上 下
28 / 54
想いの変化

13

しおりを挟む
***

 ひんやりした鏡の冷たさを背中に感じているのに、下半身の熱がふたたび溜められていく。

「ううっ、はぁっ……いっ石崎さ、んっ」

 名前を呼びながら「やめてください」と言いたいのに、与えられる気持ちよさがその言葉を見事にとめた。

 カタチの変わった僕のを石崎さんが咥えて、上下にゆっくり動きながら、僕を感じさせていく。全部咥えられたときに強く吸われた衝撃で、体が何度もビクついてしまった。

 こんなところは感じないと思っていた乳首を軽く抓られるだけで、変な声が出そうになる。

「ぅあ、ああっ……ンっ!」

 そして出したくないのに、さっきから変な声が出てしまう。しかも浴室なので妙に響いてしまうせいで、恥ずかしくて堪らない。

「聖哉、イってもいいぞ。かなり我慢してるだろ?」

「やっ……だ、だってこのままだ、と口の中……にぃっ!」

 僕が感じるように、わざと先端に息をかけながら喋られるせいで、我慢の限界が見えてしまった。

「俺の口の中でイって。感じてほしいんだ」

 そう言うなり、いきなりストロークをあげて激しく動きはじめる。

「ああぁっ、そんな、にっ、も、あ……イくっ!」

 石崎さんの頭を掴んで腰を前後させながら、思いきり達してしまった。

(すご……こんなに感じさせられたの、はじめてかも――)

 根こそぎイったせいか体が痺れて、すぐに動けそうにない。そんな僕を見上げた石崎さんは、なんでもないように口の中のモノを飲み込んだ。

「ちょっ!」

「聖哉が俺のテクで感じた証を、飲まなくてどうする」

「だってそんなの、美味しくないだろうし……」

 モジモジしながら、両手で前を隠す。今さら感が拭えないけど、見つめられるよりはマシだろう。

「好きな男が出したモノは美味いって」

 石崎さんは立ち上がると、なぜか僕の体を回転させて、鏡に向かわせた。鏡に映る石崎さんと目が合う。

「今度は俺をイカせて?」

「えっ!?」

「両足をぎゅっと閉じてくれたらいい。素股でイくからさ」

 石崎さんの両手が僕の太ももに触れると、セリフ通りに閉じさせられた。そして硬いモノが股の間に突っ込まれる。

(――うわぁぁぁぁぁぁぁ、すごいことになってしまった!)
しおりを挟む
1 / 4

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

運命の出会い~幸せをつかむまでの物語~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

歌を歌いたい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

俺が幼馴染に振られて慰めてもらうだけの話

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

お前はオレの好みじゃない!

BL / 連載中 24h.ポイント:71pt お気に入り:50

星空の下のピアニスト

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

たしかなこと

BL / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:65

処理中です...