黄昏と黎明のヴァルプルギス

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ーーchapter Oneーー メインストーリーから?ストリームから?跳ばされて?・・左遷組なのだろうか・・・

ーー011 ゾンビドラゴン

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家には買ってきた野菜を全部置いて、皆で食べなさいと言っておいた。
「んじゃ、ちびドラゴン連れてくるから。」
「いってらっしゃい。気をつけて。」
「おう!」
シュン!

ドラゴンの巣の洞窟の前。
ちびドラゴンは見えない。
「ちびドラゴンちゃんやーい!」
呼んでみるけど、呼ばれてるってわからんよな。
声が聞こえて判ってくれればいいんだが・・・。

あんぎゃぁあああああああああーーー!!
親のほうが出てきました。つか、森から出てきたよ。
くせぇ、、アンデッドになってる、腐りかけのゾンビドラゴン。

ゾンビドラゴンは口にでかい牛?を咥えていた。
ちびドラの餌を獲ってきたのか?

このままでもいんじゃないかなぁ、、育てられるなら。

でもゾンビって最初は意識あるけど、そのうちどんどん意識を保てなくなってくると聞いたことがある。

「ちょっとまて!俺は襲いに来たんじゃない!おまえゾンビになってるのわかってるのか!」
と、手で制しながら叫んで見る。

ドラゴンは向かってくるのを止め、そのまま動かなくなった。
ぐおー、と苦しそうに呻くゾンビドラゴン。

「提案だ。おまえの子供、俺は一度会ったことが在る。森で迷子になっているところをココに連れてきた。
おまえ、じきに意識なくして子供を襲うぞ?いいのか?お前が自分の子供を食っちゃって。もしお前がよかったら、俺がお前の子を育てよう。」
ぐぐぅー、ぐおー、と呻くドラゾン。
少し足踏みし、イラツキかながら悩んでいる。

まだやったことなかったが、高ーーく飛ぶ。ドラゾンはその俺を見ている。
どっかに・・・あった。湖が少し離れたところに在る。
あー、でもうさぎの仲間がいたらまずいな、
他に・・、あ、山の向こうに荒れ地が広がっている。

あそこならおkだなー。
と、「メテオ!あの荒れ地に落ちろっ!」
行けたかな?逝ったかな?だめかな?
少々まちます。

ごごごごごごごご、と高空から音。やったね!

「よし、ドラゴンゾンビよ!よくみてろよ!あの山の向こうの荒れ地に落ちるからな!」
ドラゴンゾンビはもう飛べないのか?そのまま首を向こうに巡らせた。そんな下からじゃ荒れ地は見えない。
が、
高空から光る隕石が落ちてくるのは見えている様子。

ずっどどどっがぁああああああああああんんんんんんん・・・・

爆風は山が防いてくれた様子、こっち側には来ないで済んだ。
が、少し地面が揺れたようだ。ドラゾンがよたよたした。

ひゅん!ドラゾンの前に戻った俺。

「どうだ?俺はお前より強いんだが、親の許しを得たいと、お前に聞いているのだ。お前があの仔が可愛いのであれば俺に預けろ。ちゃんと育てる。じゃないと人間が討伐に来るぞ。お前のことはもう人間達は知っているからな。」
ぴくっと反応した。なんか心当たりあるんだろーな?

あんぎゃぁぎゃぁあ。
ドラゾンが弱げな声で叫ぶと、チビドラが洞窟の中から出てきた。
ドラゾンはチビドラに話しかけていた。チビドラは嫌がって泣いていた。

ドラゾンは尻尾でチビドラを俺の方に跳ね飛ばすと、一気に空に飛び上がり、
あんぎゃぁあああああああああああああ!!!
と一声おもいきり悲しげに叫び、北東の方にすごい勢いで飛んでいった。飛ぶなんて・・最後の力をすべて飛ぶことに使ったのだろう。唯一の選択肢を決めたんだ、あとは朽ちるだけにしなのだろう。
遠目でも見えなくなってしまった。少なくとも北海道から九州くらいまで以上は遠くにいったな。

チビドラは泣き続けている。俺は頭をなでてる。泣き止まないので抱っこしてやった。で、背中をポンポンしてやる。
そのうちチビドラは寝てしまった。泣き疲れたのだろう。
俺は家に転移した。

家ではうさぎがチビドラ用のベッド、というかゆりかごベッドみたいのを作っていてくれた。仲間も何匹かいるので一緒に作ってくれたのだろう。

礼を言って、できが良いので褒めると、照れくさそうな顔になったうさぎたち。
チビドラをそこに寝かせた。薄めの毛布を掛けてやった。

うさぎが訊いてきたのであらましを話した。
「最後の力すべてを使って飛んでいった。途中で力尽きて灰にでもなったろうよ」
「そうですね、それを大層強く願えば、灰になれるでしょう」

「・・・ゾンビにならずに済むこともあるのか?」
自分が言ったくせに訊く俺。さっきのは俺の願望だ。

「ええ、それだけ力を持つ個体であれば、最後に残った力程度あればできるんじゃないでしょうか」

その晩は、ベッドでドラコンを抱っこしながら寝た。


翌日、ドラゴンは一日中俺につきっきりだった。どこにいくにもとことこ付いてきた。
食事は旺盛。ミノもオークも好きらしい。
さすがに最初に倒したドラゴンの干し肉とかは全部しまった。
今度街に持っていって全部売ってしまおう。

で、

翌々日、ちょっと街に行ってドラゴンミール、買ってきた。
ドラゴンの干し肉売りに街に行って、売り払ってしまって街をぶらついて、「あ、子供(ドラゴン)のミルクとかあるほうがいいかな?」とよくわからんが訊いてみたら話しているうちに、
「あんた、ドラゴン育ててるの?」
「え?いやその・・」
「ドラゴン騎士になるんだぁいいねぇ、、」
なにそれ?竜騎士設定あるゲームとかあるみたいだったな?ここにもあったんだ?

「いやうまくいくかわかんないし・・」
「あっはっは、大丈夫だよ、がんばんな!幼児から育ててらまず間違いないよ!根性あるねおにいちゃん。んじゃこれがいいよ、ドラゴンミール、幼児ドラゴンに毎日1リッターくらい飲ませてやんな、ぐんぐん育つし、賢くなるよっ!!竜がバカだと仕事にならないからねぇ竜騎士は!!」

ということだったのだ。奥深いよな?

家に戻って話すとうさぎは感心してその話を聞いていて、話し終わった後に
「うさぎミールはなかったのですか?」
おう、聞かなかったが、うさぎ騎士とかも、設定あるのかな?ココ・・・
うさぎはひとの子供大なので、運動会の騎馬戦のように4匹でウマ作って・・・意味ネーヨ、強かネーヨ

ということで、この本拠地である小屋が引き続き本拠地として、ドラゴンが自立できるまで使われることに成りました!!
うさぎは「よかったです」と喜んでくれた。

「でも、俺がいると・・次が来ないんじゃないの?」
「いいです。次がへんなひとだったらイヤでしょう?」
そらそーか

で、その日、夜に思い出した。
禿さん忘れていた。

翌日ギルドに行くと受付前に禿さんが立っていた。
??
「おはよーございますー」
恐る恐る声を掛けてみる

「お?ああ、あの件な、ドラゴンゾンビ、なんかどっかにすんごい勢いで飛んでって、そのうち灰になって空に消えちまったと!だから無しだ無し。」
「あ、ああ、そりゃ助かりました。消えた、んですか・・」
「おう、目撃者がしっかり見てたんだと。だからもう安全だ」
「・・・・よかったです」

「なんだ?怖かったのか?」
「・・まぁ、その・・」
「だよな、当たり前だよ。」

「その、なんで・・マスタールームに居ないんですか?」
「・・・ちょっと人を待っててな」
そっすか、んじゃ俺は掲示板なんぞを確認したいんで、とつぶやいて行こうと・・
むんず!
「お前も付き合え」
えええええ、嫌だなぁ

「・・・その、なぜですか?」
「めんどーくせぇやつなんだよ」
「その、めんどうくさい件に付き合えと?」
「まぁいいだろ?たまにだ。おめぇつええんだし」
強くて面倒くさいのが来るのかよ、すんげーイヤ・・・

「今後なんかあったときいろいろ相談のってやるから、な?」
「・・わかりました。で、いつ来るんですか?」
「多分今日あたり」
雑すぎるなっつ!!!!

今日は天気が良いので正面玄関の扉は開け放ってある。
出入りの冒険者は多い。ひっきりなしだ。
魔獣の森が近くにあるからなー、この街。
ちなみにウチはその奥深くデス。冒険者はまずそこまで来られない。あのドラが居たとこ超えてこなきゃならなかったし。

俺もつっ立ってほげーとしていたら・・
いや待てよ、座ってていんじゃん俺は。と気付き、
食堂側の一番受付に近い方のテーブルのイスに座った。

あー、ドラちゃんどうしてるかなー、泣いてないかなー、うさぎ、うまくやっててくれるかなー・・・・うさぎ、食われてないよな?・・・・
あ、念話使えたっけ、と思い出し
(うさぎー、どうよ?問題ないですかー?)
(あ、タコさん、だいじょぶですよ。さっき大量に肉食べてミール飲んで、今寝てますぅ)
(ありがとう、帰るの少し遅くなりそうだから、悪いけど頼むなー)
(任せてください!!)
(おう!頼もしいな!ヨロシク!)
まぁ、よかった。生きてたし。


昼近くなった。仕事が無かった連中がギルドの食堂で昼飯を食い始めた。
めんどくせー人、今日は来ないんじゃないかな?と、思い始めたら禿さんもそう思ったのか、
「俺飯食いに行ってくるわ」と俺に言う。
「えと、ここで食べないんですか?」
「・・・ここはなぁ、」
なんだ?
「たまにはたべるんですか?」
「いや食わねえ」
何があるんだろう?なんかやばいのかな?

「んじゃ、なんか偉そうナノ来たらそいつだから、俺が戻ってくるまでたのまぁ。」
と禿さんはさっさと出ていってしまった。

「あれ、禿さんがここで食べないって話」
と、同じテーブルの逆の端で飯食ってる若い冒険者が話しかけてきた。
「ここの食堂のばっちゃん、禿さんのお母さんなんですよ。自分ちで食べてるみたいでイヤなんじゃないすかね?」
へぇ?
「お母さん、いたんだ?」
「え、そりゃいますよ、いくらあの人だって!」
あっはっはっはっはっは!!×3
え?
と、後ろからも笑い声聞こえたんで振返り見上げると、
コサック?みたいなでっけぇもみあげのごっつくえらそうなでっけぇおっさんが腰に手を当てて笑っていた。
身なりはギルドに似合わない貴族っぽい簡易礼服みたいな?そういうのよく知らんし・・
似合わねー、絶対冒険者の格好の方が似合うな!って・・・

「あ、あの」
「ん?」
「禿さんのお客さんですか?」
「おう、わかるか?」
「はぁ、今さっき禿さん飯食いに外に行っちゃって、少々お待ちください。」
と俺が言うと、俺の目の前にどっか!と腰を降ろして、
「おっかさん!俺にもめしい!!」
とすんげと野太くよく通る声で厨房の方に怒鳴る。

「おお!来たんかい!待ってな、すぐ出してやるから。空腹で暴れるなよ!!」
と、これまたよく通りそうな婆さん声が帰ってきた。

知り合いですか、つか、かなりの知り合い?
「おう、お前の思う通りだぞ?ガキの頃からの付き合いだからな、腐れ縁もいいトコだな、あっはっは!」
禿さんと幼馴染か

「んじゃ、禿さんにも子供の頃、あったんですねぇ」
と感慨深げに呟くと
「・・・まぁ、そういうことになるな。そういや、あの頃はまだ禿てなかったなぁ」
と、別の意味で感慨深そうに言うもみあげさん。

「もみあげさんは、子供の頃からもみあげしていたんですか?」
と訊いてみる。
「え?・・・どうだったかな、そうだな、髭が生え始めたらもみあげも生えてきてな、そっからかな?」
「長いんですねぇ」
「ああ、剃るの部分が少しでも少ないほうが面倒くさくなくって良いだろう?」
「なるほど!」
あっはっはっは

周囲の冒険者達は
何言ってるんだこいつら?
みたいなあきれた目で2人を見ていた。

ばっちゃんは俺の飯も一緒に持ってきてくれた。
「あんたも食うんだろ?一緒に食ってけ」と。
なので遠慮なくいただく。
普通、モノと引き換えに代金を渡すのだが、そのまま行ってしまった。おごりなんかな?ゴチです。
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