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闇-64
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月が完璧に満ちる日。
夕刻まではまだ早いが通りは酒や簡単な食べ物を売る露店で賑わい、更にそれを求める人でごった返している…舞踏会の日が庶民の夜の祭というならば、いつも昼間に行う祭とはまた違うような雰囲気で道行く人の大半は大人か成人したての若い男女だ。
健康的な昼の祭というような服装というより、夜会紛いのいつもより少し派手な服装の人が王都の大通りを埋め尽くす。
貴族はもちろん、王族ですら皇帝が自ら婚約者のお披露目を兼ねて来るということに怯えていた。
【魔族の国ゴドリバー帝国皇帝陛下】
この肩書一つでエストシテ王国の貴族の大半は怯えた。
舞踏会への参加を控えるべきだというもの、妻や娘は参加せず当主のみで参加を希望するもの、念のため聖職者も城に控えさせるべきだと訴えるもの、恐怖で成人したばかりの娘が寝込んでしまったもの…帝国と何も繋がりのない高位のものですらこの騒ぎだった。
マルセルや一部の貴族や商人は商取引などで魔族と繋がりがあるものは何も騒ぐことはなかった。
今、マリスス公爵は慌てふためくものを心の底で嘲笑っていた。
庶民にも今年の大舞踏会には初めて帝国の皇帝陛下が来ると既に知られていて、その姿はどのようなものなのか予想をするもの、魔族の王がが来ると怯えるもの…など様々だった。
しかし、庶民の方が怯えはするものの魔族の皇帝に興味津々で姿を予想をして描いて本物に近いものに酒樽が賞品として贈られるということをする酒場もあり、酔った男が『実際に皇帝さんがよー、飲みに来たら面白れぇよなぁ!』『きっと入口んとこで角をぶつけちまうぜ!』というと酒場の酔っ払いたちはガハハハ!と笑うばかりであった。
***
太陽が夕日に染まり始めた頃、王城近くの高級宿の特別室でフロリナの個人的趣味により頭の先からつま先まで徹底的に磨きあげられたツキヨはドレスに身を包み、化粧を施されて、髪の毛を整えていた。
【くぅぅぅぅっ…この…この日のために首筋が美しく見える髪の長さに調整をしてきて…うぅ…生きていて良かった…くぅっ…】
フロリナは我が主のために心で叫んでいた。アレックスには忠告はしたが、犯人がアレックスであろうとも傷がついた瞬間から戦闘態勢に入るつもりだった。
純白の真珠の一つ一つの間の繋ぎ目だけに金と小さいダイヤモンドが使われている首飾りを細い首に着けて、涙型に自然成型された真珠とただの留金としたアクアマリンが連なる耳飾りを左右の柔らかい耳朶に留め具をはめた。
最後にアレックスがツキヨのためと寝ないで考えた宝冠―――中央にアメジストが何千と埋め込まれ真球の月色真珠を包む―――をそっとツキヨの黒髪に乗せ、固定をする。
姿見を見つめるツキヨは他人なのかと思うくらい様変わりした姿にただ口を押さえ「あわわ」といい、フロリナも「ふへへ」と珍しく混乱をしていた。
「フ、フロリナも疲れたでしょう…一旦休憩をしましょう…」
ツキヨがドレッシングルームの椅子にそぉぉっと座るとフロリナも一礼をして座った。
「ここまで準備をしてくれてありがとうございます…フロリナも王城で控えていると聞いたのでまだ大変だと思うけど…心強いです」
「ドレスや装飾品は動くとずれたりしますし、慣れない王城のメイドよりは私の方がいいだろうとお館様も心配をしていましたのでご一緒させていただくだけで嬉しいです」
2人ともすっきりとした笑顔で冷めきってしまった紅茶を飲んだ。
【実際は護衛も兼ねていますがね…】
***
外を見ると、もう夕日は沈み遠くの地平線は濃い紫色になっていた。
通りの人も増えてきたのか窓を閉めていても人の声や喧騒、賑わいが聞こえる。王城に一番近くいつもは静かな最高級な宿とはいえ今夜は特に賑やかだ。
宿の敷地自体は広くツキヨたちのいる特別室は3階全てを一部屋としていて2階と1階にも相応な部屋数があり、どこかの辺境伯やら侯爵家だかが宿泊をしているらしい。
アレックスも当初は王城へ宿泊をと招かれたが、ここしばらくの様子からすると面倒事が起きる可能性を考え、町中のある程度視線のある宿を『サウザリフ王国シリウス公爵家』として取ることにした。
とんとんと扉が叩かれ、レオの声がした。
「フロリナ、準備はどう?」
「はい」
返事をしてフロリナが扉を開けると、舞踏会に皇帝付として帯同するために正装をしたレオがいた。
軍服の最上級礼装で濃紺に銀のモール、袖や襟に銀糸で複雑な文様が刺繍されている。胸元に何かの勲章が飾られている。トラウザーズは白で黒のロングブーツで簡素ないでたちではあるが背も高くそれに負けるような美丈夫ではない。
また、金髪に一部が赤いためかそれが濃紺に映えて劇場の看板俳優のような姿にも見える。
「レオさんもお似合いですね。襟の刺繍がとても素敵です」
月の女神が何気なくにっこりと微笑む。
レオはいつものツキヨに微笑まれただけなのに、なぜか夜の女王と謂わんばかりのその風格にドキリとする。つい、跪いてしまいたくなるのは何故なのか。
「あ、ありがとう…ツキヨちゃんも…とても素敵だよ。この布は本当に素晴らしいしドレスも個性的で見たこともない。正にエリ様々だ!」
どぎまぎするのを誤魔化せているのか心配なくらい珍しく動揺をしていることをレオは自覚をする。
「くぉら!レオ…ツキヨが優しくて素晴らしくて素敵で美しくてきれいで可愛いくてべっぴんさんなのは当たり前なんだよ!」
背後から、つかつかとアレックスが正装姿で現れた。
「ツキヨ…この間の試着の時よりも何倍もきれいだ。似合っている。俺のこんな可愛いお姫様がお月様に攫われないか心配だぜ…それでもそいつはぶちのめすけどな…」
フロリナが見張っている中、そっとツキヨを抱き締める。
「わ、私。アレックス様の正装姿をやっと見られましたね!と、とても素敵です」
レオと同じ軍服の最上級礼装ではあるがビロード製で漆黒でモールは金色。同じく勲章をしているがレオよりも大きく立派なものだ。襟や袖の刺繍はどこかで見たような糸の色で繊細な文様が漆黒の布地を彩るが、よくみると長くがっしりとした首の襟の上が少し開いて月色のスカーフがちらりと見えている。トラウザーズは黒でブーツは濃焦げ茶色だ。
菫色の瞳も絹のような銀髪はいつもと変わらないがそれさえも漆黒の礼装を彩る装飾品のようにも見えてしまう。
闇に住まう者たちの帝国の皇帝に相応しいいでたちにツキヨは見惚れてしまった。
「す…素敵です…」
改めてぽつりと言葉を零す。
「ありがとうよ。嬉しいぜ」
ニカッと笑うといつもの目尻の皺が優しそうにニョキと出てくる。
それすらも愛おしいのは秘密にしておこうとツキヨは思っている。
その後、フロリナはツキヨ付の侍女ということで相応しいお仕着せ…でもエリザベスが特別に仕立ててくれたもので前掛けに弓と矢の意匠が銀糸で刺繍をされていてた。ワンピースも通常よりも動きやすくフロリナの要望を聞いて仕立ててくれたものに着替えた。
立ち姿もどことなくすっきりとして見えるのが腕の見せ所とエリザベスが自慢をしていた。
***
「ここを出るのは宿の計らいで最後にしてもらっている。ツキヨちゃんのドレスが見えるのが心配だったらということでエリが愛を込めたケープを送ってきた。ぎりぎりまでこれを着ていてもいいと思うぜ」
レオがバサリと絹製の花飾りのついた白いロングケープを出した。夜会に参加する女性が肌寒いときに着ることも多いため、フロリナに着つけてもらった。
とんとん…
「失礼いたします。シリウス公爵閣下…ご指定をいただいた場所に馬車のご用意ができましたのでお迎えに参りました。お仕度がよろしければご案内をさせていただきますがいかがでしょうか」
レオが部屋の扉を開けると執事服を着た男が恭しく一礼をしてレオに再度馬車のこと説明をした。
「問題がないならこのまま向かおうと思うが」
男にアレックスが声をかける。
「畏まりました。では、馬車までご案内をさせていただきますのでご一緒にお願いいたします」
扉をぐいっと大きく男は開け、全員が出ると鍵をかけてそのまま馬車まで案内をした。
馬車はアレックスの漆黒の馬車が停まっていたが、レオは目立ちにくいように表玄関ではなく宿の小さい玄関側の馬車停まりを指定していた。
そして、笑顔でいつもの御者が待っていた。
「お館様、ツキヨ様。お待ちしておりました。本日は遠くまでご一緒できて何よりでございます」
「おう。頼んだぜ」
「かしこまりました」
荷台に荷物を乗せてから、アレックスがツキヨの手を取り乗り込ませてから自身も乗るとフロリナがレオの手を取り乗ってからレオが最後に乗り、扉を閉めた。
4人で乗っても余裕があるのでゆったり座れて安心だった。
からからと漆黒の馬車はエストシテ城へ馬車道を抜け軽快に向かった。
夕刻まではまだ早いが通りは酒や簡単な食べ物を売る露店で賑わい、更にそれを求める人でごった返している…舞踏会の日が庶民の夜の祭というならば、いつも昼間に行う祭とはまた違うような雰囲気で道行く人の大半は大人か成人したての若い男女だ。
健康的な昼の祭というような服装というより、夜会紛いのいつもより少し派手な服装の人が王都の大通りを埋め尽くす。
貴族はもちろん、王族ですら皇帝が自ら婚約者のお披露目を兼ねて来るということに怯えていた。
【魔族の国ゴドリバー帝国皇帝陛下】
この肩書一つでエストシテ王国の貴族の大半は怯えた。
舞踏会への参加を控えるべきだというもの、妻や娘は参加せず当主のみで参加を希望するもの、念のため聖職者も城に控えさせるべきだと訴えるもの、恐怖で成人したばかりの娘が寝込んでしまったもの…帝国と何も繋がりのない高位のものですらこの騒ぎだった。
マルセルや一部の貴族や商人は商取引などで魔族と繋がりがあるものは何も騒ぐことはなかった。
今、マリスス公爵は慌てふためくものを心の底で嘲笑っていた。
庶民にも今年の大舞踏会には初めて帝国の皇帝陛下が来ると既に知られていて、その姿はどのようなものなのか予想をするもの、魔族の王がが来ると怯えるもの…など様々だった。
しかし、庶民の方が怯えはするものの魔族の皇帝に興味津々で姿を予想をして描いて本物に近いものに酒樽が賞品として贈られるということをする酒場もあり、酔った男が『実際に皇帝さんがよー、飲みに来たら面白れぇよなぁ!』『きっと入口んとこで角をぶつけちまうぜ!』というと酒場の酔っ払いたちはガハハハ!と笑うばかりであった。
***
太陽が夕日に染まり始めた頃、王城近くの高級宿の特別室でフロリナの個人的趣味により頭の先からつま先まで徹底的に磨きあげられたツキヨはドレスに身を包み、化粧を施されて、髪の毛を整えていた。
【くぅぅぅぅっ…この…この日のために首筋が美しく見える髪の長さに調整をしてきて…うぅ…生きていて良かった…くぅっ…】
フロリナは我が主のために心で叫んでいた。アレックスには忠告はしたが、犯人がアレックスであろうとも傷がついた瞬間から戦闘態勢に入るつもりだった。
純白の真珠の一つ一つの間の繋ぎ目だけに金と小さいダイヤモンドが使われている首飾りを細い首に着けて、涙型に自然成型された真珠とただの留金としたアクアマリンが連なる耳飾りを左右の柔らかい耳朶に留め具をはめた。
最後にアレックスがツキヨのためと寝ないで考えた宝冠―――中央にアメジストが何千と埋め込まれ真球の月色真珠を包む―――をそっとツキヨの黒髪に乗せ、固定をする。
姿見を見つめるツキヨは他人なのかと思うくらい様変わりした姿にただ口を押さえ「あわわ」といい、フロリナも「ふへへ」と珍しく混乱をしていた。
「フ、フロリナも疲れたでしょう…一旦休憩をしましょう…」
ツキヨがドレッシングルームの椅子にそぉぉっと座るとフロリナも一礼をして座った。
「ここまで準備をしてくれてありがとうございます…フロリナも王城で控えていると聞いたのでまだ大変だと思うけど…心強いです」
「ドレスや装飾品は動くとずれたりしますし、慣れない王城のメイドよりは私の方がいいだろうとお館様も心配をしていましたのでご一緒させていただくだけで嬉しいです」
2人ともすっきりとした笑顔で冷めきってしまった紅茶を飲んだ。
【実際は護衛も兼ねていますがね…】
***
外を見ると、もう夕日は沈み遠くの地平線は濃い紫色になっていた。
通りの人も増えてきたのか窓を閉めていても人の声や喧騒、賑わいが聞こえる。王城に一番近くいつもは静かな最高級な宿とはいえ今夜は特に賑やかだ。
宿の敷地自体は広くツキヨたちのいる特別室は3階全てを一部屋としていて2階と1階にも相応な部屋数があり、どこかの辺境伯やら侯爵家だかが宿泊をしているらしい。
アレックスも当初は王城へ宿泊をと招かれたが、ここしばらくの様子からすると面倒事が起きる可能性を考え、町中のある程度視線のある宿を『サウザリフ王国シリウス公爵家』として取ることにした。
とんとんと扉が叩かれ、レオの声がした。
「フロリナ、準備はどう?」
「はい」
返事をしてフロリナが扉を開けると、舞踏会に皇帝付として帯同するために正装をしたレオがいた。
軍服の最上級礼装で濃紺に銀のモール、袖や襟に銀糸で複雑な文様が刺繍されている。胸元に何かの勲章が飾られている。トラウザーズは白で黒のロングブーツで簡素ないでたちではあるが背も高くそれに負けるような美丈夫ではない。
また、金髪に一部が赤いためかそれが濃紺に映えて劇場の看板俳優のような姿にも見える。
「レオさんもお似合いですね。襟の刺繍がとても素敵です」
月の女神が何気なくにっこりと微笑む。
レオはいつものツキヨに微笑まれただけなのに、なぜか夜の女王と謂わんばかりのその風格にドキリとする。つい、跪いてしまいたくなるのは何故なのか。
「あ、ありがとう…ツキヨちゃんも…とても素敵だよ。この布は本当に素晴らしいしドレスも個性的で見たこともない。正にエリ様々だ!」
どぎまぎするのを誤魔化せているのか心配なくらい珍しく動揺をしていることをレオは自覚をする。
「くぉら!レオ…ツキヨが優しくて素晴らしくて素敵で美しくてきれいで可愛いくてべっぴんさんなのは当たり前なんだよ!」
背後から、つかつかとアレックスが正装姿で現れた。
「ツキヨ…この間の試着の時よりも何倍もきれいだ。似合っている。俺のこんな可愛いお姫様がお月様に攫われないか心配だぜ…それでもそいつはぶちのめすけどな…」
フロリナが見張っている中、そっとツキヨを抱き締める。
「わ、私。アレックス様の正装姿をやっと見られましたね!と、とても素敵です」
レオと同じ軍服の最上級礼装ではあるがビロード製で漆黒でモールは金色。同じく勲章をしているがレオよりも大きく立派なものだ。襟や袖の刺繍はどこかで見たような糸の色で繊細な文様が漆黒の布地を彩るが、よくみると長くがっしりとした首の襟の上が少し開いて月色のスカーフがちらりと見えている。トラウザーズは黒でブーツは濃焦げ茶色だ。
菫色の瞳も絹のような銀髪はいつもと変わらないがそれさえも漆黒の礼装を彩る装飾品のようにも見えてしまう。
闇に住まう者たちの帝国の皇帝に相応しいいでたちにツキヨは見惚れてしまった。
「す…素敵です…」
改めてぽつりと言葉を零す。
「ありがとうよ。嬉しいぜ」
ニカッと笑うといつもの目尻の皺が優しそうにニョキと出てくる。
それすらも愛おしいのは秘密にしておこうとツキヨは思っている。
その後、フロリナはツキヨ付の侍女ということで相応しいお仕着せ…でもエリザベスが特別に仕立ててくれたもので前掛けに弓と矢の意匠が銀糸で刺繍をされていてた。ワンピースも通常よりも動きやすくフロリナの要望を聞いて仕立ててくれたものに着替えた。
立ち姿もどことなくすっきりとして見えるのが腕の見せ所とエリザベスが自慢をしていた。
***
「ここを出るのは宿の計らいで最後にしてもらっている。ツキヨちゃんのドレスが見えるのが心配だったらということでエリが愛を込めたケープを送ってきた。ぎりぎりまでこれを着ていてもいいと思うぜ」
レオがバサリと絹製の花飾りのついた白いロングケープを出した。夜会に参加する女性が肌寒いときに着ることも多いため、フロリナに着つけてもらった。
とんとん…
「失礼いたします。シリウス公爵閣下…ご指定をいただいた場所に馬車のご用意ができましたのでお迎えに参りました。お仕度がよろしければご案内をさせていただきますがいかがでしょうか」
レオが部屋の扉を開けると執事服を着た男が恭しく一礼をしてレオに再度馬車のこと説明をした。
「問題がないならこのまま向かおうと思うが」
男にアレックスが声をかける。
「畏まりました。では、馬車までご案内をさせていただきますのでご一緒にお願いいたします」
扉をぐいっと大きく男は開け、全員が出ると鍵をかけてそのまま馬車まで案内をした。
馬車はアレックスの漆黒の馬車が停まっていたが、レオは目立ちにくいように表玄関ではなく宿の小さい玄関側の馬車停まりを指定していた。
そして、笑顔でいつもの御者が待っていた。
「お館様、ツキヨ様。お待ちしておりました。本日は遠くまでご一緒できて何よりでございます」
「おう。頼んだぜ」
「かしこまりました」
荷台に荷物を乗せてから、アレックスがツキヨの手を取り乗り込ませてから自身も乗るとフロリナがレオの手を取り乗ってからレオが最後に乗り、扉を閉めた。
4人で乗っても余裕があるのでゆったり座れて安心だった。
からからと漆黒の馬車はエストシテ城へ馬車道を抜け軽快に向かった。
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