せっかく異世界に来たんだから楽しまないと!ポジティブ女子の異世界生活

三園 七詩

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33.贅沢

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「今何をしたんだ…」

「ふん!教えて欲しかったらその偏屈で固い頭を下げてよね!」

アヤカはふんぞり返ると今度は暖かいスープを購入する。

リムドやイブさん達の分も頼むと

「はい、リムド。イブさん達もどうぞ~熱いから気をつけてね」

「これはなんですかアヤカ様…」

「三ツ星ホテルのスープセットを頼んでみた!もうお金がすっからかんだけど構うか!最後の贅沢だ!」

アヤカはオマール海老のポタージュを選ぶとクランプの目の前で飲んでやる!

「あー美味しい!温まる!」

わざと香りを嗅がせてやるとクランプの腹がなった。

「美味い!魔族の料理など比べ物にならん!」

リムドは熱さをものともしないで飲み干すと残った一つのスープを見つめる。

「これは…一個余っているが私が飲んでいいのか?」

リムドがアヤカに聞くと

「これはクランプさんが謝るんならあげようかと…でも彼謝る気ないみたいですね~」

アヤカはリムドにスープを渡そうとすると…

「ま、まて!わ、わかった…私もその価値をちゃんと確認したい…先程は悪かった…」

顔を背けて謝ると

「それが謝る人の態度ですか!幼稚園児だってちゃんと人の目を見て謝りますよ!実るほど頭を垂れる稲穂かなって知らないの!?」

「す、すまなかった!」

アヤカの勢いにクランプが頭を下げると

「イブさん達には?」

「えっ?アヤカ様…私達は大丈夫です。クランプ様が謝る事など無いのですから」

「駄目です!女性に手を出すなんて許せない!これが日本ならふくろだだきですよ!」

「くっ…わ、わかってる…リムド様が決めた事に口を出しすぎた…これからは好きにせよ」

クランプがイブ達の方を見ると

「もう!何それ!」

アヤカが言い返そうとするのをイブさんが止める。

「いえ!アヤカ様十分です。ありがとうございます。どうぞこれはクランプ様にお渡し下さい」

イブさん達が笑うので渋々許すと

「次はないですからね!」

クランプさんにスープを渡す。

クランプさんのは黄金のコンソメスープだった…シンプルだけど一番基本のスープ。

クランプは水で冷えた体にそのスープを口に含むと…

「これは…」

目をつぶってその味を堪能する。

「冷えた体が中心から温まるようです…そしてこの透き通ったスープにいったいいくつの食材を使っているのか…複雑に絡み合い、それでいて一体となり完璧な味だ」

おお…どこぞのリポーターのようなコメントを言っている…まぁ気に入ったのは表情でわかった。

「じゃあダメ押して、本当に最後のお金でデザートね」

アヤカは7個入りのドーナツを購入すると

「どれがいい?」

箱を開けてみんなに見せる。

まずはリムドが覗き込むと…

「この茶色いのはなんだ?」

「それはチョコだね、こっちのピンクなのがストロベリーのチョコで、緑のが抹茶、こっちのポコポコしてるのがモチモチの食感でこっちはクリームが入ってて、こっちはカスタード」

「全部違う味とは…」

リムドは眉間にシワを寄せてドーナツを睨みつけた。
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