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本編
18。実験
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「同学年・同程度の学力の者と二人一組になってくれ。片方が実験、片方が観察と記録。交代して二回やること。手順はプリントを配る」
こういうとき、わたしは決まって先生と組む。ゼミ生は十五人と奇数だし、わたしには同学年がいないから。
先生とわたしのペアも入れて、計八組できる。大きな作業台が二つあるから、いつも各辺に一組ずつ座ってぴったりだ。
「僕はやらないから、きみは前半で実験をし、後半に僕の採点を参考に自分の考察を書くこと」
「はい」
先生は他のペアの見回りもいったけど、だいたいはわたしの実験を見ていてくれた。先生の視線を感じるけれど、公私混同なんてしない。ちゃんとドキドキせず、ちゃんと手順通りに進めた。
時間が半分経過した。周りは二巡目が始まってガヤガヤしていたけれど、実験が終わったわたしのところは静かだった。
わたしは集中してレポートを書いた。この時間に終わらせられたらいいなと思って。
しばらくして、何の前触れもなく、太ももに感触を覚えた。わたしは首を傾げる。見ると、先生の手が……その手はゆっくりと動いて、わたしの脚を撫でた。
わたしは慌てて横を見たけれど、先生は何食わぬ顔で資料を読み込んでいる。ど、どうしよう。
「どこででも、いいんだろう?」
耳元でぼそっと呟かれて、はっとする。この間は、そういう意味で言ったわけじゃないのに。
先生は大胆に触ってきた。太ももの内側に入って裏までなぞる——スカートの中まで入ってきて、わたしは本格的に焦った。
周囲にバレていないかと他の先輩をチラチラ見たけれど、誰も気がついていないようだった。先生は余裕綽々だし、授業中に邪な思いを抱いているのが自分だけみたいで、また恥ずかしくなった。
先生の手は、とうとう脚の付け根まで到達して。
これ以上は本当に困る。そう思って先生の手首をぎゅっと掴んだけれど、全然止まらなかった。力では敵わないし、わたしの方は自然になんて振る舞えないから、手を下ろしていると怪しくて。
だから先生を止めるのは諦めて、ボールペンを持ち直した。レポートを書くことで気を紛らわそうと思ったけど、全然集中できなかった。声を漏らすまいと必死だった。
* * *
こういうとき、わたしは決まって先生と組む。ゼミ生は十五人と奇数だし、わたしには同学年がいないから。
先生とわたしのペアも入れて、計八組できる。大きな作業台が二つあるから、いつも各辺に一組ずつ座ってぴったりだ。
「僕はやらないから、きみは前半で実験をし、後半に僕の採点を参考に自分の考察を書くこと」
「はい」
先生は他のペアの見回りもいったけど、だいたいはわたしの実験を見ていてくれた。先生の視線を感じるけれど、公私混同なんてしない。ちゃんとドキドキせず、ちゃんと手順通りに進めた。
時間が半分経過した。周りは二巡目が始まってガヤガヤしていたけれど、実験が終わったわたしのところは静かだった。
わたしは集中してレポートを書いた。この時間に終わらせられたらいいなと思って。
しばらくして、何の前触れもなく、太ももに感触を覚えた。わたしは首を傾げる。見ると、先生の手が……その手はゆっくりと動いて、わたしの脚を撫でた。
わたしは慌てて横を見たけれど、先生は何食わぬ顔で資料を読み込んでいる。ど、どうしよう。
「どこででも、いいんだろう?」
耳元でぼそっと呟かれて、はっとする。この間は、そういう意味で言ったわけじゃないのに。
先生は大胆に触ってきた。太ももの内側に入って裏までなぞる——スカートの中まで入ってきて、わたしは本格的に焦った。
周囲にバレていないかと他の先輩をチラチラ見たけれど、誰も気がついていないようだった。先生は余裕綽々だし、授業中に邪な思いを抱いているのが自分だけみたいで、また恥ずかしくなった。
先生の手は、とうとう脚の付け根まで到達して。
これ以上は本当に困る。そう思って先生の手首をぎゅっと掴んだけれど、全然止まらなかった。力では敵わないし、わたしの方は自然になんて振る舞えないから、手を下ろしていると怪しくて。
だから先生を止めるのは諦めて、ボールペンを持ち直した。レポートを書くことで気を紛らわそうと思ったけど、全然集中できなかった。声を漏らすまいと必死だった。
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