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第102話 吾輩は勇猛果敢に攻めるのである!
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今日も一仕事終えて、公園の食堂へ立ち寄り一服。
ムムム!?
なにやら見慣れぬ輩が!
我輩よりも一回りは大きいであろうその生物。
ヤツは一匹で食堂を独占!
ハッ!
よく見ればその周りの茂みには複数の猫達が!
ビビッて隠れながら様子を伺っているのだろう。
なんと情けないその姿!
キサマ達は本当に百獣の王と同じ科目に属しているのか?
ハァー……。
よし、ここで我輩が猛獣らしさを見せてやろうではないか!
よく見てるがいいチキンどもよ!
臆することなく堂々とその輩へ近づく我輩!
傍に寄ると分かるその大きさ!
てっきりカワウソぐらいだと思っていたが……
取りあえずは威嚇の為、失禁をする!
しかもけっこうな量を!
ほほう、無視か。
中々肝っ玉が据わっていると見えるな?
ならばこれではどうだっ!
ドライフードの中心へコロコロの糞をしてやった!
バカなキサマなら食べ物と間違えて口にするのでは?
ウニャーッニャッニャッニャッ!
おっと!
カチンときたのか、体はそのままで首だけこちらへ向ける巨大生物。
その眼力は凄まじく、我輩の五感が全て働きを止めるほど。
普通の言い方をすれば……ビビッて動けない?
あっ!
やる気かキサマ!
両腕を大きく広げおってからに!
そんなモノで我輩がビビると…………ビビる……ビビ…ビ……
ななななんて大きさだ!
腕かと思っていたのは翼ではないか!
しかも広げた時の大きさは優に2メートルは超えるぞ!?
もしや鳥類だな!
フフフ。
我輩達猫科のハンターが指や手を持たぬバードなんかに負けるはずはない。
いや、寧ろキサマ等は狩られる側なのだ!
大人しく観念するのだな!
瞬発力を生かしてその鳥に飛びかかる我輩!
ヤツはビビったのか、その大きな翼で大空高く舞い上がる!
そのまま見えなくなってしまった!
そう、逃げて行ったのだ!
我輩に恐れをなしたのだ!
自慢げに周囲へ身を隠す猫達に目を向ける。
彼等は心底縮あがったのか、一向にその場から出てこない。
ハテ?
ここで我輩ある事に気付く。
彼等が一様にして見ているのは我輩でなく、なんと空。
この時以前美也殿が見ていたテレビ番組のフレーズを思い出した。
『しむらあぁーっ! うしろおぉーっ!』
その後、この街ではイヌワシが住み着いたと話題になる。
愛好家が捕らえた一枚の写真に映る、足の爪でガッチリ獲物を捉えて飛ぶ勇姿。
餌食となるその動物は、遠くからでも白と黒の体がハッキリ確認できたそうな。
ムムム!?
なにやら見慣れぬ輩が!
我輩よりも一回りは大きいであろうその生物。
ヤツは一匹で食堂を独占!
ハッ!
よく見ればその周りの茂みには複数の猫達が!
ビビッて隠れながら様子を伺っているのだろう。
なんと情けないその姿!
キサマ達は本当に百獣の王と同じ科目に属しているのか?
ハァー……。
よし、ここで我輩が猛獣らしさを見せてやろうではないか!
よく見てるがいいチキンどもよ!
臆することなく堂々とその輩へ近づく我輩!
傍に寄ると分かるその大きさ!
てっきりカワウソぐらいだと思っていたが……
取りあえずは威嚇の為、失禁をする!
しかもけっこうな量を!
ほほう、無視か。
中々肝っ玉が据わっていると見えるな?
ならばこれではどうだっ!
ドライフードの中心へコロコロの糞をしてやった!
バカなキサマなら食べ物と間違えて口にするのでは?
ウニャーッニャッニャッニャッ!
おっと!
カチンときたのか、体はそのままで首だけこちらへ向ける巨大生物。
その眼力は凄まじく、我輩の五感が全て働きを止めるほど。
普通の言い方をすれば……ビビッて動けない?
あっ!
やる気かキサマ!
両腕を大きく広げおってからに!
そんなモノで我輩がビビると…………ビビる……ビビ…ビ……
ななななんて大きさだ!
腕かと思っていたのは翼ではないか!
しかも広げた時の大きさは優に2メートルは超えるぞ!?
もしや鳥類だな!
フフフ。
我輩達猫科のハンターが指や手を持たぬバードなんかに負けるはずはない。
いや、寧ろキサマ等は狩られる側なのだ!
大人しく観念するのだな!
瞬発力を生かしてその鳥に飛びかかる我輩!
ヤツはビビったのか、その大きな翼で大空高く舞い上がる!
そのまま見えなくなってしまった!
そう、逃げて行ったのだ!
我輩に恐れをなしたのだ!
自慢げに周囲へ身を隠す猫達に目を向ける。
彼等は心底縮あがったのか、一向にその場から出てこない。
ハテ?
ここで我輩ある事に気付く。
彼等が一様にして見ているのは我輩でなく、なんと空。
この時以前美也殿が見ていたテレビ番組のフレーズを思い出した。
『しむらあぁーっ! うしろおぉーっ!』
その後、この街ではイヌワシが住み着いたと話題になる。
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餌食となるその動物は、遠くからでも白と黒の体がハッキリ確認できたそうな。
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