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下−23 勇者御一行様って詐欺くさい

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「え?奥から、来たの?・・・歩きで??」宿屋の親父、帳場で
「おう、、なんか、、怖かったぞ?」A
「おうよ、、あそこ、、結構知られててなー、、誰も近寄んないぞ?、普通知らないとちょうどいい距離だから入っちゃうんだけどな。よく入らんかったなぁ、、」
「うん、その前で野宿した。そのまえの村出たのが遅かったんでな、距離が中途半端でよかったよ」A
「まじそうだな、、」
「あ、あの、昔温泉出てた、って村、温泉復活したぞ?行ってみ?馬車なら一日で行けるだろう?」
「え?!!まじ?!!温泉出たの?!!まじ?!!」
「おう、たんまりと。いやー、、いい湯だったわー、、そばも美味かったし、、いいなあそこ」A

部屋取りに行ったのか雑談しに言ったのかA
宿の一階が食堂から茶飲んで待っているからいーけど。

「え?温泉復活したんですか?」と、待っている4人に茶のお代わりもってきくれた宿のおかみさん。
「温泉?」と一緒に居た宿の娘さん?が問う。
「あの奥の奥の村、昔は温泉で賑わったんだよ、お前が生まれる前だけどね」
「へぇ、、あ、でも、あの、、前の村がその途中に、、、」
「ああ、そうだねぇ、、」

「あ、ダイジョブ。浄化しといた。皆昇天なさいました」タカシ
え”???
「いつの間に?」×4人
「ん?通り過ぎたあと、ぽいっと、、」タカシ
浄化も詠唱なしかよ、、いーのかよ、、ありがたみってものをよう、少しは、、、
とか各々いろいろ思う

「・・・え?、、では、、あの村はもう?」
「うん、おばけいないよ?」タカシ

「・・・ちょいとあんたっつ!!!」旦那のところの駆け寄り、、
「えええっつ!!?」だんなもびっくりのようだ

「だって、どんななんかそんな系統の人たちがいろいろ来ても手に負えなかったのに、、、?」

「ああ、彼は中央王国の中でもとても珍しいアレなので、、」B
とても正しい説明です。

「・・・中央王国、の、人達なのか、、、」だんな、かみさん、娘さん
「いや、怖がんないでよ?」C

「中央王国の、勇者一行?さま?」だんな

まーまちがっちゃーいないけど、、、なんか、そう言われて騙している気がしてならなくもじもじするABC。

「そこまで大げさにしないでください。僕らは修行の旅をしているだけなので」
流石渉外アラタ!

「流石勇者様、、そこまでなっているのにまだ修行、、」
なんか、いろいろ勘違いって自動的に累積されるんだよね

「あの、普通の、ほかのお客さんと同じく扱ってください、で、勇者勇者呼ばないで・・・」アラタ
「あ、しつれいしました、、わかりました、、」とおっさんおばはん

で、結構疲れたので先に銭湯に行き、帰ってきたら宿屋でメシクッて酒のんで寝る。という予定に満場一致で。



翌朝。
街がざわついている。

喧騒になっている。朝市かな?

なんか、馬車が多い?

下に降りた。
「おはよーっす」と皆でおばちゃんと娘さんに挨拶
「なんか外騒がしいね?」A
「ええ、昨晩、あの村に温泉復活だという話が街中に行き渡ってこの始末」
「何?ここの人たちって、温泉好きなの?」
「まぁそれもあるけど、、温泉枯れてからやってけなくってこっちに来た人も多かったんでねー。」
ああ、戻るのか、、、

「あ、、やばくね?」A
「うん、すいじょーきばくはつ、とかいうやつ?」C
「・・・村、消滅?」B

「タカシさん、どうにかならんすか?」アラタ
えー、、めんどうだしぃ、、とかいいながら呆けた感じになるタカシ。まだイサムのように何気なく察知を行うことは出来ない。
「・・・ダイジョブだと思う、、」
タカシは何もしなかった。温泉が表に抜けて、でも、タカシが危惧するのとは逆に、圧が下っていたのだ。
それはそれで、抜きすぎるといつか枯れるってことだけど、、、


朝飯が来た。
「タカシには朝飯前だったなっ!!」A
ギャグまでおっさん化しているA。もう手遅れ?
あ、Aの結婚相手はおっさんがいいのかもしれない!!?


ごくふつーの朝飯を食い切って、宿のおばはんに聞いた停車場に行く一行。
次の町とは馬車の行き来が多くあるという。
客がそこそこ集まったら出るそうだ。途中で乗り降りする客も少なくないという。


ぱっかぽっこぱっかぽっこ(略

「あー駅馬車って楽でいいなー、、金払えば楽できるんだから、悪党どもがカネに走るのもわかる気がする」A
他の客が引き始める。
「でも、そんなんやってって、でぶでぶになるんだよ?」C
「あーそーかー、だから悪徳領主とか悪徳商人とかデブのイメージあるのか、、悪党になるとデブるから、デブが悪党っていうイメージになっちゃうんだなぁ、、」A
なにいってんだA子?
デブに優しくないA子だ。

それから客の乗り降りは結構あった。
降りていく客は皆一様にほっとした顔つきで。
乗る客はそれを見て怪訝に。

特にA子が喋るとそれは顕著になるようだ。


やっとのことで馬車は次の町に着く。
早かったが、ほかの乗客にしてみりゃやっとのことだった。

「お、結構早めに着いたな。次に行くか?」A
「いや、ここ、ギルドあるというので、、、」B
嫌な顔するAとC
「そんな顔しないの、行くわよ?!」B

でも冒険者ギルド見つからない。
仕方がないのであった唯一のギルド、商業ギルドに入って訊いた。

「え?冒険者ギルド?潰れましたよ。悪党どもが消えて人手が無くなったと思ったら、いつの間にか中央王国から数人来ていて、その人達が冒険者ギルドを軍と統合させちゃいました。だから今は軍の駐屯所に事務所があります。」
とのこと。

で、町外れの駐屯地に行く。街がでっかくなくってよかった。
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