ほっといて下さい 従魔とチートライフ楽しみたい!

三園 七詩

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13章

778.

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早朝早速兵士が私を呼びにきてヴォイドの元へと連れていかれた。

シルバ達がついて行くと暴れそうになったが私が大丈夫だとシルバを止める。

【平気、上手く誤魔化すよ】

私はシルバ達にウインクすると大人しく兵士の後をついて行った。

部屋に通されるとビャクさんがチラッとこちらを見た。

私は頑張って見ないように視線をヴォイドに合わせた。

「私になにか御用ですか?」

私は膝をついて頭を下げると心を無にしてヴォイドに挨拶をした。

「町での様子はどうだった?」

許可をもらい町に視察に向かったことは口頭で兵士に伝えてもらっていた。

あとはビャクさんが上手く報告してくれているはずだった。

「町が食糧難のようなので私の方で出来ることをしてきました。そうすればヴォイド様の評判も良くなると思いましたので……」

食事を振舞ったことは伝えていたのでこの程度で大丈夫だろうとチラッとヴォイドの様子をうかがう。

ヴォイドは感情の無い目でジッとこちらを見つめていた。
何を考えているのか分からない目にゾッとする。

「まぁいい。それと城の中を回ったらしいな」

「は、はい。長く住むことになるなら知っておかないとと思いまして……記憶を戻す手助けになるかもと」

「それで?なにか思い出したのか?」

「いえ」

本当は思い出していたが私は首を横にふる。

「なら今から私が案内しよう」

「え?」

ヴォイドは立ち上がるとついてこいと言わんばかりに歩き出した。

まさかヴォイドからそんなことを言われるとは思わずに立ちつくしていると、早くしろと声をかけられる。

【ミヅキ!どうした?】

するとシルバから声がかかった。
私が動揺する気配がしたようで今にも駆けつけて来そうだった。

【だ、大丈夫。これからヴォイドと城を案内してもらうことになった】

【あいつと……ミヅキ俺が行こう】

【駄目だよ!まだ何もされてない。それにどこに案内するのか気になる】

私はヴォイドの後をついて行きながらシルバ達が駆けつけるのを抑えた。

【次に何か動揺したら…飛んでいく】

シルバから身を切るような我慢する声に私はありがとうと心の中でお礼をいった。

ヴォイドが一番前を歩きその後ろから兵士が何人かついていきさらに少し離れて私は後を追った。

ヴォイドは私の足の長さなどお構い無しにスタスタと歩いていく。

私はついて行くのが精一杯で周りを見る余裕がなかった。

気がつくと屋敷の地下の方へと向かっているようだった。

「あ、あの…一体何処に?」

庭に散歩に行くとは思ってはいなかったが地下に面白いものがあるとは思えなかった。

ヴォイドは私の問いに振り返るとニヤッと笑い何も言わずにまた歩きだした。

私は黙ってついて行くと地下へと続く大きな扉の前にたどり着いた。

「ここは…」

プルシア達が偵察に行こうとしたがこの部屋だけは入れなかった場所だ。

「秘密の部屋だ」

ヴォイドは嬉しそうに扉を開けた。

暗い階段を降りると小部屋に辿り着く、その先にさらに部屋が続いていた。部屋の中は薄暗くよく見えなかった、暗さに目がなれるとうっすらと何か見えてきた。

そこにはベッドがいくつか並んでおり、人が横たわっていた。

医務室?

人が休むには最悪の環境だがこの男ならやりかねない。

そう思ったが違うようだ。
寝ているのはあのアナテマだった。

「え?」

アナテマは死んだようにピクリともせずに横になり、私達が来ているのにも気が付かない様子だった。

「あの…」

この男が何を見せたかったのか不思議に思い顔を見た。
するとヴォイドはニヤッと笑うと兵士に指示を出す。

兵士は奥の部屋から人を連れてきた。

その人は感情もないのか言われるまま動きアナテマの隣のベッドに横たわる。

そしてヴォイドがその人の胸に手を当てると苦しそうに呻き声を上げた。

「な、何を!?」

ヴォイドを止めようと思ったが恐ろしさに体が動かなかった。

ヴォイドは男の胸に手を当て楽しそうに笑っている、すると男はみるみると枯れていった。

体の水分が無くなったように枯れた。

呆気に取られているとその手には黒い魔石が握られていた。

そしてそれをアナテマの体にくっ付けた。
魔石は溶けるようにアナテマに吸収されていく。

するとアナテマはふっと目を開いた。
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