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12章(続き)
729.
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私達は少し移動して池から少し離れた場所に木の家を作ることにした。
「じゃあまずは私がオリビアと見本の家を作りますので見てて下さいね」
私はオリビアに視線を送るとオリビアはコクっと頷く。
地面に手を置いて魔力を練った。
「魔法で木を成長させて家にします。エルフの国のお城と同じ感じです」
説明しながら魔力で木を成長させる。
「なるほど…」
エルフ達は私達の周りに集まると興味深げにじっと見つめてきた。
なんか緊張するなぁ…
視線がバシバシ刺さって何処を見ればいいのかと戸惑ってしまう。
「グルルルル…」
するとシルバが私の周りをグルっと回りながらエルフ達を遠ざけた。
【散れ!ミヅキに近づきすぎた!】
機嫌が悪そうに唸っている。
【そうだね~確かに近づきすぎ。ミヅキは僕らのご主人様なんだからね】
シンクが不服げにちょこんと頭に止まった。
プルシア達も隣にいつの間にか来て寄り添いながら顔を覗き込む。
【ミヅキ、私達も手伝おう】
聖獣達が集まるとエルフ達は羨望の眼差しでシルバ達を見つめる。
「おお、聖獣様達の力を見れるのか!」
「楽しみだ!」
【ミヅキはあまり魔力を使わなくていいぞ】
【ぼくもがんばる!】
コハクが先導して魔力を練りだした。
【ミヅキ達が前に作った家でいいんだよね】
シンクの言葉に頷くとコハクはわかったと頷き一気に魔力を放った。
それに合わせてシルバ達も魔力を放出すると木が地面から凄まじい速度で成長する。
「ちょ、ちょ…ちょっとやりすぎじゃ…」
止める間もなく一本の大きな木が目の前に立つ…しかしてっぺんはおろか大木の周囲も見えない。
「で、でか…」
思わず誰かが呟いた。
【ふぅ、ミヅキこのくらいで大丈夫か?】
【確かこんな感じだったよね】
【うん!バッチリ!】
【そうか?まぁこんなもんかな】
シルバ達は大木の出来に満足そうに頷いている。
【ミヅキ!どうだ!?】
シルバ達がしっぽを振りながらこちらを見つめる。
キラキラと期待するように輝く瞳にやり直しとも言えるわけなく、私はみんなの頭を撫でた。
【みんな凄いね…ちょっと、大きすぎる気もするけど…】
【そうか!】
【えへへ、ミヅキに褒められた】
シルバ達は凄いと言われてさらに喜んでいる。
うん、かわいいからいいとしよう!
私は喜ぶみんなの頭や体をガシガシと撫でた。
「ミヅキ、やはり聖獣様達はすごいな!」
「これならみんなでここに泊まれますね!それになんだかとても落ち着く木です」
オリビアやエルフ達の反応は上々だった。
「みんなが喜んでくれるならよかった、中は私がどうにかするね!」
その後はみんなの魔力を借りて大木の中に仕切りを作る。
螺旋階段の様に上に登る枝を生やして木の洞事に部屋を設けた。
木を削るのではなく空洞を作って部屋にする。
エルフ達には自分達でベッドなどは用意して貰うことにした。
魔力もあるし木魔法も得意だからどうにでもなるだろう。
「なんか凄いのが出来ちゃった…」
チラッとみんなを見るとそれほど驚いた様子も怒った様子もなかった。
「まぁミヅキの事だ、このくらいの事はすると思っていた」
「そうだね、このくらいですんでよかったよ。僕はもう少し被害が出るんじゃないかと思っていた」
レオンハルト様やカイルが頷くと周りも同意する。
怒られなくてよかったが…私の事をみんななんだと思ってるんだ!
なんか納得いかない感じだったが、やらかした感があるのでじっと黙っていた。
「じゃあまずは私がオリビアと見本の家を作りますので見てて下さいね」
私はオリビアに視線を送るとオリビアはコクっと頷く。
地面に手を置いて魔力を練った。
「魔法で木を成長させて家にします。エルフの国のお城と同じ感じです」
説明しながら魔力で木を成長させる。
「なるほど…」
エルフ達は私達の周りに集まると興味深げにじっと見つめてきた。
なんか緊張するなぁ…
視線がバシバシ刺さって何処を見ればいいのかと戸惑ってしまう。
「グルルルル…」
するとシルバが私の周りをグルっと回りながらエルフ達を遠ざけた。
【散れ!ミヅキに近づきすぎた!】
機嫌が悪そうに唸っている。
【そうだね~確かに近づきすぎ。ミヅキは僕らのご主人様なんだからね】
シンクが不服げにちょこんと頭に止まった。
プルシア達も隣にいつの間にか来て寄り添いながら顔を覗き込む。
【ミヅキ、私達も手伝おう】
聖獣達が集まるとエルフ達は羨望の眼差しでシルバ達を見つめる。
「おお、聖獣様達の力を見れるのか!」
「楽しみだ!」
【ミヅキはあまり魔力を使わなくていいぞ】
【ぼくもがんばる!】
コハクが先導して魔力を練りだした。
【ミヅキ達が前に作った家でいいんだよね】
シンクの言葉に頷くとコハクはわかったと頷き一気に魔力を放った。
それに合わせてシルバ達も魔力を放出すると木が地面から凄まじい速度で成長する。
「ちょ、ちょ…ちょっとやりすぎじゃ…」
止める間もなく一本の大きな木が目の前に立つ…しかしてっぺんはおろか大木の周囲も見えない。
「で、でか…」
思わず誰かが呟いた。
【ふぅ、ミヅキこのくらいで大丈夫か?】
【確かこんな感じだったよね】
【うん!バッチリ!】
【そうか?まぁこんなもんかな】
シルバ達は大木の出来に満足そうに頷いている。
【ミヅキ!どうだ!?】
シルバ達がしっぽを振りながらこちらを見つめる。
キラキラと期待するように輝く瞳にやり直しとも言えるわけなく、私はみんなの頭を撫でた。
【みんな凄いね…ちょっと、大きすぎる気もするけど…】
【そうか!】
【えへへ、ミヅキに褒められた】
シルバ達は凄いと言われてさらに喜んでいる。
うん、かわいいからいいとしよう!
私は喜ぶみんなの頭や体をガシガシと撫でた。
「ミヅキ、やはり聖獣様達はすごいな!」
「これならみんなでここに泊まれますね!それになんだかとても落ち着く木です」
オリビアやエルフ達の反応は上々だった。
「みんなが喜んでくれるならよかった、中は私がどうにかするね!」
その後はみんなの魔力を借りて大木の中に仕切りを作る。
螺旋階段の様に上に登る枝を生やして木の洞事に部屋を設けた。
木を削るのではなく空洞を作って部屋にする。
エルフ達には自分達でベッドなどは用意して貰うことにした。
魔力もあるし木魔法も得意だからどうにでもなるだろう。
「なんか凄いのが出来ちゃった…」
チラッとみんなを見るとそれほど驚いた様子も怒った様子もなかった。
「まぁミヅキの事だ、このくらいの事はすると思っていた」
「そうだね、このくらいですんでよかったよ。僕はもう少し被害が出るんじゃないかと思っていた」
レオンハルト様やカイルが頷くと周りも同意する。
怒られなくてよかったが…私の事をみんななんだと思ってるんだ!
なんか納得いかない感じだったが、やらかした感があるのでじっと黙っていた。
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