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第151話 吾輩は職務放棄などしてないのである④
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肉屋に旬のモノはあるのだろうか?
時々並ぶ渡り鳥系のヤツがそれにあたる?
コンスタントに並ぶモーモーやブヒブヒ、それとコケッコの肉。
食べごろはなんとなく知っていても旬はあまり気にしたことがないな。
駄菓子屋から八百屋に魚屋と来たから、次は当然肉屋訪問が筋だろうて。
本日はそこで仕事をしようと思う。
ちなみに今日の我輩は三毛柄の着ぐるみ。
ミセスは暇なのか、毎回洗いたてのキレイなヤツを着せてくれる。
……石鹸臭くて気分が悪いわ!
病院から歩いて十数分、商店街に到着。
さてと、何はともあれ肉屋へ行くか。
あっ!
これはなんだ!?
町中至る所にニャン太郎の張り紙が!
なになに?
魚泥棒だと?
もしかして先日の我輩から鯖を奪った事を言っているのか?
だとしたら彼は既に罰を受けているぞ?
ピーピーゴロゴロの罰を。
……まあ、他猫の事だからどうでもいいか。
とりあえず、当初の目的である肉屋を目指そう。
あちらこちらに貼られたブロマイドふうニャン太郎ポスターを鼻で笑いながら。
そして肉屋に到着。
先ずは様子を。
うおっ!
ここにもポスターが貼ってあるではないか!
しかし他のヤツとはどこか違う気がするぞ!?
コロ……ス……み……けね……こ……三毛猫だと?
もしかしてニャン吉?
あれ?
今日は我輩三毛猫柄の……
「ニギャッ!」
「遂に捕まえたぞドラ猫めがっ!」
ミスった!
張り紙に気を取られて肉屋の大将の存在に気が付かなかった!
しかも彼の右手にはブッチャーが!
大大だあ――――――いピンチッ!
「って、あれっ? お前は三毛猫ではないな? 三毛猫柄の服を着ているだけなのか。……あ! もしや魚屋が言ってた客寄せパンダとはお前の事か!?」
うーむ、彼の口から出る言葉の種類が多すぎて理解が追い付かない。
どうやら殺される事はなさそうだな?
「今日はウチで働いていけ! お礼はたっぷりとするからな」
大将はそう言って我輩をカチャカチャマシーンの隣へ。
ここで招き猫をすればいいって事か?
うかつに動いて彼の逆鱗に触れてもつまらないからな大人しく従うか。
「いや~ん! カワイー! 猫ちゃんこないだ魚屋さんにいた子でしょー? ちょっと抱かせて!」
「本当だ―! 次は私ねー! しかし毎回違う服を着てるのねー!」
そして肉屋は大繁盛。
大将もニッコニコ。
知らないうちに我輩は商店街のマスコットに。
いや、ゆるキャラ?
その後二時間程肉屋に缶詰。
漸く解放の時へ。
「お疲れさん。お前のおかげで今日の売り上げは今月最高を記録したよ。だからこれは給料だ! 持って帰れ!」
大将は着ぐるみのポケットに包装されたものをいれた。
結構な重量だぞ?
「神戸牛の端切れだ。500gぐらいあるから少し重いかもな。じゃあまた頼むぞ!」
ヒョロガリの我輩はフラフラしながらも家へ帰る事に。
いつまでもこちらへ手を振る大将を後に商店街を去ってゆく。
そして大将は知らない。
ニャゴローが着ぐるみの下にカチャカチャマシーンからコッソリと抜き取った諭吉複数枚詰め込んでいることを……。
時々並ぶ渡り鳥系のヤツがそれにあたる?
コンスタントに並ぶモーモーやブヒブヒ、それとコケッコの肉。
食べごろはなんとなく知っていても旬はあまり気にしたことがないな。
駄菓子屋から八百屋に魚屋と来たから、次は当然肉屋訪問が筋だろうて。
本日はそこで仕事をしようと思う。
ちなみに今日の我輩は三毛柄の着ぐるみ。
ミセスは暇なのか、毎回洗いたてのキレイなヤツを着せてくれる。
……石鹸臭くて気分が悪いわ!
病院から歩いて十数分、商店街に到着。
さてと、何はともあれ肉屋へ行くか。
あっ!
これはなんだ!?
町中至る所にニャン太郎の張り紙が!
なになに?
魚泥棒だと?
もしかして先日の我輩から鯖を奪った事を言っているのか?
だとしたら彼は既に罰を受けているぞ?
ピーピーゴロゴロの罰を。
……まあ、他猫の事だからどうでもいいか。
とりあえず、当初の目的である肉屋を目指そう。
あちらこちらに貼られたブロマイドふうニャン太郎ポスターを鼻で笑いながら。
そして肉屋に到着。
先ずは様子を。
うおっ!
ここにもポスターが貼ってあるではないか!
しかし他のヤツとはどこか違う気がするぞ!?
コロ……ス……み……けね……こ……三毛猫だと?
もしかしてニャン吉?
あれ?
今日は我輩三毛猫柄の……
「ニギャッ!」
「遂に捕まえたぞドラ猫めがっ!」
ミスった!
張り紙に気を取られて肉屋の大将の存在に気が付かなかった!
しかも彼の右手にはブッチャーが!
大大だあ――――――いピンチッ!
「って、あれっ? お前は三毛猫ではないな? 三毛猫柄の服を着ているだけなのか。……あ! もしや魚屋が言ってた客寄せパンダとはお前の事か!?」
うーむ、彼の口から出る言葉の種類が多すぎて理解が追い付かない。
どうやら殺される事はなさそうだな?
「今日はウチで働いていけ! お礼はたっぷりとするからな」
大将はそう言って我輩をカチャカチャマシーンの隣へ。
ここで招き猫をすればいいって事か?
うかつに動いて彼の逆鱗に触れてもつまらないからな大人しく従うか。
「いや~ん! カワイー! 猫ちゃんこないだ魚屋さんにいた子でしょー? ちょっと抱かせて!」
「本当だ―! 次は私ねー! しかし毎回違う服を着てるのねー!」
そして肉屋は大繁盛。
大将もニッコニコ。
知らないうちに我輩は商店街のマスコットに。
いや、ゆるキャラ?
その後二時間程肉屋に缶詰。
漸く解放の時へ。
「お疲れさん。お前のおかげで今日の売り上げは今月最高を記録したよ。だからこれは給料だ! 持って帰れ!」
大将は着ぐるみのポケットに包装されたものをいれた。
結構な重量だぞ?
「神戸牛の端切れだ。500gぐらいあるから少し重いかもな。じゃあまた頼むぞ!」
ヒョロガリの我輩はフラフラしながらも家へ帰る事に。
いつまでもこちらへ手を振る大将を後に商店街を去ってゆく。
そして大将は知らない。
ニャゴローが着ぐるみの下にカチャカチャマシーンからコッソリと抜き取った諭吉複数枚詰め込んでいることを……。
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