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――魔女裁判編――
公判開始
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―――
――――――
連行されてすぐ、何も聞かれず言われず冷たく暗い檻の中に入れられた。
手首には頑丈な手錠型の鎖、そして服は魔法で着せられた真っ黒な袖が広がった長袖のワンピース。まるで魔女のイメージにピッタリだ、とミアは何も履いていない足を見つめた。
あれから何日が経ったのかはミアには分からない。
窓は無く、何度日が昇り夜を迎えたのかも分からない。
食事の回数は3回だ。ミアは思い出しながら数えると、計18食。つまり、6日も経っている事に気付き溜息を吐き出す。
食事を与えに来る政府の人間や、風呂に連れて行くメイドの女性は話し掛けても返事をしてくれる事はなく、無視を貫かれている。
ミアは正直気が狂うのではないかと何度も思ったが、脳裏にはギルの笑顔が浮かんでいた。
「……ギル、何してるのかしら」
小さく呟いた声は誰も聞いて等居なかった。
檻の向こうは誰も居らず、まるでミア1人にされている様にも感じれる。
食事は病院食を食べる方がマシだと思う程、味は無く少ない上に食欲は出ない。
睡眠は夏だと言うのに冬の様な寒さと、布団が無く硬い床で寝転がるだけで眠る事も出来ない。
寝不足と食事を殆ど口にしていないせいで、ミアは体が重く感じながらも、力が入らない状態だった。精神的にもキツく、心が折れそうではあるが諦めてしまってはダメだと踏ん張る。
「……そう、大丈夫よ。大丈夫、私はいつでも何とかしてきたんだから。……自分を信じるの」
自分に言い聞かせる様に呟いては小さく笑った。
ミアは連行された理由については薄々気付いていた。犯罪者の様な待遇、服装。オブリの圧力が働いているのだろう、そう考えては確実に裁判は不利だと理解する。
ケネディの父は情報部の最高責任者だ。情報に関してはあらゆる技術、知識がありそれは魔法でも言える。
魔法政府機関の執行部が異例の裁判を行うと言う事は死の使いに関してが多く、ナルシスよりも自分を優先したと言う事は、死の使い認定をされてしまっているのだろう。
質疑応答もどこまで喋らせてくれるかも不明。そもそも喋らせてもらえない可能性の方が高そうだ。
思わず溜息を零してしまえば、座ったまま壁に背中を預けた。冷たい壁に風邪引きそうだと苦笑いを浮かべてはぼんやりと檻の外を見つめた。
黒い大理石で出来た部屋は最早、牢獄そのものである。
見覚えのある風景に今居る場所がオリード・ガバメントの地下である事は分かっている。地下何階までは知る事は出来ないが、闇の魔法使いや犯罪者はここで暫く拘束された後、裁判が行われる。
日付は当然、知らされてはいない。
「……魔法も使えないし、せめて鎖くらい外してくれないかしら。……体が痛むのよ」
文句を垂れながら溜息を吐き出す。
試しに魔法を発動させようとしたが鎖に魔法無効の呪文が掛けられているのか、何も出来ずにいた。
同じ位置の手に体の至る部分が痛く、まともに寝られないのもあり目の下には隈が出来てしまった。
ミアは鏡が無いのでどうなっているかも分からない。
そして最初から数えて28食目が来た時、漸く喋り掛けられた。
「ミア・リード。本日、裁判を行う」
「……やっと、喋ってくれるのね」
「私語は慎め。準備が出来次第、法廷へと連れて行く。大人しくしていろ」
「……結局無視なのね。流石に傷付くわ」
溜息混じりに口を開くものの反応されず、去って行く背中を見ては再び溜息を吐き出した。
これでは幸せが逃げてしまう、と苦笑いを浮かべたミアは漸く裁判かと天井を見つめる。
気が重くなるが、無実を証明しなければ地獄の檻へ投獄されてしまう。そうなれば脱獄不可能と言われたあの場所からは、もう2度と外へ出られる事は無いだろう。
最悪のシナリオが脳裏に浮かぶと頭を振り、消し去る。弱気になってしまってはダメなのだ。
目を瞑り、ゆっくりと深呼吸をしては瞼を開く。ゆっくりと。
「……しっかりしなさい、私」
強く前を向くと檻の扉が開く。表情を変えずに顔を向けてくる男を見ては、立ち上がった。
「準備が整った。法廷まで行くから来い」
鎖を引っ張られ被告人専用エレベーターに乗り込む。まるで犬の散歩だと笑ってしまう。
エレベーターの表示された数字を見ると地下30階だった事が分かり、重罪の被告人が拘束される場所であった事に再び溜息が零れそうになる。
一般のエレベーターよりも薄暗い照明に気分が落ち込む。わざと暗くしてるのか、と少し苛立つものの静かに最上階に着くのを待った。
チーン、と鳴る音と共に扉が開かれると、鎖を引かれる。眉を寄せつつも足を動かす。
「……来い」
「ねえ、私犬じゃないんだけど?」
「黙って歩け」
「……ほんと、扱い酷いわね」
素直に従うと裸足で歩く音が響きながら、控え室を素通りし法定内へ続く扉の前に立たされた。
――――
―――――――
「……人多いね」
「ミアちゃんの裁判はかなり、注目されてるからね~」
「政府内の信用が落ちていても、市民の信用はある程度あるからな。……あれでも、ちゃんとした魔法使いだ」
ルークは煙草を吸いたい気持ちを我慢していた。現在の状況に正直、落ち着かないのが本音である。
ケネディの策略にまんまと嵌ってしまった政府だが、ミアを信用している魔法使いが多いと分かっていた。
怖い魔女、と噂される事はあったが事件を解決する場所に居るのは必ず、ミアだったからだ。助けられたと言う人も多く、特にミアを知る人物は口を揃えて闇に染まらない、と話す程だ。
人の話し声が飛び交う中ガベルを鳴らす裁判長に皆、口を閉じ注目した。
「これより、ミア・リードの公判を行なう。被告人ミア・リードを法廷へ」
裁判長の言葉に奥の扉から鎖で繋がれ、真っ黒なワンピースに身を包んだミアが姿を見せた。
ギルはスレンダーだった体が更に、細くなり目の下には薄らと隈が見えるミアを見ては、心配そうな表情を浮かべて静かに見つめていた。
エミリアもルークも真剣な表情だが、心配の目を向けていた。
ミアはノーマジの法廷よりも広めで、円形になっているのを横目で見ながら中央の台へと向かう。
鎖は外される事無く、背後から多数の視線に居心地が悪くミアは小さく息を吐いた。
公判と言う事は刑事告訴なのか、と右側に座る魔法警察の上層部を横目で見る。
視線を移せばミアから見て正面の真ん中には裁判長が座っており、両側には裁判官と共に上層部の人間。そして、後ろの少し高くなった場所にはノーマジの政治家達が座っていた。
ノーマジの政治家は裁判員制度と同じで、ノーマジの世界と平和に魔法使いが過ごせる為に導入されている制度でもある。
昔は全員一致が条件だったが、現在は過半数以上であれば無罪、有罪の票が入る。
そしてミアは裁判官の中に混じり座る、ナルシスの父フォンス・オブリを見付けては鋭い眼差しで見つめた。フォンスは口角を小さく上げ、見下してくる。その姿にミアは怒りを覚え、更に鋭い目付きに変わる。
隣にはケネディ警部の父親が座っていた。
「まず、被告人ミア・リードの罪状。世界遺産であるビッグ・ベンに許可無く立ち入り、破壊行為を行った事は、国家遺産安全法第16条に反する」
裁判長は手元の書類を見ながら淡々と罪状を話していく姿を、その場に居た誰もがただ静かに聞いていた。
「次に、死の使いと結託し魔法警察所属、アーノルド・ケネディ警部を殺害しようとした事は、殺人法に反する」
ミアは裁判長の言葉にやはり、想定していた通り死の使い扱いされているのか、と目を細めた。
両親を殺した組織の仲間に何故、ならなければいけないのか。普通に考えれば分かる事だろうと溜息を零したくて仕方がなかった。
「よって、魔法界、及びノーマジ界に多大な恐怖を与え闇に染まる事は平和を壊す事になり、重罪である事から、被告人ミア・リードのニューゲート刑務所への投獄を決定する意向である」
裁判長の言葉に傍聴席はざわつき、小声で話すのが聞こえる。
ミアは表情を変えずに裁判長を真っ直ぐと見つめた。
予想していた通りのシナリオにミアはこの後、質疑応答をさせてくれるのかが気になっていた。
情報に長けたケネディの証拠は精密に出来ており、魔法解除の呪文を掛けたとしても、同じ様に情報魔法に長けていないとダメなのだ。
――下手に喋ったらダメだけど、黙ってるのもダメよ。……どうしたらいいの……。
――――――
連行されてすぐ、何も聞かれず言われず冷たく暗い檻の中に入れられた。
手首には頑丈な手錠型の鎖、そして服は魔法で着せられた真っ黒な袖が広がった長袖のワンピース。まるで魔女のイメージにピッタリだ、とミアは何も履いていない足を見つめた。
あれから何日が経ったのかはミアには分からない。
窓は無く、何度日が昇り夜を迎えたのかも分からない。
食事の回数は3回だ。ミアは思い出しながら数えると、計18食。つまり、6日も経っている事に気付き溜息を吐き出す。
食事を与えに来る政府の人間や、風呂に連れて行くメイドの女性は話し掛けても返事をしてくれる事はなく、無視を貫かれている。
ミアは正直気が狂うのではないかと何度も思ったが、脳裏にはギルの笑顔が浮かんでいた。
「……ギル、何してるのかしら」
小さく呟いた声は誰も聞いて等居なかった。
檻の向こうは誰も居らず、まるでミア1人にされている様にも感じれる。
食事は病院食を食べる方がマシだと思う程、味は無く少ない上に食欲は出ない。
睡眠は夏だと言うのに冬の様な寒さと、布団が無く硬い床で寝転がるだけで眠る事も出来ない。
寝不足と食事を殆ど口にしていないせいで、ミアは体が重く感じながらも、力が入らない状態だった。精神的にもキツく、心が折れそうではあるが諦めてしまってはダメだと踏ん張る。
「……そう、大丈夫よ。大丈夫、私はいつでも何とかしてきたんだから。……自分を信じるの」
自分に言い聞かせる様に呟いては小さく笑った。
ミアは連行された理由については薄々気付いていた。犯罪者の様な待遇、服装。オブリの圧力が働いているのだろう、そう考えては確実に裁判は不利だと理解する。
ケネディの父は情報部の最高責任者だ。情報に関してはあらゆる技術、知識がありそれは魔法でも言える。
魔法政府機関の執行部が異例の裁判を行うと言う事は死の使いに関してが多く、ナルシスよりも自分を優先したと言う事は、死の使い認定をされてしまっているのだろう。
質疑応答もどこまで喋らせてくれるかも不明。そもそも喋らせてもらえない可能性の方が高そうだ。
思わず溜息を零してしまえば、座ったまま壁に背中を預けた。冷たい壁に風邪引きそうだと苦笑いを浮かべてはぼんやりと檻の外を見つめた。
黒い大理石で出来た部屋は最早、牢獄そのものである。
見覚えのある風景に今居る場所がオリード・ガバメントの地下である事は分かっている。地下何階までは知る事は出来ないが、闇の魔法使いや犯罪者はここで暫く拘束された後、裁判が行われる。
日付は当然、知らされてはいない。
「……魔法も使えないし、せめて鎖くらい外してくれないかしら。……体が痛むのよ」
文句を垂れながら溜息を吐き出す。
試しに魔法を発動させようとしたが鎖に魔法無効の呪文が掛けられているのか、何も出来ずにいた。
同じ位置の手に体の至る部分が痛く、まともに寝られないのもあり目の下には隈が出来てしまった。
ミアは鏡が無いのでどうなっているかも分からない。
そして最初から数えて28食目が来た時、漸く喋り掛けられた。
「ミア・リード。本日、裁判を行う」
「……やっと、喋ってくれるのね」
「私語は慎め。準備が出来次第、法廷へと連れて行く。大人しくしていろ」
「……結局無視なのね。流石に傷付くわ」
溜息混じりに口を開くものの反応されず、去って行く背中を見ては再び溜息を吐き出した。
これでは幸せが逃げてしまう、と苦笑いを浮かべたミアは漸く裁判かと天井を見つめる。
気が重くなるが、無実を証明しなければ地獄の檻へ投獄されてしまう。そうなれば脱獄不可能と言われたあの場所からは、もう2度と外へ出られる事は無いだろう。
最悪のシナリオが脳裏に浮かぶと頭を振り、消し去る。弱気になってしまってはダメなのだ。
目を瞑り、ゆっくりと深呼吸をしては瞼を開く。ゆっくりと。
「……しっかりしなさい、私」
強く前を向くと檻の扉が開く。表情を変えずに顔を向けてくる男を見ては、立ち上がった。
「準備が整った。法廷まで行くから来い」
鎖を引っ張られ被告人専用エレベーターに乗り込む。まるで犬の散歩だと笑ってしまう。
エレベーターの表示された数字を見ると地下30階だった事が分かり、重罪の被告人が拘束される場所であった事に再び溜息が零れそうになる。
一般のエレベーターよりも薄暗い照明に気分が落ち込む。わざと暗くしてるのか、と少し苛立つものの静かに最上階に着くのを待った。
チーン、と鳴る音と共に扉が開かれると、鎖を引かれる。眉を寄せつつも足を動かす。
「……来い」
「ねえ、私犬じゃないんだけど?」
「黙って歩け」
「……ほんと、扱い酷いわね」
素直に従うと裸足で歩く音が響きながら、控え室を素通りし法定内へ続く扉の前に立たされた。
――――
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「……人多いね」
「ミアちゃんの裁判はかなり、注目されてるからね~」
「政府内の信用が落ちていても、市民の信用はある程度あるからな。……あれでも、ちゃんとした魔法使いだ」
ルークは煙草を吸いたい気持ちを我慢していた。現在の状況に正直、落ち着かないのが本音である。
ケネディの策略にまんまと嵌ってしまった政府だが、ミアを信用している魔法使いが多いと分かっていた。
怖い魔女、と噂される事はあったが事件を解決する場所に居るのは必ず、ミアだったからだ。助けられたと言う人も多く、特にミアを知る人物は口を揃えて闇に染まらない、と話す程だ。
人の話し声が飛び交う中ガベルを鳴らす裁判長に皆、口を閉じ注目した。
「これより、ミア・リードの公判を行なう。被告人ミア・リードを法廷へ」
裁判長の言葉に奥の扉から鎖で繋がれ、真っ黒なワンピースに身を包んだミアが姿を見せた。
ギルはスレンダーだった体が更に、細くなり目の下には薄らと隈が見えるミアを見ては、心配そうな表情を浮かべて静かに見つめていた。
エミリアもルークも真剣な表情だが、心配の目を向けていた。
ミアはノーマジの法廷よりも広めで、円形になっているのを横目で見ながら中央の台へと向かう。
鎖は外される事無く、背後から多数の視線に居心地が悪くミアは小さく息を吐いた。
公判と言う事は刑事告訴なのか、と右側に座る魔法警察の上層部を横目で見る。
視線を移せばミアから見て正面の真ん中には裁判長が座っており、両側には裁判官と共に上層部の人間。そして、後ろの少し高くなった場所にはノーマジの政治家達が座っていた。
ノーマジの政治家は裁判員制度と同じで、ノーマジの世界と平和に魔法使いが過ごせる為に導入されている制度でもある。
昔は全員一致が条件だったが、現在は過半数以上であれば無罪、有罪の票が入る。
そしてミアは裁判官の中に混じり座る、ナルシスの父フォンス・オブリを見付けては鋭い眼差しで見つめた。フォンスは口角を小さく上げ、見下してくる。その姿にミアは怒りを覚え、更に鋭い目付きに変わる。
隣にはケネディ警部の父親が座っていた。
「まず、被告人ミア・リードの罪状。世界遺産であるビッグ・ベンに許可無く立ち入り、破壊行為を行った事は、国家遺産安全法第16条に反する」
裁判長は手元の書類を見ながら淡々と罪状を話していく姿を、その場に居た誰もがただ静かに聞いていた。
「次に、死の使いと結託し魔法警察所属、アーノルド・ケネディ警部を殺害しようとした事は、殺人法に反する」
ミアは裁判長の言葉にやはり、想定していた通り死の使い扱いされているのか、と目を細めた。
両親を殺した組織の仲間に何故、ならなければいけないのか。普通に考えれば分かる事だろうと溜息を零したくて仕方がなかった。
「よって、魔法界、及びノーマジ界に多大な恐怖を与え闇に染まる事は平和を壊す事になり、重罪である事から、被告人ミア・リードのニューゲート刑務所への投獄を決定する意向である」
裁判長の言葉に傍聴席はざわつき、小声で話すのが聞こえる。
ミアは表情を変えずに裁判長を真っ直ぐと見つめた。
予想していた通りのシナリオにミアはこの後、質疑応答をさせてくれるのかが気になっていた。
情報に長けたケネディの証拠は精密に出来ており、魔法解除の呪文を掛けたとしても、同じ様に情報魔法に長けていないとダメなのだ。
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