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第百五十一話 ローラ ムータン
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翌日は朝からダンマスのダンジョンに転移した。
ダンマスからお呼びがかかったのだ。
ローラも言っていいとローラの上司なダンマスから許可が降りたので一緒に行く。
壁を3人で通り抜け、洞窟で少し寝て、起きてからムータン王宮に転移した。
王宮玄関
「ようこそこっちの世界に!」
ダンマスがローラを歓迎する。
「あまり変わらないですね」ローラ
「そりゃな、ここはダンジョンがあるんでマソが多いんだ。基本こっちの世界にはマソがない。あの洞窟は大魔法使いが作った特別。なので、ローラはまだ普通のこっちの世界を見ていないんだ」ドーラ
ふーん?と今ひとつわかっていないローラ。
王様が来たのでローラを紹介。
2人目のドラゴン。
「まぁ、とりあえずお腹空いているでしょうから、」と、中に誘うダンマス。
流石我が仔をわかっている。まず食事、ということを!!
まぁ、ひとの世界に来た者たちはまず食事に魅了されるよね。
しかも向こうからこっちに来た者はさらに!
などとユータとドーラは思う。
当然ティールームとかではなく食堂に案内する。
ここの厨房の者たちもできた者たちで、玄関からダンマスが念話でコック長にお願いすると即座に反応していた。
まずシチューと堅パンが出てきた。次にうまくタレを塗った山鳥の丸焼き。その次にでかいハンバーグ。鳥の丸焼き以降はご飯も付いている。ムータン人むけというよりは、日本人向けな仕様である!コック長はわかっているのだ!
ローラも、こっちの「タレ」というものに魅了されてしまった。
「だろう?こっちはな、タレがすごいんだ」ドーラ
まー、そーだよね、、ハンバーグでもタレが美味しくなかったらダメだし。
焼き鳥でも丸焼きでも照り焼きのタレなければ美味しくない。
しゃぶしゃぶでもすき焼きでも味付けだよねー。
とか思うユータ。
濃い味はわかりやすいし、なにより飯をガンガン食べられる。
腹いっぱいに食べると満腹感がわかりやすい。
子供は満腹まで食べたいのだ。
「ふぅー、満足、、」ローラ
「今度日本に、ユータの国に連れてってやるから、美味いぜぇ!!」ドーラ
目をキラキラさせるローラ!膨れた腹をなでながら!!
すごい食い気である!!
「まぁここでいいですか、、」ダンマス
そのまま食堂で説明に入る様子。
ダンマスの説明によると、
とりあえずの第一陣、王の側近達7割ほどと近衛部隊の7割ほどが向こうに行く。
「彼らをドラゴニアで向こうに世界に慣れさせてください。全員それなりに魔法を使えるようになっている者たちです」ダンマス
「わかった。どのくらい?」ドーラ
「3千人ほど」
「多いね?」
「まぁ、人口40万人くらいの国だし」
そんなもんか、、
ちなみにドラゴニアは税がない。本国(王都)側は皆家族。国内で通貨の流通の必要はない。代替えのクーポンみたいのも無い。店屋に入って食べてごちそーさんなだけ。自分ちのキッチンでご飯食べるのと一緒。
本国以外のドラゴニアのダンジョン側の街や中間の街、北の森の街なども基本税金はない。広い意味でのインフラは街を管理しているドラゴニア側がやる。たまに寄付を募るくらい。
国の経営にお金が必要な場合、それはドーラ達の仕事であり、税金というみかじめ料はぶんどらない。
大きな商人達を抑制する場合、国内での許可証代としてそれなりの金額を要求する。これは話し合いで決まる。
法も決まっていない、というか決めていない。誰もが納得することが常識であり、その範囲を逸脱する者は叱られ、悪化する場合のみ国から放逐される。本国の場合は皆が家族なのでわかるまで話し合う。
ドラゴニア本国では、全て各個人の責任。自分が自分の言動全てに責任を持って行動をする。
その結果望まないことが起きた場合、皆で対処する。サボりとか手抜きとかの場合は叱られ、本人も反省する。
班やチームなど組織や組織内組織などに依存する者はいない。いたらすぐ判るし、叱られる。皆それでわかる。叱られても理解できない者はいない。
小さい頃から自分のアタマで考える事を日常的にしているからだ。
教えてもらったことなどは単なる参考の一つでしか無い。
だが、
ムータンはドラゴニアのある世界ではない。ムータンの者たちはドラゴニアやゴンザールの者たちと全く違う常識で生きてきた。
「それが、3千人」
「です。どうにか、向こうの世界、を教えてあげてください。王の側近たちなんで、徹底的に叩き込んであげてください」
と、ダンマス。
「死ぬかもよ?」
ドーラとユータは蘇生もできるけど、ダンマスほどすごくはない。
「その際は仕方がないです。王も判ってますし、一緒に謝りましょう」
「・・わかった。」
ドーラ達の世界に行く。
無責任なんぞ通用しない。特に無責任な支配層はいずれ潰される。ドーラとユータがつぶしてきたように。
ミカロユスがつぶしてきたように。
なので、王の側近達は、立場や権力に僅かにでも依存するような者であってはならない。
王とでさえ議論できるほどでなければ側近の意味はない。
騎士たちもイエスマンでは全く使い物にならないのだ。
ここが近代軍と全く逆なのが面白い。
さて、どうするか、、
とドーラは考えた。が、今ここで考えてもあまり意味ないなー、現地でいろいろやりながら試行錯誤していくしかないか、と思い直す。
「皆、まず冒険者やらせれば?1年位」ユータ。自分の経験からだろう。
・・・・・・・・・・・・ドーラ、ダンマス
「それが、一番確実かな?」ドーラ
「まぁ、、時間かかるけど、、いいかも?」ダンマス
こっちのムータンは私が見てるから大丈夫です。あと、向こうでも少し魔法を鍛錬すれば言語も魔法でどうにかなるでしょう。とダンマス。
なので、
まず魔法ガンガン!で言葉がわかるようになる魔法ができるようにして、基本知識を与えて、放り出す。
「1年で帰ってコーイ!!」って。鮭かよ?
と、
なんとなくこーんな感じで方針は決まった。
いいのかな?
でも経験者のユータの言うことだし?
しかも上手く行って今ココだし?
ダンマスからお呼びがかかったのだ。
ローラも言っていいとローラの上司なダンマスから許可が降りたので一緒に行く。
壁を3人で通り抜け、洞窟で少し寝て、起きてからムータン王宮に転移した。
王宮玄関
「ようこそこっちの世界に!」
ダンマスがローラを歓迎する。
「あまり変わらないですね」ローラ
「そりゃな、ここはダンジョンがあるんでマソが多いんだ。基本こっちの世界にはマソがない。あの洞窟は大魔法使いが作った特別。なので、ローラはまだ普通のこっちの世界を見ていないんだ」ドーラ
ふーん?と今ひとつわかっていないローラ。
王様が来たのでローラを紹介。
2人目のドラゴン。
「まぁ、とりあえずお腹空いているでしょうから、」と、中に誘うダンマス。
流石我が仔をわかっている。まず食事、ということを!!
まぁ、ひとの世界に来た者たちはまず食事に魅了されるよね。
しかも向こうからこっちに来た者はさらに!
などとユータとドーラは思う。
当然ティールームとかではなく食堂に案内する。
ここの厨房の者たちもできた者たちで、玄関からダンマスが念話でコック長にお願いすると即座に反応していた。
まずシチューと堅パンが出てきた。次にうまくタレを塗った山鳥の丸焼き。その次にでかいハンバーグ。鳥の丸焼き以降はご飯も付いている。ムータン人むけというよりは、日本人向けな仕様である!コック長はわかっているのだ!
ローラも、こっちの「タレ」というものに魅了されてしまった。
「だろう?こっちはな、タレがすごいんだ」ドーラ
まー、そーだよね、、ハンバーグでもタレが美味しくなかったらダメだし。
焼き鳥でも丸焼きでも照り焼きのタレなければ美味しくない。
しゃぶしゃぶでもすき焼きでも味付けだよねー。
とか思うユータ。
濃い味はわかりやすいし、なにより飯をガンガン食べられる。
腹いっぱいに食べると満腹感がわかりやすい。
子供は満腹まで食べたいのだ。
「ふぅー、満足、、」ローラ
「今度日本に、ユータの国に連れてってやるから、美味いぜぇ!!」ドーラ
目をキラキラさせるローラ!膨れた腹をなでながら!!
すごい食い気である!!
「まぁここでいいですか、、」ダンマス
そのまま食堂で説明に入る様子。
ダンマスの説明によると、
とりあえずの第一陣、王の側近達7割ほどと近衛部隊の7割ほどが向こうに行く。
「彼らをドラゴニアで向こうに世界に慣れさせてください。全員それなりに魔法を使えるようになっている者たちです」ダンマス
「わかった。どのくらい?」ドーラ
「3千人ほど」
「多いね?」
「まぁ、人口40万人くらいの国だし」
そんなもんか、、
ちなみにドラゴニアは税がない。本国(王都)側は皆家族。国内で通貨の流通の必要はない。代替えのクーポンみたいのも無い。店屋に入って食べてごちそーさんなだけ。自分ちのキッチンでご飯食べるのと一緒。
本国以外のドラゴニアのダンジョン側の街や中間の街、北の森の街なども基本税金はない。広い意味でのインフラは街を管理しているドラゴニア側がやる。たまに寄付を募るくらい。
国の経営にお金が必要な場合、それはドーラ達の仕事であり、税金というみかじめ料はぶんどらない。
大きな商人達を抑制する場合、国内での許可証代としてそれなりの金額を要求する。これは話し合いで決まる。
法も決まっていない、というか決めていない。誰もが納得することが常識であり、その範囲を逸脱する者は叱られ、悪化する場合のみ国から放逐される。本国の場合は皆が家族なのでわかるまで話し合う。
ドラゴニア本国では、全て各個人の責任。自分が自分の言動全てに責任を持って行動をする。
その結果望まないことが起きた場合、皆で対処する。サボりとか手抜きとかの場合は叱られ、本人も反省する。
班やチームなど組織や組織内組織などに依存する者はいない。いたらすぐ判るし、叱られる。皆それでわかる。叱られても理解できない者はいない。
小さい頃から自分のアタマで考える事を日常的にしているからだ。
教えてもらったことなどは単なる参考の一つでしか無い。
だが、
ムータンはドラゴニアのある世界ではない。ムータンの者たちはドラゴニアやゴンザールの者たちと全く違う常識で生きてきた。
「それが、3千人」
「です。どうにか、向こうの世界、を教えてあげてください。王の側近たちなんで、徹底的に叩き込んであげてください」
と、ダンマス。
「死ぬかもよ?」
ドーラとユータは蘇生もできるけど、ダンマスほどすごくはない。
「その際は仕方がないです。王も判ってますし、一緒に謝りましょう」
「・・わかった。」
ドーラ達の世界に行く。
無責任なんぞ通用しない。特に無責任な支配層はいずれ潰される。ドーラとユータがつぶしてきたように。
ミカロユスがつぶしてきたように。
なので、王の側近達は、立場や権力に僅かにでも依存するような者であってはならない。
王とでさえ議論できるほどでなければ側近の意味はない。
騎士たちもイエスマンでは全く使い物にならないのだ。
ここが近代軍と全く逆なのが面白い。
さて、どうするか、、
とドーラは考えた。が、今ここで考えてもあまり意味ないなー、現地でいろいろやりながら試行錯誤していくしかないか、と思い直す。
「皆、まず冒険者やらせれば?1年位」ユータ。自分の経験からだろう。
・・・・・・・・・・・・ドーラ、ダンマス
「それが、一番確実かな?」ドーラ
「まぁ、、時間かかるけど、、いいかも?」ダンマス
こっちのムータンは私が見てるから大丈夫です。あと、向こうでも少し魔法を鍛錬すれば言語も魔法でどうにかなるでしょう。とダンマス。
なので、
まず魔法ガンガン!で言葉がわかるようになる魔法ができるようにして、基本知識を与えて、放り出す。
「1年で帰ってコーイ!!」って。鮭かよ?
と、
なんとなくこーんな感じで方針は決まった。
いいのかな?
でも経験者のユータの言うことだし?
しかも上手く行って今ココだし?
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