放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

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第百六十二話 北西王国ミカロユス将軍と視察に飛ぶ♪

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北西王国の王様から書簡(親書)が来た。ドーラはガンダにも見せる。ミカロユス将軍が宰相に兼任したとのこと。
軍と政治両方を渡した王様。

「人材いないんだな、、」ガンダ
「・・・だな、、、」ドーラ

王からの書簡以外にミカロユスからの手紙もあり、近々王様をそちらに訪問に行かせたいとのことだ。
ついては日程等話し合いたいと書いてあった。
なので、行く。
ユータに乗って。


「ねぇ、、思うだけど、、こういうのって、ボクがドラゴン(ドーラ)に乗っている、ってのがかっこいいんじゃないの?」ユータ
「いやいや、意表を付いて空飛ぶ人間に小さなドラゴンが乗っているのがカッコいいんじゃないか!」ドーラ
そうかなぁ、、と首をひねるユータ。

もう以前みたいにドーラの魔力が足りないとか全く無くなっているんで、ドーラが飛んでもいいのだ。
でもドーラ、一度らくちんの味をしめたんで、、、


近いからすぐ到着してしまった、新南東領の領都だからね。

「ちわーっす、」コンコン!!
と、領都城の玄関に降り立ってドアをノックする。

門のほうから衛兵が必死こいて走ってきている。緊急事態じゃないのはわかった様子、でっけー扉をノックしているからね!
でも立場上ってのがあるのかな?かわいそうに、、

ドアが少し開いて中から衛士が顔をのぞかせる。
え???子供??ってな顔。
「どなたかな?」衛士
「ドラゴニアのドーラが来たとミカロユス将軍に伝えてくれ」

ーー

「いやー、肝が冷えますんで、」ミカロユス
「大丈夫、あと2-3度やりゃ皆なれるから。」ドーラ
まぁそうだろうけど、、目立つからねぇ、、この2人。と思うミカロユス。

会議室や執務室よりティールームだろうと、そっちで茶を飲みながら話をする。
王の動向のことだが、外に漏れたら漏れたでいろいろ炙り出せる。そういうのがあるんなら見つけるのは早いほうがいいし。
そして外敵はいない。ドラゴニアとその同盟に手を出すアホウな国は無いだろう。

で、
「王都をこの新南東領にしようと思っています。」ミカロユス
「・・・交通の便、悪いよな?」ドーラ
「東西の街道を作ります。」
南北の街道は通っている。ここの国内ではドラゴニアに最も近い領だ。

「でも東は俺らが居たダンジョンの森じゃないか?」
「そこを避けます」
「・・・まぁ、、北に避ければラットビア方面だからな」
「ええ、まあそうですね。ラットビア国側の危惧を考慮し、まっすぐ行けるようにはしません。」
ついこの間一度侵略しているからね。

ドラゴニアとの国境の峠から北、北西王国側は平地が南東領領都の北にまで広がっている。
農地は広大だ。大半を開拓できれば、国内で最大の農地を持つ領になるだろう。
そういう事では王都にふさわしいかも知れない。ただ水源があまりないので足りない。だから今まで開拓されていなかったのかも知れない。

「それじゃ、王家が全て開拓するの?」ドーラ
「そうなりますね。国家の運営費をここで稼ぎ出せるようにします」ミカロユス
「おたくの西側はどうなってるの?」
「広大な森林が西の海岸まで広がっています。ほぼ平地です。川もあるので、うちもドラゴニアを真似して大きい水路を引こうと計画しています、王都まで。」
すごいね?

「・・・手伝おうか?魔法使わんと、費用が莫大になるだろ?」ドーラ
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせてもらいます。計画が決まりましたら、」
「いや、計画建てるときも付き合うわ、高空から見渡すと全く違うぞ?すごくわかりやすいから」

「いや、何からなにまで、、ほんと、すみません、そんなつもりじゃなかったんですが、、」
「いや、あんたと俺が同盟しているんだから遠慮は無しにしてくれ。」
ドーラとミカロユスは個人的に同盟を結んでいる。

街道に関しては、、作業部隊がどんどん上手くなってきているので、そのまま街道敷設を続けさせてベテランにまでさせたいとのこと。
その後、暗くなる前のと、一度ミカロユスを高空に連れ出して西側の森林上空を視察した。

「あー、いいねー、獲物がかなりいるねー、美味しそうなのが多い」とユータ
「おう、こりゃ、ベテラン冒険者達が喜びそうだな、結構強いわ、、カネになる。」ドーラ
「わかるんですか・・・」ミカロユス
「「うまそーだから!!」」

「ああ、お二人は元冒険者でしたっけ、、」
「「現役っつ!!」」
と、ドーラとユータは首からぶら下げている冒険者証を見せる。

(でかい国のトップ1-2が現役冒険者って、、、)ミカロユス

ドラゴニアと同様に、こっち側にも大きな川が流れている。間の山脈はかなり水が豊かなのだろう。
「うん、いいな、水が豊かだ。そこそこ太い水路を引いても問題なさそうだな」ドーラ
「フェリー通せば行き来も楽になるね。」ユータ
「だな、水路作ったらダンマスに2-3人モモンガ出してもらって船作ってもらいたいな」

ミカロユス放置でどんどん話を勧めてしまうドーラとユータ。
ミカロユス、少しついていけてない。

川を横切りもっと西に向かう。
思ったよりも早く西の海岸が見えてきた。

「これなら、、あれだな、、」ドーラ
「うん、、でっかい入江を川の側まで作って。間にでかい街ができるくらいの土地を残して、、」ユータ
「おう!いいなそれ!やってみたいな!」
「それだと、そっちにもでかい船がもっと必要だねー」
「うん、ダンマスにお願いしまくりだなぁ、、、まぁ、、聞いてくれるだろうけど、、」

「えっと、、、」ミカロユス。


ドーラが説明する。

まず、新王都と大河までの間にフェリーが通れる水路を作り、フェリーを通す。魔導フェリー。ダンマスに頼んでモモンガ船長達を借りてフェリー運行する。

で、海がそう遠くないので、海にでかい入江を作る。穏やかな内海ほどになるだろう。海産物が豊富なると思う。
そこに港を作り、ここでもフェリーを運行させる。南は新ゴンザールやドラゴニア海岸領まで行けるだろう。
北はどうかわからんが、今度調査すればいい。

大河と入江の間には広大な土地を残し、そこを街にする。入江と大河には水路は引かない。、大河の水が逃げてしまうので。また、大河に潮が入り込むので良くない。
で、王都と海の間のでかい森林には強い獲物が多いので、ベテラン冒険者達が喜ぶ狩場として使えるだろう。
ベテラン冒険者が多く居着いてくれれば、農地の方も安全が増す。


「ということだ。どうだ?」ドーラ
「・・・・是非とも、その方向でお願いいたします!!!」
「「任されたっつ!!」」ドーラ、ユータ

それらのことをドーラとユータという、異常なほどの魔法使いがいなけりゃ何十年かかるかわからん程の開発になる。更に、人手でやると安全確保のために大規模に森林を開墾しなければならない。狩場でもある森林を破壊してしまう。
なので、それをせずに安全に水路を引ければ、その後は並行する街道を敷くだけで済む。これも水路整備の時に同時にできてしまうことでもある。

川側から一部だけを開発し拠点にするだけなら、ほんの僅かな開発ですむ。危なくなれば船に逃げればいいだけだから。
なので水路周辺と大河周辺は安全を確保された場所と同じようなものだ。
水路があると、森を荒らさずに必要な分のみを開発できるから助かる。

「この場所、結果的にはかなり良い場所なんだな」
「うん、ボクもそう思う」
へぇ、、、いやいやいやいや、普通の人間では手に余る「良さ」ですわ、、、(ミカロユス)
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