故に彼女は人を読む

四十宮くるふ

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1.その店主、人を読む

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 深夜にザックが店を訪れてから、数日が経過したある日。
 日が高く上った昼時、すっかり綺麗になった店内で、昼食のパンとコーヒーを定位置の椅子で食べていたルチアナの許に、アルベルがやって来た。

「お邪魔するよ。……ふっ、なんだか毎日ここにきている気がするね」
「毎日といってもまだ全然ですけどね」

 応対するルチアナは、コーヒーカップをコースターの上に置くと、にこやかな調子で答えた。

「それで、今日はどういったご用件ですか?」
「ん。一応は報告しておこうと思ってね」
「報告?」
「ザックが死んだ」
「…………」

 ルチアナは何一つ動揺することなく、平然とそれを受け入れる。そのことを怪訝に思ったアルベルが小首を傾げた。

「驚かないんだね」
「いえ、ビックリしているだけです」

 とてもそうには見えなかったが、アルベルはそれ以上の追及をしたりはしなかった。

「先日、使われなくなって取り潰される予定だった教会で火災が発生してね、ものの見事に全焼。その中から焼死体が上がって、それが先程ザックであると判明した。死体は身元の判別がつかないほどに酷かったよ。マリウスの店から持ち出された物が焼け跡から発見されなかったら、ザックだとは判断できなかっただろうね」
「そんなことがあったんですか。あ、コーヒー飲みますか?」
「頂くよ」

 ルチアナは椅子から腰を上げると、テキパキと動きすぐにコーヒーを用意すると、カップをカウンターに置いた。そこはちょうどルチアナの椅子が置かれている場所の対面で、アルベルはそれに従い椅子に座った。
 カップを手にしたアルベルが口にコーヒーを含むと、小さく嘆息する。

「それにしても、こんな形でザックが居なくなるとは……。街の治安が一つ守られたと思えば良いのかもしれないが、なんだかしっくりこないね」
「私としては、持っていかれた本を返して貰いたかったのですが」
「盗まれていたのか!?」

 大層驚くアルベルを尻目に、ルチアナは淡々と答える。

「ええ。大した本ではないので、大丈夫なのですが」
「ぬぅ……焼け跡から数冊の本は確認されていたので、ひょっとしたらその中に含まれていたのかもしれないな」
「そうなってしまったものはしょうがないですよ。だから、補充分の本を一冊、用意しました」

 そう言って、ルチアナはカウンターの下から一冊の本を取り出した。
 興味深そうにそれを手にしたアルベルが表紙を見る。

「なになに、『写本人生譚‐ハーヴェイ・ブリュッセル‐』……人生譚とは、どのような本なのだ?」
「人生について書かれた本ですよ」
「人生?」
「ええ、この本はハーヴェイ・ブリュッセルという愚者の人生が綴られた本です」
「愚者とは、なんだか変わった人物を題材にしているんだね」

 アルベルは分厚い本を開くと、パラパラとページを捲る。それからすぐに本を閉じてカウンターの上に置くと、苦笑した。

「どんな内容か知っていたら教えてくれるかな? 興味はあるのだが、生憎と本を長時間読むと眠くなってしまうんだ」
「構いませんよ。どうせ人は来ませんから」

 笑顔で言われ、アルベルは顔を引き攣らせる。

「す、すまない。もうからかったりしないから、そういうことは言わないでくれると助かる」
「そうですか? 私は全然気にしていませんよ」
「私が気にするのだよ」

 大げさに肩を竦めるアルベルは、腰に吊っていた剣を足元に置くとリラックスした様子で深呼吸する。

「とはいえ、人がいないからこそ、こんなにも落ち着いているのなら、私としてはこちらの方が好きだ。誰にも知られていない秘密の場所、と言うと恥ずかしいけれど、実際にここは居心地が良い」
「ありがとうございます。私も一人ぼっちよりは誰かと話している方が楽しいので、アルベルさんには感謝していますよ」
「なんだかこそばゆいな」
「素直じゃないんですね」
「かもしれん」
「それでは、本の内容をお話しますね」
「うむ。頼む」

 大きく頷いたアルベルを見てから、ルチアナはおずおずと語り出した。

「ハーヴェイ・ブリュッセルは、エクティリアの片田舎で生まれた、ブリュッセル家の次男坊です。少年の頃の彼は、それは真面目な人物で、頭が良く運動も人並み以上にこなせる人物でした。
 その頃のエクティリアは、相変わらず酷い国ではありましたが、ハーヴェイの父親が人間牧場に入れられていた為、家族であるハーヴェイの母親や兄弟は、平穏な暮らしを約束されていました。だからハーヴェイは、自分達の代わりに人間牧場で強制労働をさせられているという父の事をとても尊敬し、一度会ってみたいと思うようになりました」
「人間牧場についての記述があるのか」
「ええ、エクティリアの人間であれば一度は耳にしていてもおかしくないです」
「今となっては弱小国家だが」
「それでもそこに住まう人々にとって、それが脅威であることに変わりありません」
「まぁ、な」
「そこでハーヴェイは、人間牧場へと召集される年齢である十八になった時、父親と同じ人間牧場へ収容されるのを希望しました」
「劣悪な環境であると分かっているのに、それでも国の意志である以上は背く事ができないというのは、さぞ辛いことだろうな」

 そっと口を挟むアルベルは、遣る方ない気持ちを抑え込みながら続きを待つ。そんなアルベルを意図的に無視して、ルチアナは唇を滑らせ物語を紡ぐ。

「そしてその希望は受理され、父親であるカーネル・ブリュッセルの居る人間牧場へと送られました。
 けれどハーヴェイは、父親であるカーネルに会うことはできませんでした。なぜなら、ハーヴェイが人間牧場へと収容されたその日に、父親であるカーネル・ブリュッセルは死んでしまったのです。死因について、ハーヴェイは何も聞かされず、ただ死んだとだけ告げられました。
 それはとても衝撃的な出来事であり、ハーヴェイは過酷な労働を強いられながら、亡くなった父のことを想いました。同時に、人間牧場というものが名の通り、牧場であるという実態を知ることになりました」
「そんなことまで書かれているとは、興味深いな……」
「人を人と扱わないその場所は、まさに地獄でした。けれど抵抗すれば家族を人間牧場に入れられてしまうという枷を背負わされたエクティリアの人々にとって、否、ハーヴェイにとって、それは許せるものではありませんでした。身体の弱い母をこんな環境に置いたら、すぐに死んでしまうと身代わりのつもりになり、只管に働き続けました」
「……胸糞の悪い話だ」
「そしてそんな期間が数十年間続いたある日、ハーヴェイの居た人間牧場がある町は、敵国であるカルネルによって征服されてしまいます。駐屯していたエクティリア軍は後退し、人間牧場は解体されました。
 晴れて自由の身になったハーヴェイですが、エクティリアへ帰ることは許されず、そのままカルネルへ亡命し、ヴァーレットという街で暮らすことになりました。けれどハーヴェイはエクティリアに残してきた家族のことが心配で、居ても立っても居られませんでした。結局、ハーヴェイはヴァーレットから故郷の田舎へ向かう決意をし、国境の警備をかいくぐり祖国へと帰ったのであります。
 しかしそこで彼を待っていたのは、焼け野原となった故郷の村であり、既に家族は居なくなっていました。そしてそれ以上捜しようがないのを悟ると、悲しみに暮れヴァーレットへと帰って行きました」
「なんというか……壮絶な人生だな」
「もっと大変な経験をされている方はたくさん居ると思いますよ。少なくともハーヴェイは兵役にはついていませんでしたから、死ぬ可能性は相対的に見て高くはないでしょう」
「……そうか」
「ヴァーレットに戻ったハーヴェイは、そこで一人の女性と出会い、結婚しました。既に良い歳でしたが、ようやく掴んだ幸せにハーヴェイは、この上ない幸福に浸ることになります。それから数年は平穏な時間が過ぎて、やがてハーヴェイに子供が出来ます」
「おお、なんだかいいじゃないか。子供は国の宝、私もいずれは結婚したいものだ」

 暗い話が続いていた為、明るい話題が出てくると、アルベルは露骨に顔を綻ばせる。

「しかし子供が生まれて数年が経った頃、ハーヴェイの家族は冤罪によって国外追放になってしまいます。カルネルは他の国に比べて圧倒的に治安が良かったのですが、反面で罰則が厳しいという特徴があり、結果として一家は国を出なければいけなくなりました。そしてその先に行きついたのが、中立でありどこの国とも戦争をしていないヘイブンです」
「私達の暮らしているこの国だね」
「ヘイブンにやってきた一家は、そこで住む場所と仕事を探しました。けれど既に若くはなかったハーヴェイは、なかなか職を見つけることができませんでした。それでも家族が一緒に居ることを支えに、頑張って生きていました。
 しかしそんなある日、ハーヴェイの妻が事故で亡くなってしまいます。道へ飛び出した子供が馬車に引かれそうになったのを庇い、馬に蹴られそのまま息を引き取ったのです。ハーヴェイとハーヴェイの子供はとても悲しみました。そしてこのままでは駄目だと考えたハーヴェイは、その時に滞在していた街の雑貨屋に子供を預け、毎月仕送りを送ることを約束し、一人出稼ぎに出たのです」
「支えだった家族と離れて……子供を守る為とはいえ、断腸の思いだったに違いない……」

 ルチアナの語りに呑まれるアルベルは、過度な感情移入を見せていた。
 そんな愚直にも思えるアルベルの態度に、ルチアナは語り口をより鋭くさせていく。

「とはいえ、そんな簡単に事が運ぶわけもなく、ハーヴェイはとても苦労しました。それでも毎月の仕送りは欠かさず、必死に頑張りました。けれどハーヴェイは限界でした。一人で頑張り続けたハーヴェイは、身体だけではなく心も疲れ切り、すり減った精神は既にまともでは居られなくなりました。それでも子供への仕送りだけは欠かさぬようにと、ついにハーヴェイは犯罪に手を染めてしまいます」
「なんてことを……!」

 バン、とカウンターに握りこぶしを叩きつけ憤怒するアルベルは、歯痒そうに唇を噛む。

「それからのハーヴェイは強盗や殺人に手を染め、ドンドンと堕ちて行きました。その反面で、収入は圧倒的に増え仕送りの額も増えて行きました。しかし子供に合わせる顔は無いということだけは自覚していて、死ぬまで仕送りを続けようと決意しました。その頃のハーヴェイは偽名を用いており、仕送りをする時だけ本名を使用しました。その為、ハーヴェイ自身がどれだけ有名になろうと、子供はそれが父親であるとは気付けませんでした。そしてある日、いつものように強盗をした先で、ハーヴェイは返り討ちに合い、死亡してしまいました」

 そこで言葉を切ると、それ以降ルチアナは口を閉ざしてしまう。

「それで……?」

 不審に思ったアルベルが問う。

「終わりです」
「え?」

 アッサリと告げられた事実に、アルベルは肩透かしを食らう。

「人生について書かれた本ですから、死ねばそこで終わりです。人生って、そういうものでしょう?」
「ま、まぁ……そうだが」
「で、どうでした? ハーヴェイ・ブリュッセルの人生は」

 聞かれ、アルベルは少しだけ思案した後、こう答えた。

「犯罪者にも相応の人生があり、そうなるだけの経緯がある場合もある、と知ることができた。いや、だからといって犯罪を許容するわけにはいかないのだが」
「でしょうね。……ですが、仕送り故に本人は無銭であるというのは、自分のことを何も考えてないことに他なりません。そんな状態は、最早壊れていると言っても過言ではありません」
「なんのことだ?」
「いえ、こっちの話です」

 怪訝な目を向けるアルベルの視線を受け流し、ルチアナは小さく息を吐く。
 その時だった。
 店の扉が開き、誰かが来店した。

「おっ! 客じゃないか? 良かったな、ルチアナさん」
「違いますよ、アルベルさん」
「へ? 違う?」

 店に入って来たのは金色の髪の少女だった。好き放題に伸びた長い髪はぼさぼさで、とてもじゃないが手入れがされているようには見えない。伸ばしっ放しで放置された前髪のせいで、顔は良く見えなかった。
 黒いワンピースは物が古いのか、裾がヨレヨレでどこかだらしない印象を与える。そしてワンピースの下の身体はとても小柄で、今すぐにでも折れてしまいそうな儚さを感じさせる。そしてそんな体格に見合わない大きなカバンを手にしていた。
 やがて頭を振って、前髪の隙間からブルーの瞳が顔を覗き、ルチアナとアルベルを射抜く。と同時に、口火を切った。

「あ、あの! ここはスパイルでしょうか!?」
「スパイル?」

 アルベルが首を傾げる。

「この店の名前です」

 素早く補足したルチアナは、そのまま続ける。

「いらっしゃいませ。ここは確かに書店・スパイルですよ。そう言うあなたは、ひょっとしてハンナちゃんですか?」
「は、はい! ハンナです!」
「無事に着けたようで安心しました。ハンナちゃん、歓迎しますよ」
「ど、どういうことなんだ!?」

 蚊帳の外のアルベルが椅子から立ち上がり、ルチアナとハンナを交互に見遣る。

「あ、あの! この度はお父様の死を知らせてくれてありがとうございました!」
「そんなの気にしなくていいんですよ」

 にこやかに答えるルチアナは、意図的にアルベルを無視する。そうしなければ話が進みそうにないと考えたからだ。

「い、いえ! 感謝してもし切れません。それどころかわたしを引き取ってくれるだなんて……」
「あなたのお父さんとは仲良くさせて貰っていて、もしもの時は娘を頼むと、そう頼まれていましたから。私自身、あなたに会いたいと思っていたので、断る理由なんてありません。でも突然のことで大変だったでしょう? ごめんなさいね。一日でも早くハンナちゃんに会いたくて……手紙だけのやりとりだったのに、すぐに来てくれて凄く嬉しいです」
「い、いえ! こっちこそ! あっ、ありがとうございます!」

 腰が折れるんじゃないかと言うぐらいに頭を下げるハンナに、ルチアナは苦笑する。
 一方でアルベルは相変わらず戸惑ったまま、状況を説明しろと言わんばかりの視線をルチアナに投げた。しかしルチアナが何かを口走る前に、ハンナが口を挟んだ。

「あ! そっちの人には自己紹介がまだでした。私はハンナ・ブリュッセルと申します。よ、よろしくお願いします!」

 耳心地良い、とても通る声で放たれた自己紹介を聞いたアルベルは、その名を聞いて眉を顰める。

「ブリュッセル……それって」

 するとそれを察したルチアナが、意地悪そうに口を歪めた。

「彼女は……ハンナ・ブリュッセルは、先程の人生譚の題材となったハーヴェイ・ブリュッセルの娘です」
「……なんと」

 驚愕に絶句するアルベルを余所に、ルチアナはくすりと笑い、こう言った。

「例え間違った方法で守られていたとしても、守られていた以上その人に罪はないんです。でも、守ろうとして堕ちてしまった人を救って上げられるほど、私は優しくありません。だから彼と出会った私は、彼を読み、そして彼女を救うことにしたんです」
「どういうことだ?」

 話の意味がまるで理解できないアルベルだが、ルチアナは意にも介さず、椅子から立ち上がりハンナの許へ行く。

「すまない、今のはいったい……」

 それでも尚、アルベルは説明を求めた。
 けれど、

「ごめんなさい、アルベルさん。先程本の概要を語ってみて思ったのですが、私は読むのは好きだけれど、語るのはあまり好きではないみたいです。なので、自分で考えてみてください。これからも、この店に足を運んで頂ければ、いずれ分かると思いますから」

 と、意味深なことを投げつけられるだけで、余計混乱するのであった。

「それじゃあハンナちゃん、あなたの部屋を用意してあるので案内しますね。使ってない部屋ですけど、掃除したばかりですので綺麗ですよ」
「は、はいっ!」

 そう言って、ルチアナはハンナを連れて二階へ上がっていった。
 それを見届けたアルベルは、表情を濁らせながら置いていた剣を掴むと、店から立ち去った。立ち去り際に、ぼそりと独り言を残して。

「ハーヴェイとザックを重ねてしまったのは私の考え過ぎか……それとも。……いや、過ぎたことか」
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