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番外編
Piano番外編:まったり?ホワイトデー 山田夫妻編
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目の前にいる賢一の顔を見ているだけで、無性にイライラする――
持ち帰った仕事をパソコンで打ち込みしている旦那の顔を見て、ふとそんなことを考えてしまった。
昔はつぶらな瞳が可愛いと思ったのに、奥二重をしっかりした二重にして少し大きくしたら少しは男前になるんじゃないかと妄想している。
「叶、コーヒーお代わり」
私の顔を見ずに、カップを差し出してきた賢一。
「…………」
頬杖したまま何も答えずにいると、やっと私の顔を見て何かを察する。
「ああ、ゴメン。忙しいみたいだね。ついでに、叶のミルクティーも淹れるよ」
両手にカップを持つと、そそくさと台所に行く。
気を遣いまくるその姿を見て、溜め息をついた。どう見たって忙しい様子がないのに、変に気を遣うんだろう。そして何で淹れてくれないんだの一言がないかな。
もう少し威厳とか凄みを醸し出すことが出来たらいいのに。だって……
「賢一、話があるんだけど」
いつもより低い声で告げると、台所で何かを落とす。
ビビり過ぎだって!
こういう小さいことが積み重なって、私をますますイライラさせるのだった。
***
『賢一、話があるんだけど』
この言葉の重みをよく知っているので、俺はビクビクしていた。
ある日は別れ話、またあるときは日頃の俺の態度や行動に対してのお説教の数々――今回はもしかして、離婚なんてことはないよな?
震える手でカップを両手に持ちながらリビングに戻ると、俺の顔をじっと見つめる叶がそこにいた。
「話って何かな?」
恐る恐る聞く俺に、姿勢を正して話し出す。
「私が賢一の顔を見ると、最近イライラすることに気が付いていたでしょ?」
「――何となく」
機嫌が良いときを探すのが、難しい日々です。
「あまりにもおかしいと思って、メンタルクリニックに行ってきた」
「は? メンタルクリニックって、心療内科みたいな感じ?」
そこまで追い詰められていたのか!?
傍にいながら何もできずにいた俺は、ショックを受けるしかない。
「お医者さんにいろいろ話を聞いてもらったら更年期による自律神経の出張とかで、薬をもらってきたの」
「それを言うなら、自律神経の失調じゃないの?」
叶の言い間違いに、ツッコミを入れつつ考える。
更年期が原因だったのか。
「私の場合は失ってないの。戻ってくるんだから、出張なんだってば」
不信げな目で叶の顔を、まじまじと見た。
何なんだよ戻ってくるって。どこに出張してんだか。
「病院に行った後は何だか気分がスッキリして、薬を飲んでいないのよね」
「俺には話せない話をしたんだ……」
「だって賢一の顔を見たら、イライラするんだもん。話をする気になれないわよ」
そうでした。根本の原因は俺の顔? なんだから。
「ついでにもう一ヶ所、病院に行ってきた」
「ドクターショッピングしたんだ」
そこの心療内科の先生じゃ、信用できなかったからか?
「来るモノが来なくなってたから、産婦人科に行ってきたの」
「へっ!?」
「妊娠3ヶ月だって……」
座ってた椅子を勢いよく立ち上がったせいで、倒してしまった。驚きで声が出せません。
「賢一、パパになるんだよ」
叶の傍に行き、身体をギュッと抱き締める。
「ヒドイな、いつも勿体ぶった言い方して」
耳元で苦情を告げると、俺の腕の中で嬉しそうに苦笑いを浮かべた。
「だって何かね、恥ずかしくて」
「こんなに大事なことを恥ずかしがるなんて叶、すっごく可笑しいよ」
俺がクスクス笑うと、同じように笑う。
「でね賢一、お願いがあるんだけど」
「何?」
「これが食べたいんだけど」
指差す方を見る。
「生……!?」
何なんだコレ。
「叶、これをどうして食べたいと?」
「私が食べたいということは、お腹の赤ちゃんも食べたいと言ってるのと同じなのよ」
なんて無茶苦茶なことを言う。
そういえば病人だったときの叶は、自宅にない食品を要求したっけ。妊婦になるとパワーが倍増されるのか、厄介だな。
「何で生チョコや、生キャラメルじゃないんだよ」
これならどっかのデパ地下に行けば、手に入る可能性があるのに。
「しょうがないじゃない、食べたいんだから」
「地方発送してもらえばいいじゃないか?」
「まったく、よく見なさいよ。生だから3日しか持たないの、だから現地調達しなきゃ食べられないのよ」
ああ……ホント厄介なモノを食べたがる叶。
パソコンの画面を見て、場所を改めて確認した。
「山梨まで俺に行けっていうんだね。生信玄餅を買いに」
新幹線を利用して行かなければなるまい。
「だって、食べたいんだもん」
「普通の信玄餅なら地方発送してくれるみたいだから、それにすればいいじゃないか?」
わざわざ新幹線使って1パック500円のモノを買いに行かされる、俺の身になってほしい。
「だぁかぁら、私は賢一に対してイライラするのよ! ちまちま、ちっちゃいのよアンタ」
ちまちまとか、何とかよく分かりません。
「賢一、父親になるのよ。もっと大きく構えることができないの?」
「大きく構えることと山梨へ買い出しに行かされることについて、話がさっぱり分からないんだけど」
「私は海外へ買物に行けとは言ってないの、たかが山梨じゃない。新幹線に乗って往復すれば、日帰りできる距離なんだから」
海外と国内の比較ですか――買い出しなら、傍のコンビニにあるモノが良かったんだけど。
心の中でこっそり溜め息をつく。
言い出したらきかないからなぁ、さてどうしたものか。
「あとね私にもっと文句を言っていいのよ。さっきのコーヒーの件だって頼んでるんだから、淹れろよ的な台詞を強く言ってくれたらやるんだから」
「何で、そんなに難しいことを言い出すんだい?」
叶に何か頼むのは気が引けることが多く、余程忙しいとき以外は自分でやっているのだ。
「子供が憧れるような、父親になってほしいからよ。なよなよウダウダしてたら、ナメられるんだから」
「俺ってそんなに、なよなよウダウダしてるんだ」
ずぅーん、さっきからショックなことばかり。
「賢一は優しすぎるから、子供を甘やかすんじゃないかって心配なの。それだけよ」
そう言って俺を抱き締める。さっきまでのショックが、簡単に吹き飛んだ。
「きっと、叶がしっかりしてるから大丈夫だよ」
「まったく、賢一ってば……」
俺の頭を撫でながら苦笑いする。叶の胸の音を聞きながら閃いた(笑)
「山梨には一緒に行こうよ、安定期に入ってから。そしたらお腹いっぱい、生信玄餅が食べられるじゃないか」
一人で行くより二人で行った方が、楽しいに決まってる。空気も良いだろうしね。
「さっすが賢一パパ」
ぎゅっと俺の頭を抱き締める、痛いけどガマン(涙)
「それじゃ楽しみは、後にとっておくことにするわ」
やっと解放された俺、とりあえず難題はクリアした。
さっき倒した椅子を元に戻して座ると、目の前にいる叶が嬉しそうに笑っている。山梨行きが楽しみで、笑っているのかと思ってたら、
「これであのコに、いろいろ言われずにすむわ」
言いながら、含み笑いしていた。あのコって、今川部長の奥さんかな?
「賢一、今川部長さんのトコは、まだ赤ちゃんはできていないわよね?」
「いや……実はね、非常に言いにくいんだけど、既にできていたんだ。式を挙げた時には、3ヶ月だったそうだよ」
だから披露宴のときに、叶に赤ちゃんはまだですか発言をしたのだ。自分達はもうできちゃってるもんねと言わんばかりに……(FFフォルテシモを参照)
「なっ、何よそれ!?」
「プレハネムーンに行ったときにできたのではと、今川部長が言ってた」
「プレハネムーンって……。へぇお金持ちは違うわね、何度新婚旅行する気なんだか」
勢いよく立ち上がった叶が、俺の背後に立つ。首に腕を回してきたかと思ったら、ぎりぎりと締め上げてきた。
「山梨、今度の休みに行きましょうよ。無性に食べたくなってきたのよね」
「かっ叶、苦し…」
容赦なく締め付けてくる。
「あの女、ホントにムカつくわ。年上たらしこんだのをいいことに、私を甘くみるんじゃないわよ」
「俺、死んじゃうかも……」
叶……本当に逝きそうです(涙)
「しかも賢一は、今日がなんの日かを分かっていないし」
ハッ、しまった。
「ごっゴメンなさい。今から二人分買ってくるから」
叶の言葉にマッハで考えて、今日が何の日であるか思い出した。すっかり忘れていたよ、ホワイトデー。
二人分という言葉に満足したのか、すんなりと腕を外してくれた。
「美味しくて、なおかつ私が喜びそうなモノじゃないと絶対に許さないんだからね」
ジャンパーを羽織った背中に、恐ろしい声をかける。
「じゃ行ってくるね」
夜遅い時間、とぼとぼひとりコンビニまでダッシュさせられたのでした。
あちこちのコンビニを徘徊したのは、言うまでもない(´-∀-`;)
おしまい
持ち帰った仕事をパソコンで打ち込みしている旦那の顔を見て、ふとそんなことを考えてしまった。
昔はつぶらな瞳が可愛いと思ったのに、奥二重をしっかりした二重にして少し大きくしたら少しは男前になるんじゃないかと妄想している。
「叶、コーヒーお代わり」
私の顔を見ずに、カップを差し出してきた賢一。
「…………」
頬杖したまま何も答えずにいると、やっと私の顔を見て何かを察する。
「ああ、ゴメン。忙しいみたいだね。ついでに、叶のミルクティーも淹れるよ」
両手にカップを持つと、そそくさと台所に行く。
気を遣いまくるその姿を見て、溜め息をついた。どう見たって忙しい様子がないのに、変に気を遣うんだろう。そして何で淹れてくれないんだの一言がないかな。
もう少し威厳とか凄みを醸し出すことが出来たらいいのに。だって……
「賢一、話があるんだけど」
いつもより低い声で告げると、台所で何かを落とす。
ビビり過ぎだって!
こういう小さいことが積み重なって、私をますますイライラさせるのだった。
***
『賢一、話があるんだけど』
この言葉の重みをよく知っているので、俺はビクビクしていた。
ある日は別れ話、またあるときは日頃の俺の態度や行動に対してのお説教の数々――今回はもしかして、離婚なんてことはないよな?
震える手でカップを両手に持ちながらリビングに戻ると、俺の顔をじっと見つめる叶がそこにいた。
「話って何かな?」
恐る恐る聞く俺に、姿勢を正して話し出す。
「私が賢一の顔を見ると、最近イライラすることに気が付いていたでしょ?」
「――何となく」
機嫌が良いときを探すのが、難しい日々です。
「あまりにもおかしいと思って、メンタルクリニックに行ってきた」
「は? メンタルクリニックって、心療内科みたいな感じ?」
そこまで追い詰められていたのか!?
傍にいながら何もできずにいた俺は、ショックを受けるしかない。
「お医者さんにいろいろ話を聞いてもらったら更年期による自律神経の出張とかで、薬をもらってきたの」
「それを言うなら、自律神経の失調じゃないの?」
叶の言い間違いに、ツッコミを入れつつ考える。
更年期が原因だったのか。
「私の場合は失ってないの。戻ってくるんだから、出張なんだってば」
不信げな目で叶の顔を、まじまじと見た。
何なんだよ戻ってくるって。どこに出張してんだか。
「病院に行った後は何だか気分がスッキリして、薬を飲んでいないのよね」
「俺には話せない話をしたんだ……」
「だって賢一の顔を見たら、イライラするんだもん。話をする気になれないわよ」
そうでした。根本の原因は俺の顔? なんだから。
「ついでにもう一ヶ所、病院に行ってきた」
「ドクターショッピングしたんだ」
そこの心療内科の先生じゃ、信用できなかったからか?
「来るモノが来なくなってたから、産婦人科に行ってきたの」
「へっ!?」
「妊娠3ヶ月だって……」
座ってた椅子を勢いよく立ち上がったせいで、倒してしまった。驚きで声が出せません。
「賢一、パパになるんだよ」
叶の傍に行き、身体をギュッと抱き締める。
「ヒドイな、いつも勿体ぶった言い方して」
耳元で苦情を告げると、俺の腕の中で嬉しそうに苦笑いを浮かべた。
「だって何かね、恥ずかしくて」
「こんなに大事なことを恥ずかしがるなんて叶、すっごく可笑しいよ」
俺がクスクス笑うと、同じように笑う。
「でね賢一、お願いがあるんだけど」
「何?」
「これが食べたいんだけど」
指差す方を見る。
「生……!?」
何なんだコレ。
「叶、これをどうして食べたいと?」
「私が食べたいということは、お腹の赤ちゃんも食べたいと言ってるのと同じなのよ」
なんて無茶苦茶なことを言う。
そういえば病人だったときの叶は、自宅にない食品を要求したっけ。妊婦になるとパワーが倍増されるのか、厄介だな。
「何で生チョコや、生キャラメルじゃないんだよ」
これならどっかのデパ地下に行けば、手に入る可能性があるのに。
「しょうがないじゃない、食べたいんだから」
「地方発送してもらえばいいじゃないか?」
「まったく、よく見なさいよ。生だから3日しか持たないの、だから現地調達しなきゃ食べられないのよ」
ああ……ホント厄介なモノを食べたがる叶。
パソコンの画面を見て、場所を改めて確認した。
「山梨まで俺に行けっていうんだね。生信玄餅を買いに」
新幹線を利用して行かなければなるまい。
「だって、食べたいんだもん」
「普通の信玄餅なら地方発送してくれるみたいだから、それにすればいいじゃないか?」
わざわざ新幹線使って1パック500円のモノを買いに行かされる、俺の身になってほしい。
「だぁかぁら、私は賢一に対してイライラするのよ! ちまちま、ちっちゃいのよアンタ」
ちまちまとか、何とかよく分かりません。
「賢一、父親になるのよ。もっと大きく構えることができないの?」
「大きく構えることと山梨へ買い出しに行かされることについて、話がさっぱり分からないんだけど」
「私は海外へ買物に行けとは言ってないの、たかが山梨じゃない。新幹線に乗って往復すれば、日帰りできる距離なんだから」
海外と国内の比較ですか――買い出しなら、傍のコンビニにあるモノが良かったんだけど。
心の中でこっそり溜め息をつく。
言い出したらきかないからなぁ、さてどうしたものか。
「あとね私にもっと文句を言っていいのよ。さっきのコーヒーの件だって頼んでるんだから、淹れろよ的な台詞を強く言ってくれたらやるんだから」
「何で、そんなに難しいことを言い出すんだい?」
叶に何か頼むのは気が引けることが多く、余程忙しいとき以外は自分でやっているのだ。
「子供が憧れるような、父親になってほしいからよ。なよなよウダウダしてたら、ナメられるんだから」
「俺ってそんなに、なよなよウダウダしてるんだ」
ずぅーん、さっきからショックなことばかり。
「賢一は優しすぎるから、子供を甘やかすんじゃないかって心配なの。それだけよ」
そう言って俺を抱き締める。さっきまでのショックが、簡単に吹き飛んだ。
「きっと、叶がしっかりしてるから大丈夫だよ」
「まったく、賢一ってば……」
俺の頭を撫でながら苦笑いする。叶の胸の音を聞きながら閃いた(笑)
「山梨には一緒に行こうよ、安定期に入ってから。そしたらお腹いっぱい、生信玄餅が食べられるじゃないか」
一人で行くより二人で行った方が、楽しいに決まってる。空気も良いだろうしね。
「さっすが賢一パパ」
ぎゅっと俺の頭を抱き締める、痛いけどガマン(涙)
「それじゃ楽しみは、後にとっておくことにするわ」
やっと解放された俺、とりあえず難題はクリアした。
さっき倒した椅子を元に戻して座ると、目の前にいる叶が嬉しそうに笑っている。山梨行きが楽しみで、笑っているのかと思ってたら、
「これであのコに、いろいろ言われずにすむわ」
言いながら、含み笑いしていた。あのコって、今川部長の奥さんかな?
「賢一、今川部長さんのトコは、まだ赤ちゃんはできていないわよね?」
「いや……実はね、非常に言いにくいんだけど、既にできていたんだ。式を挙げた時には、3ヶ月だったそうだよ」
だから披露宴のときに、叶に赤ちゃんはまだですか発言をしたのだ。自分達はもうできちゃってるもんねと言わんばかりに……(FFフォルテシモを参照)
「なっ、何よそれ!?」
「プレハネムーンに行ったときにできたのではと、今川部長が言ってた」
「プレハネムーンって……。へぇお金持ちは違うわね、何度新婚旅行する気なんだか」
勢いよく立ち上がった叶が、俺の背後に立つ。首に腕を回してきたかと思ったら、ぎりぎりと締め上げてきた。
「山梨、今度の休みに行きましょうよ。無性に食べたくなってきたのよね」
「かっ叶、苦し…」
容赦なく締め付けてくる。
「あの女、ホントにムカつくわ。年上たらしこんだのをいいことに、私を甘くみるんじゃないわよ」
「俺、死んじゃうかも……」
叶……本当に逝きそうです(涙)
「しかも賢一は、今日がなんの日かを分かっていないし」
ハッ、しまった。
「ごっゴメンなさい。今から二人分買ってくるから」
叶の言葉にマッハで考えて、今日が何の日であるか思い出した。すっかり忘れていたよ、ホワイトデー。
二人分という言葉に満足したのか、すんなりと腕を外してくれた。
「美味しくて、なおかつ私が喜びそうなモノじゃないと絶対に許さないんだからね」
ジャンパーを羽織った背中に、恐ろしい声をかける。
「じゃ行ってくるね」
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