佐々木と吉田 崩壊するのに、どうやって戦争すんだよ編

あぁら不思議、同じになる

そちらでは国民ですけど、こちらではテロリスト

「しかし、殺すかねぇ」
「まぁ、そうですね」
「そちらの国民でしょうけど、こちらではテロリストだから、引き渡してくださいって言えばいいだけじゃん」
「でもそれは何度も言ってたけど、カナダが拒否してたって話じゃないですか」
「そうだろうけど、でも殺す？」
「まぁまぁ確かに、そうですね」
　苦笑しながら吉田が頷く。

「俺が観たニュースでさぁ」
「はい」
「インドの人はびっくりしてるって言ってたのね」
「インド人もびっくり」
「インド人もびっくり」

「シーク教徒の分離独立運動みたいなのは、昔の話、八十年代の事みたいな意識があって」
「はいはいはい」
「今更、そんなことでみたいな感じの事言ってたのね」


「そんな相手の事を、テロリストっていって殺すかぁ？」
「うん、まぁ・・・・・そうですね」
「そんなことして国際的な非難っていうか、信用と言うかさぁ、そういう国なんだって思われるリスクを取ってまで殺す？」
「まぁ・・・・色々あるんじゃないんですか」
「頭おかしいよ」