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94.……うん
「し、知らない…だと」
さっきまでニコニコとしていた王子の顔がピクピクとひきつる。
「はい、私まだ家から出た事ないですし…王子様の事はこの前初めて知りました!だから教えて下さい!王子様の事もっと知りたいです。ね、ダン様!?」
私はダン様に同意を求めると、ダン様もこくりと頷いた。
「そ、そうか…」
王子は私とダン様をちらっと見ると満更でもなさそうに笑ってる。
やっぱりダン様も王子の事気になるよね!
王子の後ろではリアズがハラハラとした様子で今にも倒れそうな程真っ青な顔をしていた。
その横でソルト様はなにがおかしいのか顔を背けて笑っている。
「じゃあ俺から特別に教えてやろう。俺はこの国の第二王子のグレイだ!将来はお兄様の助けになれるように日々勉強している。好きな食べ物は甘い物なら、紅茶も好きでよく飲むな」
「へぇー!」
甘い物が好きなのか…お兄様と逆だな!
こんな裏設定が本人から聞けるなんて…本当に来てよかった。
うんうんと興味深く相づちを打つ。
「よし、次は…」
王子が私とダン様を見ると…
「次はダン様ですね!」
私はどうでもいいからダン様で!
先を促す。
「わ、私は…ダン・ベイサイド…です。見習い騎士になりました。いつか…父の様になれたらと……」
ダン様は自信なさげにどんどんと声が小さくなる。
王子は聞こえないのか顔を顰めて耳をダン様に近づけた。
二人の距離が近くなる!
「はぁぁぁ!」
体が触れそうな程近くなり思わず声が盛れた。
私の奇声にダン様と王子が何事かと見つめてくる。
「あっ!えっと…ダン様はきっと剣が学園一強くなると思います!それにお父様のソルト様を目指すのは大変素晴らしいと思いますがダン様にはダン様のもっと似合った目指すものがあると思うのです!」
咄嗟に誤魔化すためについ先の未来を想像して話してしまった。
「私に似合った?そんなものがあるとは思えない…」
ダン様が自信なさげに顔を俯かせる。
「いえ!ダン様には人の気持ちを察するその観察力と誰よりも努力家で強くなりたいと言う意志の強さがあります!それで本当に守りたい人を守って下さい」
私はダン様の手を掴んだ!
隣にいる王子!彼があなたの運命の人ですよ!
そう気持ちを込めてダン様の瞳を見つめる。
ダン様は驚きながらも真っ直ぐにこちらを見つめてくる。
その濃い青い瞳に想いの強さを感じた!
そう!この瞳に王子を写して下さい!
そして王子がいつか刺客から襲われそうになるのを颯爽と守って下さい!
「ありがとう…そうか…守りたいものをか…今はまだわからないけど…」
ダン様はそっと私の手を握り返してくれた。
さっきまでニコニコとしていた王子の顔がピクピクとひきつる。
「はい、私まだ家から出た事ないですし…王子様の事はこの前初めて知りました!だから教えて下さい!王子様の事もっと知りたいです。ね、ダン様!?」
私はダン様に同意を求めると、ダン様もこくりと頷いた。
「そ、そうか…」
王子は私とダン様をちらっと見ると満更でもなさそうに笑ってる。
やっぱりダン様も王子の事気になるよね!
王子の後ろではリアズがハラハラとした様子で今にも倒れそうな程真っ青な顔をしていた。
その横でソルト様はなにがおかしいのか顔を背けて笑っている。
「じゃあ俺から特別に教えてやろう。俺はこの国の第二王子のグレイだ!将来はお兄様の助けになれるように日々勉強している。好きな食べ物は甘い物なら、紅茶も好きでよく飲むな」
「へぇー!」
甘い物が好きなのか…お兄様と逆だな!
こんな裏設定が本人から聞けるなんて…本当に来てよかった。
うんうんと興味深く相づちを打つ。
「よし、次は…」
王子が私とダン様を見ると…
「次はダン様ですね!」
私はどうでもいいからダン様で!
先を促す。
「わ、私は…ダン・ベイサイド…です。見習い騎士になりました。いつか…父の様になれたらと……」
ダン様は自信なさげにどんどんと声が小さくなる。
王子は聞こえないのか顔を顰めて耳をダン様に近づけた。
二人の距離が近くなる!
「はぁぁぁ!」
体が触れそうな程近くなり思わず声が盛れた。
私の奇声にダン様と王子が何事かと見つめてくる。
「あっ!えっと…ダン様はきっと剣が学園一強くなると思います!それにお父様のソルト様を目指すのは大変素晴らしいと思いますがダン様にはダン様のもっと似合った目指すものがあると思うのです!」
咄嗟に誤魔化すためについ先の未来を想像して話してしまった。
「私に似合った?そんなものがあるとは思えない…」
ダン様が自信なさげに顔を俯かせる。
「いえ!ダン様には人の気持ちを察するその観察力と誰よりも努力家で強くなりたいと言う意志の強さがあります!それで本当に守りたい人を守って下さい」
私はダン様の手を掴んだ!
隣にいる王子!彼があなたの運命の人ですよ!
そう気持ちを込めてダン様の瞳を見つめる。
ダン様は驚きながらも真っ直ぐにこちらを見つめてくる。
その濃い青い瞳に想いの強さを感じた!
そう!この瞳に王子を写して下さい!
そして王子がいつか刺客から襲われそうになるのを颯爽と守って下さい!
「ありがとう…そうか…守りたいものをか…今はまだわからないけど…」
ダン様はそっと私の手を握り返してくれた。
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