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第二章 無償の愛
56 花畑デート
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翌朝、俺は日が登ると共に目が覚める。
畑で野菜を採り、朝食を済ませて家を出た。
雲ひとつない快晴で、陽の光がポカポカとして心地良い。
マイルズの家の扉を叩くと、マイルズが開けてくれた。
「シーナは?」
「出かける準備をして待ってるよ。呼んでくる」
マイルズが引っ込むと、すぐにシーナが出てきた。
「カイくんおはよう」
「おはよ。弁当作ってくれたんだ。ありがとう」
シーナは大きな袋を持っていた。
それを受け取って、反対の手でシーナと指を絡める。
「行こうか」
「うん」
シーナは陽の光に負けないくらいの輝く笑顔で頷いた。
ライハルを出て北に向かう。
三十分ほど歩くと色鮮やかな絨毯が広がるように、色とりどりの花が咲き誇っていた。朝露を浴びた花びらが、陽光を受けて輝く。心が落ち着くような甘い香りに満ち溢れていた。
蜜を求めるチョウチョが、舞うように飛んでいる。
「わー、すっごく綺麗だね」
シーナが目を大きく見開いて感嘆の声を上げる。
辺りに目を走らせて、溢れんばかりの笑顔を見せた。
シーナが喜んでくれると心が満たされて、自然と口元が緩む。
「あっ! ヨナミ草が生えてる。初めて見た」
シーナがしゃがみ込んで触れたのは、小さな黄色い花だった。
もっと鮮やかな花がいっぱいある中、素朴な花に興味を持ったシーナが不思議だった。
「初めて見たって、図鑑とかで見てたの?」
俺もシーナの隣にしゃがむ。
「とっても繊細な薬草なの。綺麗な土でないと育たなくて。煎じて飲むとリラックス効果が得られるんだよ。……そうだ! イリスちゃんに持っていこう」
昨日の事件でイリスは怖い思いをした。心に負った傷を癒そうとシーナが提案する。
シーナはヨナミ草の茎を折って、広げたハンカチの上に乗せた。
「なぁ、これで合ってる?」
確認のために聞けば、シーナが「合ってるよ」と微笑んだ。
俺もヨナミ草を摘んで、シーナに渡す。
十分な量を採り終わると、シーナは丁寧にハンカチで包んだ。
「気休めかもしれないけど、イリスちゃんが安らげるといいな」
シーナの慈しむような柔らかな瞳に見惚れた。
イリスの身を案じるその優しさが、胸の奥を温かく満たしていく。イリスにもその気持ちはきっと伝わるだろう。
ジッとシーナの顔を見つめていると、心臓がドクドクと高鳴る。
「シーナ」
思わず名前を呼ぶと、シーナはゆっくりとこちらに視線を向けた。きらめく瞳が俺を捉える。その吸い込まれるような瞳に、もう抗えなかった。
気づけば、身体が勝手に傾く。
そっと唇が触れ合った。柔らかくて温かい。初めての感触に、頭の中が真っ白になった。
シーナの細い指が、恐る恐る俺の服の裾をぎゅっと掴んだ。その小さな仕草が、たまらなく愛おしい。
唇を離し、吐息の混ざる距離で見つめ合う。
シーナの顔が徐々に赤く染まり、可愛すぎて掻き抱いた。シーナの首筋に顔を埋める。
「めちゃくちゃ好き」
つい口から溢れた。
シーナがおずおずと俺の背に腕を回す。
「嬉しい。私もカイくんが好き」
恥ずかしそうに俺の肩で顔を隠して、シーナが微かな声で伝えてくれる。
一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど、シーナをもっと好きになる。
『ぐぅ』
不思議な音がして目を瞬かせると、シーナがパッと距離をとって自分の顔を両手で覆った。隠れていない耳や首は真っ赤になっている。
「もしかして腹の虫?」
「恥ずかしい。ごめんなさい」
笑いを堪えて抱きしめた。すぐに体を離す。
「俺も腹減った。シーナの作った弁当が食べたい」
シーナは手を下ろし、羞恥で潤んだ瞳で俺を見上げる。
「うん、準備するね」
シーナは恥ずかしそうに笑った。リネンの大きな布を二人で敷く。
その上に座って、シーナが袋からバスケットを取り出してあけた。
昨日もらったパンと野菜で作られたサンドウィッチが詰まっている。
「あっ、俺、これ好き」
マイルズの母親が作る、スクランブルエッグのサンドウィッチを掴む。
「マイルズくんのお母さんが、カイくんの好きなサンドウィッチを教えてくれたの」
「じゃあこれはシーナが作ったの?」
「うん、カイくんの好きな味になってるといいな」
シーナはレタスとトマトのサンドウィッチを手に取って口に含む。
「お野菜もパンも美味しい!」
シーナは目を細めて、頬骨を上げた。
村の食べ物を褒められるのは嬉しい。
俺もサンドウィッチにかぶりついた。柔らかい玉子と細かく刻んだ玉ねぎのシャキッとした食感に、ピリッとしたマスタードがアクセントになっている。
「めっちゃ美味い!」
「よかった」
シーナはホッと胸を撫で下ろして笑った。
他にも野菜や肉のサンドウィッチがあり、どれも絶品だった。
二人で完食して、俺は腹を押さえながら仰向けになった。
「すげー美味くて食い過ぎた。しばらく動けねー」
「ちょっと作りすぎちゃったね。いっぱい食べてくれてありがとう」
シーナが自分の足をポンと叩いて「頭を乗せていいよ」と笑う。
膝枕してくれるの?
ソワソワしながらゆっくりとシーナの足に頭を乗せた。
「重くない?」
「大丈夫だよ」
シーナの指が俺の髪を梳いた。
シーナは細いのに柔らかくて、服越しでも温もりを感じられて安らぎを得られる。
「カイくん、ここに連れてきてくれてありがとう」
「花畑、そんなに気に入った?」
初めて見るヨナミ草に無邪気にはしゃいでいたからな。よっぽど嬉しかったのだろう。
「花畑もそうなんだけど、ライハルに来れてよかった。カイくんのご家族や村の人たちに会えて嬉しかった」
「じゃあまた里帰りする時は一緒に来てくれる?」
「うん、また来たい」
シーナと未来を語れて、心が幸せで満たされた。
シーナと花を眺めながら他愛のないことを話し、穏やかで心地の良い時間を過ごす。
「イリスにヨナミ草を渡しに行くなら、そろそろ帰ろう」
煎じて飲むと言っていたから、家で準備もしなきゃいけないだろう。
起き上がって敷き布を片付け、シーナと手を繋いでライハルに向かって歩いた。
家に着いたのは午後の三時を過ぎた頃。
「ただいま」
返事はないから誰もいないようだ。
シーナとキッチンに並んで立つ。
「俺はなにをすればいい?」
「お花を取ってくれる? 使うのは葉っぱだから」
「花はどうする?」
「乾燥させてサシェにしてプレゼントできればなって思うの。持ち帰って作ろうかな」
「家で干せばいいよ。ばあちゃんに頼んどく」
俺が花を取り、シーナが葉だけになったヨナミ草を丁寧に水洗いした。
ヨナミ草と水を入れて、鍋に火をかける。
沸騰すると匂いが濃くなった。甘く優しい香りは、嗅いでいるだけで気分が落ち着くようだ。
「ただいま」
母さんとばあちゃんが帰ってきて、「いい匂いだね」と笑顔を見せる。
ばあちゃんにイリスにサシェを作って欲しいと頼めば、快く引き受けてくれた。
火を止めて、シーナが小皿に取ると口に含む。
眉を寄せて難しい顔を見せた。
「不味いのか?」
「ううん、私は好きだけど、子供向けではないなって」
シーナがもう一度小皿に取り、俺に差し出す。
口に入れると、清涼感のあるハーブティーのような味がしたが、後から苦味がきた。
「うーん、大人向けだな」
俺が小皿を返すと、母さんとばあちゃんにも味を見てもらう。
「砂糖やミルクを入れた方がいいんじゃない?」
母さんの提案で砂糖とミルクを入れたものも飲んでみる。先ほどよりは飲みやすくなった。
「はちみつはどうかな? イリスの親は養蜂家だから、美味しいはちみつを好きなだけ入れられる」
ばあちゃんがヒューさんの採ったはちみつを入れた。飲み比べて、俺ははちみつとミルクを入れるのが一番飲みやすかった。
「ありがとうございます。はちみつとミルクを入れて飲んでと渡してきます」
水筒に注いで家を出た。
畑で野菜を採り、朝食を済ませて家を出た。
雲ひとつない快晴で、陽の光がポカポカとして心地良い。
マイルズの家の扉を叩くと、マイルズが開けてくれた。
「シーナは?」
「出かける準備をして待ってるよ。呼んでくる」
マイルズが引っ込むと、すぐにシーナが出てきた。
「カイくんおはよう」
「おはよ。弁当作ってくれたんだ。ありがとう」
シーナは大きな袋を持っていた。
それを受け取って、反対の手でシーナと指を絡める。
「行こうか」
「うん」
シーナは陽の光に負けないくらいの輝く笑顔で頷いた。
ライハルを出て北に向かう。
三十分ほど歩くと色鮮やかな絨毯が広がるように、色とりどりの花が咲き誇っていた。朝露を浴びた花びらが、陽光を受けて輝く。心が落ち着くような甘い香りに満ち溢れていた。
蜜を求めるチョウチョが、舞うように飛んでいる。
「わー、すっごく綺麗だね」
シーナが目を大きく見開いて感嘆の声を上げる。
辺りに目を走らせて、溢れんばかりの笑顔を見せた。
シーナが喜んでくれると心が満たされて、自然と口元が緩む。
「あっ! ヨナミ草が生えてる。初めて見た」
シーナがしゃがみ込んで触れたのは、小さな黄色い花だった。
もっと鮮やかな花がいっぱいある中、素朴な花に興味を持ったシーナが不思議だった。
「初めて見たって、図鑑とかで見てたの?」
俺もシーナの隣にしゃがむ。
「とっても繊細な薬草なの。綺麗な土でないと育たなくて。煎じて飲むとリラックス効果が得られるんだよ。……そうだ! イリスちゃんに持っていこう」
昨日の事件でイリスは怖い思いをした。心に負った傷を癒そうとシーナが提案する。
シーナはヨナミ草の茎を折って、広げたハンカチの上に乗せた。
「なぁ、これで合ってる?」
確認のために聞けば、シーナが「合ってるよ」と微笑んだ。
俺もヨナミ草を摘んで、シーナに渡す。
十分な量を採り終わると、シーナは丁寧にハンカチで包んだ。
「気休めかもしれないけど、イリスちゃんが安らげるといいな」
シーナの慈しむような柔らかな瞳に見惚れた。
イリスの身を案じるその優しさが、胸の奥を温かく満たしていく。イリスにもその気持ちはきっと伝わるだろう。
ジッとシーナの顔を見つめていると、心臓がドクドクと高鳴る。
「シーナ」
思わず名前を呼ぶと、シーナはゆっくりとこちらに視線を向けた。きらめく瞳が俺を捉える。その吸い込まれるような瞳に、もう抗えなかった。
気づけば、身体が勝手に傾く。
そっと唇が触れ合った。柔らかくて温かい。初めての感触に、頭の中が真っ白になった。
シーナの細い指が、恐る恐る俺の服の裾をぎゅっと掴んだ。その小さな仕草が、たまらなく愛おしい。
唇を離し、吐息の混ざる距離で見つめ合う。
シーナの顔が徐々に赤く染まり、可愛すぎて掻き抱いた。シーナの首筋に顔を埋める。
「めちゃくちゃ好き」
つい口から溢れた。
シーナがおずおずと俺の背に腕を回す。
「嬉しい。私もカイくんが好き」
恥ずかしそうに俺の肩で顔を隠して、シーナが微かな声で伝えてくれる。
一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど、シーナをもっと好きになる。
『ぐぅ』
不思議な音がして目を瞬かせると、シーナがパッと距離をとって自分の顔を両手で覆った。隠れていない耳や首は真っ赤になっている。
「もしかして腹の虫?」
「恥ずかしい。ごめんなさい」
笑いを堪えて抱きしめた。すぐに体を離す。
「俺も腹減った。シーナの作った弁当が食べたい」
シーナは手を下ろし、羞恥で潤んだ瞳で俺を見上げる。
「うん、準備するね」
シーナは恥ずかしそうに笑った。リネンの大きな布を二人で敷く。
その上に座って、シーナが袋からバスケットを取り出してあけた。
昨日もらったパンと野菜で作られたサンドウィッチが詰まっている。
「あっ、俺、これ好き」
マイルズの母親が作る、スクランブルエッグのサンドウィッチを掴む。
「マイルズくんのお母さんが、カイくんの好きなサンドウィッチを教えてくれたの」
「じゃあこれはシーナが作ったの?」
「うん、カイくんの好きな味になってるといいな」
シーナはレタスとトマトのサンドウィッチを手に取って口に含む。
「お野菜もパンも美味しい!」
シーナは目を細めて、頬骨を上げた。
村の食べ物を褒められるのは嬉しい。
俺もサンドウィッチにかぶりついた。柔らかい玉子と細かく刻んだ玉ねぎのシャキッとした食感に、ピリッとしたマスタードがアクセントになっている。
「めっちゃ美味い!」
「よかった」
シーナはホッと胸を撫で下ろして笑った。
他にも野菜や肉のサンドウィッチがあり、どれも絶品だった。
二人で完食して、俺は腹を押さえながら仰向けになった。
「すげー美味くて食い過ぎた。しばらく動けねー」
「ちょっと作りすぎちゃったね。いっぱい食べてくれてありがとう」
シーナが自分の足をポンと叩いて「頭を乗せていいよ」と笑う。
膝枕してくれるの?
ソワソワしながらゆっくりとシーナの足に頭を乗せた。
「重くない?」
「大丈夫だよ」
シーナの指が俺の髪を梳いた。
シーナは細いのに柔らかくて、服越しでも温もりを感じられて安らぎを得られる。
「カイくん、ここに連れてきてくれてありがとう」
「花畑、そんなに気に入った?」
初めて見るヨナミ草に無邪気にはしゃいでいたからな。よっぽど嬉しかったのだろう。
「花畑もそうなんだけど、ライハルに来れてよかった。カイくんのご家族や村の人たちに会えて嬉しかった」
「じゃあまた里帰りする時は一緒に来てくれる?」
「うん、また来たい」
シーナと未来を語れて、心が幸せで満たされた。
シーナと花を眺めながら他愛のないことを話し、穏やかで心地の良い時間を過ごす。
「イリスにヨナミ草を渡しに行くなら、そろそろ帰ろう」
煎じて飲むと言っていたから、家で準備もしなきゃいけないだろう。
起き上がって敷き布を片付け、シーナと手を繋いでライハルに向かって歩いた。
家に着いたのは午後の三時を過ぎた頃。
「ただいま」
返事はないから誰もいないようだ。
シーナとキッチンに並んで立つ。
「俺はなにをすればいい?」
「お花を取ってくれる? 使うのは葉っぱだから」
「花はどうする?」
「乾燥させてサシェにしてプレゼントできればなって思うの。持ち帰って作ろうかな」
「家で干せばいいよ。ばあちゃんに頼んどく」
俺が花を取り、シーナが葉だけになったヨナミ草を丁寧に水洗いした。
ヨナミ草と水を入れて、鍋に火をかける。
沸騰すると匂いが濃くなった。甘く優しい香りは、嗅いでいるだけで気分が落ち着くようだ。
「ただいま」
母さんとばあちゃんが帰ってきて、「いい匂いだね」と笑顔を見せる。
ばあちゃんにイリスにサシェを作って欲しいと頼めば、快く引き受けてくれた。
火を止めて、シーナが小皿に取ると口に含む。
眉を寄せて難しい顔を見せた。
「不味いのか?」
「ううん、私は好きだけど、子供向けではないなって」
シーナがもう一度小皿に取り、俺に差し出す。
口に入れると、清涼感のあるハーブティーのような味がしたが、後から苦味がきた。
「うーん、大人向けだな」
俺が小皿を返すと、母さんとばあちゃんにも味を見てもらう。
「砂糖やミルクを入れた方がいいんじゃない?」
母さんの提案で砂糖とミルクを入れたものも飲んでみる。先ほどよりは飲みやすくなった。
「はちみつはどうかな? イリスの親は養蜂家だから、美味しいはちみつを好きなだけ入れられる」
ばあちゃんがヒューさんの採ったはちみつを入れた。飲み比べて、俺ははちみつとミルクを入れるのが一番飲みやすかった。
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