故に彼女は人を読む

四十宮くるふ

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1.その店主、人を読む

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 朝の木漏れ日が窓から差し込み、本棚に並べられた本の背表紙を暖かな光が照らす。
 物音一つしないような静寂に包まれた店内は、閑散としていて人の気配が微塵も感じられない。活気とは縁遠いその空間に一人、まるで置物のように静止する人物がいた。

 小さな店内に所狭しと並ぶ、幾重もの本棚の一番奥、入口から最も遠い場所。喫茶店のカウンターを思わせる横長のテーブルと、テーブルに添えられるように整列し鎮座する椅子達。そして喫茶店紛いのカウンターの向こう側に、カウンター合わせてに置くには不釣り合いな、黒い大きな椅子に腰を据えて座っている。それこそがこの書店の主、ルチアナ・ホーキンスである。

 くりっとした丸い瞳が印象的で、どこか童女を思わせるが、ルチアナは童女と呼ぶには些か身体が大きかった。すらりとした細長い体躯は女性らしい豊満さを秘めつつ、されどどこか愛嬌のある顔は幼さを僅かに残している。窓から緩やかな風が入り、静寂の中に暖かな風音が鳴り、肩ほどに切り揃えられた赤紫の毛を揺らす。

 僅かに乱れた髪を手でそっと抑えたルチアナは、テーブルに置かれた本から視線を外し、周囲に視線を投げた。
 店内を見渡すかのように眼球を動かし、やがて小さく嘆息する。

「いつも通り……です」

 そして再び視線を本へと落とすと、細長い指がページを掴み、捲る。紙の擦れる心地よい音にルチアナは思わず口元を緩めた。

 時間がゆっくりと過ぎていく。
 時計の針がゆるりと回り、短針がのんびりとその数字を大きくする。
 その間、ルチアナは椅子から一切動かず、ただひたすらに読書に没頭した。本の中身に没入するように、広げられた分厚い本をマイペースに読み耽る。

 やがてルチアナの意識は外から内へと向かい、店内の異様な静寂と相成り、外の情報が一切入らなくなった。活字を目で追い、そこから本の中身をイメージする。行間を目で追うのが楽しくなり、ページを捲る指が早く次をと催促し、震える。

 そんな時だった。

「――おい! 聞いてんのか!?」

 唐突にルチアナの意識は本の世界から現実へと引き戻されてしまう。
 視線を本から引き剥がし、自分を現実へと引き戻した存在を見上げる。

「……?」

 そこには肥満体形の巨躯な男が立っていた。唾の長い帽子を深く被り、濃い髭で顔の大部分を隠している。けれど微かに覗く瞳からは明確な敵意が感じられ、ルチアナはページを捲っていた指の動きを止め、男の出方を窺う。

 けれど、やがて告げられた男の言葉に、ルチアナは落胆する。

「金を出せ!」
「…………」

 男の陳腐な言葉に、ルチアナは呆れながらも決して怯むことはなく、腹から声を捻り出し対抗する。

「お金は、ありません!」
「ここは店だろう!? 金がないってどういうことだ!」
「ここは店ですが、流行ってないのでお金がありません!」
「んなバカな話があるか! いいから金を出せ! さもないとこいつであんたの肌を斬り裂くぞ!?」

 そう言って向けられたのは、刃渡り二十センチほどの装飾剣だった。およそ強盗するのには不釣り合いな煌びやかさを秘めるそれは、そんな使われ方をしていて泣いているようにも見え、ルチアナは不憫でならなかった。

「私の肌を斬り裂こうがなんだろうが、ここにお金はありません! 本当に流行ってないんですよ!? もう半年以上お客さん来てないんですよ!? 両替すらしてあげられないぐらいにお金がないんですよ!?」
「おいおい……嘘言って時間稼ぐのは結構だが、俺も暇じゃないんだ。できればさっさと帰りたい。だから早く金を出せ!」

 ルチアナの言葉を一切信じない男は、装飾剣の切っ先を向けたまま叫ぶ。
 威嚇の為の怒号は、されどルチアナには効果がなかった。
 なんてことない様子のルチアナは、本に栞を挟みパタンと閉じると、確かな意志を以って男を睨む。

「だからここにお金はないと言っているじゃないですか。いいですか、ここに在るのは私の大切な商品である本や、パンとコーヒー、紅茶と言った現物だけなんです。そりゃあ、売り上げというお金があったら私だって嬉しいですし、強盗さんのあなたも嬉しいでしょう! けど、その売り上げが半年以上前からないこの店に、強盗さんが奪えるようなお金は何一つないんです!」

 矢継ぎ早に叩きつけられる言葉に、凶器を手にしているはずの男がたじろいだ。そして男がたじろぐと同時に、新たな闖入者が店内にやってきた。

「全員手を上げろ! さもなくばこの剣の錆にしてくれよう!」

 その闖入者は、茶色い髪を短く刈った、筋肉質な男だった。強盗犯である男とは違う、芯の通ったガッチリとした体形である。精悍な顔からは正義感が滲み出ていて、ルチアナはこの男が肥えた強盗犯とは正反対の気質であるとすぐに理解した。けれど男の手にする剣は軍隊でも採用されている強力で巨大な武器であり、どうしてそんなものを持っているのかと疑問に感じる部分もあった。

 そして剣を持った筋肉質な男は、こう続けた。

「私は警邏隊のアルベル・リードだ! 此処に強盗犯が逃げ込んだのは分かっている! 犯人一味は両手を上げ投降するんだ!」
「ああっ、ああああっ! 危ない、危ないから! お願いだから店の中で剣を振り回さないで下さい!」

 本棚がひしめく狭い店内で、アルベルと名乗った警邏隊の男は大きな剣を振り回しその切っ先を強盗犯に向ける。刃が空を裂く度に、それが本棚に当たりやしないかと、ルチアナはハラハラしながら悲鳴を上げる。

「くそっ、警邏の者か。どうしてここが!?」

 強盗犯が苦虫を噛み潰したような顔をし、それを見たアルベルは自信満々に答えた。

「貴様は前にもこの街で強盗を働いて、指名手配されているからな。今朝貴様を見掛けてから、ずっと後を着けていたのだ!」
「……ストーカーさんです」
「違う! 街の治安の為だ! 誰も好きでこんな豚みたいな男を追い掛けてはいない!」

 ぼそっと呟くルチアナの言葉を否定するアルベルは、ニッと強盗犯に笑い掛ける。

「さぁて、どうする? 強盗の現行犯でこれからお前をしょっぴくわけだが、抵抗しないのであれば丁重に扱うことを約束するが?」
「ぐぬっ……! も、もし抵抗したら、俺はどうされるんだ?」
「剣の錆にしてくれよう!」
「こんな狭い場所でその長い剣を振り回すのか?」

 アルベルの存在に弱腰になっている強盗犯だが、その態度はまだ逃げることを諦めていなかった。

「私の腕ならばこの程度のスペースがあれば十分に剣を振れる。下らん御託を並べる前に、降伏しろ!」

 緊張感に包まれる店内の様子を見守るルチアナは、強盗犯とアルベルの行末を案ずるかのように瞳を震わしていた。

「そうじゃない。お前が剣を振るえば、俺は迷わずこの本棚を崩す。そうしたらお前は、この流行ってない――」
「流行ってないって言わないで下さい!」
「――ごほん……人の少ない店の商品を両断するっていうのか?」
「……こ、この外道がぁっ!」

 強盗犯の意図に気付いたアルベルが吐き捨てる。
 一方で強盗犯の蛮行を懸念するルチアナは、強盗犯とアルベルの行末なんて直にどうでも良くなり、大切な商品である本が傷付けられないか気が気でなかった。

「金が無い上に警邏の者まで来やがるとは……悪いが逃げさせて貰おうか!」

 言うが否や、カウンター傍に居た強盗犯は、本棚と本棚の間に立っているアルベルを足止めするべく、両脇の本棚に手を掛け、思い切り押し倒した。
 身長以上の高さはある本棚がぐらりとアルベルの方へ向かって倒れ、傾いた本棚から数多の本が零れ落ちる。

「あああああっ! 本が! 私の本が!」

 それを見て悲鳴を上げるルチアナと、それを尻目に別の棚の隙間から店外へと逃げる強盗犯。

「くそう! 私としたことがこんなミスをするなどっ!」

 倒れてきた本棚を手で押さえながら、逃げた強盗犯に対し舌打ちする。だがアルベルの第一目的が犯人確保だったのか、支えていた手に力を込め、本棚を反対側に突き飛ばした。

「あああああ! ア、アルベルさん!? 幾らなんでもそれは酷過ぎます!」

 ルチアナの悲鳴がさらに上がり、アルベルの居た場所を中心に、本棚がドミノ倒しの要領で倒れていく。店内の本棚が全て倒れ、耳を劈く轟音が店内に響いた。

 そんな状況を、ルチアナは眉一つ動かさず、呆然と眺める。

「私の……私の本がぁ……」

 無残なまでにぐっちゃぐちゃになった店内を見て肩を落とすルチアナは、へなへなと椅子に腰を落とした。そしてカウンターに豊満な乳房を押しつけながら、そっと涙を流す。ごつんと額がテーブルにぶつかり、その姿はすこぶる哀愁を帯びていた。

「酷いです……強盗さんも、警邏さんも、どっちも最低です……」
「店主よ、すまない! だがこれも街の治安の為! 謝罪は後日にさせて頂き、今は犯人確保に尽力致します!」

 悪びれた様子のないアルベルは、ビシッと敬礼をした後、踵を返し店外へと走り去っていった。

 少し前まで轟音に満ちていた店内には大量の埃が舞っており、窓から差し込む朝日がその埃を強調しているかのように見えて、ルチアナは心地よかった朝の木漏れ日に憎しみを抱いた。そして何事かと店内を覗きに来た野次馬を尻目に、ルチアナは叫ぶ。

「にっ、二度と来ないでくださあああああああああいっ!」

◆◇◆

 強盗犯とアルベルが暴れたことにより、ルチアナは一日中、二階にある生活スペースに籠り現実から逃げた。ベッドに潜り込み、えぐえぐと泣きながら一階の店の惨状に嘆く。そうやって、ベッドの中でだらだらと過ごしたのだった。

 そして翌朝、再び一回へと降りたルチアナは、凄惨な店内を眺めながら一人意気込んだ。

「よっし、頑張ります!」

 朝食にパンをたくさん食べてエネルギーを補給していたルチアナは、普段着である黒の長ズボンと白いシャツの上からエプロンを着け、頭には三角巾を被った。簡易的な埃対策を終えると、本を二階へと避難させる為に階段を何度も往復する。それは言うまでもなく重労働であった。けれど倒れた本棚を元に戻す為には必要な段取りである。

「……ふぅ」

 二階の空き部屋にある程度の本を運び終えたルチアナは、一息吐く為にカウンターの向こうの大きな椅子へと腰を落とした。
 時刻は正午へと差し掛かり、ルチアナは空腹感に昼食をどうしようかを考える。いつもなら店内で食べてしまうのだが、ここまで埃っぽいだと流石に食事をする気にはなれなかった。

 そんなこと思案していると、扉のベルが鳴り、昨日に続いて店を訪れる者が現れた。
 半年近く来店のなかった店にとって、快挙と言える事態だった。
 だからこそ店の出入り口の扉が開いた瞬間、ルチアナは椅子から立ち上がり大きな声で挨拶をしていた。相手の顔も確認する間もない、反射的な行動である。

「い、いらっしゃいませ! 店内がぐちゃぐちゃですが、どうぞゆっくりしていってください!」

 腰をぐっと曲げたルチアナは、ごつんとカウンターに額をぶつけた。

「この状況でゆっくりするのは、少しばかり大変だと思うのだが?」

 来客に歓喜するルチアナをがっかりさせる声が響き、恐る恐る視線を上げる。そこには予想通り、昨日店を荒らして帰った警邏隊のアルベル・リードが立っていた。
 アルベルを見るが否や、ルチアナの態度はぞんざいなものに変化し、口を尖らせながらなじり出す。

「警邏隊のアルベルさん、昨日の強盗は逮捕できたんですか?」
「あはは、これは手厳しいね。生憎と取り逃がしてしまったんだ」
「人の店をこんなにしておいて成果はなしですか。……そうですか」
「そんなに怒らないでくれよ。あの時はああするしかなかったし、私も悪いと思っている。だから今日、こうしてここに足を運んで来たんだ。流行ってない店にわざわざね」

 意地悪く言うアルベルに、ルチアナは頬を膨らまし睨む。

「怒りますよ?」
「すまない。冗談だ」
「で、何しに来たんですか? 見ての通り流行ってない店なんですが」
「店の片づけを手伝いに来たんだ」
「そうですか。それは助かります。ですがこれからお昼なのでしばらく待っていて下さい」

 外で何か食べることに決めたルチアナがそう言うと、アルベルは丁度良かったと両手を叩き提案する。

「なら知人が経営しているレストランがあるのだが、一緒にどうだい?」
「アルベルさんの奢りなら考えてあげます」

 店をめちゃくちゃにしたことを根に持つルチアナはそっぽ向く。

「もちろん、昨日の非礼の詫びを含め奢らせて貰おう!」

 ルチアナを嗜めるかのようなアルベルは、先に店外へと出ていく。それを見たルチアナは、三角巾とエプロンを脱ぎカウンターにそっと畳んで置くと、アルベルに続くように店外へと出ていった。

 昼の日差しに目を細めながら、ルチアナは快晴の青空を見上げ、ぽつりと呟く。

「…………どうしましょうか」
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