99 / 218
第99話 吾輩はバスケットに恐怖心しかないのである ②
しおりを挟む
「いや~ん! もしかしてこの中にネコちゃんいるんですかぁ~!? ……でもなんかクサイですね?」
黄色い声の中、バスケットの蓋が開けられる。
その一瞬のスキをついて一気に飛び出す!
「ウニャッ!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ! くっさあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!」
一番手前の人間にゲロアタック!
我輩せめてもの些細な反抗!
「コラ、ニャゴロー! ちょっとこっちきな!」
「ニャ~ン……」
見知らぬ土地で小織殿を怒らせるのは得策でない。
ここは愛想を振りまき従う事に。
と見せかけて突然の奇襲!
小織殿の手を振り切って先程アタックした人間の雌へ近づく!
「グルグル……ニャン?」
ゲロクッサーのホモサピエンスメスへモミモミ攻撃!
そして連続コンボを!
「ウニャン?」
フフフ。
我輩の腹見せ攻撃に参らぬものはおるまい?
「ニャッ!」
「いつまでもじゃれてんじゃないよ! みんなそのままでお願い。ニャゴロークサイから便所で洗ってくるね」
背中の皮を摘まみ上げる小織殿。
動物の扱いはピカいちである。
トホホ。
―― トイレにて ――
「ニャアアアアアアアアアアアアアア!」
洗面に水をためて雑巾を洗うように我輩を洗う小織殿。
江戸時代の拷問でもこれほど酷くないだろうに!
その後電気送風機で全身ドライ。
おまけにくっさい霧をめちゃくちゃ掛けられる。
「今日はウチのCMに出演して貰うから大人しくするのよ! でないと両耳をハサミでバッサリ切っちゃうからねっ!」
早口で両耳以降聞き取れなかったが、大人の両耳を引っかけと言っていたのか?
承知の返事をしておこう。
「ニャッ!」
「おー! いけそうだねニャゴローよ! 私に恥をかかせないでよ~んっ! これが終わったらクサヤ丸ごとあげるからねっ!」
「ウニャッ!」
その後、三河家付近で〝芳一〟とあだ名をつけられたハチワレの猫が頻繁に目撃されたそうな。
黄色い声の中、バスケットの蓋が開けられる。
その一瞬のスキをついて一気に飛び出す!
「ウニャッ!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ! くっさあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!」
一番手前の人間にゲロアタック!
我輩せめてもの些細な反抗!
「コラ、ニャゴロー! ちょっとこっちきな!」
「ニャ~ン……」
見知らぬ土地で小織殿を怒らせるのは得策でない。
ここは愛想を振りまき従う事に。
と見せかけて突然の奇襲!
小織殿の手を振り切って先程アタックした人間の雌へ近づく!
「グルグル……ニャン?」
ゲロクッサーのホモサピエンスメスへモミモミ攻撃!
そして連続コンボを!
「ウニャン?」
フフフ。
我輩の腹見せ攻撃に参らぬものはおるまい?
「ニャッ!」
「いつまでもじゃれてんじゃないよ! みんなそのままでお願い。ニャゴロークサイから便所で洗ってくるね」
背中の皮を摘まみ上げる小織殿。
動物の扱いはピカいちである。
トホホ。
―― トイレにて ――
「ニャアアアアアアアアアアアアアア!」
洗面に水をためて雑巾を洗うように我輩を洗う小織殿。
江戸時代の拷問でもこれほど酷くないだろうに!
その後電気送風機で全身ドライ。
おまけにくっさい霧をめちゃくちゃ掛けられる。
「今日はウチのCMに出演して貰うから大人しくするのよ! でないと両耳をハサミでバッサリ切っちゃうからねっ!」
早口で両耳以降聞き取れなかったが、大人の両耳を引っかけと言っていたのか?
承知の返事をしておこう。
「ニャッ!」
「おー! いけそうだねニャゴローよ! 私に恥をかかせないでよ~んっ! これが終わったらクサヤ丸ごとあげるからねっ!」
「ウニャッ!」
その後、三河家付近で〝芳一〟とあだ名をつけられたハチワレの猫が頻繁に目撃されたそうな。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる