放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第三十七話 ユータ達の国?

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夜。皆が寝静まった頃、ボクとドーラは向こうに帰った。

向こうはまだ夜は早い時間なので、皆起きていた。
ザクさんの話と、向こうでヒモノで稼げそうだということを話し、向こうで砂糖とか油とかを買ってくればこっちで設けられるだろうか?と訊く。


「儲けるだけなら、スラえもんにあの魔獣を食べさせて魔石を作ってもらえばいいんじゃないか? うちに泊まった冒険者たちがどんどん持ってきてくれているから。

でも、もっと広い所に行くにしても、できれば皆が一緒に住め、安全で、悪党に狙われない、を条件にしたい。
悪党に狙われたら、そいつらを一網打尽にしても、また他の悪党が狙ってくるだろう。

なので、あまり人目につかないところとかがいいかな。」
と、ガンダさん


マキも同意の意見を出す
「うん、ボクも同意見だね。安全最優先。少しくらいびんぼでも、皆がちゃんと食べられればいいかな、と思う。
そして一緒に暮らせないと、安全がやはり脅かされると思うので、全員一緒に暮らすのがいい。
稼ぐのは、悪いけどユータに連れてってもらって、銀月と満月で狩りをすればいい。それなら距離はあまり関係なくなるし。」

それからは皆その意見に同意する意見を出した。

「ま、焦る必要はない。今は広い畑があったらいいな、という急なものではないんだ。少しづつ探していこう、な?」
ガンダさん

「はーい!」と皆。



寝る時に
「ねぇドーラ、、ダンジョンの中で暮らせる場所とか、あるかな?」
「ねーよ、、魔獣や魔物と間違われて冒険者に狩られちまうぞ?」
あ、そーか、、、

「んじゃ、魔獣の森の中の中の方とかに、なんか安全な場所とかできないかな?」
「・・・・んじゃ、明日、行ってみるか?」
「うん、そうだね!!」
うわー、わずかにもびびりもしねぇ、、ユータって、、、と呆れるドーラ。



翌日
朝食後、すぐにユータとドーラは森に転移。森についたらユータが飛ぶ。ドーラも当然飛べるので。

どんどんどんどん高く昇る。

「森、広いねぇ、、あの中心あたりを開拓したらどうかな?」
「まず、行ってみようぜ?」

森の中を散策というか、飛び回る。下草が結構深く、歩ける様子ではないので。

「ドーラ、どう?いそう?」
「うーん、、魔獣の気配はないな。魔素も弱い感じ。」
「それじゃ、行けるかな?」
「いや、開拓しても、外側は危険な森だろ?」
「うーん、、、」
「んじゃ、全く別な所で、人が全然いないところなんか、どっかにあるんじゃね?」
とドーラが良いこと提案した。
あるかもしれない。あったらいいな。


僕らは飛んだまますごく高く昇った。寒かったけど、少しの間だけだから。
できたら暖かい方がいいな、と思って南を眺める。

南の方に山がある。

「ドーラ、あそこの山まで転移していってみよ?」
「ああ、いいぞ。」
シュン!

シュン!
・・・・
「ユータ、、どーせなら道があるところがよかったんじゃねーの?」ドーラ

「いや、道、途中で無くなってた感じ?」

なので、ドーラと高く飛んだ。

「ほら!」
「あーほんとだ、、あそこの村が最後なんだなぁ、、あそこいらから、馬車で一日くらい?いや、道が無いから、徒歩で2日かからないくらいか?」

「どうだろ?ここいらに勝手に村作ったらダメかな?」
「うーん、、どうせなら山向こうかな?だったら多分他国になるか、持ち主の居ない土地になるか、、」
「行ってみよ!」
「おう!」


・・・・
「原野、っていうのかな?いや、木が生い茂っているからジャングル?」(森林ですw)
高空なのでかなり遠くまで見渡せる。道や村など、見える範囲には見えない。

「ドーラは、人間がいるとか、わかる?」
「おう、勿論だ!なんたってダンジョンフロアボスだぜ?」
あー、なるほど!と納得のユータ。

ぴこーん!ぴこーん!とかいいながらサーチしている。擬音が楽しいらしい?

「うん、見える範囲じゃ人っ子ひとりいないな、ここいらは持ち主居ねーと思う。いたってこんな原野だ、放置していたら取られてもしかたねーだろ?」
「まーそだねー」

んじゃ、つばつけとこ?
と、ドーラは、どんどんどんどん高空に昇り、
「ユータ、少しの間でいい、俺を可能な限りでっかくしてくれ」
・・・・
「まじ、すぐに戻るから!領地の外縁をブレスで燃やしてうちの範囲だぞって決めて、中央の部分を足で潰してならして、村を作りやすくしてやるだけだから!!」
「そーなん?わかった、でもボクの魔力なくなったら落ちちゃうんで、捕まえててね?」

ドーラがユータの襟をつかまえる。
ん!んんんーーーーー

どんどんドーラがでかくなっていく。
ユータの襟を捕まえてる部分が、詰めのほんの先くらいになる。

だらーっとしているユータを手のひらに乗せ、ドーラは届く範囲に火炎のブレスを細く集中させて、外周部を焼く。
森の木々も見えず、一面の緑としか見えないほどの高さ。どこまで遠いのだろう?

山側は、山の麓までで止めておく。

ドーラが、中央から少し山側に寄った場所にドスン!と降りる。
足跡一つで小さな村一つ分くらいあるか?
その足で、どんどん木々を小さい草のように踏み潰していく。

「こんなもんでいいか。ユータ、俺を可愛くしてくれ、、」
「あー?ドーラ?何?あー、山より大きいねぇ、、顔が見えないや、、」
と手のひらの上でぐだーっとしてゴマ粒より小さい感じになっているユータが言う。
それだけドーラがでかくなっているのだ。

「ドレインタッチで、俺の手のひらからどんどん吸えばいいから!!」ドーラ
「うん、、、」

ドーラがどんどん小さくなっていく。
手のひらがユータをノセるのがきつくなってきたくらいに、ユータを下に下ろし、ドーラは更に小さく小さく、、
(こらー、小さくしすぎだー!!!)小鳥くらいの大きさになってしまった。

「ごめんごめん、お約束?」
(あほー!!)

鶏くらいの元の大きさに戻ったドーラ。

「広い土地だねー、、ここ、畑にしたらいい作物できるかな?」
「・・・うん、魔素とか必要以上に無いみたいだし、土自体は森だったらいいはずだぞ?」

「んじゃ、あしたザクさん連れてこようか?」
「だなー、本人に見てもらうのが一番だな!」


その晩、ザクさんに、明日見てもらいたいものがあるので一緒に来てほしいとお願いした。
ザクさんはわかったと言ってくれた。


翌朝、朝食後。
転移。

「ここです!」
「どーお?いい畑になりそうか?」

「・・・・・・・・ここ、、どこ?」
「そうだった!」ドーラ
????×2

「国名決めてねーよ、ドラゴニアでいいな?」
「・・なぜに?」
「まず、かっこいい。次に、強そうだから手を出そうとお思わないだろう?、しかも外縁部はブレスの跡だぜ?」
あー、なるほど、と納得したのはユータだけ。

「なぁ、まず、説明してくれないかな?」ザクさん

なので、昨日のことを説明した。

・・・・・
「んじゃ、まず、そのブレスの跡に、ここからドラゴニア王国、勝手に入ると死ぬよ?と書いた立て札を立てまくること。
次に、ここから外縁部にかけて、四方、できれば八方に道を作ること。ここみたいに踏み潰すんでいいや。どーせ誰も見ちゃいねぇ。いや、見ててもいいか、びびって入らないだろ?
それから、ここいらに川はあったか?」
ユータはドーラを見る。首を振るドーラ。
「見ないです」
「んじゃ、井戸を何本もほっといてくれ。温泉も出たら一箇所ほしい。あと、この、倒木を集めて材木にしておいてほしい。」

「そのくらいでいいのか?街、作っとかなくていいのか?」ドーラ
「・・・・そりゃ、、できるんだったら、ほしいけど、、、」ザクさん

ドーラがユータを見る。
ユータは頷く。
「できるぞ。」
「んじゃ、無理でず、ほどほどにな?急がなくていいからな?」
「おう!任せろ!」
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