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 ある日、終わるかも

 合法マルチ商法

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「言ってることは分からなくはないですけど・・・・・」
 吉田が眉を寄せる。
「でも、そんなことはないと思いますよ」
「そうかいねぇ」

「ツイッターのその制限の時に」
「ああっ」
「元フェイスブックだったと思いますけど、メタとかいう会社が同じようなサービス初めて」
「ああっやっとったね」
「それでナントカマスクさんは急いで制限やめて、利用者が離れないようにしてましたからね」
「うんうんうん」

「なんかすごかったのは」
 吉田が続ける。
「ツイッターのナントカマスクさんが」
「ああっ」
「そのツイッターの会員になって月一千円払って、ツイッターをやれば何十万の収入になるみたいなこと言ってましたよ」
 ハハハハハッと笑い、すげえなぁと佐々木は呟く。

「それってみんながみんな、何十万も稼げるわけじゃないだろう?」
「もちろん、もちろん」
 吉田が頷く。
「何万人も何十万人も、そのフォロワーって言うのがいないとダメだろう?」
「そうですよ」
「それってほぼマルチ商法じゃん」
 ハハハハハッと吉田が笑う。

「マルチ商法じゃないです」
 吉田が首を振る。
「被害者はいないんですから」
「まぁ、そうだけどさぁ・・・・カラクリはほぼ同じだろう」
「合法マルチ」
「合法マルチ」
 吉田が言うと、佐々木は笑いながら繰り返す。
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