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 さっきいた和室よりも、声が響きまくる浴室。

「ううっ…浩司兄ちゃん、そんなに胸を刺激しないで」

 だからこそ、なるべく喘ぎ声がでないように、僕は唇を噛みしめた。

「ローションを塗ってるから、滑りが良くなってるだけで、そこまで強い刺激はないと思うけどなぁ」

 狭い浴室の真ん中に立つ僕の背後には、浩司兄ちゃんがいる。正面には怜司がいて、大量のローションでヌルついた僕の躰を、楽しそうに弄りまくる。しかも自身の大きなモノを、僕自身に擦りつけながら――。

(怜司のヤツ、ホント大きいのを持ってるんだな。これが僕のナカに入ったなんて、実際信じられないよ!)

「龍、顔をあげて」

 まじまじと下半身を見つめる僕に怜司が話しかけたので、恐るおそる顔をあげた。近づく怜司の顔でキスされるのがわかったものの、避けられる距離じゃない。強く唇が押しつけられたあとに、すぐさま舌が差し込まれた。

「ンンっ…あっん」

 僕に快感を与えるべく縦横無尽に蠢く怜司の舌に感じて、躰を強ばらせる。両足をピッタリ閉じてる股の間を、浩司兄ちゃんの大きなモノがゆるゆるピストンしていて、ちょっとした刺激に僕が反応して腰を引くと、後孔の入口に浩司兄ちゃんのが引っかかり、あやうく挿入しそうになる。

 僕は顔を無理やり逸らして、怜司のキスを中断させた。

「あっあっあっ、も…やらっ、頭が変に、なりそ」

 和室で与えられた快感もそうだけど、ローション特有のヌメリで、普段感じない部分まで妙に感じてしまい、下半身に熱がじわじわ溜まっていく。

「やぁ、らめぇ…っひ…っ!」

「ふふっ。なにがダメなのか、龍が言わないとわからないよ?」

 指先で僕の乳首をねちねち弄る浩司兄ちゃんが、笑いながら訊ねた。

「俺も全然わからない。だってコレ、すげぇ気持ちいいのに」

 耳元で告げた怜司が、耳の穴に舌をにゅるりと挿入した。

「あ゛ああァっ!」

 なんとか堪えていたのに、大きな喘ぎ声が浴室に響き渡った。

「怜司がそっちの穴を責めるのなら、俺はコッチだな」

 そう言うなり、浩司兄ちゃんの大きなモノがずるりと僕のナカに侵入してくる。

「ひ…っ! やら、あぁッ…おくッや゛めてぇ!」

 僕は気づいていた。浩司兄ちゃんの大きなモノは、怜司が届かない最奥まで届いてしまうことを――。

「あぅ…ッああぁっ、な゛んれッそんなことっ…も、やっ!」

 まずは怜司の責めをなんとかしようと、首を激しく横に振りながら、怜司の胸元に顔をあずけた。こうすれば、耳の穴を責められないと思ったから。だけどどう考えても腰を前に曲げた姿勢は、浩司兄ちゃんの大きなモノから逃げることができない。
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