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30.お出かけ
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私は今お父様に見つめられ、ヨハンを抱くお母様の隣にピッタリとくっついて座り馬車に揺られている。
馬車は窓が小さめのもので外の景色をかろうじて見える程度だった。
その代わりに上の天井部分から光が入り空の様子はよく見えた。
今日は出かけるにはすごくいい天気だろう。
しかし馬車の中の空気はピリついていた。
馬車は警備兵のステファンさんをはじめ周りを数人で取り囲み、お父様も外に意識を集中させて今にも襲撃に備えているようにみえる。
お母様も私の手をしっかりと握りしめていてその手は少し物音がするとギュッと強くなった。
「あ、あの…」
私はたまらずに声をかけた。
「「どうしたの!?」」
するとお父様とお母様が同時にガタッと席を揺らした。
「え、えっと……家族みんなで出かけるのはじめてで、少したのしみだなって……」
私はなんだか場違いな雰囲気かなとおずおずと気持ちを伝えた。
「ラーミア……いや本当だね。私もラーミアやヨハンと出かけられて嬉しいよ」
「そうよね、初めての家族のお出かけだもの……楽しみましょう」
お母様の握りしめる手からふっと力が抜けた。
「ねー」
するとヨハンがまるで同意するかのように声をだした。
「あら、ヨハンもお姉ちゃんの言う通りって言ってるわ」
お母様がヨハンをこちらに向けて顔をみせてくれる。
「あー!」
ヨハンは私の顔を見るなり満面の笑みを見せてくれた。
その笑顔に緊張していた気持ちがスっと軽くなる。
「お父様、私は確かに男の人が怖い時があるの……でもお父様やヨハン、それにアデリーやステファンのように優しい人もいるってわかってるからね」
だからそんなに心配しないでね。
お父様を安心させるように笑いかけた。
「ありがとう、今日はラーミアになんでも買ってあげたい気分だ!」
「ふふ、お店ごと買うなんて言わないでくださいよ」
お母様が冗談を言った。
「ラーミアが欲しいなら問題ない」
お父様は冗談と思っていないのかそれもいいかもと試案顔を浮かべる。
「もうあなたったら」
お母様は慣れていのかそんなお父様の考えに笑うだけだった。
その後はリラックスしながら会話を楽しみ店へと到着する。
ステファンさん達に警護されながらお店へと入ろうとすると何事かと少し人集りができてしまった。
「なんでもありませんから近づかないで!」
そんな人達もステファンさんの指示で他の兵士さん達が散らしていた。
私はナディアに連れられてサッとお店に入る。
「わぁ!」
するとお店は前の時よりも綺麗で可愛らしいドレスが品良くディスプレイされていた。
「リリア様、いらっしゃいませ!」
いつも屋敷に来てくれる店長さんのフレアさんが数人の店員さんと出迎えてくれた。
私と目が合うと近づいて膝をつく。
「ラーミア様、私のお店に来て下さりありがとうございます。前のような事は決してありませんからゆっくりお店を楽しんでくださいませ」
「フレアさんありがとう」
私はフレアさんの本当に歓迎してくれている気持ちが嬉しくて笑顔を返した。
馬車は窓が小さめのもので外の景色をかろうじて見える程度だった。
その代わりに上の天井部分から光が入り空の様子はよく見えた。
今日は出かけるにはすごくいい天気だろう。
しかし馬車の中の空気はピリついていた。
馬車は警備兵のステファンさんをはじめ周りを数人で取り囲み、お父様も外に意識を集中させて今にも襲撃に備えているようにみえる。
お母様も私の手をしっかりと握りしめていてその手は少し物音がするとギュッと強くなった。
「あ、あの…」
私はたまらずに声をかけた。
「「どうしたの!?」」
するとお父様とお母様が同時にガタッと席を揺らした。
「え、えっと……家族みんなで出かけるのはじめてで、少したのしみだなって……」
私はなんだか場違いな雰囲気かなとおずおずと気持ちを伝えた。
「ラーミア……いや本当だね。私もラーミアやヨハンと出かけられて嬉しいよ」
「そうよね、初めての家族のお出かけだもの……楽しみましょう」
お母様の握りしめる手からふっと力が抜けた。
「ねー」
するとヨハンがまるで同意するかのように声をだした。
「あら、ヨハンもお姉ちゃんの言う通りって言ってるわ」
お母様がヨハンをこちらに向けて顔をみせてくれる。
「あー!」
ヨハンは私の顔を見るなり満面の笑みを見せてくれた。
その笑顔に緊張していた気持ちがスっと軽くなる。
「お父様、私は確かに男の人が怖い時があるの……でもお父様やヨハン、それにアデリーやステファンのように優しい人もいるってわかってるからね」
だからそんなに心配しないでね。
お父様を安心させるように笑いかけた。
「ありがとう、今日はラーミアになんでも買ってあげたい気分だ!」
「ふふ、お店ごと買うなんて言わないでくださいよ」
お母様が冗談を言った。
「ラーミアが欲しいなら問題ない」
お父様は冗談と思っていないのかそれもいいかもと試案顔を浮かべる。
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私はフレアさんの本当に歓迎してくれている気持ちが嬉しくて笑顔を返した。
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