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第165話 吾輩は宗教概念がないのである!
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血まみれのサイコパスを見た我輩は情報収集の為、ダッシュで公園へ。
そこで丸まっていたニャー吉に事情を聴いてみる事に。
なんでも、毎年この時期になるとチキンの大量虐殺が始まるそうな。
彼等の着ていた赤い服は粛正された鶏たちの血しぶきで染まっていると。
その後は無残にも宴のつまみとなるそうなのだ。
猫達もこの時ばかりはおこぼれに与る事が出来るから楽しみだそうだ。
自慢げに知識をひけらかすニャー吉。
ここである疑問が。
町全体が浮かれているのには何か理由があるのではなかろうか?
只チキンパーティをする為だけに盛り上がっているのではないはず。
一様な飾りつけに血塗られた衣装となれば儀式が執り行われるのでは?
相当に深い宗教意識を感じられるぞ?
その辺りをニャー吉へ尋ねる事に。
すると彼は一言こういった。
「ニャイ!」
彼曰く、祭りに理由などある訳がない。
仮にあるとすれば、騒ぐことにより日頃の鬱憤を晴らすぐらいだと。
それにチキンだけではなく、甘~いケーキとやらも食べれるからいいじやん?
あと、宗教ってなに? ……だとさ。
ニャー吉に聞いた我輩がバカだった。
自堕落な生活に溺れる野良猫風情がそんな知識を持ち合わせるはずもなかろう。
この寒空に何も考えず丸く包まるだけのドラ猫なんぞパーの代表ではないか?
コヤツ等は非常に残念な生物だなまったく!
それにしても我輩とてこの町で暮らして既に何年か経つぞ?
だがこの奇祭の事などこれっポッチも知らない。
美也殿の見るTVショーでも見たことがないな。
注:美也のTV趣味は年寄りのソレと同じで、時代劇モノや刑事モノ中心
確かにこの時期我輩の仕事は内勤に集中する。
炬燵の中へ入って機構の点検業務や毛布に布団などの警護。
一番多いのは暖かい風にさらされながらの自宅室内警備である。
べ、別に寒いからって営業をサボってる訳ではない!
まあ、こんな場所で考え込んでいても始まらないな。
情報を整理する為、もう一度商店街へと行ってみるか。
着ぐるみを着たニャゴローには最早寒さなど敵ではない。
こうして若干の汗をかきながらも再びアーケード街へ足を向けるのであった。
そこで丸まっていたニャー吉に事情を聴いてみる事に。
なんでも、毎年この時期になるとチキンの大量虐殺が始まるそうな。
彼等の着ていた赤い服は粛正された鶏たちの血しぶきで染まっていると。
その後は無残にも宴のつまみとなるそうなのだ。
猫達もこの時ばかりはおこぼれに与る事が出来るから楽しみだそうだ。
自慢げに知識をひけらかすニャー吉。
ここである疑問が。
町全体が浮かれているのには何か理由があるのではなかろうか?
只チキンパーティをする為だけに盛り上がっているのではないはず。
一様な飾りつけに血塗られた衣装となれば儀式が執り行われるのでは?
相当に深い宗教意識を感じられるぞ?
その辺りをニャー吉へ尋ねる事に。
すると彼は一言こういった。
「ニャイ!」
彼曰く、祭りに理由などある訳がない。
仮にあるとすれば、騒ぐことにより日頃の鬱憤を晴らすぐらいだと。
それにチキンだけではなく、甘~いケーキとやらも食べれるからいいじやん?
あと、宗教ってなに? ……だとさ。
ニャー吉に聞いた我輩がバカだった。
自堕落な生活に溺れる野良猫風情がそんな知識を持ち合わせるはずもなかろう。
この寒空に何も考えず丸く包まるだけのドラ猫なんぞパーの代表ではないか?
コヤツ等は非常に残念な生物だなまったく!
それにしても我輩とてこの町で暮らして既に何年か経つぞ?
だがこの奇祭の事などこれっポッチも知らない。
美也殿の見るTVショーでも見たことがないな。
注:美也のTV趣味は年寄りのソレと同じで、時代劇モノや刑事モノ中心
確かにこの時期我輩の仕事は内勤に集中する。
炬燵の中へ入って機構の点検業務や毛布に布団などの警護。
一番多いのは暖かい風にさらされながらの自宅室内警備である。
べ、別に寒いからって営業をサボってる訳ではない!
まあ、こんな場所で考え込んでいても始まらないな。
情報を整理する為、もう一度商店街へと行ってみるか。
着ぐるみを着たニャゴローには最早寒さなど敵ではない。
こうして若干の汗をかきながらも再びアーケード街へ足を向けるのであった。
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