40 / 218
第40話 吾輩は仕事に追われているのである
しおりを挟む
前回の続き。
{ギャアァァァァァァァァァァァァァァァ―――――――――ンッ}
「フギャァァァァァ―――――――――ッ!」
けたたましい電動のこぎりの音で目覚めた我輩。
既に業者が作業を始めたようだ。
って事はもう朝?
慌てて辺りを見回すも、糞ババァの姿はどこにもない。
どうやら我輩を放っておいて出かけたらしい。
なんとも愛の無い……。
腹いせに近くの段ボール箱をビリビリにしてやる。
すると中からフカフカの柔らかい布が。
それらは三角のモノやふたコブラクダの背中みたいな形を成している。
実に不思議な造形物だな。
素晴らしい刺繍を見るに、どこか名のある人間国宝が作った芸術品か?
取りあえず敬意をこめ、全部引きずり出した後に愛ある放尿をしてやった。
※ブラジャー
それでは気持ちも晴れた事だし、早速仕事に取り掛かろう。
状況を見るに、2階はほぼ完全に作業が終わっている模様。
お手伝いの為、業者の居る1階へ。
先ずはリビング。
これはクロスを張り替える為の準備?
「ウニャニャッ!」
壁に張られたボードへ爪を立てると、なんとも面白い様に削れるではないか?
爪も研げて一石二鳥である。
片っ端からガリガリと……
「あっ! おやっさん! 猫が石膏ボード引っ掻いてる!」
「うおっ! この悪戯猫めっ! 捕まえてやる!」
物凄いオーバーアクションで喜びを示す業者が我輩を追いかけてくる。
お礼でも言いたいのだろうがそれには及ばない。
途中にあったボンド、コーキング、シンナー、塗料などと書かれた缶やチューブを次々ひっくり返したり踏みつけて作業場を移動。
「あぁっ!? あんの猫めぇーっ!」
「お、おやっさん……ハァハァ、あの猫まるでこぼれるもの分かってるみたいな……ハァハァ……動きをしてましたよ?」
「ああ、以前近所のバイク屋の主人と話したことがある。ハチクロ柄の猫には気をつけろってな」
「まんまその模様でしたぜおやっさん!」
「俺達だけこんな目に遭うのは悔しいからよ、他の業者にも被害が出るよう、このことは黙っておけよ!」
「へ……へい」
(なんと小せぇ親方だ)
そんな大喜びの二人を後に、作業場を移動する我輩であった。
まだまだ仕事はこれからですねぇ。
{ギャアァァァァァァァァァァァァァァァ―――――――――ンッ}
「フギャァァァァァ―――――――――ッ!」
けたたましい電動のこぎりの音で目覚めた我輩。
既に業者が作業を始めたようだ。
って事はもう朝?
慌てて辺りを見回すも、糞ババァの姿はどこにもない。
どうやら我輩を放っておいて出かけたらしい。
なんとも愛の無い……。
腹いせに近くの段ボール箱をビリビリにしてやる。
すると中からフカフカの柔らかい布が。
それらは三角のモノやふたコブラクダの背中みたいな形を成している。
実に不思議な造形物だな。
素晴らしい刺繍を見るに、どこか名のある人間国宝が作った芸術品か?
取りあえず敬意をこめ、全部引きずり出した後に愛ある放尿をしてやった。
※ブラジャー
それでは気持ちも晴れた事だし、早速仕事に取り掛かろう。
状況を見るに、2階はほぼ完全に作業が終わっている模様。
お手伝いの為、業者の居る1階へ。
先ずはリビング。
これはクロスを張り替える為の準備?
「ウニャニャッ!」
壁に張られたボードへ爪を立てると、なんとも面白い様に削れるではないか?
爪も研げて一石二鳥である。
片っ端からガリガリと……
「あっ! おやっさん! 猫が石膏ボード引っ掻いてる!」
「うおっ! この悪戯猫めっ! 捕まえてやる!」
物凄いオーバーアクションで喜びを示す業者が我輩を追いかけてくる。
お礼でも言いたいのだろうがそれには及ばない。
途中にあったボンド、コーキング、シンナー、塗料などと書かれた缶やチューブを次々ひっくり返したり踏みつけて作業場を移動。
「あぁっ!? あんの猫めぇーっ!」
「お、おやっさん……ハァハァ、あの猫まるでこぼれるもの分かってるみたいな……ハァハァ……動きをしてましたよ?」
「ああ、以前近所のバイク屋の主人と話したことがある。ハチクロ柄の猫には気をつけろってな」
「まんまその模様でしたぜおやっさん!」
「俺達だけこんな目に遭うのは悔しいからよ、他の業者にも被害が出るよう、このことは黙っておけよ!」
「へ……へい」
(なんと小せぇ親方だ)
そんな大喜びの二人を後に、作業場を移動する我輩であった。
まだまだ仕事はこれからですねぇ。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる