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偽りの少女
死神の行動
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死神に突ついてもらった奈々。死神は主が飲まれないよううまく誘導とりにいく
「結構調べたね。それで翔はどう思ったの私のこと」
翔の口車に乗せられている今状況を変えるために話の内容を変えることにした。
「俺はお前の兄だからな。記憶がない分知らないといけないと思った。俺は寝なくていいからさなんとか半日で調べ終えれたんだ。それを見たうえで思ったのは、せめて俺がいるだけでも外に出てほしいと思った。何もかもが消えてしまう前に」
消えてしまうと聞いて死神はいままでの事例ではありえない言葉だと思った。今までたくさんの人にとりついてきたが、消えるというワード聞いたことがなかった。
「消えるって何?」
何が消えるのか詳しく知りたくなっていた。今後も続けるためにも神について情報はほしい。
「お前の記憶から俺という存在全てだ。だからお前が俺との過去を忘れれば今までの生活戻れる」
死神にとりつかれたものから記憶が消える。死神にすらそんなことが起きていることはわからない。失敗したとしても後悔してたものも見てきた。そうなると神はこの世界に復活させる条件で失敗したら何かを奪うということだ。それは人の記憶、形跡、物、何を基準に決めているのかわからないが一つだけは理解した。
「それはお前がここに来る前に神に言われたのか?」
「?どうした奈々口調がおかしくね?」
ついいつものしゃべり口調でしゃべっていた。
「あ、いやその」
「それが気を使わないお前ととらえておくよ」
記憶がない以上見た目やいままでの話方が本当の話し方だと断言することはできない。死神はこの状況に救われたのだ。
「もし失敗したら原因となった人物の記憶がすべて消える。これが俺に課せられたルールらしい」
「なるほどね。ジャー頑張らないとだね」
死神はある大きな事実を知った。自分が阻止をすれば不幸が訪れるそのために邪魔をしてきた。だが、失敗した時の代償のせいで不幸になるわけがない。それなら記憶を残したほうがもしかしたら不幸なのではないかと。
死神はまた奈々と二人だけの空間を作った。
「おい起きろ」
空間では奈々が寝ていた。死神がとりついている間は、この空間で眠っているらしい。
「で、どうだった」
「ちょいと厄介なことがあった。お前は解決しねーと記憶が消える。だからちょいと厄介だ。解決しようがしまいが、お前には幸福が待っている」
「記憶が消える。それもいいかもね」
弱気になる奈々。翔という存在は大きすぎる。多分これからどんなに進んでいってもそのことは変わらない。忘れられたらその重みは消える。だったら消えたほうがいいのではと。
「それはお前が決めろ。あと、思い出したことがあったわ」
死神は納得のいく事実を思い出した。その時は幼かったしショックがでかくて記憶が消えたと思い忘れてしまっていた。
「現にお前は生みの親の記憶がねーだろ」
昔死神の力により奈々の本当の両親は死んだ。幼いとはいえ親のことを全く覚えていないのはおかしかった。さらに死んだあと親は現れたが、願いはかなわず消えていった。そのあとから親との思い出何もかもがまるでなかったかのように消えた。死神は蘇った代償なんて知らなかったため蘇ったことと記憶に密接な関係があると考えていなかった。そうやってきたから蘇ったものが現れた後のことを忘れてしまっていたのだ。
「そっか。これと同じ状況をお母さんが体験しているからあんなに受け入れが速かったのか。じゃー私の本当の両親はかなえられなかった。」
皮肉にもこの事実がうれしくもあった。奈々の記憶から兄の存在が消えればこんなつらい思いをしなくて済むと思っていたからだ。前例があるのなら粘って時間になったときに記憶を消す。今の彼女はこれがベストだと思った。
「それで分かったうえで今後どうするんだ?」
「契約通りあなたは自由に私に乗り移っていい。私は消えようと残ろうとどっちでもいい。どちらにせよ引きこもり生活ができなくなるのなら。翔と楽しく過ごすことだけ考える」
どちらにせよいい方向に向かうのなら抵抗しても無意味である。だったら楽しむ。それが奈々の考えである。
神とは一体何物なのか。たしかに蘇るための代償があるのは納得いくが、代償が大きい気もする。さらに長年呪いを使って無効にし来た死神は記憶がなくなることを体感したのは奈々の幼少期の一回だけ。今まですべてが叶ったとも考え深い。そう思った死神は少し奈々から離れ神ついて調べることにした。
「結構調べたね。それで翔はどう思ったの私のこと」
翔の口車に乗せられている今状況を変えるために話の内容を変えることにした。
「俺はお前の兄だからな。記憶がない分知らないといけないと思った。俺は寝なくていいからさなんとか半日で調べ終えれたんだ。それを見たうえで思ったのは、せめて俺がいるだけでも外に出てほしいと思った。何もかもが消えてしまう前に」
消えてしまうと聞いて死神はいままでの事例ではありえない言葉だと思った。今までたくさんの人にとりついてきたが、消えるというワード聞いたことがなかった。
「消えるって何?」
何が消えるのか詳しく知りたくなっていた。今後も続けるためにも神について情報はほしい。
「お前の記憶から俺という存在全てだ。だからお前が俺との過去を忘れれば今までの生活戻れる」
死神にとりつかれたものから記憶が消える。死神にすらそんなことが起きていることはわからない。失敗したとしても後悔してたものも見てきた。そうなると神はこの世界に復活させる条件で失敗したら何かを奪うということだ。それは人の記憶、形跡、物、何を基準に決めているのかわからないが一つだけは理解した。
「それはお前がここに来る前に神に言われたのか?」
「?どうした奈々口調がおかしくね?」
ついいつものしゃべり口調でしゃべっていた。
「あ、いやその」
「それが気を使わないお前ととらえておくよ」
記憶がない以上見た目やいままでの話方が本当の話し方だと断言することはできない。死神はこの状況に救われたのだ。
「もし失敗したら原因となった人物の記憶がすべて消える。これが俺に課せられたルールらしい」
「なるほどね。ジャー頑張らないとだね」
死神はある大きな事実を知った。自分が阻止をすれば不幸が訪れるそのために邪魔をしてきた。だが、失敗した時の代償のせいで不幸になるわけがない。それなら記憶を残したほうがもしかしたら不幸なのではないかと。
死神はまた奈々と二人だけの空間を作った。
「おい起きろ」
空間では奈々が寝ていた。死神がとりついている間は、この空間で眠っているらしい。
「で、どうだった」
「ちょいと厄介なことがあった。お前は解決しねーと記憶が消える。だからちょいと厄介だ。解決しようがしまいが、お前には幸福が待っている」
「記憶が消える。それもいいかもね」
弱気になる奈々。翔という存在は大きすぎる。多分これからどんなに進んでいってもそのことは変わらない。忘れられたらその重みは消える。だったら消えたほうがいいのではと。
「それはお前が決めろ。あと、思い出したことがあったわ」
死神は納得のいく事実を思い出した。その時は幼かったしショックがでかくて記憶が消えたと思い忘れてしまっていた。
「現にお前は生みの親の記憶がねーだろ」
昔死神の力により奈々の本当の両親は死んだ。幼いとはいえ親のことを全く覚えていないのはおかしかった。さらに死んだあと親は現れたが、願いはかなわず消えていった。そのあとから親との思い出何もかもがまるでなかったかのように消えた。死神は蘇った代償なんて知らなかったため蘇ったことと記憶に密接な関係があると考えていなかった。そうやってきたから蘇ったものが現れた後のことを忘れてしまっていたのだ。
「そっか。これと同じ状況をお母さんが体験しているからあんなに受け入れが速かったのか。じゃー私の本当の両親はかなえられなかった。」
皮肉にもこの事実がうれしくもあった。奈々の記憶から兄の存在が消えればこんなつらい思いをしなくて済むと思っていたからだ。前例があるのなら粘って時間になったときに記憶を消す。今の彼女はこれがベストだと思った。
「それで分かったうえで今後どうするんだ?」
「契約通りあなたは自由に私に乗り移っていい。私は消えようと残ろうとどっちでもいい。どちらにせよ引きこもり生活ができなくなるのなら。翔と楽しく過ごすことだけ考える」
どちらにせよいい方向に向かうのなら抵抗しても無意味である。だったら楽しむ。それが奈々の考えである。
神とは一体何物なのか。たしかに蘇るための代償があるのは納得いくが、代償が大きい気もする。さらに長年呪いを使って無効にし来た死神は記憶がなくなることを体感したのは奈々の幼少期の一回だけ。今まですべてが叶ったとも考え深い。そう思った死神は少し奈々から離れ神ついて調べることにした。
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