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第四十四話 水路と堀と船
しおりを挟む翌朝、
「とっとと終わらしちまおう!」
とドーラが張り切ったので、大きくした。
ボクがダウンしている間にドーラが指先で川を街の側まで引いて、堀につなげてくれた。
あとは、ドーラを小さくしてから、新たなブレス跡に立て札立てて、、とりあえず1000本くらい作った。
転移か飛行ができる人たちにお願いした。
僕らは川べりに行き、ドーラが潰した森の部分の倒木をまた片付けた。
前回、一気にやるこことを覚えたので、一気にでできた。疲れたけど、、、
街に帰って遅い昼ゴハン食べて、少し昼寝してから川へ戻り、水路の川への入り口に頑丈な水門を作った。
「川が氾濫したとき、街に溢れたら大変だからな!」とドーラの警告で。
船が溜まることができるように、小さな入江を作り、船着き場を作った。
それから土と材木で、建物を幾つかつくっとく。
ドーラが均した土地の外周に、街と同じように二重柵を作って、かなり暗くなったので転移で帰る。
夕食ギリギリだった。
夕食は、本邸に居たときより、皆騒がしい。
「そらそーだよ。ユータだって、こっち来てから特に忙しいだろ?街を作ってるんだ、って実感あるだろ?」
うん、それはあるよ
「みんなだってそーだよ。畑組はただの土地を耕して畑にしていかなければならないし。水路の養殖班だって、向こうの設備よりも大きいのを作らなければならないし、街の方も、まだ下水も灯りも、家の中のものもやらなきゃならない。その間だって、今ままでどおり食事するし、風呂は居るし、、うんこするし、、寝るし、、、だろ?」
「確かにそうだね。倍の仕事になっちゃうね」
「そうなんだよ。だから忙しい。でもどんどん作ったものが結果として見えるだろ?だからみんな嬉しいんだよ、どんだけ疲れても。」
「みんな!ドーラの話、聞こえたろ?ちゃんと見ててくれてるんだ。がんばろうぜ!」ガンダさん
「「「おー!!!」」」子どもたち皆。
食べたら眠くなったけど、帰ってくるのが遅かったから風呂にまだ入っていないんで、、
「ユータ、眠いんでしょ?今日は浄化してあげるから、そしたら寝ちゃいなさい」テイナ
「あー、ありがとー、もう眠くて眠くて、、、」
浄化!しゅー!
テイナにありがととおやすみ言って、部屋に帰って寝た。
ドーラも。
翌朝
なんか外が騒がしい。
「おうおはようユータ!」ドーラ
「なんかあったの?外、、」
「おー、なんかー、水路から魚がこっちに入ってきてさー、それがでかいやつでー、養殖の網をかじって穴掛けて中に入って魚食ってたらしくってー」
・・・
「え!!たいへんじゃん!!」
「あー、もう養殖班が全部捕まえたし、水路の入り口に編みを二重に張ってるし、、」
「それより、捕まえた魚、でかくってうまそうだったぜ?」
そっちですか
「・・なんか、いっこ新しいことやると、いくつか問題でてくるよね?」
「ああ、でも何もしなかったらなーんも良くならないぜ?」
「まぁ、そーだよね、、、」
「飯だ!飯っつ!!」ドーラ
「で、船か?」ドーラ
「だよねー」
街から川まで、歩いたり馬車使ったりするのは阿呆だ、とドーラが言った。
なぜなら、川があるのだからっつ!!!
「船、使えよ」と。
だから船を作る。
なんとなく覚えていることを思い出しながら、木をそんなかたちに変えながら、だいたい組み上げ、木と木を魔法で結合させて隙間をなくした。
結構デカイ船。30人くらい載っても沈まないんじゃないかな。
で、甲板をかぶせてみました。ちっこいブリッジを作ってみました。
なので、舵を船尾にくっつけて、棒で、ブリッジから動かせるようにしてみました。
「よし、、あとは、動力だなー」ドーラ
「ドーラが空から引っ張る」ユータ
「俺、何匹必要なんだ?」
「なるほど」
「とりあえず、スクリュウの羽。つくれるか?」ドーラ。
2人して、試行錯誤で、どうにか。
右回しで後方に推力出すので、軸を太めにして逆回しの溝入れてみ?浅く。と、ドーラ。
「ガッコで暇んとき、図書室でいろいろ読んでてな。手動のポンプとかも知りたくて、大昔のとかも見てさ、ネジつーかドリルの刃みたいなのをちょうどいい筒にいれて回すと水が上がってくるってのがあって、
スクリューを水ん中いれると、どうしても水が船体に入ってくるだろ?スクリューの軸を出しているとこから。だからスクリューの軸を押さえるパイプのギリギリの太さで、それをねじポンプと逆にすりゃ、水が上がってこないだろ」
「・・す、すごね、、ドーラ、、学校で勉強してたんだ、、、」
こいつ、、俺を何だと思ってたんだろう?
で、木や土で作るともろそうなんで、土の中から金属だけ選って集め、金属パイプを作ってみた。
ホントは竹の節をキレイに抜ければ良いんだろうけど、なんかキレイに出いないんでやめた。
スクリュー軸も金属にしてみた。
で、最初は、軸のスクリューとは反対側に、軸を回すハンドル付けてみた。
で、ボクは高速で回す。
なかなかいいかな?
船体の後ろの下に穴あけて軸のパイプを通し、船体との隙間を年度で埋めて魔法で固め、スクリュー軸をさしこみ、回すハンドルを付けてみた。
「んじゃ、試運転、いくぞー」ドーラ
船を水に浮かべる。
ドーラは船長さん。
ボクは機関長。っても一人だけだけど。
「全力前進!!」ドーラ
「あいあいさー!」
ぐりぐりまわす!!
おお!水が出てこない!!すごいな、ドーラの言ったトーリ!!
ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり・・
「疲れたドーラ、交代、、」
「こんなちんまりかわいい俺に、できると思うか?」
・・・・・
サイコキネシス!
魔法で船を後ろから押す。
「おお!これでいんじゃね?魔法、使えるヤツ多くなったよな?」
「うん、だけどここまでできるかどーか、、」
程なく街の堀の手前に到着。
船着場が無かったのですぐに作った。
堀の所いにた養殖班の子達が、船を見て目をきらきらさせていた。
人が集まってきたので、午後に魔力が多い人だけ研修することにした。
「なにやろ?」
「まず、船作りだろ?。で、船を押す方法。あと、船着場も自分で作れりゃどこにでも寄れるよな?そんなとこだろ。」
「みんなが自分でできるようになればいいのにね」
まあなぁ、、高望みはあまりするなよー、とドーラ。
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