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第四話 いきなり帰還できた?の?
しおりを挟む男性たちのチームは名は銀月、女性たちのチームは満月だという。
銀月は普段5-7階層で狩りをしているという。
満月は3-5階層で。
6階層になるとそれまでと違い、5階層のボス的なレベルが多く出てくるそうだ。
8階層も同じで、7階層までに比べれ格段に強くなるとのこと。
「今日は5階層まで行く。」とガンダさん。
マキ達の顔には心配している気配は全くない。それだけ銀月が強いということでもあり、信頼もしているんだな。
3階層くらいで、ボクがガンダさんとザクさんと一緒に前衛に立った。
2人の言うとおりにすると、ちょうど敵の隙きが目の前に、ズバッ!!
凄い、これがチームプレー!!!
同様のことを何度かして慣れた頃、
「今度は少し離れたところから、大きめのファイアーボール撃ってみ?」
とガンダさん。
また、言われたように動いて、「いまだ!」ガンダさんの指示で撃つ。
どっこーーんん!!
何匹もいた魔獣が一匹も居なくなっていた。
・・・・
「すげーな、、初めて?」
「はい、今日始めて魔法を使いました。でもここまで大きいファイアーボールは今のが初めてです。」
「天井が崩れるかと思ったわ、、」ジオさん
「課題は、加減ってものを覚えることだなー」ジオさん。ジオさんは魔法がメインだ。剣も使えるとのこと。
4、5階層でももう少し強い相手とやった。最初のよりは強くなかった。でも最初のはもう斬りかかるようにセッティングがされていたようなものだ。あの魔獣はボクのことを全く気にしていなかったから。
なので、ボク一人でまともに戦ったら最初のヤツ程度のは危険だと思う。ボクは初心者だ。
5階層のあの魔獣が居た場所、ボクが出てきた場所の前で野営した。
ボクはそこでボクが出てきたあたりをなんども触ってみたが、ただの土の壁でしかなかった。
勘違いだろうか?ボクは場所を勘違いしているのか?でも、ここに似たような場所は上からここまでにはなかった。
2人ずつ交代で警戒する。
ボクのときはガンダさんと一緒だ。
ガンダさんは、ボクに、剣のこと、魔法のこと、冒険者のこと、戦いのこと、などなど、いろいろ絡めながら話してくれた。ボクが覚えやすいように、と、絡めてくれたんだと思う。学校の勉強でもこんな感じで教えてもらえれば、、、
いや、ガンダさんの言うことはボクの命を守ること。仲間の命を守ること、勉強と次元が違う。あれはあれ、これはこれだ。
シッ!ガンダさん。ボクはまたまた固まる。
「ライト」ガンダさんが小声で。
ライトに照らされたのは、、、キモっ!
「ゾンビだなー、、、ホーリー。」
呪文?ガンダさんは唱えた。
その単独で来たゾンビは、ふわっとした何かに包まれて消えた。
・・
「あの・・」
「ああ、成仏させた。冒険者の成れの果てだろう、、もうあの魂はあっちに行った。大丈夫だ、」
交代になった。
ボクは寝るために壁に寄りかかった。そー言えば、ここらへんだったかなー、出てきたの、、どうしたら向こう側に戻れるんだろう?
と、
コテン、、
いきなり後ろにひっくり返った。
いてー、、ててて、、、後頭部をもろ打った、地面に。
「なんだよもう、、」
って!!
なんだよ、あったじゃん!こっち側!!「みんな!あっ・・・」
・・・・
壁を触ってみた。ガチガチの洞窟の壁、通り抜けた穴などミクロンほども無い。
「なんだ?なんなんだ?、、、、、」
周囲を少しまわって、どこか向こうに行ける穴がないか探してみた。
全く何も見つからない。仕方がないから元の所に戻る。
あれ?なんで元の所がここってわかるんだろう?
ここ、ボクが最初、向こうに抜けた時の場所。
よく見ると、ちょっと離れて見えると、なんか他の壁とは違い、、、、なんか、ドアでも付けたらちょうど良さげな感じだった。両側が門柱みたいにも、見ようと思ったら見える、みたいなー、、、その間が幾分凹んでて、扉の場所かなぁ、、
表札とかだしたりしてね、、
とかぼーっとしながら思っていたら、、
ハッ!!なにやってんだか、、とりあえず戻ってきたんだから、家に帰ろう!帰らなきゃ!!
******
一瞬ボクはものすごい光に包まれたと思った、ら、ウチの玄関の前に居た。
は?
あれから、、、ああ、、なんかぼーっとして寝入っちゃってたらしくって、気づいてハッと起きて、、
帰らなきゃって思った途端、今ココ?
・・・
もしかして、、覚えていない?あそこから帰ってきたときの記憶が無い?
いやいやいやいやいや、、、それは、、、怖すぎるよねーー、記憶の無い間に自分が何してた?って、凄い怖いよね?
それとりあえず却下、しときたい、、、、
んじゃ、
転移?瞬間移動?ボクが?自分で?
がちゃ、ガタン、ぎー、、
「あら、、もう帰ってきたの?さっき出てったばかりなのに、忘れ物?」
母である!
「うん、まぁ、、」と呆けながら自分の部屋に戻る。
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