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て!何を迷ってる!

駄目だ!駄目だ!

何も知らない相手を同意もなしに何かするなんて…

賢人はフーっと深く息を吐いて自分を鎮める。

「よし!」

少し冷静になると頭が動いてきた。

「シルビオ、それは普通の事だから心配するな。少しすれば落ち着いてくる」

「そ、そうなの…」

「ああ、だから気にしないで寝るんだ」

賢人はシルビオの肩を掴んで布団に寝かせようとした。

「あっ…」

するとシルビオは賢人が触れた瞬間に声を漏らした。

その色っぽい声に賢人は慌てて手を離した。

「すまん!痛かったか?」

「ううん、なんか気持ちいい…ケントにもっと触れて欲しい」

シルビオはケントの手を掴むと自分の体に触れさせる。

最初は頬を、そして肩、最後に疼くと言っていたおへそら辺へとケントの手を動かした。

シルビオの行動に賢人は唖然として抵抗するのも忘れてしまった。

「ケントに触られるの気持ちいい…もっと触って…」

シルビオは自分の胸にケントの手を持ってきた。

その瞬間、賢人は抑えていたものがブチッと切れた。

シルビオを掴んで立ち上がると布団を引きずって洞窟の手前へと移動する。

イブから少し離れると乱暴に布団を放り投げてその上にシルビオを寝かせた。

「あんなにも煽ったんだ…覚悟は出来てるよな?」

賢人は真剣な顔でシルビオを見つめる。

シルビオはケントにこれから何かされるんだとわかった…その上でコクリと頷いた。

それを合図に賢人はシルビオに覆いかぶさった……

その夜、賢人はシルビオを抱いた。

それだけはしないように我慢していたのにずっと溜め込んでいた事とシルビオの反応で我慢の限界を迎えてしまった。

せめてはじめてだろうからと優しく優しくシルビオを抱いた。

辛そうにしながらも自分を迎え入れてくれたシルビオに賢人は愛しさが芽生えた。

あんなにも恨んでいたのに厳禁な奴だと自分に呆れるが男と女、こうなるのは時間の問題だった。

そのまま抱きつかれてシルビオを腕に抱いて眠りに落ちてしまった…

「ケント」

やばい!

イブの声に賢人は飛び起きた!

服を着ないと!

慌てて周りを見ると目の前にイブが立っていた。

その顔は不満げに頬を膨らませていた。

「ずるい!またシルビオを寝てる」

賢人はハッとすると腕の中に裸のシルビオがいた。

「あっ!えっとこれは!」

なんて言い訳をしようかと慌てているとシルビオが欠伸をしながら目を覚ました。

「ん…ケントうるさい…」

寝ぼけているのか裸のまま起き上がって背伸びをすると…「痛っ」と顔をひきつらせた。

見ると布団に血がついていた。

「大変!シルビオ怪我してる!」

イブは心配してシルビオに駆け寄った。

「大丈夫だよ、これはケントに付けてもらった傷だから…」

シルビオは幸せそうにそう言ってお腹をさすった。
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