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下−170 アタルの小学校
しおりを挟む小学校に通うアタル。
冒険者になってるけど、まず学校に行け、と言われて、孤児院の皆の面倒も魔王が見てくれるっていうので、素直に学校に通っている。
学校は面白い。
同じぐらいの子どもたちが多いのがよい。
孤児院では自分が年長者で、責任が重かった。院長先生もいたが、でもあの村で最後の方では大体アタルが責任を背負っていた。だから、貧相な食事しかさせられなくって申し訳ない思いをしていた。
でも、村に来た魔法の教官のおかげで、アタル達は村を出てこっちに来られた。そして国までも出てしまって今は魔国だ。
魔人、人間、獣人、などの似たような年齢の子どもたちと一緒に、毎日勉強しふざけ合っている。
魔王宮で朝飯を食べ、すぐ学校に行く。
魔王は「転移魔法教えたやろうか?」と言ったが、身体強化を教えてもらった。
教官から教えてもらったのは基本的な強化だったから、もっと強化してみたかった。
あと飛行魔法。避けたり逃げたりするに必要だと、旅の途中心底思っていた。移動は、時間が許せば、歩いていくんでもいい。
なので、通学時は以前より強くなった身体強化を掛けて、走っていく。ずっびゅーん!という速さがアタルのお気に入りだ。そして飛び出してきた人やなにかと衝突しそうになると、飛んで避ける。跳ぶのもいいが、そのまま飛翔できる飛ぶ方がより安心感ある。
アタルが魔王宮に住んでいるというと、皆羨ましがる。
毎日魔王様と戦えるじゃん!と、主に魔人と獣人が。
「指一本でひとひねりされちゃう相手に挑むほど馬鹿じゃない」と言うと、皆納得だ。
それでも皆の憧れのようで、うらやましがる。あの人、すごい人なんだな。
その人が一目置いている、俺の師匠の師匠の師匠なイサムさんって、なんだろう?見た目若いというか、まだ子供っぽさがあるくらいなのに。
でも、毎日は嘘のようだ。
食い物を探す毎日。嫌がらせとかの対処も頻繁にあった。それでなくともボロい孤児院だったし、暇さえ有れば院長先生と一緒にどっか直していた。
全てからの解放。信じられない。
旅をしてよかった、と心底思う。
そして旅していたからこそ、今、ここでここの連中と少しは張り合える程度なのだ。
ここの奴等は強い。
旅始めた頃の俺だったら、ここの連中の眼中に全く入らなかったろう。
強くていいやつ。が、認められるのだ。
学校では、一日6コマのうち、2コマが読み書きと計算。2コマが魔法、2コマが戦闘と武技。
読み書き計算が面倒くさいけど、大人になったら普段から必要だし、ひとを騙す奴らに騙されないようにするためには絶対に必要な基本の基本だという。
「できても騙されないってわけじゃない。要は、相手をよく見ることができるかどうか、だ。普段から気にかけておけ。」とイサムさんが言ったが、わからなくてもいからやっておけ、と言うのでそうしている。クラスの友人たちや先生たちをもよく見るように気をつけている。
其の中で、おもしろい?興味深い子がいる。
小さい子なんだけど、強くって、学校の強い子たちの大半がその子の下に付いた。
なんか、魔人と獣人って、ボスを認めやすいようだ。圧倒的な差がある場合だろうけど。
其の子は午後はA学園に通っているようだ。
以前A学園からスカウトが来て、できる子達何人か連れて行ってしまったけど、それとは違うらしい。
なんか、A学園の中でも圧倒的な、、、、変態なグループで可愛がられているとかいないとか、、、
A学園。人間の学園長、、女の人。中央王国王都出身だ。つまりあの師匠の師匠や、そのまた師匠のところと一緒。
関係ないわけがないと思う。たまに魔王やイサムさんもA学園に来るそうだ。
なんかこのあいだ2人して学園に来て、えらいことになったような噂があった。
月に行ったとかいかないとか、、、もしほんとに行ったなら、、飛ぶとか転移とかのレベルじゃないよね?
このように、アタルはA学園や学園長に関しては、其の危険性を少しは把握してきている。
上手く逃れ、せめて魔王筆頭側近のおかん、もしくは草履姫のところに行けることを、陰ながら祈ろうではないか!!
そーすりゃまともな勇者になれるだろう。
少なくとも、あのお笑い勇者グループには入らないでs,、、、いや、草履にはアラタがいたな、、
では、西の国の国王の元で勇者修行とか、、、主に人間性のw
アタルの孤児院の弟分のクジとダイキチは、ごくフツー程度に魔法を使い、ごくフツーの程度の学力だ。なので目をつけられる心配な無いだろう。
よって、そこがおとされてアタルがしかたがなく、という線はなかろう。
頑張れアタル!、へんなほうに行かないように!名前が名前だからな!!
唯一まともな主要キャラになれそうなので、頑張ってほしいものだ!!
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