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第19話 吾輩は無責任な人間が嫌いである!
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我輩は責任感の無い人間に聊か腹を立てている。
近所の公園には様々な迷惑人間が出没する。
中でも餌をまく無責任な者が特に腹立たしい!
時に人間同士がその場で争っているのを目撃する事もある。
勿論それは賛成派と反対派の戦い。
否定派の理由は簡単、野良が増えるのだ。
反対に肯定派は決まってこう言う。
「だってぇ、猫ちゃんが可哀そう」
そう思うならばキサマが飼えばいい。
無作為に餌を与える為、それが噂となり各地から野良が流れ着く。
〝あの公園へ行けば食いっぱぐれない〟と。
当然交配する確率も増え、猫口も増える事になる。
それだけではない。
人間だけではなく、猫同士の仁義なき戦いにも発展してしまうのだ!
綺麗な庭に糞をする我輩の仕事もこれまでは週一程度で行われていた。
しかし猫口増加で安易に同業他社が入り込み業者間抹殺が起きる。
そうなれば談合を無視する輩が出没し、我先にと次々猫達が糞をしていくのだ。
となれば当然悪徳業者も横行し、お客からもクレームが多発する事態に陥る。
その結果が水の入ったペットボトルタワーの乱立である!
それだけではない。
交通事故死の多発。
公園周りで異常なほど事故が起きているのをエサババァは知っているのだろうか?
内臓を飛び散らしたり、目玉の出た惨い死体を見たことは無いのだろうか?
間接的に原因を作っているのは自分だと、もう少し理解してほしい。
〝猫に餌をあげないでください〟との注意書きの下へ毎日エサがばら撒かれる。
そこへ猫が集まり、公園の職員が追い払うといった不毛な毎日。
気付いているのだろうか?
園内にある砂場は動物たちのトイレになっていることを。
我輩は仕事として糞をばら撒くのだが、他の動物達は違う。
本能に従って生きているのだ。
食べれば出る。
それは自然の摂理。
しかも砂場で用を足しているのは野良猫達だけではない。
実はリードから放された犬達も結構そこでしている。
全部とは言わないが、一部の飼い主はそのまま放置。
酷い時には砂が全部糞の時も!
そして週末には小さな人間の子供が親と一緒にキャッキャとその砂場で戯れる。
動物たちは皆笑っているぞ?
自分達の糞で遊んでいるとな。
人間とはなんと愚かな生き物だと。
とまあ、偉そうに講釈を垂れるも、つまり問題は我輩達の容姿にあるのだろう。
可愛すぎるこの姿が。
餌やりにしてもそう。
リードを放すのもそう。
結局は動物たちの愛くるしい仕草を見たいが為なのだから。
喜びじゃれるその姿へと愛しさを感じたいが為なのだから。
だからこそルールは守ってほしいものだ。
おっと、そろそろババァが餌撒きに来る頃だな?
話しすぎて少々小腹がすいたから、公園へおやつでも食べに行くとするか。
近所の公園には様々な迷惑人間が出没する。
中でも餌をまく無責任な者が特に腹立たしい!
時に人間同士がその場で争っているのを目撃する事もある。
勿論それは賛成派と反対派の戦い。
否定派の理由は簡単、野良が増えるのだ。
反対に肯定派は決まってこう言う。
「だってぇ、猫ちゃんが可哀そう」
そう思うならばキサマが飼えばいい。
無作為に餌を与える為、それが噂となり各地から野良が流れ着く。
〝あの公園へ行けば食いっぱぐれない〟と。
当然交配する確率も増え、猫口も増える事になる。
それだけではない。
人間だけではなく、猫同士の仁義なき戦いにも発展してしまうのだ!
綺麗な庭に糞をする我輩の仕事もこれまでは週一程度で行われていた。
しかし猫口増加で安易に同業他社が入り込み業者間抹殺が起きる。
そうなれば談合を無視する輩が出没し、我先にと次々猫達が糞をしていくのだ。
となれば当然悪徳業者も横行し、お客からもクレームが多発する事態に陥る。
その結果が水の入ったペットボトルタワーの乱立である!
それだけではない。
交通事故死の多発。
公園周りで異常なほど事故が起きているのをエサババァは知っているのだろうか?
内臓を飛び散らしたり、目玉の出た惨い死体を見たことは無いのだろうか?
間接的に原因を作っているのは自分だと、もう少し理解してほしい。
〝猫に餌をあげないでください〟との注意書きの下へ毎日エサがばら撒かれる。
そこへ猫が集まり、公園の職員が追い払うといった不毛な毎日。
気付いているのだろうか?
園内にある砂場は動物たちのトイレになっていることを。
我輩は仕事として糞をばら撒くのだが、他の動物達は違う。
本能に従って生きているのだ。
食べれば出る。
それは自然の摂理。
しかも砂場で用を足しているのは野良猫達だけではない。
実はリードから放された犬達も結構そこでしている。
全部とは言わないが、一部の飼い主はそのまま放置。
酷い時には砂が全部糞の時も!
そして週末には小さな人間の子供が親と一緒にキャッキャとその砂場で戯れる。
動物たちは皆笑っているぞ?
自分達の糞で遊んでいるとな。
人間とはなんと愚かな生き物だと。
とまあ、偉そうに講釈を垂れるも、つまり問題は我輩達の容姿にあるのだろう。
可愛すぎるこの姿が。
餌やりにしてもそう。
リードを放すのもそう。
結局は動物たちの愛くるしい仕草を見たいが為なのだから。
喜びじゃれるその姿へと愛しさを感じたいが為なのだから。
だからこそルールは守ってほしいものだ。
おっと、そろそろババァが餌撒きに来る頃だな?
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