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紹介

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「他の看守達にも次の申し送りで伝えて置いて下さいね」

看守長が頼むとミラを抱き上げる。

「ケ、ケイジ…様」

ミラは驚いて看守長を見つめると

「次は食堂を案内しますね」

「い、いや…」

メイドの子供を主人が抱いて移動なんて変じゃない?

ミラはケイジ看守長の耳元に近づくと

「ケイジおじさん…私歩けるよ。みんな見てるし抱っこしてたら変じゃないかな?」

コソッと耳打ちして心配そうに見上げる。

「大丈夫です…」

ケイジ看守長はニコリと笑うと

「看守長…メイドの子供を抱き上げて移動するのですか?」

さすがに無理があるよね!

ミラがアワアワとするとケイジ看守長の服をギュッと握りしめ不安そうに近づく。

「この子は自分の子供のように可愛がっているんですよ…ほら、とっても可愛いでしょ」

ケイジ看守長は自慢するようにミラを見せるがミラは不安でサッと顔をケイジ看守長の胸に隠した。

「か、可愛いです」

看守達がコクコクと頷くと

「ですから極力移動は抱っこしますので…」

「それって…俺達もしていいんですか?」

えっ?

ミラは看守達を見るとみなソワソワしながらミラを見つめていた。

「それは…ミラが了承すればですね」

「ミラちゃん、疲れたらいつでも抱っこしてあげるからね!言ってね!」

「俺もいつでも抱いてあげるよ」

微笑んで手を差し出されるが

「だ、大丈夫です…」

自分で歩けるもん…

ミラが断ると看守達がガッカリと手を下ろす。

「でも…ありがとう…ございます」

ミラは気持ちが嬉しくて小さく笑ってお礼を言った。

その言葉に看守達はヘラと表情を崩した。

ケイジは看守達に仕事に行くように指示を出すとミラを連れて食堂に向かう。

2人っきりになるとミラはキョロキョロと周りを確認する。

「どうしましたか?」

ソワソワしているミラに看守長が顔を覗き込む。

「なんか…過保護にしすぎじゃ無いですか?メイドの子供を抱っこなんて…」

ミラが不安そうに声をかけると

「いいえ、これくらいしておかないと…看守長の私が可愛がっている子という認識をしていただきたいのでね…でも必要なかったかもしれませんね…まさか自分も抱っこしたいと言うとは…」

ケイジ看守長が苦笑する。

「こんなに気に入られるとは思いませんでした…ミラちゃんはすごいですね」

「すごい…ってなんにもしてないような…」

ミラはムーっと眉間に皺を寄せた。

ミラの皺を伸ばしながらケイジは食堂に向かう…するとそこにはビオスが料理の下準備を初めていた。

「お邪魔しますよ」

ケイジ看守長が声をかけると

「あっ!…はい看守長どうぞ」

ビオスは一瞬目を見開きミラを見るがサッと顔を逸らしてケイジ看守長を招き入れた。

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