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「フレッド様、お姉様も絶対にそう思っていますわ。私達とまた一緒に暮らしたいって・・・・・・それに私、フレッド様の事を本気で・・・・・・」
レミリアは拘束されている腕をあげてフレッド王子の方に伸ばした。
「触るな」
フレッドはジロっと冷たい瞳でエミリアを睨みつけると伸ばしてきた手を躊躇なく払い落とす。
「キャッ!フレッド様、酷いです。先程は優しい言葉をかけてくださったのに・・・・・・私あなたの為ならなんでも出来ますわ」
「なんでも・・・・・・」
「ええ!お姉様にできないことでも全て応えて見せます」
にっこりと微笑み上目遣いに見つめているとフレッドがフッと笑った。
フレッドの笑顔にロレッタは口を覆う。
レミリアはフレッドとロレッタの様子を見て再び笑うと立ち上がるとフレッド王子が自分の方に向かって歩いてきた。
「フレッド様」
レミリアは勝ち誇った顔でにっこりと笑う。
「レミリア・・・・・・なんでだ?」
ジョージはレミリアの行動が理解出来ずに膝をついた。
「ごめんなさい、ジョージ様。いえ、もう様はいらないですね、ジョージ自分のそんな姿を見てまだ私が自分を好きでいてくれると思うます?」
レミリアに言われてジョージは自分の姿を見下ろした。
両手は縛られ爪には泥が付いている。
服は汚れてほつれている箇所まであった・・・・・・今までこんなみすぼらしい姿などした事も無かった。
「くっ・・・・・・これも全部!」
ジョージは後ろにいるロレッタを睨みつける。
ロレッタは王子の顔に一瞬驚くがじっと見つめ返した。
「なんだその顔は!いつもみたいに怯えろ!頭を下げて謝罪しろ!」
ジョージがロレッタに噛み付く!
しかしロレッタの視線はジョージではなくその後ろを見ていた。
「何処を見ている。ああ、レミリア達かお前はまた捨てられるんだな」
ジョージが笑って振り返ると、目の前にフレッドの姿があった。
「このゴミが・・・・・・」
フレッドはジョージを見下ろしてすぐ横を通り過ぎた。
「えっ、フレッド様なんで?」
レミリアはフレッドから見られることもなく通過されて唖然としていた。
フレッドは二人を無視してロレッタの元に向かう。
「フレッド・・・・・・様」
「ロレッタ、すまないこんなところに連れてきてしまって。私が知っていたら絶対に阻止したのに・・・・・・後でシドにはよく話を聞いておくから」
フレッドはロレッタの腕をそっと掴むと手の甲にキスをする。
そしてそのままロレッタを引き寄せて自分の腕の中に守るように抱きしめた。
「フレッド様!そんな・・・・・・地味なお姉様がいいって言うんですか!?」
レミリアが信じられないとロレッタを睨みつける。
「おい、いい加減その無礼な女を黙らせろ。陛下の前だぞ」
フレッドはロレッタに向けた表情とは真逆の顔でレミリアとジョージを指さした。
レミリアは拘束されている腕をあげてフレッド王子の方に伸ばした。
「触るな」
フレッドはジロっと冷たい瞳でエミリアを睨みつけると伸ばしてきた手を躊躇なく払い落とす。
「キャッ!フレッド様、酷いです。先程は優しい言葉をかけてくださったのに・・・・・・私あなたの為ならなんでも出来ますわ」
「なんでも・・・・・・」
「ええ!お姉様にできないことでも全て応えて見せます」
にっこりと微笑み上目遣いに見つめているとフレッドがフッと笑った。
フレッドの笑顔にロレッタは口を覆う。
レミリアはフレッドとロレッタの様子を見て再び笑うと立ち上がるとフレッド王子が自分の方に向かって歩いてきた。
「フレッド様」
レミリアは勝ち誇った顔でにっこりと笑う。
「レミリア・・・・・・なんでだ?」
ジョージはレミリアの行動が理解出来ずに膝をついた。
「ごめんなさい、ジョージ様。いえ、もう様はいらないですね、ジョージ自分のそんな姿を見てまだ私が自分を好きでいてくれると思うます?」
レミリアに言われてジョージは自分の姿を見下ろした。
両手は縛られ爪には泥が付いている。
服は汚れてほつれている箇所まであった・・・・・・今までこんなみすぼらしい姿などした事も無かった。
「くっ・・・・・・これも全部!」
ジョージは後ろにいるロレッタを睨みつける。
ロレッタは王子の顔に一瞬驚くがじっと見つめ返した。
「なんだその顔は!いつもみたいに怯えろ!頭を下げて謝罪しろ!」
ジョージがロレッタに噛み付く!
しかしロレッタの視線はジョージではなくその後ろを見ていた。
「何処を見ている。ああ、レミリア達かお前はまた捨てられるんだな」
ジョージが笑って振り返ると、目の前にフレッドの姿があった。
「このゴミが・・・・・・」
フレッドはジョージを見下ろしてすぐ横を通り過ぎた。
「えっ、フレッド様なんで?」
レミリアはフレッドから見られることもなく通過されて唖然としていた。
フレッドは二人を無視してロレッタの元に向かう。
「フレッド・・・・・・様」
「ロレッタ、すまないこんなところに連れてきてしまって。私が知っていたら絶対に阻止したのに・・・・・・後でシドにはよく話を聞いておくから」
フレッドはロレッタの腕をそっと掴むと手の甲にキスをする。
そしてそのままロレッタを引き寄せて自分の腕の中に守るように抱きしめた。
「フレッド様!そんな・・・・・・地味なお姉様がいいって言うんですか!?」
レミリアが信じられないとロレッタを睨みつける。
「おい、いい加減その無礼な女を黙らせろ。陛下の前だぞ」
フレッドはロレッタに向けた表情とは真逆の顔でレミリアとジョージを指さした。
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