佐々木と吉田 チュウニボーの人らはXが好き編

ある日、終わるかも

人気より経営方針

「別にやめたわけじゃないですから」
　吉田が反論する。
「そうだけど」
　佐々木が首を振る。

「名前も変えたけど」
　佐々木が指を回す。
「人員整理もしたよね」
「そうですね」

「あのさぁ、話少し脱線するんだけどさぁ」
「はい、いつものことです」
　吉田は苦笑する。
「原始人の俺はてっきりね」
「はい、原始人の先輩は」
「人員整理して、リストラして、企業価値を上げて、すぐに他に売るんだと思ってたけど、違うんだね」
「ハハハハハハハッ、そうですね」


「一応・・・・」
　吉田が言う。
「ネットの自由を守る的なこと、言ってましたけどね」
「ああそうなの？」
「もちろん建前だと思いますけど・・・・」
　吉田が続ける。
「ツイッターがトランプさんの、アカウント凍結したりしてたじゃないですか」
「そんなん言っとったね」
「まぁもちろん、建前だと思いますけど」

「まぁそう言う事は置いといて」
「置いといて」
　佐々木が物を置く仕草をするので、吉田が真似をする。

「人員整理したり、後、そう言うの俺よく分かんない、通信制限みたいなのしたじゃん」
「はいはいはい、でもまぁすぐ解除されたらしいですよ」
「あっそうなの？」
　はい、と吉田は頷く。

「まぁとにかく」
「はいとにかく」
「このニュースを観た時、これってテイオーが言ってた話じゃないの、って俺は思ったのね」
　佐々木は告げる。
「たくさんの人が利用してるかどうか、人気があるかどうかじゃなくて、経営してる人の考えが優先されるって事」