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――魔女裁判編――
魔法政府機関
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ギルの元に手紙が届いたのはミアが連行されて10日が経った頃だった。
普通ならば監視付きで自宅待機ではあるが、ミアはまるで犯罪者の様に拘束されてしまっている。連日魔法新聞や週刊誌、魔法海のテレビではミアについて報道され、様々な憶測が飛び交った。
1番注目されていたのは、ミアが死の使いに所属しているのではないかと言う事であり、拘束されている事から確実だろうと言う者、何かの間違いだと擁護する者で分かれた。
ギルは店を開く訳ではないが、スカーレットに来ていた。オスカーに餌を与える為でもあるが、1人ミアの自宅に居るのが寂しく落ち着かなかった。
オスカーの頭を優しく撫でると、ギルはスーツを着ていた。裁判と言う場に私服で行く訳にはいかず、慌てて用意したが誰もが見惚れてしまう姿だ。
そして、裁判当日の今日はルークとエミリアと共に裁判所に行こうとしており、集合場所は勿論スカーレットである。
やり取りは監視されている事もあり、ルークの部下が事情聴取と言う名目で来ては手紙を渡したり、伝言をしたりしていた。
勿論、気付かれる事は無かった。
ギルは時間まで手持ち無沙汰なのかぼんやりと、天井を見つめていれば鈴の音が静かな店内に響く。
「……エミリアはまだ来てないのか」
「多分そろそろ来るとは思いますよ」
小さく笑みを浮かべればギルは立ち上がるが、ルークに「コーヒーはいらない」と言われ再び座る。
普段の警察の制服とは違うスーツ姿に横目で見れば、ルークはポケットから煙草を取り出し、慣れた様に指で火をつけた。
「……部下に調べさせたが、やはりオブリはミアを死の使いとして地獄の檻へぶち込む気だ」
「……犯罪者が収容される、ニューゲート刑務所ですよね」
「ああ、ほぼ脱獄不可能な地獄だ」
ルークの言葉にギルは少し、眉を寄せては犯罪者に容赦の無い刑務所を思い出す。お目にかかる事は無いが、学生時代に習った事がありとても怖い場所だと教師の話を聞きながら思ったのは、今でも覚えている。
オブリが偽造した証拠を作ったおかげでミアを擁護していた魔法政府関係者も、手のひらを返したのだろう。
「ミアちゃんを護衛する人はもう、居ないって事ですか?」
「全員ではないが、かなり少ない。オブリの偽造した証拠は良く出来てる。……しかも、かなりの数だ」
ギルは溜息を零しながらルークを横目で見ると、問い掛ける。
ナルシスの母親の件だ。
「……そう言えばナルシスのお母さんの遺体って、見付かったんですか?」
「それがだな、全く情報が降りて来てないんだ。……オブリは必ず知ってる。母親を出されてしまったら、事件が明るみで出てしまうからな」
「あの人はそれ、知ってるんですか?」
「ああ、任せとけつってたから大丈夫だろ」
ルークは煙草の灰を灰皿に落としながら煙を吐き出すと、ミアの自宅に泊まった時の事を思い出す。
何かを話していた事は覚えているが、内容は分からず寧ろ話している最中に寝ていたと記憶している。
少し気まずそうにルークは口を開く。
「……この前、ミアの家で話してる途中で寝ただろ。……すまん」
ギルは記憶を消したあの日を思い出しては小さく笑う。本来ならば自分が謝る場面ではあるが、これは秘密だ。
「ああ、気にしてないですよ~。……仕事で疲れてるから仕方ないです」
「……そう言ってもらえて良かった。次からは気を付ける」
真面目なルークに眉を下げて笑えば、店内に鈴の音が響く。2人して振り返るとエミリアがスーツ姿で店内へと入って来ていた。
「おはよう、ギルくんルークさん」
「エミリアちゃん、おはよ」
「……遅刻しなかったな」
「わ、ルークさん意地悪だ」
いつもより少し元気の無いエミリアを横目で見たギルは、壁に掛けられた時計に目を移す。そろそろ行かなければ、と立ち上がればトランクを手に持つ。
「あれ? それミアのだよね?」
「……役に立つかもしれないからね~」
小さく笑うギルの横顔をエミリアは不思議そうに見つめながら、どんな表情をしても整った顔に苦笑いを浮かべた。
「さ、行こうか」
ギルの言葉に頷くエミリアと煙草を灰皿に押し付けたルークは、店を出た。
――――
――――――
夏のスーツは正直暑さが籠り、あまり好きでは無い。それは3人が思っている事であり、エミリアは上着を手に持ち、歩く。
首都ロアーグにはノーマジの政府機関があり、ホワイトホールと呼ばれた地区は様々な政府機関の建物が建ち並び、大通りでもある。
ギル達はノーマジ同様、地下鉄で訪れるとスーツ姿で出勤する人々が歩いている。
「……何だか、出勤する気分」
嫌そうな顔で小さく呟くエミリアに余程、仕事が嫌なのだろうと片方の眉を下げて小さく笑う。
「ギルくんは来るの初めて?」
「……いや、何度か来た事はあるよ」
「えー、何か意外だねー」
エミリアは今はもう慣れた道を歩き、ある建物へと入る。
入口にはビッグ・ベンの時計塔が少し遠くに見えるが、ギル達の目的は財務省だ。白い建物はまるでお城の様にも見え、大通りに面している為車の通りも多い。
中は出勤する人々で多く、大きなホール奥にあるエレベーターに乗る。
ギル達が乗るエレベーターは魔法使い専用であり、扉が閉まると移動術が発動される仕組みになっている。
着いた先はオリード・ガバメントと呼ばれる魔法政府機関の建物に繋がっていて、扉が開いて見える景色は先程とは違う内装のホールだった。
「じゃあ、次はこっちね」
エミリアは方向を確認すると2歩程先を歩く。
ギルは辺りを見渡すように視線を動かすと、エレベーターに顔を少し向けては見る。
「……俺、魔法使いだけど魔法ってほんと、凄いよね~」
「ほんとだよねー! ノーマジは許可証が無いと乗れない仕組みだし、考えた人天才だよねえ」
「まあ、不便なのは自宅から直接通えない事だな。……わざわざホワイトホールまで行かなきゃならねえ」
面倒くさそうに話すルークにギルもエミリアも苦笑いを浮かべる。
「そこはしょうがないよ。そんな事しちゃったら、誰でも来れちゃうしね」
エミリアは首に掛けた社員証を見せては笑う。
常に監視されており、怪しい人物を発見したら警備員がすぐに飛んで来るのだからセキュリティ面はしっかりしている。
「えーっと、法廷は最上階だったよね?」
「……覚えてねえのかよ」
「だって、法廷よりも拷問室に行く事が多いんだもん」
「物騒だな」
可愛い顔から拷問と言う言葉が出てくればルークは思わず、苦笑いを浮かべてしまう。
情報部の仕事もそうだが、エミリアの仕事は勿論知っている。しかし、実際見ると不釣り合いな容姿で驚く人は多いだろう。
「あら、ベネットさん今からミア・リードの裁判かしら?」
エミリアは一緒にエレベーターへと乗って来た女性に声を掛けられれば、内心面倒くさそうするも表には出さずにいた。
身なりを綺麗にしているつもりだろうが、スーツの色合いが派手であり化粧は濃い為綺麗、とは言えない。
歳も50代だろう。若作りしているのが伝わってきてしまい、エミリアは何とも言えない気持ちになる。
「……はい、そうです」
「あてくしは、魔女が死の使いだと分かってましたわ。……これで漸く、魔法界も安心出来ますわね~」
独特な喋り方をする女にエミリアは正直、腹が立っていた。しかし、我慢だと拳を作ると笑顔を浮かべた。愛想笑いだが。
「そうなんですね~。それは凄いですね~」
いつもより声のトーンを上げて喋る姿にギルもルークも、こっそり目を合わせて苦笑いを浮かべた。
大変そうだと見つめる2人を他所に、エミリアは対抗してくるが如く声のトーンを上げる女に、耳障りな声だと眉を寄せそうになり眉が小さく動いていた。
「どんな判決が下るか、あてくし楽しみですわ~。それではまたお会いしましょう~、オホホ」
「ごきげんよう~」
9階で降りた女に笑みを浮かべていたエミリアだが、扉が閉まると同時にしかめっ面になっていた。
深く息を吐き出すとエミリアは腕を組み、怒りを爆発させそうになっておりギルは優しく宥める。
「……何アイツ! ちょーッ! ムカつくんだけど!? 何があてくし、よ! ……もー、ムカつく」
「まあまあ、落ち着いて~。ミアちゃんは無実なんだから、気にしなくて良いんだよ」
「それは分かってるよ! ……でも、ムカつく」
チーン、と音が鳴るとどうやら最上階の30階に着いたらしく3人はエレベーターから降りる。
法廷は1つだけではなく、何部屋かあり入る前のホールは薄暗くソファーが何個か置いてあるだけだった。
「……ヤバイ、あたしの方が緊張してきちゃったよ……」
「深呼吸、深呼吸~」
「あー、煙草吸いてえ」
「……ルークさん、ここ禁煙だからね!」
「うん、いつも通りみたいだね。行こうか」
笑顔を浮かべるギルは傍聴者専用の扉を開き、中に入ると席は殆ど埋まっている状態だった。記者や魔法使いで溢れており、少しザワついていた。
今回の裁判はかなり注目されており、傍聴したい者が殺到し抽選式にしたくらいだ。
空いた席に3人は並んで座ると、既に裁判官達が座っており険しい顔を浮かべていた。
普通ならば監視付きで自宅待機ではあるが、ミアはまるで犯罪者の様に拘束されてしまっている。連日魔法新聞や週刊誌、魔法海のテレビではミアについて報道され、様々な憶測が飛び交った。
1番注目されていたのは、ミアが死の使いに所属しているのではないかと言う事であり、拘束されている事から確実だろうと言う者、何かの間違いだと擁護する者で分かれた。
ギルは店を開く訳ではないが、スカーレットに来ていた。オスカーに餌を与える為でもあるが、1人ミアの自宅に居るのが寂しく落ち着かなかった。
オスカーの頭を優しく撫でると、ギルはスーツを着ていた。裁判と言う場に私服で行く訳にはいかず、慌てて用意したが誰もが見惚れてしまう姿だ。
そして、裁判当日の今日はルークとエミリアと共に裁判所に行こうとしており、集合場所は勿論スカーレットである。
やり取りは監視されている事もあり、ルークの部下が事情聴取と言う名目で来ては手紙を渡したり、伝言をしたりしていた。
勿論、気付かれる事は無かった。
ギルは時間まで手持ち無沙汰なのかぼんやりと、天井を見つめていれば鈴の音が静かな店内に響く。
「……エミリアはまだ来てないのか」
「多分そろそろ来るとは思いますよ」
小さく笑みを浮かべればギルは立ち上がるが、ルークに「コーヒーはいらない」と言われ再び座る。
普段の警察の制服とは違うスーツ姿に横目で見れば、ルークはポケットから煙草を取り出し、慣れた様に指で火をつけた。
「……部下に調べさせたが、やはりオブリはミアを死の使いとして地獄の檻へぶち込む気だ」
「……犯罪者が収容される、ニューゲート刑務所ですよね」
「ああ、ほぼ脱獄不可能な地獄だ」
ルークの言葉にギルは少し、眉を寄せては犯罪者に容赦の無い刑務所を思い出す。お目にかかる事は無いが、学生時代に習った事がありとても怖い場所だと教師の話を聞きながら思ったのは、今でも覚えている。
オブリが偽造した証拠を作ったおかげでミアを擁護していた魔法政府関係者も、手のひらを返したのだろう。
「ミアちゃんを護衛する人はもう、居ないって事ですか?」
「全員ではないが、かなり少ない。オブリの偽造した証拠は良く出来てる。……しかも、かなりの数だ」
ギルは溜息を零しながらルークを横目で見ると、問い掛ける。
ナルシスの母親の件だ。
「……そう言えばナルシスのお母さんの遺体って、見付かったんですか?」
「それがだな、全く情報が降りて来てないんだ。……オブリは必ず知ってる。母親を出されてしまったら、事件が明るみで出てしまうからな」
「あの人はそれ、知ってるんですか?」
「ああ、任せとけつってたから大丈夫だろ」
ルークは煙草の灰を灰皿に落としながら煙を吐き出すと、ミアの自宅に泊まった時の事を思い出す。
何かを話していた事は覚えているが、内容は分からず寧ろ話している最中に寝ていたと記憶している。
少し気まずそうにルークは口を開く。
「……この前、ミアの家で話してる途中で寝ただろ。……すまん」
ギルは記憶を消したあの日を思い出しては小さく笑う。本来ならば自分が謝る場面ではあるが、これは秘密だ。
「ああ、気にしてないですよ~。……仕事で疲れてるから仕方ないです」
「……そう言ってもらえて良かった。次からは気を付ける」
真面目なルークに眉を下げて笑えば、店内に鈴の音が響く。2人して振り返るとエミリアがスーツ姿で店内へと入って来ていた。
「おはよう、ギルくんルークさん」
「エミリアちゃん、おはよ」
「……遅刻しなかったな」
「わ、ルークさん意地悪だ」
いつもより少し元気の無いエミリアを横目で見たギルは、壁に掛けられた時計に目を移す。そろそろ行かなければ、と立ち上がればトランクを手に持つ。
「あれ? それミアのだよね?」
「……役に立つかもしれないからね~」
小さく笑うギルの横顔をエミリアは不思議そうに見つめながら、どんな表情をしても整った顔に苦笑いを浮かべた。
「さ、行こうか」
ギルの言葉に頷くエミリアと煙草を灰皿に押し付けたルークは、店を出た。
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夏のスーツは正直暑さが籠り、あまり好きでは無い。それは3人が思っている事であり、エミリアは上着を手に持ち、歩く。
首都ロアーグにはノーマジの政府機関があり、ホワイトホールと呼ばれた地区は様々な政府機関の建物が建ち並び、大通りでもある。
ギル達はノーマジ同様、地下鉄で訪れるとスーツ姿で出勤する人々が歩いている。
「……何だか、出勤する気分」
嫌そうな顔で小さく呟くエミリアに余程、仕事が嫌なのだろうと片方の眉を下げて小さく笑う。
「ギルくんは来るの初めて?」
「……いや、何度か来た事はあるよ」
「えー、何か意外だねー」
エミリアは今はもう慣れた道を歩き、ある建物へと入る。
入口にはビッグ・ベンの時計塔が少し遠くに見えるが、ギル達の目的は財務省だ。白い建物はまるでお城の様にも見え、大通りに面している為車の通りも多い。
中は出勤する人々で多く、大きなホール奥にあるエレベーターに乗る。
ギル達が乗るエレベーターは魔法使い専用であり、扉が閉まると移動術が発動される仕組みになっている。
着いた先はオリード・ガバメントと呼ばれる魔法政府機関の建物に繋がっていて、扉が開いて見える景色は先程とは違う内装のホールだった。
「じゃあ、次はこっちね」
エミリアは方向を確認すると2歩程先を歩く。
ギルは辺りを見渡すように視線を動かすと、エレベーターに顔を少し向けては見る。
「……俺、魔法使いだけど魔法ってほんと、凄いよね~」
「ほんとだよねー! ノーマジは許可証が無いと乗れない仕組みだし、考えた人天才だよねえ」
「まあ、不便なのは自宅から直接通えない事だな。……わざわざホワイトホールまで行かなきゃならねえ」
面倒くさそうに話すルークにギルもエミリアも苦笑いを浮かべる。
「そこはしょうがないよ。そんな事しちゃったら、誰でも来れちゃうしね」
エミリアは首に掛けた社員証を見せては笑う。
常に監視されており、怪しい人物を発見したら警備員がすぐに飛んで来るのだからセキュリティ面はしっかりしている。
「えーっと、法廷は最上階だったよね?」
「……覚えてねえのかよ」
「だって、法廷よりも拷問室に行く事が多いんだもん」
「物騒だな」
可愛い顔から拷問と言う言葉が出てくればルークは思わず、苦笑いを浮かべてしまう。
情報部の仕事もそうだが、エミリアの仕事は勿論知っている。しかし、実際見ると不釣り合いな容姿で驚く人は多いだろう。
「あら、ベネットさん今からミア・リードの裁判かしら?」
エミリアは一緒にエレベーターへと乗って来た女性に声を掛けられれば、内心面倒くさそうするも表には出さずにいた。
身なりを綺麗にしているつもりだろうが、スーツの色合いが派手であり化粧は濃い為綺麗、とは言えない。
歳も50代だろう。若作りしているのが伝わってきてしまい、エミリアは何とも言えない気持ちになる。
「……はい、そうです」
「あてくしは、魔女が死の使いだと分かってましたわ。……これで漸く、魔法界も安心出来ますわね~」
独特な喋り方をする女にエミリアは正直、腹が立っていた。しかし、我慢だと拳を作ると笑顔を浮かべた。愛想笑いだが。
「そうなんですね~。それは凄いですね~」
いつもより声のトーンを上げて喋る姿にギルもルークも、こっそり目を合わせて苦笑いを浮かべた。
大変そうだと見つめる2人を他所に、エミリアは対抗してくるが如く声のトーンを上げる女に、耳障りな声だと眉を寄せそうになり眉が小さく動いていた。
「どんな判決が下るか、あてくし楽しみですわ~。それではまたお会いしましょう~、オホホ」
「ごきげんよう~」
9階で降りた女に笑みを浮かべていたエミリアだが、扉が閉まると同時にしかめっ面になっていた。
深く息を吐き出すとエミリアは腕を組み、怒りを爆発させそうになっておりギルは優しく宥める。
「……何アイツ! ちょーッ! ムカつくんだけど!? 何があてくし、よ! ……もー、ムカつく」
「まあまあ、落ち着いて~。ミアちゃんは無実なんだから、気にしなくて良いんだよ」
「それは分かってるよ! ……でも、ムカつく」
チーン、と音が鳴るとどうやら最上階の30階に着いたらしく3人はエレベーターから降りる。
法廷は1つだけではなく、何部屋かあり入る前のホールは薄暗くソファーが何個か置いてあるだけだった。
「……ヤバイ、あたしの方が緊張してきちゃったよ……」
「深呼吸、深呼吸~」
「あー、煙草吸いてえ」
「……ルークさん、ここ禁煙だからね!」
「うん、いつも通りみたいだね。行こうか」
笑顔を浮かべるギルは傍聴者専用の扉を開き、中に入ると席は殆ど埋まっている状態だった。記者や魔法使いで溢れており、少しザワついていた。
今回の裁判はかなり注目されており、傍聴したい者が殺到し抽選式にしたくらいだ。
空いた席に3人は並んで座ると、既に裁判官達が座っており険しい顔を浮かべていた。
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