佐々木と吉田 ドラクエツクールと栄一の野望と、メガテンIf リボーンペルソナ0篇

ペルソナ0

転移魔法

「そんな感じで」
　佐々木が話を続ける。
「たとえば、ギャルヤンキーの子の、ギャルヤンキーから見た、自分と地味子の関係みたいに」
「はい」
「自分が垢抜けたから、地味子を捨てた、みたいな話」
「はいはいはい」
「でも反対から見たら、いや、そんな話じゃないよ、そんな関係じゃないよ私たち、みたいなのが永遠と繰り返される」


「他にもたとえば、まじんのーくん」
「はい」
「どうやって学校を異世界に転移させたかっていうと、そういう魔法を使える、魔法を知ってる学校の先生がいてね」
「はいはいはいはい」
「その先生がまじんのーくんに、魔法を教えるのね」
「なるほど」

「で、その先生は、まじんのーくんの母親と知り合いなのね」
「はい」
「学生の時の同級生か、部活かサークルの先輩後輩か、なんかなのね」

「で、まじんのーくんのことを、自分の息子かもしれない、って思ってるのね」
「はいはいはい」
「ひょっとしてあの時の、あの時やった子供かもしれない、って思ってるのね」
「はい」
「でもそれは、全部先生の妄想なのね」
　ハハハハハハハハッと吉田は大爆笑する。