしかなかった。
「……レン様、お食事のご用意が整いましたわ♡ ……今宵は、教皇猊下が特別に手配された、聖教国伝統のフルコースですのよ♡」
エリナが、満面の笑みでレンをダイニングルームへと促す。彼女は、レンの隣にぴったりと寄り添い、その腕に自分の豊かな胸を押し付けてくる。
「……ああ、ありがとう、エリナ。……だが、少し、距離が近すぎないか?」
レンは、引きつった笑顔でやんわりと抗議した。
「……あら? ……監視の方々がいらっしゃるのですもの。……私たちが『深い愛』で結ばれていることを、しっかりとアピールしておかないと♡」
エリナが、小悪魔的なウィンクを投げかける。
(……いや、アピールしなくていいから! ……余計な誤解を招くだけだから!)
レンは心の中で叫びながら、ダイニングルームへと足を踏み入れた。
そこには、すでにセシリアとアリアが席に着いていた。そして、部屋の四隅には、まるで彫像のように微動だにしない、白銀の鎧に身を包んだ聖教騎士たちが四名、直立不動で監視の目を光らせていた。彼らの兜の奥からは、感情の読めない冷徹な視線が、常にレンの一挙手一投足に向けられている。
(……うわぁ、この空気……。……メシが不味くなる要素しかねぇ……)
レンは、指定された上座の席に、重たい腰を下ろした。
目の前には、見たこともないほど豪華な料理が次々と運ばれてくる。だが、レンの胃袋は、それらを受け入れることを拒絶していた。ストレス性胃炎の鈍痛が、空腹感などとうの昔に駆逐している。
「……いただきます」
レンは、震える手でカトラリーを手に取った。フォークとナイフが皿に触れてカチャカチャと鳴る音が、静まり返った部屋に不必要に響き渡る。
騎士たちの視線が、その音に反応して微かに動くのを、レンの観察眼は捉えていた。
(……やめろ、こっち見るな。……ただ肉を切ってるだけだぞ……)
レンは、脂汗を浮かべながら、味のしない高級肉を口に運んだ。咀嚼するたびに、監視の視線が喉に突き刺さるような錯覚に陥る。
「……レン様、お口に合いまして? ……もしよろしければ、私が『あーん』して差し上げますわ♡」
エリナが、自分の分の肉を切り分け、フォークに刺して差し出してくる。
ブフォッ!
アリアが、飲んでいたスープを吹き出しそうになった。
セシリアが、カシャンと音を立ててナイフを落とした。
騎士たちの一人が、わずかに身じろぎした。その鎧の擦れる音が、レンの神経を逆撫でする。
(……エリナ、お前マジで空気読めよ! ……監視の前で何やってんだ! ……これは『公開処刑』か!?)
レンは、必死のポーカーフェイスでエリナの申し出を丁重に断り、地獄のようなディナータイムを何とかやり過ごした。
食事を終え、自室に戻ったレンは、ようやく一人になれた……わけではなかった。
「……国師殿。……我々は、扉の外で警護にあたります。……何かあれば、すぐにお呼びください」
警護隊長の騎士が、事務的な口調で告げ、部屋の外に出て行った。
バタン、と重厚な扉が閉まる音がした。だが、レンは知っている。扉一枚隔てた廊下には、常に二名の騎士が張り付いていることを。彼らの気配は、壁を通してレンの肌にピリピリと伝わってくる。
「……はぁぁぁぁ…………。……プライバシーって言葉、知ってるか……?」
レンは、豪華な天蓋付きベッドに倒れ込んだ。ふかふかの羽毛布団も、今の彼には棘のむしろのように感じられる。
教皇の監視下での二重スパイ生活。それは、レンが想像していたよりも遥かに過酷な精神的拷問だった。トイレに行くのさえ、騎士に付き添われなければならないのだ。
(……こんな生活、一日で限界だ……。……魔王の野郎、とんでもない任務を押し付けやがって……。……絶対に許さん……)
レンが、魔王への呪詛を心の中で呟いていた、その時だった。
ブブブブブ……。
レンの懐ポケットに入れていた「何か」が、微かに振動し始めた。同時に、肌に触れている部分が、じんわりと熱を帯びてくる。
(……えっ? ……まさか……!?)
レンは、飛び起きるようにして上体を起こした。心臓が早鐘を打ち、冷や汗が一気に噴き出す。
彼は、震える手で懐からその物体を取り出した。
それは、黒曜石のように滑らかで、中心に深紅の宝石が埋め込まれた、手のひらサイズの石だった。魔王から渡された、緊急連絡用の「通信石」だ。
今、その深紅の宝石が、ドクン、ドクンと脈打つように、妖しく明滅していた。
(……嘘だろ!? ……今!? ……ここで!? ……監視が扉の向こうにいるってのに!?)
レンは、パニックに陥った。この石は、魔力を込めれば念話ができるアイテムだ。つまり、魔力ゼロのレンには使えないはずの代物だ。
だが、魔王は「貴様なら、魔力以外の方法で起動できるだろう」と、不敵な笑みで言い放ったのだ。
(……どうすんだよ、これ! ……まさか、魔王側から一方的に通信を繋げてくるタイプか!?)
レンが狼狽えている間にも、石の振動と発熱は強まっていく。まるで、早く応答しろと急かしているようだ。
ブブブブブブブッ!
振動音が、静まり返った部屋に響き始めた。微かな音だが、扉の外の騎士たちには、奇妙な物音として聞こえるかもしれない。
(……やばい、バレる! ……何か、音を消さないと……!)
レンは、咄嗟に通信石を枕の下に押し込んだ。だが、振動音は枕を通してくぐもった音になり、かえって不審な響きを帯びてしまった。
コンコン。
扉がノックされた。
「……国師殿? ……何か、異音がしたようですが……。……どうかされましたか?」
警護騎士の声だ。
レンの心臓が、口から飛び出しそうになった。全身の血液が逆流し、指先が氷のように冷たくなる。喉がカラカラに乾き、声が出ない。
(……終わった……。……完全に、詰んだ……)
だが、レンの生存本能が、最後の瞬間に火事場の馬鹿力を発揮した。彼は、深呼吸を一つし、震える声を必死に抑え込んで、こう叫んだ。
「……あ、ああ! ……すまない! ……少し、寝言を言ってしまったようだ! ……魔王との対話の夢を見ていてな……! ……気にするな!」
苦し紛れの大嘘だ。だが、今のレンにはこれしか思いつかなかった。
扉の外で、少しの間、沈黙が流れた。騎士たちが顔を見合わせている気配がする。
「……さようでございますか。……失礼いたしました。……どうか、安眠を」
騎士の足音が、遠ざかっていった。
「……ふぅ…………。……死ぬかと、思った……」
レンは、枕から顔を上げ、全身の力が抜けてベッドに沈み込んだ。枕の下では、通信石がまだブブブと振動を続けている。
(……おい、魔王。……お前、絶対に面白がってるだろ……。……このタイミングでかけてくるとか、鬼か悪魔か……いや、魔王だったわ……)
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