放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第六十六話 両方の世界をつなぐ扉。

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「ユータ、もし君さえ良ければ、ゴンザールの離宮と本国の王宮に、あの「扉」を作ってあげてはどうかな?」
とダンマスが提案してきた。

「・・・気が付かなかった、、、」ユータ
「っすがダンマス!!天才か!!」ドーラ

で、早速付けた。でも2箇所ではなく、3箇所にしてほしいとの要望で、魔物の森の中の街の領主様の邸にも付けた。

「これはユータの魔力をかなり使って維持しています。だいじにしてくださいね」と王様達に言うダンマス。
最初、ユータ王城側に行き、王様が認証与えて欲しい者達を集めた。ユータは王様含めてその皆を認証した。そして領主様の邸に行って同様に。
認証の無い者はドアを通れない。

「これって、ドーラもできるよね?」ユータ
「ああできるぜ?でも俺の魔力は物理に使う!!」
なんかそのまま聞くと意味不明だな、、よくわかるけど、、と思うユータ。

ーー

ドーラは「こっちで漫画喫茶やりてーなー」とかたまに言う。
いつの間に漫画喫茶に行ってたんだろう?
「え?あるぜ?」と、会員証をいくつも出してきた、、、恐るべし!!!

ユータの心配を返せ!だよね。


日本側は夏休みになっていた。
ユータは毎日バイトに行った。
ドーラは毎日漫画喫茶や図書館に入り浸った、、、、、w
ダンマスは勝手に来て、たまにドーラやユータの居る所にひょいって現れてはお茶して帰っていった。
「何しているんだろう?」
と2人は不思議がったが、詮索好きではないので気にしない。

で、ユータがバイトがお休みの日、ドーラとタカと市さんとで海に行こうとなった。なのでダンマス来るかな?と思ってたら
「行きますよ!」
と現れた。
便利だね!!

あまり人の居ない海に行きませんか?とダンマスが言うので乗った。
ダンマスが皆を転移で連れて行ってくれた。さすがだ。日本でさえこれほどの魔力を使えちゃう。

「無人島です」
・・・・・・・・・・・・・・(4人)
まぁ、今回は、、はじめての無人島だし、、楽しもうな、となった。
でも次回はせめて海の家があるくらいの海岸ね、、とダンマスにお願いした。

岩場で獲った貝や小エビを焼いて食事にする。
小さな森に入って水場を探したが、その前に椰子の木を見つけ、水分確保。ジュースだけどね。
穴は市さんが、人差し指に魔力纏って突いてあけた。
「それ、訓練すれば、自然石に穴開けられるんじゃねえか?そっちのほうがインパクトあるんじゃね?」ドーラ

タカもやってみたが、上半分砕いてしまった。
いや、あの硬いココナツの実を砕くだけでも、普通はすごいんだけどね?

ダンマスは感心していた。この魔力のない世界で、ここまでなるとはねぇ、と。

(ドーラ、、もういんじゃないですかね?)ダンマス
(・・・ダンマスも気付いていたかぁ、、)ドーラ
(まぁ、、行けそうかな?とは思っていましたが。どうですかね?)
(うーん、、多分行けると思う、、でもどんだけ魔力使うかなぁ)

(できるだけ使うほうがいいですよ。昔みたいなのは困るでしょ?)ダンマス
(まぁ、、あんときは原因わからなかったからなー、諦めしかなかったしなぁ、、)ドーラ
(今回はこのように予防できるんだから)
(まぁ、少し通ってみて様子見て、それからだねー)
(まぁそれが無難ですかね。帰れなくなるとかわいそうだし)
市とタカが扉を通ってみて、ユータの魔力が激しくへっているようならまだ早いということだ。

これは、ダンマスもドーラも、
ユータが、日本側の世界と、ドラゴニア側の世界を結ぶ「扉」を作れるかどうか?
を話していたのだ。
勿論、その扉を通り抜けるのは、市とタカ、のみ。

ユータは通常の行き来では洞窟で寝る、というなんからかの仕組みをこなさねばならないので、扉を抜けるよりは何時もどおりの道順で行き来するほうがいいと、ダンマスもドーラも思った。
ドーラもときには眠り込むことがあるので、ユータと一緒のほうがいいのだろう。

ダンマス自身は、自分のダンジョンの5階のあの場所の壁を自力で通り抜け、行き来できている。

「実験するんなら、ここがなんか良さげなんじゃない?」ドーラ
「そうですかね、んじゃ、やってもらいますか」ダンマス

ダンマス、ユータに向こうの邸の「扉」に続く扉をここに作ってみてください、と言う。
「え?できるの?そんなこと、、?」ユータ。驚くのも無理はないだろう。

「おう、もうできると思うぞ?」ドーラ
何のことだか意味はわかるのだが、脳がいまいちしんぢられないとか言っている市とタカ。

ユータ、とりあえず扉を出す。で、手を当てて、回路を探す・・・・・・、
こっちの世界ではない世界、、今見えるのはこっちばかり、、奥の方、はるか上空、深い深い底の方、、いろいろ探す、、
「ユータ、探すより、呼ぶほうが早いですよ?」とダンマスが声をかける。

ユータ、ドラゴニアの、あの街、ボクらの街の、、あのお邸、、あのでっかい居間、みんなの居場所の、、壁の扉、、来て、、

ユータの意識の中に浮かぶ。そっと、この扉とリンクさせ、この扉の中に、その扉を据え付ける。
意識の中で、その扉を開けてみる。あ。皆が居る、、その扉を閉めて意識を戻す。
「できたみたい、、ドーラ、行ってみて?」
「おう、、俺とユータはちょっと行くだけだぞ?ちゃんとした行き来はダンジョン5階を通らなけりゃだめだぞ!」
「うん、ドーラが言うなら、わかった」ユータ

ドーラ、向こうに出る。ちょいど夕飯後のまったりタイムミーティんグ後だったので、皆がいた。
「さっきユータが少し顔見せたよね?」マキ
「ああ、もうすぐ来る。あっちと繋がった。まぁ、、どこまで使えるかわからんし、いつどうなるかわからんから、通る時は俺かダンマスと一緒でなきゃあぶねーな」ドーラ
少し期待したけど、まぁ今は、、通れるだけでもラッキー!だ。と皆。

「そのうち安全になるかも、というわけだね?」マキはもっと希望を持つ様子。

ダンマス、市、タカ、ユータ、の順で一人ずつ扉を抜けてきた。

凝固の2人。
まぁ、、わかるよ、、と思うユータ。

「この2人が、僕とドーラの、向こうの世界の友達。市さんとタカ。」
「あ、、市、といいます。ヨロシク」
「タカ、です。ユータとは小さい頃から友達です。ヨロシクお願いします、、、」

「んでは、こっちの紹介は満月からいきな、お前らが最初にユータの仲間になったんだから」ガンダ
「んじゃ、私はマキ、冒険者パーティ満月のリーダー。剣士だ。魔法も幾分いける」
「私は同じパーティの魔法使い、テイナ。」
「ニヤは魔法剣士にゃ!満月にゃ!!」
「で、ボクも満月の一員。剣士なんだけど、、どうなんだろう?」ユータ
「おみゃーは魔法使い剣士にゃ!」ニヤ

「で、その満月の兄弟パーティの銀月。リーダーのガンダ。剣士だ」
「同じく、魔法使いのジオ。」
「タンクのザクだ。」

「で、俺が、2つに所属になるのかな?ドーラ。職業は?ドラゴン、で、いいのかな?」
どうだろう?
ドラゴンって職業なのか?
まぁ、そう言われて、わかるよな?ドラゴンやってますって、言われりゃ、
まぁ、、わかるっちゃーわかるよなぁ、、
んじゃいんじゃね?職業で、、

「おう、職業はドラゴンでいいんじゃね?」ガンダ
なんか言いたそうな者も何人かいるけど、、言わないらしい、、w

「で、私は、、名前はダンマスで、職業もダンマス、でいいんですかね?」
・・・・・・
段田益次郎、、、とか、、、(ユータ)

いや、それはないんじゃない?江戸時代?とか思ったタカと市。
だが、
「ふむ、、日本っぽい名前ですね?いいでしょう、今から私の名前は段田さんです。で、職業がダンマス。いいですね?」
「「「「「「ガッテン!」」」」」皆、ノリ良い?

だがしかし、ダンマス、見た目モロ白人?肌こそ真っ白ではないけど、、栗色の髪、薄茶色の瞳、中背、、、あれだね、フランス人とかに多いよね?イギリスにもそんな感じのいるけど、、どっちかってと、、つか、、もろ「フランス人でぃすかぁ?」とか訊きたくなる感じ。
それが段田益次郎、、、ちょんまげ結って侍禿している人みたいな名前、、、いや、自分で思いついたんだけどさ、、、
と無責任なことを考えてるユータ

で、まだ寝ていない一部リーダーの子供達がいたので紹介する。
養殖のリーダーには、市が「ヒモノ、うまいね!!大人気だよ、ありがとうね!」と声を掛けた。
リーダーは誇らしげだった。

ユータに言われるのではなく、実際に向こうの人間に直接言われる、ということをはじめてされたのが養殖組。
皆も、自分達のチームがなんか出来ないか?と考え始めた。

「今日って、そうすると、はじめて向こうとこっちの世界の対面した日になるだね」ユータ。
・・・
「とりあえず、、お祝いしようか?」ガンダ。

「時間が気に成ります。も少し経ったら見てきますね?」とダンマス
「ああ、、扉を使ったから、普通に向こうも時間過ぎているだろうな、、」ドーラ

「あ、、、そうか、、、」ユータ気付く。
あの、元の時間に近い時間に戻ってこられるのは、ダンジョン5階経由の場合だけだろう。とダンマスもドーラも思っている。
扉はあそこ経由ではないのだ。

宴会途中、ダンマスが見に行ったら、案の定向こうは夜になっていたそうだ。
「明日昼ころには戻りましょうか」とダンマス。決定になった。

「市さんには、できるだけこっちに来てもらいたいですね。で、こっちで修行してもらって、どこまで伸びるかみたいです」ダンマス

市は了承した。ちょうど盆休みだ。とりあえず数日いられるだろう。
「ボクもバイトが始まるまでは、ユータの所に泊まると言えば、、」とタカ。

明日、一度戻って用意して出直すことにした。
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