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19.出発
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アルフレッドのバッグは想像以上の大きさのようだ。
その後もひょいひょいと荷物を制限なくしまい、家には何も残らない状態になっていた。
私は鍵を閉めて父との思い出の家をそっと触る。
ここを出たらもう戻って来れないのかと思うとそれはそれで寂しいくなる。
するとアルフレッドが隣に立ち扉に手を置くと何か魔法をかけた。
「キンッ」と音がなると家全体に膜のようなものが張った。
「これで誰もここには手を出せない。また何時でも戻ってこれるよ」
「え?」
まさかそんな事ができると思わず絶句する。
「ここの新しい領主にもお願いしておいたから師匠のお墓も家もちゃんと綺麗に維持して貰うから心配しないで」
「アルフレッド・・・ありがとう!」
私は目を潤ませながらアルフレッドに抱きついた。
今の喜びの感情をこうして伝える以外思いつかない。
アルフレッドは一瞬びっくりした様子だったが優しく私を抱きしめ返してくれる。
「僕も二人と過ごしたこの家は無くしたくないからね」
同じ気持ちでいたことが本当に嬉しかった。
心残りも無くなり早速出発する事になった。
アルフレッド達は馬車を持っていたらしく家から少し離れた場所で待機していた。
「ニケちゃん改めてようこそ」
「これからよろしくな」
アルフレッドの仲間達が笑顔で迎え入れてくれる。
私は手を差し出すニックスさんの手を掴もうとすると横からアルフレッドの手が伸びてきた。
「え?」
「は?」
私が驚くとニックスさんも声をあげてアルフレッドを見つめている。
「ニケの事は僕が面倒見るから」
「いやいや、俺達一緒に旅するんだろ? みんなでニケちゃんの事は守らないと」
するとペグさん達もウンウンと頷いている。
「皆さんありがとうございます。アルフレッド、私もそうしてくれたら嬉しい」
アルフレッドはきっと責任からそう言ってくれていると思うがそんなに負担に思わないで欲しい。
私が伺うように見あげるとアルフレッドは少し不満そうにしながらも頷いてくれた。
「ありがとう」
そう言っていつものように頭を撫でてあげようとしたら背の高さに届きそうにない。
すると気がついたアルフレッドが少し屈んでくれた。
「撫でて?」
甘えるようにする姿はやはり変わっていない。
私は苦笑しながらアルフレッドの頭を撫でてあげた。
私はそのままアルフレッドに引かれながら馬車に乗り込む、すると隣にアルフレッドとアレクサンドラが座った。
大きな馬車なので余裕があるが二人はピッタリと私にくっついている。
「おい、2人共少しニケちゃんから離れろよ。窮屈そうだぞ」
「アレクサンドラ離れて」
「アルフレッド離れて」
2人は当時にお互いに離れろと言い出した。
少しピリッとした空気に私がいたたまれない。
「じゃ私が...」
席を立とうとするとアルフレッドに手を引かれバランスを崩してそのままアルフレッドの膝に座ってしまった。
がっしりとした固い膝に驚いて立ち上がろうとするが腰に手を回されてがっしりと掴まれてしまう。
「馬車が動いてる時は危ないから立ったらダメだよ」
「で、でも」
みんなが呆れた顔で私達を見つめている。
「あーあ、もう好きにしなよ」
ニックスさんは諦めたのか隣のペグさんと喋り出してしまい、アレクサンドラも少しムッとしながらも目をつぶり寝てしまった。
エドワードさんは馬車の御者をしている。
私は変な空気の中動く事も出来ずに赤い顔のままアルフレッドの膝におさまっていた。
その後もひょいひょいと荷物を制限なくしまい、家には何も残らない状態になっていた。
私は鍵を閉めて父との思い出の家をそっと触る。
ここを出たらもう戻って来れないのかと思うとそれはそれで寂しいくなる。
するとアルフレッドが隣に立ち扉に手を置くと何か魔法をかけた。
「キンッ」と音がなると家全体に膜のようなものが張った。
「これで誰もここには手を出せない。また何時でも戻ってこれるよ」
「え?」
まさかそんな事ができると思わず絶句する。
「ここの新しい領主にもお願いしておいたから師匠のお墓も家もちゃんと綺麗に維持して貰うから心配しないで」
「アルフレッド・・・ありがとう!」
私は目を潤ませながらアルフレッドに抱きついた。
今の喜びの感情をこうして伝える以外思いつかない。
アルフレッドは一瞬びっくりした様子だったが優しく私を抱きしめ返してくれる。
「僕も二人と過ごしたこの家は無くしたくないからね」
同じ気持ちでいたことが本当に嬉しかった。
心残りも無くなり早速出発する事になった。
アルフレッド達は馬車を持っていたらしく家から少し離れた場所で待機していた。
「ニケちゃん改めてようこそ」
「これからよろしくな」
アルフレッドの仲間達が笑顔で迎え入れてくれる。
私は手を差し出すニックスさんの手を掴もうとすると横からアルフレッドの手が伸びてきた。
「え?」
「は?」
私が驚くとニックスさんも声をあげてアルフレッドを見つめている。
「ニケの事は僕が面倒見るから」
「いやいや、俺達一緒に旅するんだろ? みんなでニケちゃんの事は守らないと」
するとペグさん達もウンウンと頷いている。
「皆さんありがとうございます。アルフレッド、私もそうしてくれたら嬉しい」
アルフレッドはきっと責任からそう言ってくれていると思うがそんなに負担に思わないで欲しい。
私が伺うように見あげるとアルフレッドは少し不満そうにしながらも頷いてくれた。
「ありがとう」
そう言っていつものように頭を撫でてあげようとしたら背の高さに届きそうにない。
すると気がついたアルフレッドが少し屈んでくれた。
「撫でて?」
甘えるようにする姿はやはり変わっていない。
私は苦笑しながらアルフレッドの頭を撫でてあげた。
私はそのままアルフレッドに引かれながら馬車に乗り込む、すると隣にアルフレッドとアレクサンドラが座った。
大きな馬車なので余裕があるが二人はピッタリと私にくっついている。
「おい、2人共少しニケちゃんから離れろよ。窮屈そうだぞ」
「アレクサンドラ離れて」
「アルフレッド離れて」
2人は当時にお互いに離れろと言い出した。
少しピリッとした空気に私がいたたまれない。
「じゃ私が...」
席を立とうとするとアルフレッドに手を引かれバランスを崩してそのままアルフレッドの膝に座ってしまった。
がっしりとした固い膝に驚いて立ち上がろうとするが腰に手を回されてがっしりと掴まれてしまう。
「馬車が動いてる時は危ないから立ったらダメだよ」
「で、でも」
みんなが呆れた顔で私達を見つめている。
「あーあ、もう好きにしなよ」
ニックスさんは諦めたのか隣のペグさんと喋り出してしまい、アレクサンドラも少しムッとしながらも目をつぶり寝てしまった。
エドワードさんは馬車の御者をしている。
私は変な空気の中動く事も出来ずに赤い顔のままアルフレッドの膝におさまっていた。
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