192 / 383
下−117 アタル 魔物の森の宿の村
しおりを挟むアタルのことがあるので、全くさっぱり忘れ去られているイサムが密かに始めようとしたアラタと桜の結婚式計画。
アラタはどうしてもこういう運命に逆らえないのだろう。
かわいそうに、、、
翌日、アタル一行はうまいうまいと言ってメシをガンガン食う。
メフィはメギーにお代わりの用意をさせて待機させている。
幼児たちも、もう小さくすれば固形物も食べられるようになっている。院長が小さく切って食べさせているのでたらちゃんが代わってやって、院長に自分の食事をさせた。
皆満足行くまで食べ終え、茶をのんで落ち着き始めた。
「さて、お前ら、どうする?
俺らから提案が幾つか在る。
ひとつめ。お前らはまだ子供だ、だから学校へ通え。俺の懇意にしているとこに預けるから。
2つめ。卒業したら、更に上の学校に生きたければ入れてやる。働きたければ、そのときのお前らができそうなところを紹介しよう。
3つめ。卒業後、冒険者になるか防衛隊に入るんであれば、大歓迎だ。おまえら根性が半端ないのでな。
院長と小さい子達には、こっちでも向こうでも孤児院を作ってやってもいいけど、俺の知り合いのところを手伝ってもらえたら助かる。子供はそこで預かってくれる。
どうだ?
皆で相談してみろ。また、他にどーしたい、とかあるなら、あとで言ってみな?できることならなるたけしてやる。」
「・・・なんで、そこまでしてくれるんですか?」アタル
??
「ん?なぜ?んーー、、、」イサム
「この人は、この国の悪人共を全部滅ぼしたんです。なので王様とかいなくなっちゃった。よって、この人が今の最高責任者。だから、この国ならず、人々にとって良い者達であれば、助けてるんですよ?何もあなた達に限ったことではない。だから、、まぁほどほどに甘えなさい、まだ子供なんだから」メフィ
「・・・・・・・・」
理解不能。信じらんねぇ、、。どっか別の世界にきちゃったんじゃね?。夢?。とかひそひそ言い合っている。
「ま、今日一日よく考えろ。外、適当に出て散歩でもしてこい」イサム
解散
アタル達がメシを食う時間には、もう冒険者達は出払っていた。なので、アタル達はここの冒険者達を目にしていない。
外に出たアタル達は、はらごなしもあり、のんびり田舎方面に行く。銭湯の建物あったり店屋があるからね。
が、訓練場も左手に在る。
あ!訓練だ!見ていこうぜ!!とアタル達。
土手に腰掛けて、、、、
「なにやってんだあれ?」
「・・訓練、なんだろーな、、」
・・・・
小一時間見続けた。
で、
自分達がやってきたことなんか、訓練のく、の字くらいしかないんじゃないか?
と思い知った。
今日の教官は翔太の弟子。初日なのか、翔太が付いている。訓練生は二回目の者達。なので初心者ではない。けど、ベテランというほどには少し、、程度。
一応、その基準はココの基準なので、他ではもう上級ベテランと言われるかもねー。
「マサシ教官、こんなのやってきたんだねぇ」とダイキチ
そうだな、、(アタル)
昨日入った銭湯を通り越し、花畑が左手に広がる。
「ここで少し休みましょうか」と院長先生。
幼児を土手の草の上に座らせる。
訓練場の方の土手はギャラリーが多いため、はげちょろけになってて土が多く、幼児を遊ばせられなかった。
クジが側(そば)の露天に行き、人数分の飲み物を買おうとした。
「あ、金はいい。主様から貰っているから。」
でも、と払おうとしたら
「子供が遠慮するな。子供は楽しそうにしてりゃいいんだ。皆それを見て嬉しいんだから」と。
クジは10本抱えて帰ってきて、アタルにそれを言った。
そうか、、とアタル。
「おや、新入りちゃん達なのかな?」と後ろで声。
道の向こうの建売に入ったばかりの、あのがけ崩れ魔人村からの移住者だ。
「俺らも最近ここに来たばかりでさあ、、居心地いいよねー。仕事ももう貰った。今日は休みだ。」
「休み?」アタル達には定期的な休日の概念は無い。
「ああ、そっか、ここは一月に何日か休んでいいんだよ」
「でもそれじゃ日銭が、、」
「賃金は月極でね、、心配ない。」
・・・・・イマイチ理解しにくいアタル達。
「俺らの仲間には冒険者になった者もいるよ、最近訓練受けて、へたばっていたよ。魔人がにんげんの教官に訓練受けてへたばるなんて、信じられなかったねぇ、、」
「魔人?魔人なの?」
「ん?見たこと無いのかい?んじゃ、ちょっと見てな?」
ぼぼぼぼぼーー、、と元の姿になる。
熊系魔人みたいだ。でかい。
座っていながらも後ずさるアタル達、
「あっはっは!怖がるなって!襲うわけねーだろ?悪党じゃないんだからさー」と熊が言う。
掌を上に向けて差し出してくる熊。
肉球をぷにぷにしてみるクジ。
真似するダイキチ。
アタルの頭ほど、いや、それ以上の大きさの在る掌を、したから持ってみるアタル。
重い、大きい、でも、もふもふっともする。おもったほどごわごわではない。
「ごわごわだと思ったかい?あの銭湯にこの形態で浸かって、キレイに洗ってるとだな、、一週間くらいでこうなった。すごいなあ温泉だからかな?産まれてはじめてだよ、自分がモフ☆モフだなんて知ったのは」熊
ぼふぅーーー、、
「重いんで人形態の方がらくだ。」
と人のかたちに戻った元熊。
「私はクマ吉ってんだ」
そのものだなヲイ!と心で突っ込むアタル。
「俺はアタル」
「俺クジ」
「俺はダイキチ」
「で、あのおじいさんは院長先生、と兄弟たちだ」アタル
「いい家族だな」
「「「おう!!」」」
「お前たち、もう家は決まったのかい?」クマ吉
「うーん、まだ。」
「主様になんか言われてないかい?」
「主様?」
「ああ、イサムっていう、元勇者の人、食堂の一階にいるんだけど、、会ったんじゃないかな?」
ああ、多分あの人かな?他の人も主様って呼んでた気がする。勇者だったんだ、、
「多分、会った。学校行けって。まだ子供だから」
「そうだな。子供のうちは勉強して鍛錬して、立派な人物になるために頑張るほうがいい。そういう機会を与えてくれるんだ。受け取らないと罰が当たるぞ?」
そんなもんなのだろうか。うん、そうだと思う。向うに居たら学校なんか絶対行く機会なかった。俺もクジもダイキチも、そしれこれから大きくなるあの子達も。
「わかった。学校行くよ。クジ、ダイキチ、おまえらも行くだろう?」
「ああ、アタルが行くなら」
「うん、行くよ」
「いい子たちだ。何があっても頑張れよ?お前たちには、この家族の他にも、もうたくさんの仲間がいるんだから。・・ここに来たからには、君達は私達の仲間だ。困ったことがあったら、言いなさい。何もなくても遊びに来なさい、私達は、ほれ、あっちに家がいっぱい在るだろう?あそこに住んでいる。私の他にも冒険者達や魔人達が住んでる。」
「冒険者と魔人?」
「ああ、ここらは冒険者のための村なんだ。だから強い冒険者や、元から強い魔人でなけりゃ危ないんだよ。周囲が魔物の森だからな」
「ああ、だから、、」
イサムがアタル達を他に預ける、と言ったのがわかった。
「まぁ、それもあるだろうけど、、子供は学校に行って頭と体を鍛えて友人を作って、楽しくしなけりゃ。
子供が楽しくない世界は、大人だって楽しくないんだからな?」
それは理解できないアタル。今まで居た世界(社会)が世界(社会)だった。でもクマ吉の言うことだから本当なんだろう、と思った。
7歳でも、向こうでの生活、冒険者やって、旅してきて、濃い人生を送っているアタル。
それなりに、わかるようになってきている。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜
Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。
だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。
赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。
前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、
今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。
記憶を失ったふりをしながら、
静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。
しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。
――これは復讐でも、救済でもない。
自由を求めただけの少年が、
やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。
最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。
重複投稿作品です
小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる