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優しさに溺れる夜
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(――恥ずかしい。すっごく恥ずかしいけど嬉しい……)
よく言えば優しくて丁寧、言葉を変えれば、ねちっこいというか執拗にというか。とにかく俊哉さんの愛撫がすごすぎて、恥ずかしいくらいに、たくさんイってしまった。
「笑美、疲れた?」
夢見心地でほわんとしている私の隣から、心配そうに声をかける俊哉さん。快感で体が変になってるせいで、返事をするのがやっとだった。
「だ、大丈夫……です」
「声掠れてる。そんなによかった?」
「あ……、えっとそのは、はい。こんなにイったのは、実ははじめてでして」
鼻先まで布団を引っ張り、顔を覆い隠しながら言うと、まぶたにキスを落とされてしまった。
「なにが一番よかった?」
耳の奥をくすぐるような低い声で聞かれること自体が、ものすごく恥ずかしくて答えづらい。
「なっ、なにがなんてそんなの――」
羞恥心をまざまざと感じて口をつぐんだ私を、俊哉さんは起きあがって、わざわざ顔を覗き込む。メガネをかけていないから、私をよく見るために顔を近づけているのか。それとも普段見ることのない顔を、私に見せるためなのか。
(――結局、どっちの俊哉さんも素敵すぎて、ますます好きになっちゃう)
「これに感じた?」
俊哉さんは顔を隠す布団をめくり、私の口に躊躇なく人差し指を突っ込んで、上顎をゆるりと前後に撫でる。
「んぅっ!」
強すぎず弱すぎずの繊細な力加減。舌でされるのとはまた違う感触に目を白黒させると、俊哉さんの顔が音もなく近づいて、耳元に吐息をかけた。
「ンンっ!」
「それともコレに感じた?」
低い声が耳に届いたタイミングで、私の腰に硬くなったモノが、ぐいぐい押しつけられてしまった。しかも、いつまで経っても口に入れた人差し指を抜かないので、強引に外してから、耳に息を吹きかけられないように両手で塞ぐ。
「…………」
俊哉さんはなにか短い言葉を告げた唇で、私の唇を優しく塞いだ。耳を塞いでいなければ聞けていたセリフはたぶん、『好き』か『笑美』のどちらかだと思うけれど、それに答えたくて解放された唇で迷うことなく口にする。
(――恥ずかしい。すっごく恥ずかしいけど嬉しい……)
よく言えば優しくて丁寧、言葉を変えれば、ねちっこいというか執拗にというか。とにかく俊哉さんの愛撫がすごすぎて、恥ずかしいくらいに、たくさんイってしまった。
「笑美、疲れた?」
夢見心地でほわんとしている私の隣から、心配そうに声をかける俊哉さん。快感で体が変になってるせいで、返事をするのがやっとだった。
「だ、大丈夫……です」
「声掠れてる。そんなによかった?」
「あ……、えっとそのは、はい。こんなにイったのは、実ははじめてでして」
鼻先まで布団を引っ張り、顔を覆い隠しながら言うと、まぶたにキスを落とされてしまった。
「なにが一番よかった?」
耳の奥をくすぐるような低い声で聞かれること自体が、ものすごく恥ずかしくて答えづらい。
「なっ、なにがなんてそんなの――」
羞恥心をまざまざと感じて口をつぐんだ私を、俊哉さんは起きあがって、わざわざ顔を覗き込む。メガネをかけていないから、私をよく見るために顔を近づけているのか。それとも普段見ることのない顔を、私に見せるためなのか。
(――結局、どっちの俊哉さんも素敵すぎて、ますます好きになっちゃう)
「これに感じた?」
俊哉さんは顔を隠す布団をめくり、私の口に躊躇なく人差し指を突っ込んで、上顎をゆるりと前後に撫でる。
「んぅっ!」
強すぎず弱すぎずの繊細な力加減。舌でされるのとはまた違う感触に目を白黒させると、俊哉さんの顔が音もなく近づいて、耳元に吐息をかけた。
「ンンっ!」
「それともコレに感じた?」
低い声が耳に届いたタイミングで、私の腰に硬くなったモノが、ぐいぐい押しつけられてしまった。しかも、いつまで経っても口に入れた人差し指を抜かないので、強引に外してから、耳に息を吹きかけられないように両手で塞ぐ。
「…………」
俊哉さんはなにか短い言葉を告げた唇で、私の唇を優しく塞いだ。耳を塞いでいなければ聞けていたセリフはたぶん、『好き』か『笑美』のどちらかだと思うけれど、それに答えたくて解放された唇で迷うことなく口にする。
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